ろまんな風〜徒然日記
このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)
徒然なる日記
めちゃめちゃ時間がかかります(^-^;
2021-01-25
最近食事のペースが遅くなって来ている利用者さんがいます。これまでも少々遅めでしたが、輪をかけて遅くなっています。
元々面倒くさがり屋さんです。義歯を入れるのも拒否がある時期がありました。最近ようやく義歯を入れる習慣が付いたのですが・・・
「歯が無くても食べられるのよ~!」と言っていたのですが、義歯を入れても更に食べるペースが遅くなり、今では完食するまでに1時間以上かかってしまいます。
食事介助の方であれば工夫しながら対応すれば多少時間は短くも出来るのですが、認知症があるとは言え、まだまだしっかりしています。
「食事が食べ辛いですか?」と聞けば、「いいえ、そんなことありませんよ。」とお返事。もう少し早く食べるよう促すのもどうかと思い、今は見守っていますが。。。
食べる様子を見ていると、とにかく一口が小さい!!そして「咀嚼」と言うよりも「しゃぶる」と言う感じの食べ方なのです。
口に入れる量と食べ方。これでは遅くなってしまっても仕方ない事です。
今までは実際義歯が無くてもスムーズに食べられていたのですが、今は上の義歯のみの着用です。咀嚼が曖昧な感じなので、今後は舌の義歯も入れるように促してみようと思います。
上下の義歯を入れて果たしてペースが少し回復するのか・・・こればかりは試してみないと分かりませんね。
食事介助が必要なく、食事は自立です。なので正直手も足も出ず、ただ見守る状況。自分のペースで食べて頂く事はもちろん大切ですが、限度もあります。
せめて1時間くらいで食べ終わるようになると良いなぁと思っています。他の方々との食事のペースがありますから。
極端に食べるペースの時間差があると、なかなか対応が難しいのです。食べ終わった方は早く下善して欲しいし、食べている方は他の方を下膳してしまうとちょっと焦ってしまいます。
丁度良い時間配分で食べて頂けるように、さり気なく誘導出来るようにしたいと思います。
ゆっくり自分のペースで食べる事は必要です。しかし時間がかかり過ぎてもどうかと思うので、バランス良く時間調整していけるようにしないとですね。
次回は下の義歯を入れて様子を見てみようと思います(^-^)
達成感あり!!
2021-01-23
さてさて、またまた排泄のお話になってしまいます(^-^;
今日の利用者さん。午後にトイレ誘導しました。トイレ誘導前にどうもガスが出ていたようなのですが・・・便が出ている臭いはしなかったので、安心していたのも束の間。
ズボンを下げると便臭が・・・う~ん、何とかパットで収まってくれていると良いのですが(^-^;
チェックすると何とかパットに収まっていました。まだこれから出るのか、それとも残りの便なのか。とにかく便座に座って頂きます。
一旦便の状態をチェックします。すると・・・今回の便は粘着性の厄介な便です(汗)
粘着性の場合、きれいにするのが意外と大変なのです。便座に座って頂いている間にお湯と端切れを用意。粘着性なのでやはりスルッと出ていない様子、一旦お尻を洗わせて頂きました。
拭いても拭いても出て来ます。他に汚れが無いのは幸いでした。とにかくジャバジャバとお湯をかけて端切れで洗います。
乾いた端切れでも拭くのですが、やはり便が付着します。
そして今度はトイレットペーパーで拭きます。・・・と言うよりも付着している便を取るようなイメージで拭くのです。2回3回と拭くと・・・段々便が付着しなくなり・・・
仕上げに再度お湯で洗い、拭いて、最終確認でペーパー。
無事にきれいになりました。
これは結構達成感があります(^-^)
一連の作業中、利用者さんは少々抵抗がありましたが、きれいに清拭するにはがっちり抑えての介助。保清の為ですので少々堪えて頂きました。
介助が終われば利用者さんもニコニコ顔。さっぱりした事と思います♪♪
排泄の介助、特に便の介助は便の状態によって難易度が変化します。特に粘着性の強い便は厄介なのです。洗っても洗ってもなかなかきれいにならないので。
今回は恐らく排便後の残りの便だったと思います。なので不幸中の幸い。多少パットに便が出てしまっていましたが、それ程量が無かったのできれいに清拭が出来ました。
入浴時ならシャワーできれいに確実に流せるのですが、便座に座っての清拭は利用者さんの抵抗もあり少々骨が折れます。
それでもさっぱりした様子を見ると達成感!!
