~2025年9月
徒然なる日記
時間をずらして。
2025-09-08
要介護5の利用者さんです。要介護5なので基本的には全介助。ただ、この利用者さんの場合、食事はスムーズに食べられるのですが水分摂取が難しいのです。
幸いにもろまん亭に到着してすぐは進みが良いので、到着して即水分を進めています。
今朝は・・・普段は到着直後は進みが良いのですが、今日はちょっと進みが悪いです。
日曜日は家族介護なので、ご自宅での水分や食物の摂取は若干不安定。この夏はとても暑かったので、軽い脱水になってしまう事がしばしばありました。
暑さも落ち着いて来たとは言え、まだまだ厳しい暑さ。水分が少ないと体調が不安定になってしまいます。
月曜日は鬼門。
朝一の水分の進み方を見て、やはり日曜日は水分量が少なかったと推測します。とは言え、時間をかけて普段通りに飲んで頂きました。
傾眠が強い方。
食事はほぼ確実にスムーズに食べられています。・・・が。
今日の配膳時、全く反応がありません(^-^;
脱水の時も反応が無かったのですが、今日の様子は脱水とは違うように感じます。恐らくは眠気。強い眠気で全く反応が無いと判断しました。
軽く刺激をしてもダメ。立ち上がらせて少し歩いてみましたが、それでもダメ。
う~ん、こうなると。
眠気が覚めるまで待つしかありませんね。
仕方なく、先に我々の昼食を済ませて様子見です。すると・・・
13時頃になって反応が出て来ました!!反応が出ればもう心配ありません。案の定、パクパクと食べ進めて、普段通りのペースで完食。
ひと安心でした(^-^)
ろまん亭では食事の時間は特に気にせず、食べられるのであれば時間をかけてでもしっかりと食べて頂くようにしています。
今回のように眠気などで食べ始められない場合も、起きるまで待ちます。もちろん所々で刺激を与えて目を覚まさせるようにしながら待つのですが・・・
今日の利用者さんの場合は「脱水」なのか「眠気」七日の判断をしながら対応をしなければなりません。先ほども書いた通り、月曜日は鬼門の曜日。日曜日のご自宅での状況によってやや不安定になっているケースが多い方です。
平日は毎日デイサービスを利用しています。月曜日から土曜日にかけて状態は安定して行きますが、どうしても日曜日はやや落ちてしまいます。
こればかりは仕方ありません。何せ要介護5です。家族介護はワンオペなので、大変だと思います。ご家族には無理のないように介護して頂いて、月曜日からデイで少しずつ状態を安定させていくように心がけています。
暑さ厳しいこの夏は少々心配でしたが、これからは少しずつ暑さも和らぐのでちょっと安心。脱水があったとしても酷暑時の状態よりもひどくは無いと思われます。
家族介護は大変です。利用者さん達はご家族の介護が無ければ在宅生活は続けられません。なので、ご家族には無理をしない介護を心掛けて欲しいと思っています。
その分、デイサービスを利用している時は我々がしっかりとサポート。体調管理をして安定するように対応させて頂きたいと思っています。
今日は久しぶりに眠気が強くて食事開始が約一時間遅くなりましたが、無事に完食。
時間に縛りを付けず、食べられる時にしっかりと食べて頂く事。「食べられないから食事は中止。」なんて事にならないようにしなければなりませんね。
因みに・・・大きな事業所では食事の時間が決まっています。万一食事の時間内に食べられないと・・・そこで中止になってしまうケースもあるようです。
ろまん亭は小さなデイサービスです。時間はたっぷりあるので、最後まで諦めずに食事介助を進めたいと思います。
何はともあれ、いつも通りにスムーズに完食。
幸いです♪♪
経験がものを言う(^-^)
2025-09-06
利用者さん達は人生の大先輩です。
そんな大先輩たちの言葉は時にスバラシイものがあるのです。それは認知症があっても無くても。
「なるほど~!」とか「そうですよね!」と思わず言ってしまう名言が時にはあるのです。
ある利用者さんは・・・
行楽へ行く時の天気の話しになりました。
「僕は出かける時に、雨男なので雨が降り易いのです。」と言えば、「降りそうだと思わないで、晴れるよ晴れるよと思っていた方が良いと思いますよ。きっと晴れるから大丈夫。」
確かに~!ネガティブな思考よりもポジティブな思考で居た方がより良いですよね(^-^)
思わず納得♪♪
ある利用者さんは、「いくら頑張ってもダメな時はあるものだよ。そんな時は笑って過ごすのが一番だね。」と。
確かに・・・頑張ってダメでも、いつも明るく笑っていればきっと報われる事もあると思います。やはりここでもポジティブシンキングですね。
