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ふれあいと和みの家
≪大利根ろまん亭≫


●有限会社ゲン
〒371-0822
群馬県前橋市下新田町329-11
TEL.027-252-7735
FAX.027-252-7782

≪大利根ろまん亭≫
介護支援事業
≪大利根ろまん亭≫

ろまんの風~徒然日記

このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)

過去の徒然日記はこちらから

徒然なる日記

要注意かも知れません。。。

2024-05-01
 一過性なのかそれとも段階を進んだのか。

 要介護1の利用者さんです。

 ここ数回の利用時にちょっと変化が出ているのかなぁと思う一面がありました。

 会話の内容や言動がこれまでに無かったものが増えているのです。

 例えば・・・これまで利用時は眼鏡を持参していたのですが、最近自宅で紛失。送り出しのヘルパーさんが居るのですが、どうしても見つからないと言う事で、眼鏡なしでろまん亭に来ていたのです。すると、午後辺りに「あれ?眼鏡をどこにやったのだろう。」と始まります。

 今までは「眼鏡はお家に置いて来たみたいですよ~。」と言えば納得して下さいました。でも最近は「今さっきまでかけていたからここにあるはず。」と。その内に「誰かが持って行ったのかしら。」と、やや被害妄想的な発言も出て来始めました。

 なんだかんだと言いながら持参していないと納得させるのですが、少し経つと繰り返し。

 う~ん、ちょっと変化が出ているのだろうか・・・

 この数日間は暑かったり雨が降ったり。天候が不安定でした。気候の変化によって一過性の不安定さの可能性も否めません。

 一過性なのか認知症が進んだのか。

 他にも昼食前に「今日はカレーですか?」と、突然何の脈絡もなく言い始めたり、15時頃に「そろそろ食事の時間でしょうか。」と言ってみたり。そして繰り返し。

 今までにない言動なのです。

 自分の持ち物に執着したり、気になるものは全て自分の者的な事を言ったり。

 確かにこれまでにも同様な事がありました。その時は色々説明したり別の話をしている内に収まりました。でも今は収まりません。執着もやや強くなっているように感じます。

 季節の変わり目、気圧の変化。

 それらが原因だと良いのですが・・・もしそれらが原因だとしたら、一過性の不安定さ。もしそれらが原因ではないのであれば認知症が進んだと言う事です。

 さて、どちらでしょうか。

 結論を急ぐことはありません。しっかりと見守って、極力ストレスを軽減して。楽しい気持ちになれるように、負の感情を出来る限り抑えるようにして。

 しばらく様子を見たいと思います。判断はそれから。

 認知症は状況によって急速に進む事があります。そうならない為にもストレスを軽減して楽しく過ごして頂けるように対応しなければなりません。そうすれば進行は緩やかになる可能性が高くなります。

 しばらくは要注意。そしてしっかりと見守りたいと思います。。。

やって欲しかったのね~(笑)

2024-04-30
 要介護5の利用者さん。先日の受診で主治医から「尖足気味になっていますね。」と言われたそうです。

 尖足・・・

 足の筋力が低下してしまい、足首から先が内側に丸まってしまう事です。半身麻痺の方によく見られます。丸まってしまうと立ち上がりや歩行が難しくなってしまいます。なので麻痺がある方は装具と言う足を平らにするギプスのようなものを装着するのです。

 要介護5の利用者さんはまだそこまで丸まってはいません。あくまで「尖足気味」と言う事。少しでも改善出来るようなストレッチをして行く事となりました。

 アキレス腱を伸ばすようなストレッチです。足首の可動域を広げる事やふくらはぎを柔らかくする目的です。他にも足首を回すストレッチを行う事にしました。

 要介護5の利用者さんの足首辺りのストレッチ。ゆっくりと時間をかけて行います。

 すると・・・テーブルの反対側に座っていた要介護3の利用者さんがじ~っと様子を見つめています。他のスタッフがストレッチの説明をすると「そうなんですか。」と言いつつ、じ~っと見つめ続けます。

