ろまんの風~徒然日記
このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)
徒然なる日記
試してみましょう!!
2024-12-03
8月から利用が始まった方。当初は9時にお迎えしましたが、一時間も居られずに敢え無く送らせて頂きました。
その時間を元に、お迎えの時間を決めました。今のところ11時のお迎え。11時のお迎えだと「お昼ご飯」と言うキーワードで何とか時間を延ばせたからです。
それから約三か月。現在は状況も変化して来ました。利用もとても落ち着いています。今では帰宅願望もそれ程強くなく、約4時間くらいは利用出来ています。
そこで。
利用開始当初から「少しでも長く利用出来れば・・・」とご家族から言われていたので、提案をさせて頂きました。
一時間早くお迎えする事。です。
朝のお迎えを11時ろまん亭到着から10時ろまん亭到着の予定にしてみます。この一時間で特に変わりがなければ今後のお迎えは10時に固定しようと思っています。
そして帰りは15時。約5時間の利用を目標に設定してみました。
もちろん不安定な面がある利用者さんなので、状況に応じて早めに送る事もあると思いますが、もし現在の状況と同様な感じであれば、少し時間を長く出来ます。
イメージでは5時間くらいなら大丈夫。
利用開始当初はなかなか誤魔化しが出来ませんでしたが、今は辛うじて誤魔化しが出来る状態でもあります。声掛けで落ち着けるようならば、時間を延ばす事は不可能ではありません。
同居ご家族が介護疲れとストレスが溜まりつつあるとの事。何とか少しでも時間を長く利用出来れば、ほんの少しかも知れませんが、介護負担の軽減に繋がると思います。
「ショートステイを利用すれば・・・」と、担当ケアマネージャーさんから提案があったようですが、以前利用した際にお断りされたことがトラウマになっているようで、出来ればショートステイを利用せずに在宅生活を送りたいとの事でした。
利用を断られてから大分期間も空くので、もう一度試してみても良いのかなぁと思ったのですが、もしも・・・もしもその時と同じような状況になってしまうと家族の精神的な負荷が大きくなってしまいそうです。
ショートステイを利用して今落ち着いている生活リズムが崩れるのも怖いとの事。
状況的に無理にショートステイを利用しなくても良いかも知れません。
その分、デイサービスの利用時間を延ばして負担軽減を目標に掲げて。
午前中の一時間長い利用。う~ん、現段階では特に問題なく過ごせると思うのですが・・・こればかりはふたを開けてみないと分かりませんね(^-^;
いずれにせよ、先ずは試しにやってみましょう!!
「案ずるより産むが易し」
意外とそんなケースは多くあると思います。色々と試してみて、最善の方法で在宅生活を送れるようにお手伝い出来ればと思います(^-^)
色々工夫をして。
2024-12-02
要介護3の男性利用者さんです。今月からやっと入浴を再開出来るようになりました。前回の入浴時から状況は変わっています。
前回までは一人介助でも浴槽に出入り出来たのですが、現在の状況だと一人介助では浴槽の出入りは不可能です。
体の動きが悪くなっているからです。
悪くなっている理由としては、安定剤的なお薬を服用しているから。なので、根本的な動きの悪さではなく、薬の作用で動きが鈍くなっているのです。
さて、この利用者さん。体は大柄。我々と引け劣らない体格です。ある程度は一人介助でも出来ますが、浴槽の出入りでは補助が必要です。
浴槽に入る時は割とスムーズに入れます。問題は出る時。
浴槽から立ち上がるのにひと騒動となってしまいます。
前回はそのまま浴槽に沈んで頂きました。立ち上がる時に足の裏が浴槽の底に付かず、何故か側面に足の裏を付けるものだから、当然立ち上がれません(^-^;
「何だよ!止めてくれよ!」と大きな声で言われましたが、いやいや、足の裏が側面では立つ事は出来ません。正直無理!!
何とか足の裏を浴槽の底に付け、前後に介助者を入れて立ち上がらせます。しかし本人に立ち上がる意思が無いので、なかなか立ち上がれず。そして大騒ぎ。
最後は力業で何とか浴槽から出しました。
前回の反省点を元に、少し工夫。浴槽内に低い台を入れて、そこに座って頂く事にしました。これは良いアイディア!!