一仕事終えたような気分になった午後一でした(笑)
気付きませんでした(^-^;
2021-01-22
朝のお迎え時には特にご家族から申し送りがありませんでした。
しかし歩行を見る限り、いつもより少々不安定。
「足が痛いですか?」と質問しても本人は「いや、どこも痛くありません。」と答えるだけ。
認知症があり要介護2です。本人の言う事を全面的に信じてい良いのかどうか・・・少々疑問ですが。
トイレの時に何か変化があるかどうかチェックしますが、特に痣なども無く、問題なさそう。でも歩行はいつもより不安定。う~ん、原因が分かりません(^-^;
そうこうしているうちに昼食になりました。
食事です。当然マスクを取って食べるのですが・・・
そこで異変に気が付きました!!なんと上唇が腫れています。食事は問題なく食べられたので、食後に口内チェックをさせて頂きました。
上唇をめくると・・・
どうもぶつけたような感じの状態になっています。本人は特に痛くもないと言う事ですが、明らかに腫れています。よくよく見ると顔も何となく腫れているような・・・
昼食時まで気付きませんでした。その理由は「マスク」です。
今はコロナ対策で全員マスク必着です。お茶を飲んだりおやつを食べたりする時は外しますが、その短時間では気付く事が出来ませんでした。
しっかりとマスクを外す昼食時にやっと気付いて、帰りの送迎時にご家族に確認してみると、
「昨日気付いたら転んでいました。顔を打ったようで、歯が欠けたかと思ったのですが大丈夫そうで良かったです。」
確かに。打ち身だけで良かったですが、出来れば朝の申し送りの時に教えて頂きたかったお話です。
家族が見ていない所で転んでいたそうなので、どんな状況で転んだかは誰も分かりません。もしかしたら足腰を打っているのかも知れないし、上半身も打っているかも知れない。
転倒したと言う事なら、今日の歩行の悪さも頷けます。
今回はマスクで腫れに気付けませんでした(^-^;なるほど、こんな事もあるのですね。
これからは朝、一旦マスクを外して状態をチェックする必要もありそうです。些細な変化も見逃さないようにしないと、特に認知症の方は自分の状態を上手く伝えられないケースが多くあります。
我々がその変化に気付いてあげられるようにしなければなりません。
しかし・・・歩行が不安定だったので足腰にトラブルがあるかと思いきや・・・まさかマスクの下にトラブルがあったとは(^-^;
色々な事をイメージして利用者さん達と向き合わなければいけませんね。良い勉強になりました。。。
嬉しい訪問者。
2021-01-21
昨年末も同じようなタイトルの徒然日記を書きました。その時は元スタッフの訪問。
しかし今回は意外な方が訪ねて来てくれました!!
その方は・・・
今から17年前に利用していた方の娘さんです。
午前中に玄関が開いてそこに居たのは利用していた方の娘さん。
「あの・・・血圧を測ってもらっても良いですか?」
唐突な質問で一瞬驚きましたが、もちろん二つ返事でOK。
「もちろん良いです!!どうぞ上がって下さい!」
「いえ、午後にお願いしたのですが。」
と言う事で、午後の都合の良いタイミングで来てもらう事にしました。しかし突然どうしたのでしょうか。。。気になります。
午後になり、ろまん亭もひと段落していると訪ねて来てくれました。
「どうぞお上がり下さい。」
居間に通してケアマネージャーを呼びます。当時の利用者さんの担当をしていたので、本当に久しぶりの対面。時々外ですれ違う時に挨拶はしていましたが、ゆっくりお話しするのは実に17年ぶりです。
「実は一年前にくも膜下出血で入院したのです。特に後遺症などはないのですが、ちょっと血圧が気になってしまい・・」
ケアマネージャーに手計の血圧計で測ってもらいました。そして念の為、血圧計でも測定。やや上の数値が高めですが、気にするほどではありませんでした。
「この数値なら大丈夫ですよ。」
そこから17年前の話しに花が咲きました。当時の利用者さんを思い出しながらのお話はとても楽しかったですし、懐かしく思いました。
農家の方で、いつも夕方になるとほっかむりをして「うどんを打たないと。」と、気にしていました。とても穏やかな人柄、認知症ではありましたが周囲から好かれる雰囲気を持っている方でした。
あぁ、懐かしい(^-^)僕も祖父母の家で過ごす機会が多かったので、話しも合っていつも楽しく過ごさせて頂いた方です。
さて話は戻って。
その娘さん。今は日中独居で親しい近所の方もどちらかに入所してしまい、「寂しい」「つまらない」との事でした。1年前にくも膜下出血で倒れたとは言え、認知症も無く後遺症も無く、結構な距離を歩ける方なので介護保険を利用するには少々難しいかも知れません。
事業対象者なら何とかなるかな・・・と言うくらい、まだまだしっかりしています。
「是非また血圧を測りに来て下さい!!」
最後にそうお伝えしました。嬉しそうな表情が印象的でした。
