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ふれあいと和みの家
≪大利根ろまん亭≫


●有限会社ゲン
〒371-0822
群馬県前橋市下新田町329-11
TEL.027-252-7735
FAX.027-252-7782

≪大利根ろまん亭≫
介護支援事業
≪大利根ろまん亭≫

ろまんの風~徒然日記

このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)

過去の徒然日記はこちらから

徒然なる日記

さぁ歩きましょう!!

2023-10-14
 要介護5の利用者さんです。認知症もあります。しかし幸いな事に足に力が入るので、辛うじて立位が保てます。そして辛うじて手引き歩行も可能です。

 とは言っても、やはり状態は日替わり。介助者の負荷を考えると女性スタッフでは少々危険です。危険な場合は二人介助で対応します。

 しかし男性スタッフであればほぼ大丈夫。不安定なかぁと思ったら何とか力で安全管区補が出来るからです。

 手引き歩行が出来るからと言って、全てを手引きにしている訳ではありません。やはり移動の時間もかかるし、スタッフの負荷も大きい。

 時間にある程度ゆとりがある時に手引き歩行を試みます。

 辛うじて歩ける。どの程度だと思いますか?

 お一人はほぼこちらで抱えながらの手引き歩行なので、負荷も大きいし八割がた介助者の力で歩いています。それでも一応本人も足を出してくれるので、「歩く」と言う認識でOKだと思います(^-^)

 時には大きな一歩を踏み出してくれたりして。立位や歩行が不安定だからと言って、全ての状況で車いすを使用するのは勿体ない。少しであっても足が出るのであれば、介助して歩いて頂きたいと思っています。

 もう一方は・・・

 立位も歩行もまずまずの安定感。しかし傾いてしまいます。傾く方に全体重を乗せて来るので、負荷は大きいです。傾きを支える手を離せば、そのまま転倒します。その位傾いているのです。

 傾いているからと言って自らバランスを取ろうとはしません。為すがまま、自然の成り行きで・・・恐らく倒れます(^-^;倒れないように支えれば足は前に出ます。

 全体重を乗せるので、やはり女性スタッフでは危険です。男性スタッフなら安全。

 認知症がある為、体操などには一切参加出来ません。そうなると・・・やはりリハビリ的な事は生活動作が中心になります。

 立ち上がる・座る・歩く・立位保持。

 一つ一つに動作は全介助ですが、少しでも自身の体に力を入れて頂ければ、多少なりとも運動になります。だからこそ、生活リハを積極的に行うのです。

 トイレ誘導も少し多めに行うとか。時間があればトイレや浴室まで、せめて片道だけでも歩いて頂くとか。とにかく働き掛けを多くします。

 動作だけではなく、会話も同様。

 ただ座らせておくのではなく、何かにつけて声を掛けます。殆ど反応がないのですが、時々・・・本当に時々反応があったりするので、それを楽しみに働きかけるのです。

 反応があった時は嬉しいですよ~♪♪

 立ち上がりや歩行時も「さぁ~立ちますよ~!」とか「さぁ頑張って歩きましょう!」と声掛け。その声が届いているかどうかは分かりませんが、働き掛けも大切な介護なのです。

 動かないのでただ椅子に座らせておく・・・車いすに乗せたままにする・・・

 そうならないように、心がけています。

 若干負荷がかかるし時間もかかりますが、ゆっくりでも一歩一歩足を出して頂けるので、頑張り甲斐があると言うものです。

 要介護5の方々も、まだまだ残っている習慣や機能はあります。残存機能を如何にして維持するのか。

 とても大切な課題ですね。

 出来る限りの対応、これからもスタッフ全員で取り組みたいと思います(^-^)

 

お迎えはちょっとドキドキ(笑)

2023-10-13
 朝の送迎です。

 認知症がある要介護1の利用者さん。「デイサービスに行く」と言う認識は無く、「公民館へ行く」と言う認識のようです。

 お迎えに伺う時はご家族は既にお仕事で不在。独居状態です。

 一人で自宅に居ると不安になったり寂しくなったり、少々精神的に不安定になる事がしばしば。実際にお迎えに伺った時、泣きそうな表情だったり泣いていたりする事もありました。

