ろまんの風~徒然日記
このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)
徒然なる日記
立ち上がらせ方の工夫。
2025-01-23
要介護5の利用者さんです。昨日の徒然日記に書きましたが、やや脱力系で砂袋的な重さがある利用者さんです。
低い椅子に座っているので、立ち上がらせるのは少々重みがかかります。膝に力が入らないので、引き上げる時は本人の体重以上の負荷がかかっていると思います。
足の裏を床に付けても、結局立ち上がろうとする時に足が伸びてしまい、膝に力が入らないのでかなり持ち上げないといけません。
これでは介助者の体が傷みます。人手にゆとりがある時は二人介助で。
しかし最近ちょっとした工夫で立ち上がりが大分楽になりました。
その方法は・・・
先ず利用者さんの足の裏を床に付けます。その足を介助者の足で挟む。次に利用者さんの膝を付けるようにして、その膝を介助者の膝で挟みます。利用者さんを体育座りのような姿勢にして足・膝を挟んだまま介助者が後ろに倒れるようにして引き上げると案外楽に立ち上がらせられます。
ガチっと足と膝を挟み、テコの原理で引き上げるのです。ここでテコの原理を使わなずに力で引き上げようとすると腰や腕を傷めてしまいます。腰をしっかりと入れて腕は固定して体重を後ろにかけながら引き上げるのです。
そうすると一人でも割と楽に立ち上がらせられるのです。
ただし先ほども書いた通り人手がある時は二人介助で行いますが(^-^)
どうしても一人で立ち上がらせなければならない時用の工夫です。
介助は力に頼ってしまうと介助者の体を傷めてしまうケースが多くあります。力で介助では無くテコの原理や相手のバランスなどを上手に使って負荷を少なくして介助する事が大切なのです。
今回の方法は、先ずは足の裏を床に付けさせる事から始まりました。足の裏を床に付けたまま立ち上がらせる。足が伸びないように介助者の足で挟んで。その時偶然膝も挟んでいた事に気付いてこの方法に辿り着きました。
色々とやってみるのもですね(^-^)
なかなか文章で説明するのは難しいのですが、とにかく腕力に頼り過ぎない事です。少ない力で大きな支援を行えるような工夫が大切なのです。
その為には・・・アナログな介助をし続ける事も必要かも知れません。便利なグッズに頼ると工夫が無くなってしまいます。
アナログな介助だと所々に工夫が必要な場面が出て来るものです。アナログ介助も捨てたものではありません。
工夫して身に付けた介助方法はその後の介助で役に立つ事が多くあります。
日頃から考えながらの介助を心掛けたいと思います♪♪
丸太と砂袋。
2025-01-22
人を物に例えるのは余りよくありませんが、分かり易いように例えるだけですので、ご了承下さい。
「丸太と砂袋」
一体何だと思いますか?
これは・・・
介護度が高り利用者さん達のお話です。
介護度が高い利用者さん。椅子に座っていると立ち上がりもある程度楽なのですが、床に直座りしている方を立ち上がらせるのは少々負荷が大きくかかります。
全員が一律に状態が一緒ではありません。脱力系の利用者さん。逆に硬直の利用者さん。様々です。
ここで。立ち上がらせる場合はどちらの利用者さんの方が楽だと思いますか?これは硬直系の利用者さんの方が実は楽なのです。脱力系の利用者さんの場合、立ち上がる意思が無い為、足を伸ばしたままだったり膝に力が入らなかったりするので引き上げる介助者に全ての体重がかかってしまいます。
脱力なのでむしろ体重よりも重く感じてしまいます。
硬直系の利用者さんならが足が突っ張るのでてこの原理を使うと比較的楽に引き上げられます。硬直なので膝も折れません。
ここで例えが出て来るのです。
硬直系の利用者さんを立ち上がらせるのは丸太を起こすのと同様な感じ。
脱力系の利用者さんを立ち上がらせるのは砂袋を持ち上げる感じです。
如何でしょうか?これってとても分かり易い例えだと思っていますが(^-^)
丸太の場合、一点をしっかりと地面に付けて引き上げるとスッと起こせますが、砂袋は引き上げようとするとその都度形が変わってしまい、意外と負荷がかかってしまいますね。
