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ふれあいと和みの家
≪大利根ろまん亭≫


●有限会社ゲン
〒371-0822
群馬県前橋市下新田町329-11
TEL.027-252-7735
FAX.027-252-7782

≪大利根ろまん亭≫
介護支援事業
≪大利根ろまん亭≫

ろまんの風~徒然日記

このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)

過去の徒然日記はこちらから

徒然なる日記

入浴の格闘。

2024-04-01
 入浴時の事。

 今日は二人の利用者さんが入浴をしました。この二人はパンツ汚れが結構ある方々です。

 パンツ汚れがある時は比較的入浴拒否をするケースが多いです。二人の内一人は初めだけ拒否をしますが、声掛けをするとスムーズに入る事が出来ます。

 入浴して新しいパンツに穿き替えると「気持ちいいです。」と喜んで下さいます。自身が汚れている事は何となく感じている部分があります。

 もう一方がなかなかの強者。汚れている事は自覚しているようなのですが、拒否が強いのです。今日も便で汚れていたので、何とか入浴して頂きたいところ。

 入浴介助のスタッフがあ~でもないこ~でもないと声掛けをしながら何とか入浴に漕ぎつけました。

 後者の利用者さんの入浴はほぼ格闘です。抵抗もするので、引っかかれたり叩かれたり。暴言もあるのですが、そこは認知症と言う事でスルーしながら介助をしています。

 介助スタッフも入浴介助後はちょっと疲労の様子。エネルギーを奪われてしまうような感じでしょうか。

 う~ん、補助なり時には代わってあげたいと思うのですが、男性スタッフでは尚拒否が強くなってしまいます。なので女性スタッフに頑張ってもらうしかありません(^-^;

 入浴後は後者の利用者さんも少し疲れる様子。昼食までの時間はちょっと挙動不審になってしまいます。

 余りに拒否が強い時は清拭と更衣のみで終わらせる事にしてありますが、便汚れの時は・・・流石に入浴中止とは行きません。

 腹を据えての入浴介助です。

 入浴は拒否が出易い介助でもあります。特に認知症がある利用者さんは強い拒否が出る事しばしば。そんな方を入れるのはちょっとした格闘でもあります。

 入浴介助をしながら、より良い誘導方法を模索して。

 パンツ汚れがある場合は何としても入浴を遂行しなければなりません。

 拒否が強い利用者さんの入浴はちょっとした格闘でもあるのです(^-^)

厳しい支え介助。

2024-03-30
 ある要介護5の利用者さんです。

 最近足の筋力が低下しているように感じます。傾眠状態も少しずつ長くなっているように感じて。

 年齢的にはまだ若い部類に入ります。なので体力や体の動きはそれ程問題に感じなかったのですが、最近の介助ではちょっと負荷が大きくなっているようなのです。

 ろまん亭では必要時以外は手引き歩行をしています。立ち上がりの介助、立位保持の介助、歩行介助などは基本的に男性スタッフなら一人介助で行います。

 二人介助が楽ではありますが、二人介助だと介助量がちょっと多めになってしまい、利用者さんが無意識に介助に頼ってしまう傾向が出て来てしまうのです。

 要介護5なので、自身で意識してどうこうする事はありませんが、介助に頼り切ってしまうと自宅での家族介助の時に危険性が高くなってしまいます。

 現在は立ち上がりと座る時にかなり介助者に負荷がかかります。本人は立つ意思も座る意思もないのですから、協力は望めません。

 本人に意思がない時に立たせたり座らせたりするのは介助者の負荷が大きく、体を痛めてしまうケースが多くあるので要注意。しっかりと姿勢を取って、腕の力だけに頼らない事です。テコの原理を使ったり自身の体全体を使って行う事。

 足は伸ばしているしガクガクだし、全て介助者任せ。これは家族介助が大変です。なので、ご家族には「決して無理はしないで下さい。厳しいようならば車いすを使って下さい。」とお伝えしています。

 歩行介助では目が覚めていればある程度歩けるのですが、眠気が強いと・・・さぁ大変!!片側に傾いて、ほぼ斜めの状態で歩くのです。

 支えがなかなか大変(^-^;

 斜めになった人を支えながら歩行させる。支えられている本人は体重を全て介助者にお任せするので、重みはずっしり。

 う~ん、それでも出来ない訳ではありません。居間からトイレまで、居間から静養室までの短距離です。そこは根性で歩行介助です。そしてどうしてもダメそうだったり危なそうならば補助スタッフを呼びます。

 ろまん亭のほかに二か所のデイサービスを利用しています。果たして他のデイサービスではどうなのでしょうか。ちょっとお話を伺うと、移動は基本的に車いすのようなのです。安全性を重視でしょうか。

