本文へ移動
1
1
1
7
5
3
ふれあいと和みの家
≪大利根ろまん亭≫


●有限会社ゲン
〒371-0822
群馬県前橋市下新田町329-11
TEL.027-252-7735
FAX.027-252-7782

≪大利根ろまん亭≫
介護支援事業
≪大利根ろまん亭≫

ろまんの風~徒然日記

このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)

過去の徒然日記はこちらから

徒然なる日記

基本かも知れませんが(^-^)

2024-03-11
 利用者さん達の更衣介助の時のお話です。

 体が柔らかくて曲がる方ならそれ程大変ではありません。しかし体が固くなってしまってしまい、関節を曲げるのが少々大変な方の場合は更衣もちょっと大変です。

 被るタイプの着衣の場合。始めに頭を入れてから着させるのか両腕を入れてから着させるのか、二通りあります。これはその方の状態によって様々だと思います。

 僕は先に頭を入れてから袖を通す事が多いです。

 袖を通す時やズボンなどを穿かせる時に最近気づいたのですが・・・まぁ基本かも知れませんが、同じ側の腕で介助をした方がやり易いように思うのです。

 例えば利用者さんの右腕を袖に通す時は僕も右腕を使って介助。利用者さんの左腕を袖に通す時は僕も左腕を使って。ズボンも同様。右足なら右腕、左足なら左腕を使って支援すると意外と楽だったりします。

 もちろん逆の腕を使っても支援できますが、逆腕だと時々ちょっと大変な気がします。

 関節が固い場合、袖口から介助者の腕を入れて利用者さんの腕は内側から。そして握手をするような感じで袖を通します。肘が通ればあとはスルッと着られるのです。

 握手するような感じが僕は楽かなぁ。

 介助に関しては「これが一番!!」と言う方法は無いと思っています。介助者によってやり方は様々でも良いと思っています。その介助が利用者さんと介助者にとってスムーズであればの話ですが。

 上記のやり方はあくまで僕自身がやり易く感じている方法。何かの参考になれば良いなぁと思っています。

 皆さんも自身に合った方法を見つけ出して、少しでもお互いに楽な方法が見つけ出せるように工夫してみて下さい。

 きっと利用者さんと自身にあった介助方法があるはずなので(^-^)

体を動かすように。

2024-03-09
 介護度が高い利用者さん達。要介護5の方が三名利用しています。

 一人は座位は保てるのですが、基本的に横になって過ごします。もう一人は手引き歩行が辛うじて出来るかできないかの狭間。そしてもう一人は手引きで歩行が可能な方。

 後者の二名は少しずつですが歩行も難しくなりつつあります。

 歩行が難しくなるケースでは筋力の低下があります。自力で歩けないのですから、周囲が介助しなければなりません。しかし立ち上がりから歩行、移動して座らせるまでの介助ではご家族が対応するには少々厳しい状況と言えます。

 ろまん亭では出来るだけ車いすを使わずに対応しています。少しでも歩くようにしたり、足首や膝の関節のストレッチ。尖足気味でもあるので、予防をしたいところ。

 尖足とは足の甲が伸びてしまい踵が地面に付かない状態です。麻痺がある方に起こるケース。しかし麻痺が無い方も筋力が低下すれば尖足になってしまうのです。

 筋力が低下すると人の体は内側に丸まってしまいます。筋肉が拘縮してしまった方は、ギュッと縮こまってしまうのです。

 足も内側に丸まって、その内に足がクロスしてしまいます。足がクロスしてしまえば当然立つのも大変。立ち上がりの際は足がちゃんと開いている事を確認して介助するのです。

 例えば便座に座ると。膝ががっちりとくっついてしまうのです。膝ががっちりくっついてしまうと、紙パンツやパットの上げ下げが意外と大変だったりします。

 膝を少し開かせて紙パンツにパットをセットしてあげるようにしないとキチっとハマらずに漏れてしまう可能性が出て来てしまいます。

 要介護5です。自身で動けません。辛うじて歩行出来るのであれば、出来るだけ歩行介助をします。手引きで歩けるのであれば車いすは極力避けます。

 生活リハの中で少しでも体を動かすように対応しているのです。ストレッチなども良いと思いますが、やはり一番は体を動かす事かも知れません。

 もちろん介護度が高い方々の生活リハの対応は少々厳しい面もあります。それでも出来る限りは自身の足で立って頂き、自身の足で歩いて頂けるように出来れば良いなぁと思っています。

