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ふれあいと和みの家
≪大利根ろまん亭≫


●有限会社ゲン
〒371-0822
群馬県前橋市下新田町329-11
TEL.027-252-7735
FAX.027-252-7782

≪大利根ろまん亭≫
介護支援事業
≪大利根ろまん亭≫

ろまんの風~徒然日記

このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)

過去の徒然日記はこちらから

徒然なる日記

限られた時間で。

2024-05-18
 3月から利用が始まった方。要介護2の利用者さんです。介護付き住宅に入居中。基本的には併設のデイサービスを利用しています。

 散歩が趣味だった方だそうで、介護付き住宅でも外に出たいという希望が強かったそうです。住宅内を歩き回ったりもしているとか。

 ご家族から外部のデイサービスを利用してみては・・・と言う要望から、ろまん亭に白羽の矢が立ちました。

 週一回の利用です。

 もちろん、趣味である散歩は必ず出来るようにしています。

 まだまだ健脚な方です。毎回散歩は30分から40分程度。スタッフと一緒に近所を歩きます。お花も好きな方。実は大利根町の住宅では庭にお花を咲かせている家も多くあります。

 この季節だとバラでしょうか。

 バラがキレイに咲いているお家を探しておいて散歩時のルートに入れます。

 毎回お散歩から戻ると「あ~、良い気持ちだった!!ありがとね~。すっきりしました!」と、とても喜んで下さいます。

 介護付き住宅に入居していると自由に外出が出来ません。どうしても住宅内での生活。更に聞いてみると、隣近所のお部屋の方との交流も禁じられているとか。

 となると。

 週一回の外部デイのろまん亭を利用する日以外はある意味拘束されているような状態ですね。

 とても社交的な方、お喋り好きな方。

 併設のデイサービスも週二回の利用。では他の日は何をしているのかと言うと・・・自室で塗り絵をしているそうです。

 朝のお迎えにお部屋まで伺うと、メモ用紙があちこちにあります。要介護2です。言われたことを忘れてしまわないようにメモしてあったり、「〇〇したい」と言う希望を書き留めてあったり。

 う~ん、ちょっと切なくなってしまいそうですが、そこはそれぞれの事情があるので受け入れるしかありません。受け入れた上で、限られた時間ではありますが、ろまん亭を利用している間は少しでも自由に楽しく過ごして頂きたいと思っています。

 お喋りしたり好きな曲を聴いたり、外を散歩したり体操したり。

 週一回の利用ではありますが、その日を目一杯楽しんで頂けるように対応したいと思います。

 帰り際、「今日は長い時間楽しく過ごさせてくれてありがとうね。また宜しくね。」と言われて嬉しいやら切ないやら。

 もう少し何かをしてあげられればなぁと感じてしまいます。

 ただ・・・週一回の利用の為、次のお迎え時の朝は割とリセットされています(笑)しばらくすると思い出して下さいますが~(^-^)

 短期記憶がやや曖昧な利用者さん。ろまん亭にはとても合っていると感じています♪♪

劇場型入浴介助(笑)

2024-05-17
 全体的に介助拒否の要介護3の利用者さんです。最近朝のお迎えとトイレ介助の拒否は弱くなって来ましたが、入浴介助だけは・・・未だに強い拒否が出ます。

 「誰か助けて~!」とか「死んじゃうよ~!」とか、スタッフに対して「バカ!!やめろ~!」等の大騒ぎ。介助スタッフは叩かれたり抓られたりする事しばしば。

 それでも毎回便などの汚れがあるので、入浴はして頂くようにしています。

 幸いな事に短期記憶がかなり曖昧な方。入浴介助が終われば、直ぐに気持ちを切り替えられます。本当に有難い事です。介助スタッフに対しての悪い印象は残っていません。

 しかし不思議な事に「お風呂場」は認識していて、歯磨きの時に脱衣所に入ると「風呂は嫌だ!!」と言い始めます。「お風呂は入りませんよ。歯を磨くだけです。」とお伝えするとスムーズに誘導されてくれます。