 要介護5の利用者さんのストレッチは約20分ほどで終了。要介護3の利用者さんが興味津々だったので、「やってみますか?」と聞くと「いいのですか?」と。

 あら~、やって欲しかったのね~(笑)

 遠慮なく言って下さればいいのに(^-^)

 それでは!!・・・と言う事で、要介護3の利用者さんの足首もストレッチ。

 実はこの利用者さんの足のむくみが気になっていました。主治医からの処方薬でかなり改善されていましたが、足首から上の部分がまだむくんでいます。

 もしかしたらストレッチを行う事で改善出来るかな~と思いました。

 この方にも約20分。

 ストレッチの最中に「痛くないですか?」と声を掛けますが・・・なんと寝ています!!(笑)

 声を掛けられてフッと目が覚めて「全然痛くないです。むしろ気持ちいいですよ。」と。そしてまた目を閉じて(笑)

 足首のストレッチとふくらはぎのマッサージを行いました。するとやはりむくみが少し改善されています。

 ・・・う~ん、この方にもストレッチとマッサージが必要かも・・・

 まだまだ動ける97歳。と言っても、やはり足の可動域がかなり狭い様子。自身でも足首を回す事は難しそう。だとしたら、時折ストレッチとマッサージを施した方が良さそうです。

 入浴がある日は疲れてしまうようなので、体操はせずにストレッチとマッサージをする方向にしました。入浴が無い日は体操です。

 要介護3の利用者さんのご家族からは足が少し弱くなっているようだと言われ、ろまん亭内を一緒に歩いたり縁側まで移動してもらって庭を眺めたり。少しでも歩く動作を行っていました。

 外を歩くのには少々厳しいかな。。。

 屋内で出来る事を行うようにします。

 年齢が進むと多かれ少なかれ足の力は弱くなります。少しでも楽に歩けるように、今の状態を維持出来るようにしなければなりません。

 足のストレッチとマッサージがどれ程の効果があるかは分かりませんが、コミュニケーションツールにもなるしきっと何某かの良い影響があると思います。

 継続は力なり。

 少しでも良い状態を保つ為に、色々と工夫をしながら対応して行きたいと思います♪♪

重力に逆らって(笑)

2024-04-27
 要介護5の利用者さんです。立ち上がりや歩行は全介助。自身で立ち上がったり歩行は不可です。

 数か月前までは手引き歩行は比較的安定していました。しかし最近では手引き歩行が難しくなり、抱えるような感じで支えて歩行しています。

 ろまん亭以外に二か所のデイサービスを利用しています。他のデイサービスでは転倒防止の為に車いすを使用したり二人介助で対応していると聞きました。

 しかしろまん亭では一人介助で車いすは必要時以外は使用しません。あくまで自身の足で立ち上がり歩いて頂いています。

 手引き歩行が難しくなったので、現在は歩行の際は男性スタッフが中心になっています。その中でも僕がメインで付くようにしています。

 やはりある程度は転倒の危険性があるので、他のスタッフに任せるより自分自身で対応して行こうと思ったからです。何かあれば責任は取るつもりです。

 さてさて。

 眠気があると歩行も厳しくなります。歩行時に左に傾いてしまうのです。

 傾いてしまうと言っても、ほぼ斜めの状態で歩くのです(笑)

 支えている手を放せば、確実に転倒します。全体重を左にかけて来るのですから(^-^)

