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ふれあいと和みの家
≪大利根ろまん亭≫


●有限会社ゲン
〒371-0822
群馬県前橋市下新田町329-11
TEL.027-252-7735
FAX.027-252-7782

≪大利根ろまん亭≫
介護支援事業
≪大利根ろまん亭≫

~2025年9月

徒然なる日記

早めの処置が大切です。

2025-09-02
 利用者さん達はどうしても座っている時間がながくなってしまいます。長時間同じ姿勢でいると・・・お尻に皮むけが生じてしまう事があります。

 所謂「褥瘡」です。

 これは低栄養や同じところを圧迫し続けると起こり得るものです。

 高齢だったり重めの認知症の方がなり易い傾向にあります。

 排泄介助時や入浴時にはお尻をチェックしています。

 少し赤みがあったり、軽い皮むけがあった場合は要注意。紙おむつは蒸れてしまいますし、失禁がある方は更に蒸れの心配があるのです。

 失禁がある場合はプロペト(ワセリン)を塗って赤みの部分をケアします。

 もし皮むけをしてしまった場合は・・・主治医に診てもらい、適切なお薬を処方して頂く事をおススメします。

 塗布薬とガーゼで対応。そして円座やドーナツクッションなどを使って患部が圧迫されないような工夫も必要です。そして定期的に動いて頂くとか。。。

 ろまん亭の皆さんは栄養価はそれ程心配しなくても大丈夫そうです。食欲もあるし、毎食完食。後は同じ患部を圧迫し続けないようにする事。そしてマメに塗布薬。

 入浴で清潔を保つ事も大切ですね。

 これまでも多くの利用者さんの皮むけを見て来ました。一番大変だったのは、まさに褥瘡になってしまい穴が開いてしまった利用者さん。

 主治医の対応がイマイチだったので、敢えて主治医を変えて薬を変えたら・・・劇的にその薬が効いてあっという間に穴は塞がりました(笑)

 その薬は粉でした。その粉を穴に埋めてガーゼで蓋をして。あっという間に塞がってびっくりした記憶があります。

 まぁ皮むけ程度だと塗布薬にガーゼが定番でしょうか。

 出来る限り利用者さん達には痛みとは無縁であって欲しいと思っています。

 平穏無事に、穏やかに過ごす為には・・・痛みや不快感の無い状態を保てるようにしたい所。全てを取り除くのは不可能かもしれませんが、極力無い状態を維持出来るように努めたいと思っています。

 今回の皮むけが出来てしまった利用者さん。

 一日でも早く完治するように対応して行きたいと思います(^-^)

夏バテ注意報!!

2025-09-01
 今日から9月となります。学校も二学期がスタートします。

 少しずつ暑さも和らぐかなぁと思いきや・・・

 何と暑さがぶり返して来ました(^-^;しかも湿度も高く、厳しい暑さです。台所で調理をしていると汗が滴ります。摘便をしていると汗が滴ります。入浴介助では滴り過ぎます(笑)

 先週は汗はかくものの滴る事はありませんでした。それだけ今日の暑さは厳しかったと思います。

 さてさて利用者さん達は・・・

 何とか無事に8月を乗り切りました!!食欲の低下もほぼ見受けられず、しっかりと水分摂取。体調不良になる利用者さんは無く、ちょっとひと安心でした。

 しかし今日は・・・

 何と暑気にやられてしまいそうな雰囲気の利用者さんが数名いました。その利用者さん達は90代後半の方々。

 この厳しい暑さ、年齢的にも暑さで疲れてしまうのは仕方ない事だと思います。むしろ今までよく安定して過ごせたなぁと感心するばかり。

 これから季節が落ち着いて来ると、いよいよ「夏バテ」がやって来ます。

 一旦気候が落ち着いた所に暑さのぶり返し。

 これは効きますね(^-^;

 せっかくここまで安定して来たのですから、この先も変わらず安定して過ごして頂きたいと思っています。その為にはしっかり水分摂取としっかり食事。そして適度な睡眠です。

 暑さ疲れの為か、90代後半の利用者さん達はうたた寝傾向。皆さんの体力を考えると、寝られる時はしっかりと寝て頂いて体力の維持・温存。起きている時間にしっかりと働き掛けをする事が大切だと思います。

 何でもかんでも「レク」や「リハ」をすれば良いと言うものではありません。皆さんの年齢や体力を鑑みて、必要な時は休ませて、行けそうな時は動いて頂くようにしないといけません。

 一日のスケジュールだから・・・と言って、何が何でもリハやレクをやればよいと言うものでもありません。

 休める時にしっかり休み、動ける時にしっかり動く。

 メリハリが大切です。

 特に今のろまん亭は高齢な利用者さんや認知症の利用者さんが多くいます。大切なのは安心・安全に過ごせる環境。穏やかに平穏無事に過ごせる環境の提供が第一です。

 少し暑さにやられてしまっている風がある利用者さん達。

 これから本格的な夏バテがやって来るかも知れません。

 暑さに負けず、夏バテにならずに過ごして頂けるような対応が必要ですね。

 まだまだ厳しい暑さが続きそうです。

 皆さんも夏バテにならないように、十分気を付けて下さいね♪♪

膝も使おう!!

