ろまんの風~徒然日記
このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)
徒然なる日記
体操のペース。
2024-03-25
ろまん亭では前橋市推奨の「ぴんしゃん元気体操」を取り入れています。もちろん利用者さん達に合うようにアレンジしてあります。他にはゴムボールを使った体操なども取り入れて。
実は体操を行う時には十分な配慮が必要なのです。
・・・と言うのは。
認知症の方もいれば年齢的に動きがゆっくりな方もいます。認知症の方の場合は体操に付いて来られなくなると集中力が欠けてしまいます。年齢的にゆっくりな方も付いて来られないくなると途中でリタイアしてしまいます。
両者が最後まで体操できるように工夫が必要なのです。
体操を誘導する側としては、先ずはゆっくりと大きな声で分かり易く動作を説明します。そしてペースも利用者さん達に合わせてカウントします。
カウントする時は一番動作がゆっくりな方に合わせるようにしています。通常のラジオ体操やテレビ体操だと早すぎて皆さん付いて行けません。
折角体操をしているのに、体操にならないのです。やるからにはしっかりと体を動かして欲しいものです。
カウントは通常のカウントの二倍から三倍のスローペースで。我々だと止まってしまいそうなくらいにゆっくりとカウントするようにしています。
そして分かり易いように動作も大きく。更に重要なのは利用者さん達の表情をしっかりと確認しながら行う事です。
少しでも楽しそうに体操できると良いなぁと思いながら行っています。利用者さんと目があったら「うんうん」と頷いたり。カウントしながらも「良いですね~!」と褒めてみたり。
動きが早い方でも、ゆっくりとした動作の体操は意外と効き目があるものです。
最後まで出来たら「はい!お疲れさまでした~!ありがとうございます!!」と労って褒める事。
これ大事です(笑)
認知症の方だとどうしても動作が分からない事もあります。そんな時は敢えてその方と同じような動きもしてみたり。
「大丈夫♪大丈夫♪」と目と目で語り合います。
体操を最後までしっかり終えられると皆さん嬉しそうな表情をします。
「動きが分からない」「付いて行けない」
そんな風に思わないように、皆さん一人一人を確認しながらの体操。もちろんスタッフも声掛けをしたり補助をしたりして出来るように促します。
超スローペースな体操ではありますが、皆さんがしっかりと参加出来ているろまん亭の「ぴんしゃん体操」なのです♪♪
褒め上手はお得??
2024-03-23
3月から利用が始まった利用者さんです。介護度は現在申請中。暫定で要介護3になっていますが・・・対応してみた感じでは要介護2くらいが妥当な気がします。
もしかしたら要介護1でもおかしくない感あり。でも、認定調査が入院中だったことを考えると、初めは要介護3が出るかも知れません。
ともあれ現在は結果待ちの利用者さんです。
御年90代後半。身体機能は大きな問題がありません。認知の面でも年齢相応だと感じます。
さてこの利用者さん。実はとても褒め上手なのです!!