利用者さんの硬直系と脱力系はそんなイメージなのです。形が整っていると力もそれ程必要ないのですが形が整っていないとバランスも悪し重さが分散してしまい負荷が大きくなってしまいます。
脱力系の方を引き上げる場合は、しっかりと足の裏を床に付けて膝を固定して引き上げると割と楽かもしれません。それでも立ち上がる意思がないので重い事は重いですが(^-^;
脱力系の利用者さんの立ち上がりは出来るだけ補助を付けて行うようにしています。
住環境によってはイスではなく座椅子や直に布団を敷いて寝ている利用者さんもいます。様々な環境の中、与えられた状況で自分自身の体を痛めずに介助をするにはひと工夫もふた工夫も必要な時があります。
スタッフ同士でも話し合い、どのようにすると効率が良いかを把握して。
利用者さんにもスタッフにも出来るだけ負荷が少ないような介助を目指したいですね。
「丸太」と「砂袋」
言い得て妙な表現だと思っています(^-^)
*利用者さんを物に例えてしまい申し訳ありません。もし不快な表現でしたらご容赦ください。床からの立ち上がりの大変さを分かり易い表現として使わせて頂きました。
理想の利用時間は。。。
2025-01-21
ここ数年はろまん亭の利用者さん達の利用時間が以前よりも短くなっています。開設当初から大体の利用者さんは7時間から8時間の利用、つまり長時間の利用でした。
しかしこの数年は認知症の利用者さんも増え、長時間の利用が難しかったりする事から、短時間や中時間の利用が増えているのです。
ランチタイムのみの利用者さんも居るくらいです。
短時間だと3時間から4時間利用。
ふっと・・・我々にとって理想の利用時間はどのくらいだろうと考えてみました。
我々にとって理想の利用時間は・・・恐らく5時間以上だと思うのです。
3時間から4時間や4時間から5時間の利用だと、介助する時間がとても短いのです。排泄や入浴も入ってくると短時間だと時間的にゆとりが無いのです。
更には失禁などのハプニングなどがあると、さぁ大変!時間内に収める為に少々急ぎ気味になってしまいます。急ぎ気味になるとやはり丁寧さが欠けてしまうケースも出て来ます。
ゆとりを持って丁寧に対応するならば、5時間以上の利用時間だと有難いと感じました。
もちろん利用者さんやご家族の希望の時間でOKです!!短時間でも対応します。
介護量が少ない利用者さんならば短時間でも十分です。しかし介護度が高くなればなるほど、時間を頂きたいと思う瞬間は多々あるのです。
幸いにも現在は5時間以上利用の方が増えたので、多少のハプニングがあっても十分対応出来ています。慌てず焦らず。
ただし。
始めから長めの時間を利用できる方は意外と少ないのです。なので、利用開始当初は短時間からスタートさせて頂き、慣れて来たら徐々に時間を延ばすようにしています。
特に認知症の方に対しては、先ずは環境とスタッフに慣れて頂く事が大切です。初めから無理をしては外に連れ出せなくなってしまう事もあります。連れ出せなくなってしまっては本末転倒。
確実に安定した定期利用が出来るように、本人のペースに合わせて進めて行く事が重要なのです。そしてその中で、必要な時間は・・・と考えたら、5時間以上が理想の利用時間となったのです。
繰り返しになりますが、あくまで僕が考える理想時間なので、基本は利用者さんとご家族の希望時間を優先します。短時間、ランチタイムのみの利用でも当然ながらOKです!!
まぁ先ずは~ご希望があれば短時間から対応しますので、是非ご相談ください♪♪送迎車が用意出来ればある程度時間は皆さんの希望に合わせます(^-^)
少しずつ慣れて頂き、美味しいお食事と楽しい会話で日々を過ごして頂ければと思います♪♪
尿臭が強くて(^-^;
2025-01-20
90代、要介護3の利用者さんです。常時失禁状態。恐らくご自宅ではトイレに行けていないようなのです。
現在は毎日利用しています。前日の帰宅時には紙パンツもキレイな状態なのですが、よく朝迎えに行くと・・・紙パンツがずっしりと重くなっています。
しかも尿臭が強い!!