2025-08-30
 身体介護に於いては介助者は自分の体全体を使う事が必要だと思っています。

 腕だけの力では支えられない、危険が伴うケースが多くあるからです。腕の力に頼らずに、体全体を使うのです。

 体全体の中でも特に「膝」は重要だと思います。

 バランスが悪い利用者さんを両腕で支えるのではなく、膝も使ってバランスを整えたりするのです。

 例えば車いすから座椅子に移乗する際は、立ち上がってくるっと回れ右。その際に両腕だけで回そうとしても利用者さんの体が回らないとバランスを崩して危険です。

 そんな時に自分の膝を使って利用者さんの体が回り易いように補助するのです。これは意外と使えます。

 車いすから座椅子に移乗介助が必要な利用者さんは基本的に介護度が高い方。自身で体を支えるのが難しいので、当然回れ右をするのも介助者任せ。

 そんな方の介助は腕だけの力では介助者に負荷がかかり過ぎてしまいます。補助がいれば別ですが、毎回補助がいるとは限りません。

 一人介助での対応が基本なので、その中で一番良い、一番安全な介助方法を見つけ出さないといけないのです。

 そうした中で自然と身に付いた介助方法。

 「膝」は重要(^-^)

 ベッドでの更衣でも体全体を使います。

 ベッドでの更衣では利用者さんを左右に転がって頂きながら進めます。左右に向いてその姿勢を維持出来れば良いのですが、維持出来ない方の場合は介助者の体を背中に当てて姿勢を保ちながら進めるのです。

 座位を保つ時も膝でギュッと利用者さんの足を締めて姿勢維持。座位が保てない方の場合はこれが有効なのです。

 両腕と両ひざで利用者さんのバランスを保つのです。

 他にも介助中の利用者さんとの距離感も大切です。密接していると負荷が軽減。離れてしまうと腰や背中を痛めてしまう可能性が大きくなってしまいます。

 なので、介護度が高い利用者さんに対してはギュッと抱きしめるくらいの状態が理想ですね。

 身体介護では介助者の体も労わらなければなりません。痛まないような介助方法。

 多くの利用者さんと出会って来て見つけ出した介助方法です。

 皆さんと密に接する事によって、より良い介助方法を見つけ出して。本当に皆さんには感謝です。

 これからもこれまでに培った経験を活かしつつ、利用者さんと介助者双方がより安全でより安心な介助が出来るように工夫して行きたいと思います。

 膝の使い方でかなり安全に対応出来るものだと思います(^-^)

水分摂取の為に。

2025-08-29
 まだまだ猛暑が続いています。明日は40度に迫る予報も出ていますね(^-^;

 熱中症予防はしっかりとしないといけません。

 ろまん亭では水分に吸収され易いイオン飲料を使っています。

 しかし・・・スポーツドリンクに近い味です。実は好き嫌いが分かれてしまいます。なので・・・そんな方でも飲んで下さるような飲み物を色々と提供してみました。

 三ツ矢サイダーやオレンジジュースなどなど。

 様々な味の飲み物を提供して来ましたが、最終的に落ち着いたのがリンゴジュースです。リンゴジュースと言っても普通のジュースではありません。

 僕の母方の叔父が作っているリンゴジュースです。

 リンゴ園を営んでいる叔父、商品にならないリンゴを使って作ったジュースです。濃厚で自然の甘みが売り。このジュースは皆さん好んで飲んで下さっています。

 少しでも水分摂取を。

 熱中症予防の為に、積極的にリンゴジュースを提供しています。

 さて、自身で水分摂取できる方の場合は飲めるものを提供すれば大丈夫です。しかし、介助が必要な利用者さんの場合は飲み物の種類では無く、兎に角飲んでもらえるような支援が必要なのです。

 ストローを使ったり吸い飲みで提供したり。必要時はとろみを付けて提供。ある程度そんな対応で水分摂取を進められています。

 ・・・が。

 それでも水分を飲めない方もいます。

 口に含んでも飲み込まないのです。幸い朝一は何とか水分が進むのですが、午後はほぼ摂取出来ない日が多いのです。

 色々と飲めるように工夫をして来ました。そして辿り着いた方法は・・・

 要介護5の利用者さん。甘味には反応がとても良いのです。その反応の良さを利用して水分摂取を進めるのです。

 甘いものを口に入れると確実に咀嚼をします。そして次に水分を口に運ぶと・・・確実に飲みます(笑)そしてまた甘いものを口に入れて、次に水分を・・・

 この繰り返しです(^-^)