何に対しても肯定的で褒めて下さいます。特に自称「食いしん坊」と言うだけあって、食事に対してはべた褒め。ちょっと気恥ずかしくなるような程褒めて下さるのです。
ありがたい事ですが~(^-^)
褒められれば我々も人の子。嬉しくなります。嬉しくなると、「何か食べたい物があれば言って下さい!!」と、リクエストに応えたくなります。
手作りの手芸品を見せればまたまたべた褒め。う~ん、作ってあげたくなるのが心情です。
利用者さん達の年齢になったら、拒否よりも肯定的な反応が絶対にお得だと思います!!褒められたりお礼の言葉を言われれば、言われた方は悪い気はしません。
むしろいつもよりも少しだけ丁寧になったり、+アルファが発生し易いのです。
もちろんエコ贔屓にならない程度に。
何にしても協力的で肯定的なのは介助する側としてはとてもありがたい事です。
しかし。
お得な面がある反面、実際の本心はどうなのか・・・毎回肯定的で褒め上手だと、実際の気持ちは果たしてどうなのか・・・と、感じてしまう事もあります。
無理して褒めていないか、遠慮して肯定的に話していないか。
ある程度の「私はこうして欲しい。」的な訴えがあっても良いと思うのです。過剰はNGですが(笑)
まぁ本心で褒めて下さっているのであれば良いのですが、もし万一、「実は・・・」なんて事があると申し訳なく感じてしまいます。
時には訴えがあっても良いと思っています。
まだ利用開始から一か月も経っていないので、これから本心が出てくるかも知れません。その時の為の貯金かな(笑)
いずれにせよ、褒め上手は実際お得だと思います。
うま~く介助者を乗せて、自身が過ごし易い環境を作り上げるのは良い事だと思います。
これからもどんどんスタッフを褒めて頂き、時には自身の訴えをして。安心して楽しく過ごせる環境を整えて頂ければ幸いです。
介助者を乗せる事。意外と大切かも知れませんね(笑)
根比べ。
2024-03-22
入浴の拒否が強い利用者さんが居ます。週三回利用していますが、毎回の入浴はなかなか難しい状況です。週に一回もしくは二回は入れれば良しとしています。
脱衣所までは誘導出来るのですが、そこから浴室内に入るのがとても難しいのです。何とか脱衣をさせて浴室に誘導しようとするのですが、そこからゴネ始めます。
もちろんスタッフもそのまま毎回引き下がる訳ではありません。色々と声掛けをしてなだめながら、時には半強制的に誘導しようとしますが、一筋縄では行きません。
余りにも拒否が強い時は入浴を断念。そこから清拭をして更衣のみの対応にしています。
う~ん、拒否の強さが尋常ではないのです。あそこまで強い拒否だと返ってストレスになります。そしてスタッフに対して、浴室に対して悪い印象が残ってしまう可能性が高いのです。
認知症で要介護3。短期記憶は曖昧ですが、悪い印象は残り易い一面があります。
それ程強い拒否。
でも時として割とスムーズに入れる事もあるのです。拒否とスムーズ、一体どんな違いがあるのでしょうか。本人の気分次第なのでしょうか。
スムーズに入れた時のパターンで対応しても次は通じない。そうなるとやはり本人の気持ち次第かも知れません。
入る・入らないで脱衣所の攻防。根比べです。
流石に便などで汚れている時はこちらも引き下がらずに、何とか入浴に辿り着いていますが、汚れ具合や日数の開き加減で中止にする事も多い方なのです。
幸い今のところ入浴介助スタッフに対して悪い印象は残っていない様子。ただ、毎回だと流石にちょっと不審な感じを持っているなぁと感じる事もあります。
なので、入浴出来たら次回は入浴中止。入浴中止にしたら次回は入る方向で。入浴と入浴の時間を空けるようにしています。
介護で一番怖いのは0(ゼロ)か100(ひゃく)か・・・なのです。
0(ゼロ)になってしまうと、次の誘導が難しくなります。ゼロになってしまわないように、引く時は引くようにしないといけません。
脱衣所での根比べ。今日はスタッフに軍配です。
やんや言いながらも入浴すれば気持ちは良いのです。本人も意外と上機嫌。・・・だったら始めから拒否せずに入ってしまえばいいのに~と思うのですが。
そこが介護の難しい所でしょうか(^-^)
恐らくあの拒否は今後も続くと思います。その方のストレスにならないように、タイミングなどもしっかりと見計らって対応して行きたいと思います。
頑なな認知症。なかなかの強者なのです(笑)
本来の生活リズム。
2024-03-21
新規の利用者さん達は・・・利用開始当初は緊張もあり、普段の自宅での生活リズムとはちょっと違うケースが多いです。