 状況によっては手引き等が出来ない時もあります。そんな時は申し訳ないと思いつつ、車いす対応。その代わり時間がある時や出来る時は自身で動いて頂いて。

 無理のない範囲で生活リハです。

 尖足にならないように対応出来ればと思います(^-^)

急に・・・(^-^;

2024-03-08
 ある要介護3の利用者さんです。最近やっと慣れて来た様子。慣れるまでは連れ出すのもなかなか困難でした。

 ろまん亭に到着すれば後は問題なかったのですが・・・しかも入浴も毎回出来ていたのですが・・・

 最近変化が出て来ました。

 入浴の拒否がかなり強くなって来たのです。拒否を始めるとテコでも動かない方。入浴介助スタッフも何とか入れようと試みますが、ちょっと厳しそうな状況です。

 何とか更衣と清拭は出来るのですが、浴槽に入る事も洗髪も全く出来ない程の拒否。

 まぁ拒否には慣れていますが、あれ程強い拒否は流石に我々もちょっと気持ちが凹みます。認知症だから仕方ないと思いつつ。

 スタッフと話し合います。何故急に拒否が強くなり始めたのか。

 入浴出来ていた頃は、確かに拒否がありました。しかしそれでも誘導出来て、入浴後はとても喜んで下さって。このまま継続して行けるかなぁと思った矢先の強い拒否。

 本当にテコでも動かないとはこの事です。

 恐らく一つ言えるのは、利用に慣れて来た。と言う事があるかも知れません。認知症とは言え慣れるまでは遠慮や我慢が効いたのでしょうけど、慣れ来て少し自我が出易くなっている可能性があります。

 もしそうだとすると。入浴を進めるのは少々難しいかも知れません。

 入れた頃は「ちょっとここが便で汚れていますよ~!」と言えば、「洗わないと。」と言って浴室まで誘導出来たのです。今は「ほら、便で汚れていますよ~!」と言えば「嘘だね!」と、誤魔化せないのです(^-^;

 介護度高めの認知症。思い込んだらどうにも誘導出来ません(笑)

 これは強敵です。

 スタッフとどうすれば誘導出来るかを考えて。次回は素直に「お風呂に行きましょう!」と誘ってみる。「みんなも入るから、先に入りましょう!」と誘ってみる。

 何となく誘導ではなく、はっきりと目的を伝えて誘導してみようと言う事になりました。

 果たして次回の利用時に入浴に辿り着けるかどうか。

 これまで拒否があっても何となく誘導出来ていたのに、急に拒否が強くなって。

 状況の変化に対応出来るように、スタッフと作戦を練って対応して行きたいと思います(^-^)

体重を測りましょう!!

2024-03-07
 要介護5の利用者さんです。入浴あり。

 主治医の先生から体重の計測を依頼されました。なので、入浴時に毎回体重測定。

 もともと体格がよい利用者さん。しかし去年あたりから少しずつ痩せて来ました。食事量もめっきり減ってしまい、咀嚼や嚥下も少々不安定。

 食事の感じから主治医の先生からイノラスと言う高カロリーの飲み物を一日3パック摂取するように指示がありました。

 体重測定を始めて数ヶ月。測定当初は42kg台で、確かに痩せたイメージがありました。しかし・・・数か月後の現在はと言うと。

 45kg台になりました!!