 さて、話を戻して。

 入浴介助はある程度強引さが必要な方です。手引きで脱衣所まで進みますが、入浴だと気づくと足を止めてしまいます。

 そんな時は後ろから何気なく押します。

 「誰だい!!」と少々騒ぎますがお構いなし。「ごめんね~!」と只管言いながら押します。そして脱衣所に入るや否や、「ごめんなさい!」の掛け声でズボンとパンツを下ろします。

 「やめろ~!!」と騒ぎますが、お構いなし。

 そのままやんや言いながら上着を脱がして浴室内へ引き込みます。そして強制的にドアを閉めて。

 浴室内でも大騒ぎ。なので、介助スタッフも四苦八苦しながら何とか洗身・洗髪をしています。

 「誰か~!助けて~!!」の叫び声。

 ここから劇場型入浴介助が始まり始まり~♪

 入浴介助スタッフへの援護射撃が始まります。「助けて~!」の声に対して外から「〇〇さん、どうしましたか~!今助けに行きますね!」と声掛け。すると「早く来て~!」と返事をします。それに対して「今行くからもうちょっと頑張って下さい!」と声掛けをします。

 そうです。洗身・洗髪をされている状況なのですが、意識をこちらとの会話に向けるのです。

 「今行くから、もうちょっと頑張って!!あれ?どこにいるの?」と言うと「すぐ目の前にいるじゃないか!!」と。「どこにいるの?見えないよ~!」と返事をすると「バカ!目の前だよ!!」・・・と言っているうちに洗身・洗髪終了。

 ここまでくれば後は更衣だけ。更衣までくれば少し落ち着きます。脱衣所に入ったら、声掛けをしたスタッフもちょっと顔を出して、「助けに来ましたよ!!大丈夫ですか!!」と言うと「ありがとね。助かったよ。」・・・で、めでたしめでたし(笑)

 入浴介助スタッフも、「私も助けに来ましたよ!」と、あからさまに分かってしまいそうな嘘を言います。すると利用者さんは少々怪訝な顔をしますが、「ありがとね。」と聞き入れて下さいます。

 さぁ、一体悪者は誰でしょうか(笑)

 架空の人物を入浴介助者に仕立て上げ、我々はあくまでその方を助けに来たものとして話を進めます。少々怪訝な表情ではありますが、最終的に「あんなに大声を出して恥ずかしいよ。ありがとね~。」と受け入れて下さいます。

 そして着座をした後はまた別のスタッフが話題を振って気持ちを切り替えさせるのです。暫く落ち着いて話をしていると、先程の入浴をすっかり忘れて下さって。

 介助スタッフも援護射撃のスタッフも「嫌な事をした人」ではなく、これまで通りの知人的な感じで受け入れて下さるのです。

 いや~、本当に短期記憶が曖昧で助かります。

 拒否が強い利用者さん。暴言・暴力は当たり前。そんな方に対しても何某かのやりようはあるのです。まぁ我々もまだ手探りですが。

 ただ、この劇場型入浴介助はここ数回では意外と有効な方法なので採用しています(^-^)少しでも意識を外に向け、その間に介助を済ませる。

 今後もより良い介助方法を探りながら、強い拒否と格闘して行く事となります。

 認知症の方に対する方法として「劇場型」は一定の効果があると思っています。一芝居打って、本人を納得させられれば誘導が楽になります。

 全てを真っ当に受けず、時には相手の想像の中で対応する事は認知症の方に対する良い手段だと思います。

 その為には常に「臨機応変」に介助も会話も対応しなければなりませんね(^-^)

それはお手伝いします!!