何だか皆さんに勇気付けられます(^-^)
何せ人生の大先輩。皆さん我々の倍近く生き抜いて来たのですから、そう言った言葉には重みと真実味があります。
普段は昔話や冗談を言いながら四方山話に華を咲かせるのですが、時々ふっと「ごもっとも!!」と言えるような言葉を発する事があるのです。
聞き逃さないようにしないといけませんね(笑)
利用者さん達は戦争と言う厳しい時代を乗り越えて来た方々が多いです。それでも朗らかで皆さんステキな笑顔。きっと辛い事も多くあったと思いますが、そんな話よりも楽しかった事などを話す事が多いです。
それもまたポジティブ。
達観しているのかも知れませんね。
皆さんとお話をしていると元気付けられたり勇気付けられたり。我々も皆さんに元気と安心をお届けできると良いなぁと思います。
昔の話しをしている時は皆さん活き活きした表情です。沢山思い出しながら話して頂いて、脳の活性化。
時には面白おかしい話しを、時には真面目な話しを。
皆さんとのコミュニケーションはお互いに良い刺激になっています。
人と人の繋がり・・・温かくて長閑で平和で。
ろまん亭らしい雰囲気が漂っています♪♪
食事の工夫。
2025-09-05
食事の工夫と言えば最初に思い付くのは「刻み」「ペースト」等の対応だと思います。
利用者さん達は自分の体調の指針を様々な物から感じ取るケースがあります。
例えば・・・何かでむせ込むと、「風邪を引いたかもしれない。」と心配をしてみたり。「いえいえ、今のはむせただけだから心配ありませんよ。」と、安心して頂くようにしています。
エアコンの風が冷たいと「風邪を引くから上に着るものが欲しい。」と言ってみたり。「この暑さだからタオルケットをかけておきましょう。」と、対応をしてみたり。
外が曇り空なら「寒いから風邪を引かないように厚着をする」等々。
ちょっと過敏な感じもありますが、自身の健康を心配するケースが多くあります。
そんな中、食事でも心配する事があるのです。
それは・・・
普段はしっかり完食出来るのですが、ちょっと普段より盛りが多かったりして残してしまうと・・・「体調が悪いなぁ。」と、即体調不良に繋げてしまいます。
皆さんにしっかりと食べて頂こうと思い、ついつい盛りが多めになってしまう事があるのです。しかしそれで残してしまうと自分の体調が悪いから・・・と言う風に考えてしまいます。
なので・・・実は食事の工夫として、皆さんがそれぞれ食べ切る量を盛り付ける事を心掛けているのです。
一人一人食べる量が違いますが、毎食皆さんの食べ方や食べ進めをチェックして、一人一人に合った量の提供。
残せば「体調が悪い」となってしまいますが、逆に食べ切れば「健康で元気」と言う風に感じて下さるようなので、食べ切りサイズの提供は実はとても大切だと思っています。
しかしながら先程も書いた通り、皆さんにしっかりと食べて頂きたいと思うとついつい・・・盛りが多くなってしまいます。
毎回盛り付けの時は「ちょっと少ないかな。」と思う程度で盛り付けると丁度良いサイズになると思います。
まぁ足りなければ他に食べるものも沢山あるので、足りないくらいが丁度良い・・・と言う事でしょうか。
残してしまうと体調不良と思ってしまうケースもあれば、残してしまって申し訳ないと言う気持ちになってしまう方もいて。
折角美味しいものを食べても、そんな気持ちになってしまっては元も子もありません(笑)
「刻み」や「ペースト」や「柔らかめ」は基本です。最後の「柔らかめ」に関しては、多少の食感があった方が逆に食べられると言うケースも多いので、柔らか過ぎず固過ぎずを目指して作る事にしています(^-^)
食事の工夫は上記の事が基本となりつつ、実は盛り付けも重要だと考えています。
それぞれが食べ切れる量の盛り付け。
毎食毎食皆さんの食べる量をチェックして、好きな物や好かないものもチェックして。
最後まで美味しく食べて頂けるような工夫をして毎食完食を目指しているのです。
全部美味しく食べ切れば「自分は元気で健康だ!!」と思って頂けるように日々工夫をしながら提供したいと思っています(^-^)
褥瘡は突然に・・・
2025-09-04
ある要介護5の利用者さん。前回の利用は火曜日でしたので、二日ぶりの利用です(笑)
前回の火曜日には全くそんな風は無かったのですが・・・今日の利用での入浴時です。パットに血液が付いていました。
・・・あれ?もしかして・・・
そう思ってお尻をチェックすると・・・
やはり思った通り、皮が剥けています(^-^;
二日前には全く皮むけの兆候は無かったのですが、なぜ突然??