やはり低めの台に座ると足の裏は確実に浴槽の底に付きます。しかし問題点がまたまた浮上。台に座ると半身浴のような状態になってしまい、寒がって大きな声が出てしまいます(笑)
「寒いんだよ~!」・・・と(笑)
バスタオルにお湯をかけて上半身を覆います。これで寒さ対策はOK。本人も静かになりました(笑)後は浴槽から出る作業です。
流石に今回は足の裏が浴槽の底に付いているので、立ち上がる体制にはなりました。「せーの!」で立ち上がると・・・今度は「寒いからやめてくれ!」と、湯船に沈みたがります(^-^;
こればかりは仕方ありません。浴槽から出るのですから、多少なりとも寒さは感じてしまいます。一旦湯船に戻して、再度立ち上がり介助。
多少は騒ぎましたが、前回よりも若干スムーズに対応が出来ました。まだまだ工夫が必要そうな入浴介助です。
なんだかんだと騒ぎながらも洗身洗髪出来、湯船にも入れて。入浴後は気持ち良さそうにうたた寝をしていました。
ご自宅では入浴が難しいようです。なので、今後もろまん亭での入浴。寒くなるので湯船は必須。もう少し工夫してスムーズに出入り出来るように検討したいと思います。
二人介助もマストですね(^-^)
一つ一つの動作に不安があると大きな声が出てしまう利用者さん。その不安感を軽減すれば大丈夫。
しっかりと密着して「大丈夫ですよ。」と何度も声掛けをしながら、出来る限り大きな声が出ないように心がけたいと思います。
色々と工夫をして。
アナログな介護ですが、密接な介護でもあります♪♪
気が無い人の立たせ方。
2024-11-30
認知症で要介護5の利用者さんです。認知症で要介護5と言う事は、ほぼ全介助です。
椅子に座っていても、日によって右に傾いたり左に傾いたり前傾姿勢になってしまったりして、椅子から転倒してしまう危険性があります。
そのような危険性は介護度が高い利用者さんに多くあるケースです。
なので、座面が低い椅子で背もたれが大きめな椅子に座って頂いています。座面が低いので、立たせるのが少々大変です。
何せ本人は全く立とうとする気が無いのですから。
体格がやや大きめな利用者さん。立つ気が無い状態で立たせようとすると、介助者に負荷が大きくかかります。足を踏ん張ってくれると良いのですが、それすらも気が無いのです。
そんな方の立たせ方。
先ずは声掛けは基本ですね。「〇〇さん、立ちますよ~!」と、何度か耳元で声掛けます。それから足の裏を床に付けるように体勢を整えます。
・・・が。ここで問題発生。
床に足の裏を付けても、立つ気が無いのですぐに足を延ばしてしまうのです。そうなると・・・引き上げるのがかなり大変になってしまいます。
足の裏が床に付いているといないでは雲泥の差があるのです。
そこで!!考えました!!
最近は足の裏を床に付けたら、その両足を自分の足で挟んで固定するのです。そしてそのまま引き上げる。引き上げると言っても力で引き上げるのではなく、しっかりと腕で支えたら、自分の体重を後ろにかけながら引き上げるのです。
これ、意外とスムーズでした(^-^)
腕の力で上げようとすると、体が痛んでしまう危険性があります。腕を固定して自分の体重を後ろにかけながら引き上げると・・・テコの原理でそれ程負荷がかからないのです。
足の裏はしっかり挟んで床に付いています。ついでに膝で相手の膝を挟むのも良い方法。足裏・膝がしっかりと固定されると立位も比較的安定するのです。
介護度が高い利用者さんはどんな状況でも立つ意思はほぼありません。立つ意思がない人を立たせる方法。介助者の負担が極力少ない方法。
その方法を見つけ出す事はとても大切なのです。
若干ですが・・・相手の足を自分の足で挟むので、バランスを崩すとちょっと危険かもしれません。しっかりとバランスを取れるような状態にして行う事が必要そうです。
色々と工夫をしながら、より安全な方法で立たせられると良いなぁと思っています。
気が無い人の立たせ方。立つ気が無いのでずっしりと重みがかかります。足裏を固定、膝を固定、てこの原理を最大限に利用して自分の体に負荷がかかり過ぎないように介助したいと思います。
もちろん・・・人的に余裕があれば立ち上がりは二人介助です。
万一、手薄な時の為の介助方法。
常に一人介助で出来るように工夫を凝らして対応しています(^-^)
ちょっとブレイク~私事です(笑)~
2024-11-29
今日はちょっとブレイクタイム。私事のお話しを書こうと思います。
中学から高校までバドミントン部に所属していました。成績は中の上くらいでしょうか。当時のバドミントンはマイナーなスポーツで、なかなか体育館を使えずに基礎練習ばかりをしていた記憶があります。
体育館を使えるのは他の部活が終わった後。18時くらいから21時頃まで。そして朝の一時間くらい。
それでも中学時代の新人戦のシングルスでは前橋市で優勝、県大会もベスト4に入り、関東の合同練習の群馬県代表になりました。
まぁ中学生ですから、ぽっと出の成績だったと思います(笑)高校は進学校へ通ったので、せいぜい県大会ベスト8が良い所。
そんな中高時代の貯金があったのか、高校卒業後15年を経て若宮バドミントンクラブに加入しました。加入して早15年くらい経ちます。
コロナ禍によってクラブは人数が減ってしまい、今は楽しく軽い運動として週一回練習しています。
つい先日。若宮が最も強かった時代のメンバーがお子さんを連れて練習に参加。お子さんもバドミントンをしているそうです。
そこで。
コーチの依頼が来ました!!嬉しいですね♪♪
コーチと言っても部活ではなく、若宮の練習時と群馬アリーナで個人練習をする時のコーチです。
普段は介護の仕事をしている為に接する人々は当然高齢な方々。しかしコーチでは中学生が相手です。ある意味新鮮♪
そして自分自身が年齢を重ねる事によって感じる事は、「自分が得た経験を若い世代に伝えたい。」と言う事。まぁ大した経験ではありませんが、多少なりとも技術や練習方法を伝える事は出来ます。
そして何よりもそのお子さんたちがやる気満々な事は、とても嬉しく感じます。勝たせてあげたい!!