 重力に逆らって歩いています。

 時には僕自身に寄りかからせながら。時には腕の力だけで支えながら。どんな状況であっても、支えて歩行して頂いています。

 「歩く」と言う動作が少なくなりつつある利用者さん。もちろんご自宅では転倒の危険があるので、ご家族には「無理せずに車いすを使用して下さいね。」とお伝え。

 せめてろまん亭内では自身の足で歩いて頂きたい。送迎時も車いすは少し遠めに置いて、そこまでは支え歩行で対応しています。

 重力に逆らっていますが、支えられない程の重みではありません。しっかりと抱えて、危険を感じたら抱きしめて。体を密着させてバランスを取ります。

 重力に逆らうのですから、それ相応の重みがかかります。自分の体勢を間違えると自身の体も痛めてしまうかも知れません。

 なので、この利用者さんの対応をする際は細心の注意を払いながら。焦らずに、しっかりポジショニングを確認しながら。

 生活を送る中でのリハビリ。

 車いすを使うのは簡単です。二人介助も可能です。しかし、まだまだ我々の努力で自身の足で歩いて頂けるのですから、その機能を残して継続して行ければと思っています。

 少しでも歩ければ家族の介護負担も違うと思うのです。

 これまでも重力に逆らう利用者さんは多く居ました。その方々の時も同じように出来る限り自身の足で歩いて頂くようにして来ました。

 「これはもう不可能かも・・・」と思えるまでは、対応し続けようと思っています。

 無理をしてはいけませんが、無理になるギリギリまでは対応する必要があると思っています。

 大切な家族をお預かりしているのです。我々が出来る限りの事をし続ける事は当然ですね(^-^)

 そうそう、もう一つ大切なのは、楽しんで介助する事。苦しい顔はしない事。「重いよ~!」とか「まっすぐ立って~!」と声掛けしながら笑いながら。重力に逆らう歩行は負荷が大きめですが、その中でも明るく楽しく介助出来れば良いなぁと思っています。

 そんな我々を見て他の利用者さん達も応援して下さったり感心して下さったり。

 「何があっても大丈夫!!我々がしっかりとお手伝いするからね~!!」と、感じて頂く介助が出来るといいなぁと思っています♪♪

運営推進会議を開催しました!!

2024-04-26
 今日はろまん亭の運営推進会議の開催日でした。

 運営推進会議とは、地域の役員さんや地域包括の職員さんを招いての運営報告です。どのような運営をしていて、どのような事をしているのかを報告します。

 内容を皆さんに報告する事で、より開かれたデイサービスを目指す・・・と言う目的の会議です。

 ろまん亭では、地域の民生委員さんや自治会長、シルバークラブの会長に声を掛けさせて頂いています。地域包括の職員さんを入れて全部で9名・・・のはずでしたが、お一人体調不良で急遽欠席。総勢8名での会議でした。

 今回は自治会長とシルバークラブの会長も出席して頂けました!!自治会長は前年度から新しい方が就任して、お会いするのは初めてです。シルバークラブの会長も同様。

 民生委員さんは前回から変わらずのメンバーです。

 ろまん亭の運営推進会議は上半期と下半期に分けて開催しています。今回は令和5年度の下半期の会議。都合により年度をまたいでしまいましたが、無事に開催出来ました。

 後は議事録を前橋市の介護保険課に提出するのみです。

 さてさて、今回は自治会長とシルバークラブの会長が初参加。実は自治会長はとても忙しい方だそうで、今後は開催の二か月前に連絡が欲しいと言われました。スケジュールも見せて下さったのですが、確かに。二か月先までびっしり埋まっていました(^-^;

 自治会長もシルバークラブの会長も気さくな方で、とても感じの良い方々で安心しました(笑)民生委員の皆さんも変わらず気さくで、会議の進行もそれ程緊張感無く進められました。

 午後からは大利根町のふれあいサロンを開催予定だったので、普段の会議よりも短めの時間設定。一時間でまとめました。

 40分くらいで運営報告、残り20分で皆さんからの意見や感想、その他気付いた点などをお話しいただいたのですが、それが意外と盛り上がったりして。

 本来ならば、皆さんのお話をもっと掘り下げて行きたかったのですが残念ながら時間が・・・

 次回の開催では時間にゆとりを持って、皆さんのお話をしっかりと掘り下げながら進めたいと思います。

 年に二回ほどの開催ですが、皆さん毎回「内容がよく分かります。」と仰って下さいます。有難いですね。「ろまん亭さんを利用している方は幸せですね。」とも(^-^)

