~2023年9月
このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)
徒然なる日記
不思議なたんこぶ??
2023-04-26
「頭が痛いんだよ~!」
ある利用者さんが朝一から訴えがありました。頭が痛いと言うのはちょっと心配です。とりあえず、頭を触ってみました。
「この辺ですか・・・」と、指が頭に触れるか触れないかで、
「痛たたたた・・・!」と、痛みの訴えです。
え~!!まだ軽く髪に触れたくらいなのに・・・
それでは状況が分からないので、少し我慢してもらって頭を触ると・・・何と後頭部にたんこぶらしき膨らみがありました!!
「これはたんこぶかも知れません。もしかしたらどこかにぶつけましたか?」と聞くと、
「そんな覚えはないんだよね・・・」と。
もしかしたら転倒したのかも知れないと思い、体全体を触らせて頂きましたが、体には全く痛みがない様子。しかし頭は髪に触れたくらいで痛がります。
う~ん、何なんだろう・・・
利用者さん達には時々不思議な痣があったりします。恐らくは転倒やどこかにぶつけたのでしょうけど、本人の記憶が無いのです。そうなると少し様子見です。痛みが続くようなら受診をおススメするのですが・・・
今回の利用者さん。その後入浴タイムになりました。入浴時の洗髪は難しいかな・・・と思ったのですが、介助スタッフに何も言わずに洗髪をしてみるように指示をしました。
「痛くないですか?」と聞けば、恐らく100%「痛い!」と答えると思ったからです。何事も無かったように、いつも通り洗髪してみたらどんな反応なのか。
するとスタッフからの報告では、全く痛みの訴えが無かったようなのです!!益々不思議なたんこぶになってしまいました。
洗髪後、ドライヤーで髪を乾かしたり櫛で梳かしても痛みの訴えは無く、入浴終了。これは敢えて痛みを聞かずに様子を見る方が良さそうです。
意識をしてしまうと痛みが発生する可能性があります(笑)
実際痛みはあると思いますが、こちらが心配したり本人に意識をさせると一気に痛みが加速するのかも知れません。自発的に痛みの訴えがあるかどうかをしばらく様子見で良いだろうと判断しました。
入浴時に体中をチェックしてもらったのですが、痣らしい痣は一切なかったようです。
今回は本当に不思議なたんこぶ(^-^)
大事には至らなそうですが、しばらくはとにかく様子を見て行かなければなりません。
原因不明のたんこぶ。さて、どうしてできたのでしょうか?
利用者さん達は時々不思議な痣が出来ていたりします。大抵の場合は転倒やぶつけてしまったのでしょうけど、本人に記憶が無いのでは原因を特定しようがありません。
しっかりと様子を見守り、必要時には受診等をおススメして・・・
今回はそんな対応が良さそうです(^-^)
気付けて良かった~(^-^)
2023-04-25
利用者さんの爪切り、大切な保清の一環です。
手の爪は普段から見えるので、必要時に切る事が出来ます。しかし足の爪は意外と見落としてしまいがちで、気付くと結構伸びていたり、利用者さん達は巻き爪の方も多くいます。
ある利用者さん。普段は足の爪の確認をするには靴下を脱いで頂かなければなりません。なかなか靴下を脱ぐ場面てありませんよね。
しかし・・・今日お迎えに伺うと、何と靴下を片方しか穿いていませんでした!!