 既に独居状態なので、拒否をされたらどうしよう・・・そんな思いがいつも頭をよぎりながらお迎えに。「〇〇と言われたら、××と返事をしよう。」とか、「スムーズに連れ出す為には何とお伝えしようかなぁ。」などなど、万一の反応の為に色々とシミュレーションをしながら伺っているのです。

 なのでお迎えの際はいつもドキドキです(笑)

 しかし案ずるより産むが易し。

 これまで強い拒否は無く、多少拒否があってもお話をしている内に出かける気持ちになって頂けています。渋って出られなかった・・・と言う事は一度もありません。

 現在はスムーズに利用出来ている他の要介護1の方。その方の利用開始当初の方が強い拒否で出る事が全く出来ませんでした。その方はスムーズに出られるようになるまでに約三か月少々かかりました・・・(笑)

 その方と比べれば割とスムーズですが・・・(^-^)

 さて、話を戻して。

 現在独居状態でお迎えに伺っている要介護1の利用者さん。やっと我々の顔を覚えて下さっている様子です。覚えると言っても、何となく会っている人・・・くらいの感じでしょうか。

 お迎えに限らず、介助をする時に拒否をされると意外と凹みます(笑)本人は単純に「嫌だから」拒否をしているのでしょうけど、お誘いしている我々としては少々悲しくも感じてしまいます。

 「〇〇しましょうね~!」と言って「はい、分かりました!」と返事をして下さる事はなんと有難い事か。しかし全員がそうではありません。

 何かにつけて拒否的な言葉が出る方も多くいます。そんな方々を如何にその気にさせるかがポイント。言葉巧みに誘導して、最終的には目標を達成させる。

 それが我々の腕の見せ所なのかも知れません。

 拒否や否定は我々にとっても少々モヤモヤするのですから、利用者さん達が何かにつけて拒否や否定をされたらかなり不快になるかも知れません。

 やはり介護の現場では「共感」「肯定」が大切なのだと思います。「拒否」や「否定」をせず、上手い言い回しで本人をその気にさせる、安心させるのが大切なのです。

 多少矛盾があっても、最終的に本人に納得して頂ければOK。納得して頂ければ、大抵の誘導は可能です。

 認知症があり、一人で朝のお迎えを待っている利用者さん。とにかく良い印象を持って頂けるように毎回アプローチ。

 玄関を開けて顔を見た時に「知っている顔」と認識して頂ければ、スムーズに出かけられると思います。

 今はまだ少し不安な一面がありますが・・・(^-^;

 朝のお迎えはちょっとドキドキしながらなのです(笑)

やってみて分かる事。

2023-10-12
 介護の仕事はやってみて分かる事が多くあります。

 今回は身体介護ではなく、全体の流れのお話です。

 現在ろまん亭にはランチタイム利用の方が居ます。約二時間少々の利用。昼食を食べてから帰宅するパターンです。出来ればゆっくりと過ごして頂きたいのですが、本人の帰宅願望が強く、食事後はなかなか時間を引っ張れません。

 それでも利用当初から比べれば大分落ち着いているように感じます。

 さて、この方が利用開始になる前のカンファレンスでは・・・朝から夕方までの利用予定でした。しかし本人の状態を鑑みると余り無理をさせ過ぎても・・・と思い、短時間利用に。

 当初は長時間の週三回の利用予定でしたが、現在は短時間の為、ほぼ毎日利用出来ています。

 短時間なので、対応も割と楽かな~と思いきや。

 いやいや、実際やってみると結構慌ただしいものです(笑)まぁ送迎や入浴介助に調理をしながら、途中お迎えに行くわけです。

 そして昼食を食べ終わったらお茶を飲んで頂いて帰宅準備。食事も一部介助の声掛けが必要なので、一緒に食事を食べずに先ずは声掛けをしながらしっかりと完食をして頂いて、ひと息ついて送迎。

 送迎から戻っての食事が今のパターンです。

 もちろん他の利用者さんもいる訳ですから、スタッフ達と上手く連携しながらの対応です。

 じゃぁ送迎は他のスタッフに・・・と思う方も多いと思いますが、当該利用者さんは認知症があります。そして不安感が強く、精神的にやや不安定。なので送迎は同じ人物の方が好ましいと判断しているので、現在は僕が主となって送迎しています。