2024-05-16
 今日が排便の日の利用者さんが居ました。要介護5の利用者さん。一日置きに坐薬を使用しての排便。摘便までは行きませんが、軽い肛門周辺のマッサージで排便を促せます。

 コロコロしたやや固めの便。さて、今日は如何に・・・

 やはり少し固めでしたが、水分摂取が良好な方なのでツルっと出る事が多いです。

 しかし今日は便がやや上の方のようでした。

 お腹をマッサージしながら肛門の入り口辺りを刺激します。便が下りるように軽めのマッサージ的な刺激です。するとガスが出て、少しずつ便が下りて来ました。

 その後も軽いマッサージで排便を促せたのですが、どうやらまだ上の方に便が残っているようでした。再度お腹と肛門をマッサージして・・・最終的には全て出たようでした。

 今日は二段階での排便。少し時間がかかってしまいました。第一弾と第二弾の間にグローブを付け替えます。・・・とその時です。グローブに付着した便が肌着に少し付いてしまいました。

 慌てて拭いて消毒。同時進行で第二弾の摘便。排便介助が終わり、再度付着した便を拭き取りましたが色は残ってしまいます。

 帰りの送迎時にご家族に報告。申し訳ありません(^-^;

 保清の為にその場で更衣をする事になりました。

 便を付着させたのは我々ですので、当然更衣のお手伝いをします!!我々の仕事は送迎が終われば終わり・・・と言う訳ではありません。状況に応じては送迎時にある程度の介助のお手伝いもします。

 今回に関しては我々が便を付着させてしまったので、更衣までを行うのが当然です。出来るだけ手早く、利用者さんの負担にならないように介助しました。

 ベッドで寝たままの更衣は余り数多く行っていません。デイサービスでは大抵座位の状態で更衣などを行います。今回の利用者さんは要介護5です。座位を保つのも少々大変なので、ベッドで寝たままでの更衣です。

 ちょっと緊張しました~(笑)手際を見られているようで恥ずかしかったです(^-^;

 何とか無事に更衣完了!!果たして及第点だったでしょうか??

 介助に関しては実際ご家族の方が上手だったりする事は多々あります。我々も勉強させて頂く事も多いです。そんなご家族の前での介助はやはり緊張します。

 少しでも手際よく、ご家族が安心して見ていられるような介助を心掛けるのですが・・・普段余り行わない状態での介助は内心ドキドキでした(笑)

 でも、これも良い経験です。普段行わない介助を経験できるのはとても大切な事でもあります。

 まぁ元を正せば僕が肌着に便を付着させなければ良かったのですが~(笑)僕のミスなのにご家族に手間をかけさせる訳には行きません。

 送迎時の更衣、責任を持って対応させて頂きました。そして良い経験をさせて頂きました。

 ご家族に対しては汚してしまって申し訳ない気持ちと、貴重な経験をさせて頂き有難い気持ちです。

 今後も排便介助は続きます。出来る限り汚す事なく対応出来るように努めたいと思います。

 今日のミスはしっかりと今後に活かしたいと思います♪♪

自己治癒力??

2024-05-15
 ゴールデンウィーク前に自宅で転倒してしまった要介護3の利用者さん。転倒後は足の動きが悪く、痛みの訴えもあり。左目周辺に青たんも出来ていました。

 しかしゴールデンウィーク後には目の周辺の青たんは落ち着きました。なかなか早い回復だなぁと思っていました。

 足の動きはその後も悪いのですが、日に日に回復しているようにも感じていました。送迎車に乗車する時に右足が上がらなかったのですが、今では自力で上がります。

 痛みの訴えは以前から何かにつけて「痛い!痛い!」と言う傾向にあったので、ある意味口癖や意に反する介助に対する自己防衛的なセリフなのだと思っています。

 実際の足の痛みかどうかは定かではありません。ただ、動きだけを見ると多少なりとも痛みは残っていると思われますが・・・

 足の動きが悪かったので、大腿部の骨折まではいかずともヒビが入ってしまったかとも考えました。しかしこの利用者さんは受診不可。

 何せろまん亭で血圧を測る時ですら過剰な痛みを訴えて大騒ぎ。隣に座っていようものなら頭を叩かれます。何度か眼鏡も飛びました(笑)

 そんな過剰反応をする方、受診はほぼ不可と思われます。意識朦朧状態ならば受診は可能かも知れませんが(^-^)