 あの状態なら仕方ありませんが。。。

 ただ、我々は利用者さんを預かれば良いと言う訳ではありません。ご自宅での介護負担を少しでも軽減させなければならないと思っています。

 その為にはこの方の場合、出来る限り車いすを使用しない事が必要だと思っています。

 ご家族からは「無理はしないで下さい。」と優しいお言葉を頂いています。ありがたい事です。

 しかし我々はプロなのです。介護の現場ではどんな状況でも危険は伴います。「この方がスムーズだから」「この方が安全だから」となってしまい過ぎると、利用者さん自身の動きが低下してしまう事だってあるのです。

 折角デイサービスを利用しているのですから、出来る限りの事はしたいと常々思っています。

 介護度が高い利用者さんは日々の細やかな積み重ねが生活の維持に繋がるのだと思います。

 少々厳しい支え介助ではありますが、全く立てない歩けない訳ではありません。

 安全性をしっかりと見極めながら、これからも支え介助を行って行きたいと思っています(^-^)

皆さんには~見えるんです(笑)

2024-03-29
 認知症の症状の中には幻視や幻聴なども含まれます。

 ろまん亭の利用者さん達に多く見受けられるのは幻視でしょうか。

 「ほら、あそこに人がいるよ!」とか「あそこに着物を着た人が立っているよ。」など、あたかも本当に人がいるような表情で話してくるのです。

 「いやいや、あそこには人はいませんよ~!」とは言いません。「え?どんな人ですか?」と敢えて聞いてみたりします。

 すると、意外と具体的に話してくるケースが多くあります。

 「ほら、男の人で着物を着ていて横向きになっているよ。」とか「きれいな服を着た女の人が踊っているよ!」と。

 そんな時は「あ~、本当だ!男の人がいるね~!」と、利用者さんの話に合わせて会話を進めて行きます。同意すると結構嬉しそうな反応をして下さいます。

 そして繰り返し(笑)

 「ほら・・・」と言い始めたら「本当だ!・・・」と。

 本人が納得するまで話すと、その会話は終わるのですが・・・終わったと思える時に敢えてこちらから話しを振ってみます。

 「あれ~、あそこに人が居るかねぇ。」と。すると「え?いないよ!」と否定されたりするのですが、否定すればその話題は本格的に終了なのです。

 きっと満足して気持ちが納まったと言う事でしょうか。

 利用者さん達は色々なものが人に見えるようなのです。その話に乗った方が楽しく会話を進められます。本人も得意げに繰り返して話してくれます。

 やはり認知症の方との話は「否定」ではなく「肯定」「同意」が望ましいですね。

 今日はカーテンの解れたところが着物を着た男性に見えた利用者さんが居ましたが、皆で同意をしたらとても嬉しそうな表情をしました。

 繰り返していましたが、同意をすればその都度嬉しそうな表情。その気持ちになって頂く事が大切なのです。

 会話は正しい内容の話をする事が重要ではなく、楽しく話せていると感じて頂く事が重要なのです。楽しく感じれば話も広がる可能性が高くなります。調子に乗って話す事で新たな言葉が聞けるかもしれません。

 正しい会話を求めずに、その場その瞬間を楽しく感じて頂けるような対応が大切なのです。

 利用者さんに合ったTPOで、これからも皆さんが楽しくお話出来るようにフォローして行きたいと思います♪♪

 ただ・・・外の空を見ながら「あそこに人がぞろぞろと歩いているよ~!」と言われた時は、本当に何か見えているようでちょっと怖かったかな~(笑)

お洒落さん♪

2024-03-28
 今月から利用開始した方。介護度はまだ出ていません。暫定で要介護3ですが、これまでの様子から恐らく要介護2くらいが妥当だと感じています。

 この方、御年90代後半。フラダンスの先生をしていたとの事です。実際に手の動きなどを少し教わってみたりしています。

 フラダンスのほかにも社交ダンスや日舞もやっていたとか。フラと日舞は歌謡曲に乗せて踊るとか。

 なかなかです(^-^)

 さてこの方。フラダンスの先生をしていただけあって、お洒落さんです!!着ている洋服が外出用のお洋服。ちょっとしたアクセサリーも身に付けています。

 お化粧も軽くしているようです。いいですね~♪♪

 外出時に身だしなみを整えられるのはすごい事です。もちろん皆さん全員に身だしなみを~とは言いません。介護が必要な利用者さん達ですから、どちらかと言えば介助し易い支度が有難いのです。