 利用開始から約一か月。少しずつスタッフと他の利用者さんの顔を覚えて下さって来ているようで、不安定さや帰宅願望はありますが、当初程の不安定さは軽減しました。

 ただ、日によって浮き沈みがあるので、気は抜けませんね。

 遅い迎えで早い送り。それ程忙しいとは思っていませんでしたが、やってみると案外忙しないものです(^-^)

 長時間の利用が難しい方には短時間の利用をおススメしていますが、もし増えて来たら段取りをしっかりと組み立てないといけないようです。

 今回の短時間利用はよい勉強になりました。

 やってみて分かる事は多くあります。今回のお話のように一日の流れもそうですが、介助に関してもやってみて分かる事は多くあります。

 イメージしていた状況とは全く違う状況なんて事は多々あって。

 だからこそ臨機応変の対応が大切なのです。

 やりながら、より良い対応方法を考えて。

 通り一遍等にならないように、柔軟な対応を心掛けたいと思います(^-^)

足の爪切り。

2023-10-11
 爪切りは保清として大切な介助の一環です。

 手の爪は普段から見えるので伸びていると気付くのですが、実は足の爪は気付きにくく、気付いた時はかなり伸びてしまっているケースが多くあります。

 日頃から足の爪にも注意が必要なのですが、ついうっかりチェックをするのを忘れてしまいます(^-^;

 しかも足の爪は皆さんほとんどが巻き爪だったり爪が分厚くなってしまっていたり。少々厄介な状態の爪が多く見られます。

 ろまん亭には通常の爪切りと爪切り用のニッパーを備えてあります。

 先日・・・入浴の際に足の爪が伸びているとスタッフから報告がありました。ならば・・・と言う事で足の爪を切る事に。

 手の爪は意外とスムーズに切らせて頂けるのですが、足の爪は少々拒否をする利用者さんが居ます。特に女性の利用者さん。恥ずかしいと言う事もあるだろうし、遠慮もあると思います。

 現在足の爪を切る利用者さんは当初強い拒否がありましたが、今では軽い拒否。少し押せば切らせて頂けます。これもある種の信頼関係がしっかり構築できたからだと思います。

 一人目。

 巻き爪及びやや変形した爪です。伸びた部分は通常の爪切りで対応、巻き爪や変形した爪はニッパーと爪切りで対応します。

 最初は遠慮して切らせてもらえなそうでしたが、そこは話術で切れる事に。終わってみたら「こっちの方も良いですか?」と。

 う~ん、さっき切ったばかりなのに気になる様子。そんな時は「もちろんOKですよ~!」と、今切終えたところをもう一度切るフリをします。

 「あ~良かった。ありがとうございます。」と、満足そう。

 初めは切るのを渋りますが、終わってみればさっぱりして気持ち良い。ニコニコ顔です。

 そして二人目。

 この方の爪は・・・爪が何層にも重なって上に伸びているのです。これが厄介。分厚くなった爪なのでニッパー中心に対応します。

 上の方から少しずつ少しずつ削るように切ります。この時必ず「痛くないですか?」と、何度も入念に聞きながら行っています。

 こんな風に爪って伸びるんだなぁ・・・と、感心してしまうような伸び方。まるで木のように上に向かって厚みが出来ているのです。

 そして巻き爪は・・・足の指に食い込んでいる部分を少しずつニッパーで切って行きます。ここは細心の注意。肉を切らないように、食い込んだ部分を丁寧に切ります。

 爪が上から下に指を包むように巻いているのはまだ切り易いのですが、爪の左右の部分が巻き込んでいるのはちょっと厄介。場合によっては痛みが出るので、早々に切って対処しないといけません。

 なので、やはり定期的に足の爪のチェックは必要なのです。早い段階ならば割とキレイに切れるからです。

 なかなか靴下を脱ぐ事は無いので、入浴する方ならばすぐにチェック出来るのですが、入浴が無い方の場合は「ちょっと足の爪を見せてもらってもいいですか?」と聞かなければなりません。

 まぁ「足の爪を見せて」と言われて素直に「いいですよ。」と言う方の方が珍しいかも知れませんね(笑)特に異性の方の場合(^-^)

