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ふれあいと和みの家
≪大利根ろまん亭≫


●有限会社ゲン
〒371-0822
群馬県前橋市下新田町329-11
TEL.027-252-7735
FAX.027-252-7782

≪大利根ろまん亭≫
介護支援事業
≪大利根ろまん亭≫

ろまんの風~徒然日記

このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)

過去の徒然日記はこちらから

徒然なる日記

足の爪切り。

2023-10-11
 爪切りは保清として大切な介助の一環です。

 手の爪は普段から見えるので伸びていると気付くのですが、実は足の爪は気付きにくく、気付いた時はかなり伸びてしまっているケースが多くあります。

 日頃から足の爪にも注意が必要なのですが、ついうっかりチェックをするのを忘れてしまいます(^-^;

 しかも足の爪は皆さんほとんどが巻き爪だったり爪が分厚くなってしまっていたり。少々厄介な状態の爪が多く見られます。

 ろまん亭には通常の爪切りと爪切り用のニッパーを備えてあります。

 先日・・・入浴の際に足の爪が伸びているとスタッフから報告がありました。ならば・・・と言う事で足の爪を切る事に。

 手の爪は意外とスムーズに切らせて頂けるのですが、足の爪は少々拒否をする利用者さんが居ます。特に女性の利用者さん。恥ずかしいと言う事もあるだろうし、遠慮もあると思います。

 現在足の爪を切る利用者さんは当初強い拒否がありましたが、今では軽い拒否。少し押せば切らせて頂けます。これもある種の信頼関係がしっかり構築できたからだと思います。

 一人目。

 巻き爪及びやや変形した爪です。伸びた部分は通常の爪切りで対応、巻き爪や変形した爪はニッパーと爪切りで対応します。

 最初は遠慮して切らせてもらえなそうでしたが、そこは話術で切れる事に。終わってみたら「こっちの方も良いですか?」と。

 う~ん、さっき切ったばかりなのに気になる様子。そんな時は「もちろんOKですよ~!」と、今切終えたところをもう一度切るフリをします。

 「あ~良かった。ありがとうございます。」と、満足そう。

 初めは切るのを渋りますが、終わってみればさっぱりして気持ち良い。ニコニコ顔です。

 そして二人目。

 この方の爪は・・・爪が何層にも重なって上に伸びているのです。これが厄介。分厚くなった爪なのでニッパー中心に対応します。

 上の方から少しずつ少しずつ削るように切ります。この時必ず「痛くないですか?」と、何度も入念に聞きながら行っています。

 こんな風に爪って伸びるんだなぁ・・・と、感心してしまうような伸び方。まるで木のように上に向かって厚みが出来ているのです。

 そして巻き爪は・・・足の指に食い込んでいる部分を少しずつニッパーで切って行きます。ここは細心の注意。肉を切らないように、食い込んだ部分を丁寧に切ります。

 爪が上から下に指を包むように巻いているのはまだ切り易いのですが、爪の左右の部分が巻き込んでいるのはちょっと厄介。場合によっては痛みが出るので、早々に切って対処しないといけません。

 なので、やはり定期的に足の爪のチェックは必要なのです。早い段階ならば割とキレイに切れるからです。

 なかなか靴下を脱ぐ事は無いので、入浴する方ならばすぐにチェック出来るのですが、入浴が無い方の場合は「ちょっと足の爪を見せてもらってもいいですか?」と聞かなければなりません。

 まぁ「足の爪を見せて」と言われて素直に「いいですよ。」と言う方の方が珍しいかも知れませんね(笑)特に異性の方の場合(^-^)

 ろまん亭の場合は日頃からよくコミュニケーションを取っているので、最初拒否があっても最終的には介助出来るケースが多くあります。

 介助側としては有難い事ですね。

 足の爪切り。

 これをスムーズに出来るようになれば、信頼関係がしっかり構築出来ていると判断しても良いかも知れません。

 少々難しい爪も、出来る限り対応して来ました。

 自称「爪切りのプロ」なのです(笑)

公園の草むしり(^-^)