そして伸びた足の爪が目に飛び込んで来て。これはもうろまん亭に着いたら切るしかありません(^-^)
「片方の靴下を穿きましょう!」と、促して出発。
ろまん亭に到着してから早速足の爪を切らせて頂きました。
いやいや、結構伸びていて。軽く巻き爪や、爪が割れている所もあったので良いタイミングで発見出来ました。今後はある程度の期間が経ったら定期的にチェックする必要がありますね。
入浴をする利用者さんだと足の爪にも気付けるのですが、入浴をしない方の場合は脱いでもらうしかありません。
「靴下を脱いでもらってもいいですか?」
このセリフ、意外と拒否が出るのです。まぁ確かに男性スタッフに足の爪を見てもらうのは恥ずかしい・・・そんな気持ちがあるのだと思います。
巻き爪だったり割れていたり。ちょっと角質で白っぽくなっていたり、乾燥で粉っぽくなっていたり。
人に見られるのは恥ずかしい。
その気持ち分かります(^-^)
なので、足の爪を切る時は細心の気配りと時にはノリが必要です。恥ずかしくないですよ~とお伝えしながら進めたり、僕にお任せください!!と、相手に返事の間を与えないうちに進めてしまったり。
その時の状況に応じて対応します。
最近は大分拒否感が無くなって来たので切り易くはなりましたが・・・
今回はたまたま片方の靴下しか穿いていなかったので気付けました。ラッキーです♪♪足の爪をきれいさっぱり切って、利用者さんも満足そうで良かったです。
そう、切れば満足なのです。ある意味入浴と似ていますね。入浴も入るまでは面倒でも入ってしまえば気持ちいい♪♪
終わってみれば気持ち良い~と言う事を何度も体験してもらえると拒否も段々少なくなります。
拒否が少なくなるのも日々の積み重ねとお互いの信頼関係の賜物ですね(^-^)
ついつい見落としがちではありますが、見えない所の対応もしっかりとして行きたいと思います☆
効き目ばっちり♪♪
2023-04-24
今日はお薬のお話です。
ある利用者さん。要介護1の方。
今年に入ってから咳き込む事が多くなりました。ご家族が受診をさせて下さって、喘息の診断が出ました。そして吸入薬が処方。
しかし処方されてしばらくしてもなかなか咳き込みが止まりません。本人も少々苦しそうです。
あるお迎えの時にご家族に聞いてみました。
「吸入薬は朝晩と出来ていますか?」と。すると、
「本人では出来ないようなのです。」との返答。
あらら~、やはり(^-^;要介護1で軽い認知症です。吸入薬の使用には少々抵抗があり、自身では行えないそうなのです。
なので、ろまん亭利用時に朝夕と吸入薬の使用をする事にしました。
今は便利な道具があるのですね~。僕が知っている範囲では吸入薬は直接口内に吸い込むような感じだったのですが、今は酸素マスクのような道具があって、吸入薬を噴射して筒の中に充満させ、それを酸素マスクのようなところから吸い込むようなのです。
う~ん、イメージから言うとスポーツ選手が酸素吸入する時に使っているような感じのもの。
なので、利用者さんの口元に当てて深呼吸をしてもらいます。
「はい、じゃぁ吸って~、吐いて~。吸って~、吐いて~・・・」と三回繰り返します。ちゃんと薬が吸入されているかは透明な弁があるのでその動きで分かります。
三回くらい深呼吸をすると、弁が動いて吸い込んでいる事が分かります。
約二週間ほど利用時に吸入薬を使用しました。するとどうでしょう。
あれ程咳き込んでいたのに、ほとんど咳き込まなくなりました!!
効き目ばっちりです♪♪
しかも週二回の利用時に確実に吸入しているだけで、ここまでの効果があるとは。やはり処方されたお薬は効くものですね(笑)・・・と言う事は、処方されてしばらくは自宅で全く吸入できていなかったのだと思います。
現在はほぼ咳き込みは無くなり、本人も咳き込んでいた事はすっかり忘れてしまって(^-^)
「え?そんな薬を使うんですか?」と、毎回疑問に思っているようです。
「はい、これを使うと喉の辺りが楽になりますから、しっかり深呼吸して下さいね。」
毎週利用時の朝夕、こんな会話のやり取りが定番になりそうです(^-^)
タイミングが合うと・・・
2023-04-22
介護は大抵思った通りに進みません。介助者が思うとおりに進まないのは介護あるあるでもあると思います。
しかし・・・時として、思った通りに進む事だってあるのです。
そんな時は・・・とても嬉しかったりします(^-^)
ある利用者さん。排泄は様子を見ながら誘導しています。排泄のサインは現在殆どありません。仕草や言葉尻の変化で誘導。正解の時もあれば空振りの時もあります。ほとんどは空振りだったりするのですが・・・(笑)
出来れば午前中に一回、午後に一回は排泄があって欲しいと思っています。水分摂取も介助。午前中・昼食時・帰宅前に150ml目安です。
午前中はほぼ毎回排泄あり。午後はあったり無かったり。
帰宅前にフラット式のオムツに交換するので、出来れば15時ころまでに排泄があると良いなぁと毎回思っています。
今日は・・・オムツに交換前に排泄があると良いなぁと思っていたら・・・何と思った通りの時間に排泄がありました!!