自宅なら日中寝ている事が多い方も、デイサービスに来ると寝なかったり。自宅だとトイレが頻回なのにデイサービスに来るとトイレ回数が少なかったり。失禁が多い方がデイサービスだと失禁が少なかったり。
緊張感からか、気遣いからか、とにかく自宅での様子とは違う一面を見せます。
しかし・・・慣れて来ると状況が変化します。
デイサービスに慣れて来ると、段々と自宅での生活リズムに近くなって来ます。慣れと遠慮が少し減って、「これが普段の様子かなぁ。」と言う場面が増えて来ます。
3月から利用開始になった新規さん。90代後半の方。当初ご家族からは毎日の希望だったのですが、年齢的にも体力的にも先ずは週三回の利用から始めましょう・・・と言う事になりました。
お迎えはご家族の希望で11時。そして体力を鑑みて帰宅は14時半頃。入浴もありです。
そして約二週間ほどが過ぎました。
いやいや~、年齢的・体力的にも全く問題がありませんでした!!ご家族の希望もあり、現在は16時過ぎまでろまん亭にいます。それでも全然大丈夫♪
疲れた様子は一切ありません。
そう思った矢先に・・・今日は到着してから食後まで眠気が強かった様子。うたた寝をしています。先日まで一切寝なかった方がいきなり眠気が強くて熟睡の様子。体調が悪いのかなぁと思って体温や血圧を測りますが問題無し。
単に眠かったようです。ご家族に確認すると、実はご自宅では結構うたた寝をしているそうなのです。
つまり、ろまん亭の雰囲気に慣れて来た。。。と言う事だと思います(^-^)それはそれで安心。良き事かな。
後はトイレです。今のと事先日一回だけトイレを使用しましたが、他では声掛けしても「大丈夫。」の一点張り。トイレに関してはもう少し慣れて来ないと使用しないかも知れません。
うたた寝をしてトイレに行けるようになれば、完全にろまん亭に慣れたと言う事になると思います。
今までに無かったうたた寝。しかしそれが本来の自宅での様子だと聞いてひと安心しました。
出来る限り早く本来の生活リズムで過ごせるように接する事が実は大切なのです(^-^)
久々の格闘(^-^;
2024-03-19
今日は排便介助の利用者さんが二人いました。二人とも要介護5です。二人の内一人は坐薬を使用するので、比較的スムーズに排便。摘便と言うよりも軽いマッサージで排便を促せます。
もう一方は・・・排便は毎回スムーズな方。便の量もかなかなです。・・・が。
今日はちょっと違いました!!
排便は基本的にろまん亭でしています。ご自宅では排便が無いのです。ろまん亭の利用日に摘便で排便を促しています。
さて今日は・・・これまで通りに食事後にトイレ誘導して摘便で排便を促します。前回は土曜日。なので三日目の排便です。火曜日の排便の量は結構多量。今日も多量の排便があるはずです。
早速摘便開始。・・・ですが。便は下りつつあるのですが、どうも粘土質の様子。いつものようにスルッとスムーズに下りて来ません。やはり三日目なので、ちょっと便の水分が少なくなっている可能性があります。
刺激をしてもなかなか下りません。このような場合は少しずつ掻き出すしかないのです。
掻き出そうとしても一向にスルッと下りません。これはちょっと時間がかかりそうです。余り激しく摘便を行うのはNGです。ゆっくりマッサージをするようにして、少しずつ掻き出します。
約三日分の便。しかも粘土質。掻き出しても掻き出しても終わりが見えません。結局手袋を三枚使用してやっと全てを掻き出せました(^-^;
時間もかかりました~(笑)
利用者さんもぐったり、僕もぐったりです(笑)それでも三日分の便が出たのでお腹はすっきりのはずです。
しばらく粘土質の便では無かったので、久しぶりに摘便での格闘となりました。
う~ん、週末は水分摂取量を多めにした方が良いかも知れません。確か先週の火曜日の摘便も少し固めだった気がします。他に木曜日と土曜日に摘便をするのですが、木曜と土曜はスルッと排便。
つまり、日曜日を月曜日のろまん亭をお休みしている時の水分量がちょっと足りないのかも知れません。
しかし利用者さんは要介護5です。水分摂取も介助なのでご家族の負担を考えると「もっと水分量を増やして下さい。」とは言い辛いです。そうなると、土曜日に多めの水分摂取でしょうか。
もしくは腹をくくって火曜日は粘土質の便と格闘する覚悟で向き合うしかありません(笑)
まぁ時間をかけてゆっくりと摘便をすれば良い話しなのですが~(^-^)
久しぶりの摘便での格闘。利用者さんと共にちょっぴりぐったり。それでもお腹はすっきり。
無事に三日分の排便を促せて良かったです♪♪