 ろまん亭の場合は日頃からよくコミュニケーションを取っているので、最初拒否があっても最終的には介助出来るケースが多くあります。

 介助側としては有難い事ですね。

 足の爪切り。

 これをスムーズに出来るようになれば、信頼関係がしっかり構築出来ていると判断しても良いかも知れません。

 少々難しい爪も、出来る限り対応して来ました。

 自称「爪切りのプロ」なのです(笑)

公園の草むしり(^-^)

2023-10-10
 ろまん亭がある大利根町では一か月に一度公園清掃があります。ろまん亭が所属する班は先週日曜日が公園清掃の当番でしたが・・・雨で延期。

 一昨日の日曜日の朝、公園清掃で草むしりをして来ました。

 地域活動への参加です。

 普段からお世話になっている大利根町での活動には出来るだけ参加するようにしています。

 公園清掃(草むしり)は年に3回から4回ほど当番が回って来るのです。

 さて、公園清掃に参加すると当然ご近所さん達との交流も持てます。大利根町で開設して約20数年、流石に顔も覚えて頂いているようです。

 ありがたいですね。

 今回の公園清掃では、ちょっとした相談事を持ちかけられました。

 それは・・・

 元民生委員の方からの相談でした。

 ご主人の状況についてです。まだまだしっかりしているご主人ですが、最近少し物忘れがあるようなのです。近所へ買い物へ行ったら帰り道が何となく分からなくなってしまったそうなのです。最終的には無事に帰宅できたそうですが。

 同じ事を繰り返して話す。物忘れがある。道が曖昧になる。

 う~ん、何となく認知症の疑いもありそうです。しかし年齢相応のケースもありそう。

 出来れば一度脳の検査や認知症のチェックをした方が良いと助言させて頂いたのですが・・・ご主人が受診拒否のようなのです。

 「まだ必要ない。このままでいい。」と。

 こう言ったケースは多くあります。本人にとって、脳の検査や認知症のチェックは出来れば避けたいと言う気持ちがあるのかも知れません。実際に認知症の診断が出るのも正直怖いと思います。

 とは言え、出来るだけ早めに検査やチェックをして備えたい所です。受診拒否の方の場合の誘導方法をお話したり、同じ事を繰り返し話す方への対応方法、万一外出して道が分からなくなってしまった時の対応方法などをお話させて頂きました。

 もちろん一緒に草むしりをしながら。

 元民生委員の方は、

 「これまで様々な高齢者さんとお付き合いをして来ましたが、いざ自分の身に起こるとどうして良いのか分からなかったです。」とお話していました。

 確かに。

 他者への対応と自身の身内の対応は同じなのですが何処となく違うような気持ちになるもの。自分の身内だとどのように対処すればよいのかが分からなくなってしまうのもだと思います。

 今回は地域の公園清掃と言う事で、気軽に話しかけて下さったようです。僕の拙い経験から、様々な対応方法をお話させて頂き、出来るだけ早めの受診もお勧めしました。

 「何かお困りごとなどがあったらいつでもお話に来て下さいね。」とお伝えしました。

 「話せて良かったです。心強いです。」

 清掃が終わる頃には少し晴れやかな表情になっていたのが印象的でした。

 恐らく・・・同じような方はこれから増えて行くと思います。既に同じような状況の方も多いかも知れません。大利根町は東地区でも特に高齢化が進んでいる町なのです。

 介護保険に関わるか関わらないかの狭間の方々はどこに相談して良いものやら、何を相談して良いものやら分からない状況かも知れません。

 そんな時は雑談的にろまん亭に話をして下さると、何か良いヒントがあるかも知れません。そして一緒に問題点などを考える事も出来ます。

 相談は無料!!いつでも連絡を頂ければお話だけでも伺います(^-^)

 具体的な相談内容は無くても大丈夫。日頃の不安やこの先の不安な気持ちを話して頂ければ、何かのきっかけになるかも知れません。

 安心して過ごせる大利根町。

 そんな安心感を提供出来る事業所になると良いなぁと思います。

 地域活動の参加を機に、これからも町の皆様と交流をもてるようにして行きたいと思います♪♪
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