時にはズボンまで濡れています。
朝は送り出しのヘルパーさんが入っているのですが、紙パンツやズボン等の交換は出来ないようなのです。
ご自宅での状況は息子さんと二人住まい。どうもコタツで寝起きしているようです。
布パンツだった頃、「乾くから大丈夫です!」と、強気な発言(^-^;
いやいや、乾いても臭いが・・・(笑)
万年コタツなので、コタツに入っていれば乾いてしまうから大丈夫と言う理屈だったのですが・・・今もその気持ちは持ち続けている風があります。
ズボンから染み出してしまっているのですから、当然コタツ布団や敷布団も濡れてしまう事もあると思います。寝る時は着衣そのまま。なので、上着にも尿臭が付いてしまっています。
歩行支援する時にスタッフの手に尿臭が付いてしまいます。
この冬は更に失禁状態がひどくなっているので、息子さんにコタツの掛け・敷き布団の新調を打診しようと考えています。
入浴も一日置きに入っていて、その時に洗濯はろまん亭で行っています。それでも追い付かない(^-^;次回はジャンバーも洗濯しようと思います。
保清はなかなか難しい一面があります。デイサービスでいくらキレイにしても、ご自宅での生活状況によってあっという間に汚れてしまったり臭いが付いてしまったり。
特にこの冷える時期は失禁が増えてしまうケースが多くあります。寒くてトイレに行くのが面倒になってしまったり。
かと言って、ご家族から言われても言う事を聞かない・・・等々。
う~ん、難しい(^-^;
色々と説明したりするのですが、やはり要介護3です。忘れてしまうようなのです。
う~ん、難しい(^-^;
取り合えず、現在は幸い毎日の利用です。朝と夕方、一日おきの入浴で以前よりもかなり保清の面では改善されましたが、まだまだ足りないのです。
ご自宅での環境を整える事も必要ですね。
ご家族も忙しくて対応が後手後手になってしまう事も多くありますが、少しずつ環境整備をして頂けるように打診したいと思います。
保清って簡単なようで実は難しい面がある支援なのです。。。
リズムが出来ると。
2025-01-18
利用者さん達の生活リズムのお話です。出来るだけ安定したリズムで利用が出来ると良いなぁと思っています。
安定したリズムとは、週に二回から三回くらいを定期で利用する事です。
昨年12月から利用が始まった方。実はこの方、10月頃から利用する予定でしたが、体調不良で12月からになったのです。
お話しが出た当初はやや拒否気味。御年90歳少々ですが、元気な男性の方です。
「まだ世話にはなんねぇよ。」と、よく口にしていました。ご自宅に居ると車を運転しようとしたり、手持ち無沙汰であちこちウロウロしてしまったり。なかなか自分の思うように事が運ばずにイライラしたり。
そこでご家族からろまん亭の利用希望があったのです。
体調不良もあった為か、若干渋々利用をOKして下さいました。
様子からレクリエーションをしたりリハビリをするようなタイプではありません。コミュニケーションを中心にして、短時間のランチタイムの利用となりました。
心臓に問題がある為、負荷がかかるような対応は無し。ゆっくりのんびりして頂き、一緒にご飯を食べて帰宅するパターンです。
利用開始当初はろまん亭から帰宅すると、「もう行かねぇ。」と言ったりしていたそうですが、翌朝になると「まだ迎えに来ないんか。」と言う事もしばしば。
満更ではない様子だったそうです。
約一か月半が過ぎ、少しずつ慣れて来ているように感じます。お話しも繰り返しが多いですが、比較的に内容が多岐に渡り、話し上手でもあります。我々も楽しくお話しをさせて頂いています。
若かりし頃、様々な仕事をしてきたようで、話しを聞いていると「へぇ~!」と感心してしまう事が多く、なんとも歴史を感じます。
週二回の利用ですが、大分安定して来ている様子。ご自宅でも「行かない」と言わなくなって来ているそうです。
ありがたい事です。
他の利用者さんにも声を掛けて下さったり、帰る際は握手をしてくれたり(^-^)
良いですね~♪♪その握手には僕も加わっちゃいます(笑)
短時間ではありますが、楽しんで下さっているようです。
「ここんちは食事も美味しいね。」
そう言って下さったのがとても嬉しかったです。昔病気で胃を全摘している為、量は少なめにして数を多めに提供するようにしています。
出来る限り一人一人に合わせた対応を心掛け、安定して継続利用出来るようになって頂ければいいなぁと思っています。
週二回、リズムが少しずつ整っているようです。
体調管理をしっかりとしながら、その人なりの楽しみ方を提供出来るように対応したいと思います♪♪