とても伸びしろがある子供たち。自分の持っている知識と技術を教えて少しでも良い成績が残せるように協力をしたいと感じています。
スポンジのように吸収するとはよく言ったもの。みんな少しの時間でも上達が見受けられます。
定期的には難しいですが、時間がある時は一緒に練習したいと思っています。
ただ・・・自分の年齢的に体力面がおぼつきません(^-^;中学生たちの体力はスバラシイ!!お子さんたちからも元気とパワーを頂いて、日々の仕事にも活かせればと思っています。
今日は介護からちょっと離れたお話し。ブレイクタイム(^-^)
たまにはこんなお話も良いでしょうか~(笑)
みかんの木の下で。
2024-11-28
みかんの木の下で待ち合わせ・・・
何て言うと、小説やドラマのようで何となくロマンチックですが・・・現実は少々違います(笑)
ある利用者さんの朝のお迎えです。
この利用者さん、大抵は玄関か外で待っています。自室で待つ事の方が少ない方。
認知症で要介護3です。
外で待って頂けるとスムーズで早く出られるのでとても有難いのですが、ちょっと問題が・・・玄関先や外で待っている時に転倒してしまう事があるのです。(外と言ってもお庭です)
以前は転倒で生傷が絶えなかったのですが、最近は動きが鈍くなってしまい、余り動かないのでそれ程転倒している事は無くなりました。
塀に掴まってじっとしている事や椅子に座って待っています。
送迎で到着する時に外から何処にいるのかが分かります。しかし先日は違いました。外から見ても何処にもいないのです。
・・・流石に今日は玄関かな・・・
そう思って門を入ると・・・ご家族が庭に居て、
「こんなところで寝ているのです!!」と、指さした先は。
何と庭木の下で寝ているのです(^-^;ミカンの木の下。流石にこの時期だと地べたは冷たいはずなのですが、本人は全く気にする事なく寝ています。
辛うじて日差しが当たっていましたが。。。
「〇〇さん、起きて下さい!お迎えに伺いましたよ~!」と声掛けをすると、すぐに反応。「あぁそうかい、良かったよ。」と、安心したような返答です。
何とか起き上がらせて、乗車してろまん亭へ出発しました。
う~ん、外(庭)で待っていて頂けるのはとても有難いのですが、流石に地べたで寝て待つのはどうかと思います(^-^;しかし認知症で要介護3。一筋縄では行きません。
恐らく家族の言う事は聞き入れず、自身の思うままに行動して最終的にみかんの木の下で横になったのでしょう。
念の為に体中を触って痛みの有無を確認。特に痛みはない様子でした。・・・と言う事は転倒した訳では無いので、やはり自身の意思で横になったのでしょう。
この時期心配なのは体調を崩してしまう事です。いくら温かい服装で居たとしても、地べたは冷たいです。風邪でも引いたら大変です。
だからと言って室内で待つようにご家族が言っても聞き入れないので、外で待つ事は仕方ない事でもあるのです。難しい所ですね。
後はその都度の対処で応じるしかありません。
外で待っていて下さる利用者さんはこれまでも多く居ました。しかし庭木の下・・・みかんの木の下で寝て待っている方は初めてです。
まぁ何事も無かったので笑い話になりましたが(笑)
これから更に寒くなる季節です。外で待って下さるのは有難いのですが、何か良い対策を考えなければならなそうです。
みかんの木の下で。
ろまん亭の歴史に刻まれる一コマでした(^-^)