そうです。大利根町は東地区でもダントツで高齢化している地域なのです。まだ元気な方が多いと思いますが、これから介護が必要になって来ることは間違いありません。
しかし介護が必要になるかならないかの瀬戸際の方々、そんな方々に対応出来る何かがあると良いのかな・・・と思いました。
例えば昼食だけ食べに来てもらうとか。
コミュニケーションが不足しているように思うので、食事をしながら色々とお話すれば、それだけでも良い気分転換になると思うのです。
これから度々来て頂けると思うので、少しずつ相談してみようと思いました。介護は必要ないので基本的に実費で食事のみ。そんな感じで遊びに来てもらっても良いような気がします。
利用者さん達にとっても、良い刺激になると思うので。
ろまん亭は地域密着型通所介護です。何事でも地域の方々にお役に立てるような存在であると良いなぁと考えています。それが例え介護サービス利用に繋がらなくても。
今日は17年ぶりにゆっくりお話しが出来て楽しかったです。
嬉しい訪問者。
今回は17年前に利用していた方の娘さんでした。よくぞ訪ねて下さったと思い、本当に嬉しく思いました♪♪
今後も時々遊びに来てくれると嬉しいですね(^-^)
音楽の力。
2021-01-20
どんな認知症の方でも、知っている音楽が流れると自然と歌ったりします。歌詞まで正確に・・・とは行きませんが、ある程度歌えるのです。
普段の会話は不明な事が多くても。
特に昔沢山歌ったであろう動揺や唱歌は特に皆さん歌い易いようです。なので普段は昭和歌謡を中心に流しているのですが、時々動揺や唱歌を流します。
すると・・・知っている曲が多くあるので、自然と歌い始めて。
今日は認知症要介護5の方に、久しぶりにその方が大好きな歌手のCDを流してみました。認知症で要介護5ですので、通常の会話は出来ません。本人の発語も意味不明。
まだ介護度が低かった頃、若かりし頃に大好きだった美空ひばりさんの曲を楽しそうに聞いて一緒に歌っていたものです。
介護度が上がり、雑音がどうもダメそうだ・・・と言う事で今は静養室でマンツーマン対応。出来るだけ静かな環境を作るようにして来ました。
しかし・・・スタッフと話をして、「もう一度美空ひばりさんの曲を聴かせたらどうでしょうか。」と言う意見が出たので、とりあえず流してみる事にしました。
始めは余り反応がありませんでした。・・・と言うより、聞こえていない様子です。
・・・やはりもうダメなのかな・・・
そう思って流して数曲。何と少しずつ反応が出始めたのです!!
表情も柔らかくなり、どことなく楽しそうな表情です。しかも、少し鼻歌を歌っているようにも聞こえます!!
介護度が低い頃は本当によく美空ひばりさんの曲を歌っていたので、久しぶりに曲らしい節が聞こえたので嬉しくなりました。
・・・あぁ、やはり音楽ってすごいんだな・・・
本当にそう思います。介護度が上がってからは殆どまともなコミュニケーションは取れていません。誘導するにも本人の動作や言葉のフレーズを読み取っての誘導。つまり様子を見てこちらで判断しての誘導なのです。
それが、大好きな美空ひばりさんの曲を聴いたら少し変化が出たのです!!
ただ、長続きはしませんでした。それでも、少しでもリアクションがあるのであれば、今後も曲を流し続けようと思いました。
若かりし頃、美空ひばりさんのコンサートに足しげく通ったエピソードも昔い聞かせてくれたので、余程記憶に残っているのだと思います。実際ひばりさんの曲をとても上手に歌っていました。
認知症で会話が不明なものになってしまいましたが、音楽は今でもしっかりと残っているのですね。
たぶん、一般的な「好きな曲」ではそれ程残らないと思います。本当に好きでよ~く口ずさんでいた曲などが残るのではないかと思うのです。
子供の頃によく歌った歌は今でも覚えています。
しかし僕が20代の頃カラオケでしょっちゅう歌っていた曲は今でも歌えますが、普通に好きな曲程度のものはサビしか覚えていません(笑)
今回の利用者さんは美空ひばりさんの大ファンだったそうで・・・一時は周囲の音が気になってイライラしてしまった頃がありましたが、今はまた音楽が良い刺激になりそうな予感がします。
それっぽく一緒に歌えると良いなぁと思ってしまいました。
え?美空ひばりさんの曲を歌えるのかって?
はい、歌えます(笑)その他にも昭和歌謡曲は大抵歌えます。動揺も唱歌も。
何故ならばこの20年間毎日毎日それらの曲を一日聞き通していたので、CDの曲順まで覚えているくらいです。
利用者さん達が歌える曲は歌えます。
因みに~、同世代の友人とカラオケに行くと選曲の世代が違って不思議がられます。
・・・お前は本当に同世代?・・・と。
逆に親世代の方々とカラオケに行くと、
・・・よく知っているね~・・・
と喜ばれます。
良いのだか悪いのだか(笑)
少々脱線しましたが(^-^;
音楽の力ってすごいです。認知症になっても記憶に残れる名曲、記憶に残れるほどファンだった歌手、その影響力は大きいのですね。