 しかし、介護度が軽かったりある程度動ける方であれば身だしなみを整えて来て下さると、我々も反応し易いです。反応すれば本人も嬉しく感じて頂けて、一石二鳥。

 着替えが出来ていて保清が出来ている事が重要ですが、これまでも何人かお洒落さんと呼べる方がいました。洋服の色と柄が「外出です!!」と言わんばかりの感じ。

 ただし・・・そのようなお洋服は介助をするにあたっては不向きですね~(笑)なので介護量が少ない方に限ってのお話です(^-^)

 介護をするにあたっては少しゆとりのある肌着やお洋服が有難いです。体にフィットしたものは着脱が大変です。介護度が高ければ関節が固くなってしまっていて、スムーズに着脱できないのです。

 ゆったりした着衣、伸縮性がある着衣が我々としても楽だし、利用者さん達にとってもストレスが少ないと思います。

 お洒落とは程遠くても、介助し易い着衣が望ましいですね。

 家族介護では男性が主介護者の場合、着衣が意外とフィットしたものを選びがちです。やはり洋服は女性の方が選ぶのが上手だと感じます。

 男性は女性ものの購入に少々抵抗があったりサイズ感が分からなかったりするので、必要時はアドバイスをお伝えする事もあります。特に息子さんが母親の主介護者の場合にありがちなケースです。

 機能性を選ぶのかお洒落を選ぶのか。

 こればかりは利用者さん本人の状況によってですね。

 今回の利用者さんはダンス経験があるからか、体の動きや関節の柔らかさがまだまだあるので、洋服はお洒落物でもOK。

 普段とはちょっと違った服装でろまん亭に来られるのであれば、我々はwelcomeです♪♪

 ご本人にとって良い気分転換にもなると思っています(^-^)

例え噛み合わなくても(^-^)

2024-03-27
 利用者さん同士の会話を繋げるのはスタッフにとってとても大切な役割です。もちろんマンツーマンでの対応もしていますが、ある程度は利用者さん同士も会話で繋がると、ちょっと楽なのです。

 スタッフ一人に対して利用者さん二人から三人が会話で繋がると、有事の際に対応の迅速さが違って来ます。

 さて、一口に利用者さん同士を会話で繋ぐと言いますが・・・これって結構難しかったりするのです。何せ皆さん多かれ少なかれ認知症があるのですから。

 それぞれ違う内容の話をする事も多くあります。それを繋ぐのですから、会話は支離滅裂(笑)それでも何故か繋がっているような感覚になって頂けるので、上手に対応すれば認知症の利用者さん同士でも仲良く話せるのです。

 そして最後には笑えばいいのです(笑)

 スタッフの手が空けば、当然スタッフ二人がかりで話を盛り上げる事もあります。そして一度でも会話が盛り上がれば、利用者さん同士も結構仲良くなるのです。

 楽しい=仲間

 と言うイメージでしょうか。

 どうしても手薄になってしまう時間帯があったりします。時間にして10分から15分程度。例え10分から15分でも、少人数のスタッフで数人をまとめるのですから、利用者さん同士が仲良しに越した事はありません。

 その為には時間がある時に利用者さん同士を繋げる事です。例え会話が噛み合わなくても(笑)

 まるでドリフターズのコントを見ているような事も多くあり、スタッフ同士で目配せをして笑ってしまう事もあります。何せ会話が噛み合っていないのに、何故か大盛り上がりになったり。

 とにかく楽しい気持ちになって皆で大笑いすれば、会話の内容は何でも良いのです。

 認知症の方は楽しいイメージよりもマイナスのイメージが残り易いと言われています。なので、「楽しかった」と感じて頂けるのはその場だけかも知れません。

 それでも良いのです。瞬間「楽しい」と感じて頂く事が積み重なるのが重要。コツコツと積み重なった「楽しい」が最終的にほんのちょっと記憶に残ってくれればOKなのです。

 今日の利用者さん。珍しく「今日は楽しかった」を連呼していました。要介護3の方、短期記憶はかなり曖昧。次までにその記憶が残るかどうかは不明ですが・・・(^-^)

 何とな~く楽しかったなぁと意識に刷り込まれる事を願っています。

 介護の現場です。当然利用者さんにとって嫌な介助も時々あります。入浴・排泄・口腔ケア・・・その時は強い拒否が出ますが、それを上塗りできるように楽しい時間も多く取って頂くように心がけています。

 短期記憶が曖昧な方の場合、忘れて頂けるのはちょっとメリットでしょうか(笑)嫌な介助でも、少し時間が経てばリセット。リセットされた所に「楽しい」と感じる対応をすれば、マイナスのイメージを払拭出来ます。

 会話が噛み合わなくても大丈夫。

 「楽しい雰囲気」「楽しい気持ち」にさせる事が出来れば、それが全て。

 そんな雰囲気を作るのが上手なろまん亭のスタッフ達です♪♪
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