 なので主治医も家族からの情報で意見書を書いたとの事。

 転倒後の痛みの訴えで受診に連れて行くのは至難の業。

 そうなると・・・後は自己治癒力に頼るしかありません(^-^;自己免疫力とでも言いましょうか。とにかく自身の回復力で何とか治すようにするしかないのです。

 ゴールデンウィーク前の転倒なので、現在約二週間。大分足の動きも戻って来ました。体の傾きも改善。

 う~ん、この方の自己治癒力ってもしかしたらすごいのかも~!!・・・と感じざるを得ません。

 確かにこれまでも時々自己治癒力が高い利用者さんはいました。家族の事情や独居の方、何かあっても受診出来ずにそのまま自然と治ってしまうケース。

 当然ながら命の危険があったり絶対に受診しないといけないというケースであれば、状況に応じてろまん亭が付き添う事もありますが・・・兎に角医者いらずの利用者さんって時々いるのです。

 転倒した利用者さん、大分回復しています。ただ、完治した訳では無さそうなので、今後もしばらく見守りたいと思います。

 「医者いらず」・・・では無く、「医者嫌い」なのでしょうか(笑)

 

良好です!!

2024-05-14
 ある要介護5の利用者さん。最近ちょっと調子が良いようなのです。

 これまで食事介助にかなり時間がかかりました。咀嚼や嚥下が不安定。口の開きも殆ど無く、何とか口をこじ開けて食物を運ぶような感じです。

 舌が舌根沈下気味だったので舌のマッサージを始めて半年くらいが経ちました。

 先週辺りから食事の進みにかなりの変化がありました。数日前にも書いたと思いますが・・・余りに状況が変化して、今日もその方の話題を取り上げたいと思います。

 食事の進みが劇的に変わりました。ご自宅でも同様のようです。ご家族も「食事の進みが早くなりました!」と報告アリ。実際ろまん亭での食事介助でもこれまで60分以上かかった介助が今は30分からかかっても40分程度。

 何よりも口を自発的に開けるようになったので、進みが早くなったのだと思います。もちろん咀嚼と嚥下も以前よりも数段安定して来ています。

 これが一過性の状態なのか、それともある程度改善された状態なのか。こればかりはまだ様子を見ないと分かりません。

 先週の木曜日辺りから今日までは安定して食べられています。

 変化したのは食事介助だけではありません。何だかリアクションも良くなっているように感じるのです。今までは反応が良くても、せいぜい笑うくらい。最近は「もしかしたら言葉が出るかも~!!」と思ってしまうような瞬間の反応があります。

 要介護5になるまでは意外とお喋りだった利用者さん。当時文章的な言葉は出ませんでしたが、単語は沢山発語していました。

 その時の記憶が蘇ります。

 ・・・もしかしたら刹那的に言葉が出るかも・・・

 そんな気持ちになるような反応の瞬間が増えました。残念ながら言葉は出ませんが(^-^;

 後は少しでも立位保持が安定するといいぁなと思います。

 この利用者さんに限らずですが、状態が良い時は色々と欲張ってしまいます。あ~なればいいなぁとか、こ~なればいいなぁと、状態が良い利用者さんに対してはちょっとした期待を持ってしまいます。

 一過性の変化かも知れませんし、ちょっとした改善かも知れません。

 要介護5と言う事を念頭に置けば、一過性の可能性が高いと思いますが・・・それでも良いのです。少しの期間でも状況が好転するのであれば、今後も同様な期間が来るかもしれないと言う事。

 好転する機会を目標に介護して行けます。

 過剰な期待や希望を持ち過ぎてはがっかり感が大きくなってしまいますが、多少でも期待や希望が持てる事は、長い介護生活の中で良い事だと思っています。

 状態が良いと言う事は明るい話題にもなりますね。

 少しでも利用者さん達が安定したり、状態が改善されるように日々皆さんと向き合って行きたいと思います♪♪

 ご家族の皆さんも、何かご希望があれば何なりと相談して下さい。出来る限り対応したいと思っています。もちろん全てを~とは行かない時もあると思いますので、その時はご容赦ください。。。

 利用者さんの状態が良好と言う事は、我々にとってもとても嬉しい事なのです♪♪
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