これは嬉しかったです♪♪
些細な事ですが、タイミングが合っただけでも嬉しく感じます。普段は空振りが多いのですが、ピンポイントでタイミングが合うと本当に嬉しく思います。
毎回こうだと良いのだけどな~なんて贅沢な事を考えてしまいます(笑)
思ったように進まない介護。しかし時には思った通りに進んだり、思わぬところでリアクションがあった時などは、素直に喜べるし嬉しく思います。
大変な事も多くありますが、些細な事に喜べる自分でありたいと思っています。
今回は午前午後とも今排泄があると良いのだけど・・・と思って誘導した時に、ドンピシャのタイミング。
結構嬉しい気持ちになります。
そんな気持ちにさせてくれる利用者さん達に感謝ですね~♪♪
さぁ歩きましょう!!
2023-04-21
今年一月に圧迫骨折をした利用者さん。何度かこの徒然日記にも登場しました。
今月上旬に受診してほぼ完治との診断。コルセットも取れて、現在は元の生活に戻りつつあります。
安静期間が長かった為、動く事が少なくてちょっとふっくらしたように思います。これからは少しずつ動くようにして行かないといけません。
ベッドから起きる時、体が硬直してしまいます。一人介助でも可能ですが、なかなかの負荷がかかります。立ち上がってしまえばもう大丈夫。一息入れてから動き出すようにすればバランスもある程度とれるようになりました。
基本的には車いす移動ですが、ろまん亭内では全て歩行にしています。トイレ誘導は良い運動。排泄の訴えが無い為、一日何度もトイレ誘導して運動して頂いています。
さて、ここ数日は・・・
帰りの送迎時、車から自宅玄関まで車いす移動でしたが、天気が良い日は歩くようにしました。先に玄関前まで車いすを持って行き、当の本人は車から玄関先まで歩いて頂きます。
距離にして十数メートル。体が大分元に戻りつつあるとは言え、十分な注意が必要です。ただ、足に力が入っているので、バランスさえ取れれば割と手引きは楽な方だと思っています。
時々腕に寄りかかって来るので、その時は半分抱え上げながら歩いて頂きます。
ちょっとした段差があるのですが、そこもしっかりと足を上げて上がれるので、ちょっと嬉しい♪♪
ご家族も「立ち上がりは大分楽になったように思います。」と言って下さいました。主介護者はご主人。腰痛と持病があるので、呉々も無理はしないようにお伝えしてあります。
最終的な目標はご自宅でトイレ誘導出来るようになる事。現在ろまん亭ではトイレ誘導は一人介助で可能ですが、それはあくまでデイサービスのトイレだから出来る事。
十分な広さと支えるコツに力も必要。ご自宅でトイレ誘導から介助となると、もう少し先になりそうです。とにかく無理は禁物。無理してまた転倒したら元の木阿弥になってしまいます。
ご自宅では安全最優先。その代わりデイサービスでは可能な限り動けるように対応します。
「玄関先まで歩きました。」と、一応報告。すると、
「誰でも出来る事ではありませんよね。ろまん亭さんの時だけでも歩けると有難いです。」と言われました。
確かに一人介助での歩行は可能ですが、女性スタッフの介助となると、少々危険が伴いそうです。「男性スタッフの介助なら」と言う限定が付きます。
ろまん亭では主に僕が介助に入ります。万一の時や必要時は補助を頼みます。僕的には現在目標として、送迎車の乗車時に一人介助で乗れるようになる事。
降車時は一人介助でも対応は可能なので、後は乗車時に一人介助で乗せられれば、ほぼ圧迫骨折以前と同じような状況に戻ります。
今はまだ一人介助の乗車はちょっと自信がないかなぁ(^-^;
抱え上げれば・・・と思うのですが、ちょっと体重が・・・(笑)そして体の硬直があるので、まだ危険と判断しています。
無理をせずに徐々に徐々に、出来る事から対応して行きたいと思います。
季節が良くなって来ました。本人の状態が良ければドンドン歩きたいと思っています!!