 この方法はかなり有効で、飲みが悪い午後でも比較的飲める傾向になっています。

 ただし余りに沢山甘味を摂取するのもどうかと思うので、少量の大きさを含ませるようにするのです。少量でも良いのです。口内に甘みが広がれば水分も含んで下さいます。

 要介護5、飲食は全介助。

 なので、甘味を口に入れられると、次も甘味が来る事を期待して飲食の体勢になるのではないかと思っています(笑)

 甘いもの→食べたい→水分だった→また甘いもの→食べたい→また水分

 甘いものへの反応の良さを上手く使っての水分摂取方法。甘いものが食べられると思って反応するので、その反応を使って水分を進めるのです。

 そして必要量の水分摂取が出来たら、最後は甘いものを食べて頂いて、口内を甘~くして終了。

 この方法で午後も比較的スムーズに水分摂取できる様になって来ました。

 水分量が少ないとすぐに熱発してしまいます。恐らく軽度の脱水症状。そうなると飲食が全く進まなくなってしまいます。この夏は二回ほど自宅点滴になりました。

 幸いにも若年の為、回復が早かったのは有難い事でした。

 自宅点滴にならない為に日頃から水分量をしっかりと摂取して頂かなければなりません。ご自宅での家族介護ではちょっと難しいケース。

 毎日デイサービスを利用しているので、各事業所で何とか多めに水分摂取をして頂けるようにしています。

 ろまん亭では、甘味→水分→甘味→水分の戦法で良好摂取。

 まだまだ暑さは続くようです。

 熱中症予防に力を注がないといけません。その為には・・・様々な工夫を凝らして少しでも多く水分を摂って頂きたいと思います。

 甘味で釣って水分摂取。

 この利用者さんに対しては、なかなか有効なのです♪♪

祝!!25周年!!

2025-08-28
 大利根ろまん亭の法人は有限会社ゲンです。

 その有限会社ゲンの設立記念日が今日、8月28日なのです。

 平成12年に設立。そして大利根ろまん亭は同年の10月16日に開設です。

 実に25年。余り実感はありませんが(笑)設立したのがつい数年前くらいの感覚です。

 当初は身内からは「すぐにダメになる。」と言われ続けていました。それが激励だったのか本気だったのかは分かりませんが、右も左も分からない状態でスタート。

 試行錯誤しながらここまで辿り着きました。

 コロナ禍から少しずつ経営状態は下降気味。コロナが明けてもなかなか状態は回復しません。コロナだけではなく、世の中の「介護の在り方」にも変化が出て来ているからかも知れません。

 開設当初は「在宅生活」を続ける為のデイサービスでした。今も大きくは変わらないと思いますが、在宅が難しくなれば即入所若しくは入居と言う流れが今は主流になっていると感じます。

 出来るだけ在宅で頑張る・・・と言う流れは年々低下しているかも知れません。

 そして「介護予防」です。

 要介護状態になってしまって家族に面倒をかけるような状態になればすぐに入所・入居。そしてそうならない為に介護予防で体力・筋力維持。

 そんな流れから在宅介護は様相が変化して来たと感じてしまいます。

 ろまん亭は一般の民家を使っています。パワーリハなどには対応出来ません。大きな事業所との差別化として、「人と人の繋がりを大切に。」をモットーにして家族的で家庭的な雰囲気をウリにして来ました。

 リハビリやレクには弱いですが、コミュニケーションには滅法強いデイサービス。そして介護度が高い方でも認知症が重めの方でも安心して利用出来るように努めて来ました。

 時間がかかっても諦めない介護。

 関りを大切にする介護。

 そして・・・食べる楽しみを提供するデイサービスとして現在に至っています。

 最近は「いつまでろまん亭が続けられるのか」と、少し不安になってしまう事もありますが、利用者さん達やスタッフ達の明るい笑顔と楽しそうな雰囲気を感じて、「出来るところまで頑張ろう!」と言う気持ちになっています。

 これまでお付き合いして下さった利用者さん達とそのご家族、現在の利用者さん達とご家族。そしてスタッフ達。

 全て関わって下さっている方々に感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。

 気付いたら25年。

 皆様には本当に感謝しかありません。

 まだまだ未熟ではありますが、皆さんと共に少しずつ成長出来れば幸いです。

 これからも何卒、大利根ろまん亭を宜しくお願い致します!!
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