 目標通り、体重が増加。今の体重をキープして行く事が目標になっています。

 目標になったのは良かったのですが、最近立位保持が少し不安定になって来ました。以前は少し手を離しても自身で立位保持が出来たのですが、最近は手を放すとそのまま倒れ込んでしまいます。

 手を放しての立位が不可。

 そうなると、体重も正確な数値が出ません。そこで!!

 こうなったら・・・と、体重測定時にその利用者さんと一緒に体重計に乗る事にしました(笑)

 二人分の体重を測り、その後僕の体重を測って引けば・・・正確な数値が出ます(^-^)

 小さな体重計に利用者さんとくっついて乗って測定。ちょっとコントみたいな体重測定です。足場が狭いので、実際に支えながら乗るのは少々厄介。

 それでも利用者さんだけを乗せて測るよりもはるかにやり易さを感じました。

 今後はこの方法で体重測定です。

 測定した数値は毎回ご家族にお伝えしています。ご家族もその数値をグラフ化していて下さって、体重の変動が一目で分かるようになっています。

 主治医も訪問看護さんもこれで納得でしょう♪♪

 毎回の体重測定も必要なぁ・・・と思ったのですが、ご家族がグラフ化していると聞いて、毎回測定する意義も出来ました。

 今後も継続して続けます。

 一人での立位保持が難しい方。そんな方の体重測定は介助者と一緒に体重計に乗る事がおススメかも知れません(笑)

 狭いスペースに二人で乗る姿は余り人には見られたくありませんが~(^-^)ちょっと自身で笑ってしまいます♪♪

見守る事も大切です。

2024-03-06
 介護と言うと・・・色々とお手伝いをします。支援をします。ついつい手を出し過ぎてしまいそうになりますが、出来れば必要な時に必要な量の支援が出来るといいなぁと思っています。

 さてさて認知症の方の支援について。

 認知症が進むと様々な面で拒否が出たり支援が難しかったりします。一人で難しい時は二人で対応をする事もあります。

 ただ・・・一人支援が難しいからと言って二人で支援をすれば良いのか。と言うと、実はそうでもないケースも多くあるのです。

 と言うのは、認知症の方の支援をしている際、拒否が出たり誘導が困難だったりした時に二人目のスタッフが関わると一層混乱してしまう事があったりするのです。

 混乱すると難しい支援が更に難しくなったり。拒否が強くなったり。

 つまり、良かれと思って二人介助で対応しようと思ったら、本人の混乱が強く出てしまうケース。これでは二人目のスタッフは逆効果ですね。

 一人支援が困難そうな時、助け船を出すつもりで関わるのですが、利用者さん本人にしてみれば突然違う人が現れるのですから軽いパニック状態になっても仕方ありません。

 なので、一人介助が困難そうな時は慌てて補助に入るよりも、どうしてもダメ~!!・・・と言う時に入る方が意外とスムーズだったりします。

 「いざ!!」と言う時に入れる準備だけしておいて、後は介助スタッフにその場を任せて様子見する事も大切なのです。

 支援をスムーズに進ませようとして、補助に入るタイミングを間違えると・・・一段と大変になる事しばしば。

 見守って、ここぞの時に手を差し伸べるくらいの気持ちで待機する事が大切なのです。

 認知症の方は環境の変化に敏感です。介助の場面でも同じ事が言えます。マンツーマンで対応していれば、やんや言いながらも何とか誘導出来るのですが、やはりスタッフが苦労していると助太刀したくなってしまいます。

 その気持ちをグッと堪えて(笑)

 あ~、見守って必要時に声を掛けてもらう方が案外助かるのかもなぁ・・・と思う瞬間がこのところ多くありました。

 介護と言うと何かとお手伝いするイメージですが、必要以上の手伝いや必要以上の声掛けは認知症の方々にとっては混乱を招く可能性も多く含まれるのです。

 状況に応じて臨機応変に対応出来るようにならないといけませんね。

 支援に関しては「見守る事」も大切なのです(^-^)
TOPへ戻る