二年前くらいにこの利用者さんはちょっと重めの褥瘡が出来てしまいました。まさに穴が開いたような感じ。何とか治ってその後は褥瘡にならないように気を付けて・・・そして今日、数年ぶりに皮むけが起こってしまいました。
原因は何だろう??
栄養状態は良好のはず。特に皮が剥けそうな風も無かったです。もしかしたら・・・これはあくまで推測ですが、穿いているズボンにちょっとした原因があるかも知れません。
先週末から新しいズボンを穿いて来ました。そのズボンがピッチピチなのです(^-^;伸びる素材なのですが、その方にはサイズが合っていないようでかなりぴったりしていました。
う~ん、ぴったり過ぎてクッション代わりにならないからかなぁ・・・余りにぴっちりしているので、向きを変えたりする時にギュッと擦れてしまう可能性があるのです。
ゆったりしたズボンだとズボンと紙パンツが上手く擦れて直接お尻に圧が掛からないように思います。ピッタリしていると直接お尻に圧が掛かってしまうような・・・
まぁあくまで推測ですが。。。
しかしたった二日で皮むけとは。これは一大事です。早急に対応をしなければなりません。放って置くとどんどん酷くなってしまう可能性が高いです。
幸い予備のズボンを持参している方なので、そちらの方がゆとりあるようで穿き替えました。
そして患部にはタッチパッドを一応貼って。後はご家族に連絡し、次の訪問看護でチェックしてもらおうと思います。
介護度が高いと余り動く事がありません。一か所に圧が掛かり続けるとどうしても皮むけが起こってしまう可能性が高くなります。
更には失禁でパンツ内が蒸れて皮膚が柔らかくなってしまうのも原因の一つです。
ある程度定期的に動かしているのですが、ご自宅ではどうしてもその量が少なくなってしまいます。何らかのきっかけで皮むけが起こってしまったのでしょう。
剥けてしまったのは仕方ありません。この先、酷くならないような処置を早急に打てば良いのです。
原因を探す事も大切ですが、その後の対応を迅速に行うのはもっと大切。
二日前には無かった皮むけ。たった二日で皮むけは起こるのに治るのには時間がかかります。厄介ですね。
そして痛みもきっとあるはず。
痛みを和らげつつ早めに治していく必要があります。
ご家族、デイ、訪看、主治医と一丸となって対応をして行きたいと思います。
今はもう一人皮むけがある利用者さんが居ます。既に訪看と主治医からの指示の下、毎日塗布薬とガーゼで対応。痛みはあるようですが少しずつ改善しているように感じます。
痛みが無いようにしてあげたいと思うのですが、こればかりは治るまでは仕方ありません。
必要な処置をして後は痛みが極力無いような工夫をして。
早く治る事を願うばかりです。。。
ゼリー飲料は救世主??
2025-09-03
要介護5の利用者さん.基本的に全介助です。
この時期は水分摂取が大切ですが、その水分摂取がなかなか難しい所があるのです。口に含んでも嚥下をしなかったり、何故か舌で外に出してしまうのです。
調子が良い時は割とスムーズに飲めるのですが、スムーズに飲めることの方が珍しくなっています。
朝の送迎後、ろまん亭に到着した直後は何故か水分の進みが良いのでそのタイミングで200mlから300ml飲んで頂きます。
午後になると・・・一気に飲めなくなってしまいます。全く飲む意思が無いのです。
ご自宅での水分摂取が難しいので、デイサービスでは一日500ml以上は飲んで頂きたい所。
そこで色々と考えた結果・・・ゼリー飲料なら行けるのではないかと言う事になりました。
早速経口補水飲料のせりーを用意してみましたが・・・思うように進みません。そこで。もう少し美味しいゼリー飲料なら良いのではないかと言う事になり、桃味やぶどう味を用意してみた所・・・・
飲めました!!これまで午後から帰宅前までは水分摂取が出来なかったのですが、美味しいゼリー飲料なら飲めそうです(^-^)
本来ならば経口補水飲料が望ましいと思います。しかし飲めないのでは意味がない。
「美味しい」ゼリー飲料なら結構進みます。
飲めないよりも飲めた方が断然良いと思います。
一時は水分不足で軽い脱水症状も起こしていた方でしたが、ゼリー飲料の対応で脱水の傾向は起こらなくなりました。ご自宅での水分摂取が難しい分、日中のデイサービスで十分摂取して頂いて対応。
この夏はゼリー飲料が救世主になりました(笑)
他の利用者さんも同様に、積極的に飲める飲み物を見つけ出して提供して熱中症や脱水予防に取り組みました。
まだまだ油断できない暑さです。
色々と工夫をしながら皆さんに水分摂取を進めたいと思います。
ゼリー飲料は救世主!!
ただし~「美味しい」ゼリー飲料に限りますが(笑)