 嬉しいお言葉です♪♪

 小規模だから出来る介護、密接で家族的で。

 利用者さん達が安心して過ごせる環境の提供、ご家族の介護負担が少しでも軽減出来るお手伝い。

 これからもスタッフ一同で精進したいと思います(^-^)

新しい対応方法。

2024-04-25
 介護に関しては「これで正解!!」と言う事は意外と少ないと思います。相手は人生の大先輩。日によって違う事もあるし、必ずしも一辺倒な対応が良いとも限りません。

 常々「もう少しこうした方が良いのかなぁ・・・」と言う気持ちを持ちながら、利用者さん達と向き合うのが正解だと思っています。

 様々な対応方法を考えているうちに、より良い方法が見つかったりする事もあるのです。

 さて、現在少々困難なケースの利用者さん。要介護3です。

 全体的に介護拒否が強め。それでも何とか対応していますが、午後になると結構な確率で挙動不審になります。その原因は、「眠気」のようなのです。

 午前中に入浴し、食事を食べて・・・眠気が襲っている様子です。一応本人に「ここで寝られますよ!」とおススメするのですが、なかなか横になりません。

 言い方を変えて「ここでゴロン出来ますよ!」と言ってもダメ(笑)先に横になる仕草を見せても釣られて来ません(^-^;

 でも、明らかに眠そうなのです。

 眠気があると会話も不明瞭になるし、周囲の言葉を聞き入れてくれなくなります。そして挙動不審に。イラつきも出る事もあるし、良い事は一切ないのです。

 そんな中、何がきっかけかは分かりませんが、時々ベッドで横になるのです。横になって30分から一時間。寝起きが心配でしたが、そこは問題ありませんでした。頭もすっきりするようで、上機嫌になります。

 やはり午後は一度寝てもらった方が良さそうなのです。

 しかし・・・先ほども書いた通り、なかなか誘導出来ないのです。

 そこでスタッフ一同で考えました。完全に寝る体制を整えてみよう・・・と。

 静養室では二人までは横になれます。前回は一人先に寝ている方が居ました。なので今回はこの利用者さんだけを横にして室内も暗くしてみるのです。意外と周囲の目を気にする一面があるので、この方法は行けるかも知れません。

 早速やってみると・・・ビンゴです!!割とスムーズに横になりました!!寝付くまではスタッフが一人付きましたが、それでも割と素直に寝始めたのです。寝付いたのを見届けて付添いスタッフがそっと退室。様子を見られるように扉は少し開けておきました。

 大成功!!約一時間ほどぐっすり休めたようです。起きてからも混乱などの問題はありません。起きて来て居室に入ると「皆さんおはようございます!・・・あ、遅ようございますかなぁ。」と、ちょっと照れ隠しのような冗談を言いながら着座します。

 座ってからも「宜しくね~!」と上機嫌。

 今後はこの方法でしばらく様子を見てみる事にしました。

 何事もやってみる事が大切です。成功する事は少ないかも知れませんが、より良い対応方法を見付けて行く事はとても大切です。

 挙動不審になったり、言動にイラつきがあったりすると他の利用者さん達の印象にも関わって来ます。出来るだけ全員がお互い良い印象を持ち続けて欲しいと思っています。

 その為には、どうしたら良いのか。

 それを考えて行く事も大切な対応なのです。

 今回の方法が継続して成功するかどうかは分かりませんが、定着すればとても有難い事です。

 通り一遍等にならずに、常に「〇〇したらいいかなぁ。」と考えながらの対応。

 介護の現場にとって、とても大切な事だと思っています(^-^)
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