2023-10-10
 ろまん亭がある大利根町では一か月に一度公園清掃があります。ろまん亭が所属する班は先週日曜日が公園清掃の当番でしたが・・・雨で延期。

 一昨日の日曜日の朝、公園清掃で草むしりをして来ました。

 地域活動への参加です。

 普段からお世話になっている大利根町での活動には出来るだけ参加するようにしています。

 公園清掃(草むしり)は年に3回から4回ほど当番が回って来るのです。

 さて、公園清掃に参加すると当然ご近所さん達との交流も持てます。大利根町で開設して約20数年、流石に顔も覚えて頂いているようです。

 ありがたいですね。

 今回の公園清掃では、ちょっとした相談事を持ちかけられました。

 それは・・・

 元民生委員の方からの相談でした。

 ご主人の状況についてです。まだまだしっかりしているご主人ですが、最近少し物忘れがあるようなのです。近所へ買い物へ行ったら帰り道が何となく分からなくなってしまったそうなのです。最終的には無事に帰宅できたそうですが。

 同じ事を繰り返して話す。物忘れがある。道が曖昧になる。

 う~ん、何となく認知症の疑いもありそうです。しかし年齢相応のケースもありそう。

 出来れば一度脳の検査や認知症のチェックをした方が良いと助言させて頂いたのですが・・・ご主人が受診拒否のようなのです。

 「まだ必要ない。このままでいい。」と。

 こう言ったケースは多くあります。本人にとって、脳の検査や認知症のチェックは出来れば避けたいと言う気持ちがあるのかも知れません。実際に認知症の診断が出るのも正直怖いと思います。

 とは言え、出来るだけ早めに検査やチェックをして備えたい所です。受診拒否の方の場合の誘導方法をお話したり、同じ事を繰り返し話す方への対応方法、万一外出して道が分からなくなってしまった時の対応方法などをお話させて頂きました。

 もちろん一緒に草むしりをしながら。

 元民生委員の方は、

 「これまで様々な高齢者さんとお付き合いをして来ましたが、いざ自分の身に起こるとどうして良いのか分からなかったです。」とお話していました。

 確かに。

 他者への対応と自身の身内の対応は同じなのですが何処となく違うような気持ちになるもの。自分の身内だとどのように対処すればよいのかが分からなくなってしまうのもだと思います。

 今回は地域の公園清掃と言う事で、気軽に話しかけて下さったようです。僕の拙い経験から、様々な対応方法をお話させて頂き、出来るだけ早めの受診もお勧めしました。

 「何かお困りごとなどがあったらいつでもお話に来て下さいね。」とお伝えしました。

 「話せて良かったです。心強いです。」

 清掃が終わる頃には少し晴れやかな表情になっていたのが印象的でした。

 恐らく・・・同じような方はこれから増えて行くと思います。既に同じような状況の方も多いかも知れません。大利根町は東地区でも特に高齢化が進んでいる町なのです。

 介護保険に関わるか関わらないかの狭間の方々はどこに相談して良いものやら、何を相談して良いものやら分からない状況かも知れません。

 そんな時は雑談的にろまん亭に話をして下さると、何か良いヒントがあるかも知れません。そして一緒に問題点などを考える事も出来ます。

 相談は無料!!いつでも連絡を頂ければお話だけでも伺います(^-^)

 具体的な相談内容は無くても大丈夫。日頃の不安やこの先の不安な気持ちを話して頂ければ、何かのきっかけになるかも知れません。

 安心して過ごせる大利根町。

 そんな安心感を提供出来る事業所になると良いなぁと思います。

 地域活動の参加を機に、これからも町の皆様と交流をもてるようにして行きたいと思います♪♪

涼しくなって来て。

2023-10-07
 夏の暑さも和らぎ・・・と言うよりも、急に朝晩が冷え込んで来ました。利用者さん達は早々に冬支度に近い感じです(笑)

 冷えて来ると状況が少し変わって来ます。

 何が変わるかと言うと・・・実は排泄なのです。

 認知症でもそうでない方でも、冷えて来ると排泄・・・特に排尿・・・の状況に変化が出るのです。

 これまでは水分摂取をしても排尿回数が少なかったり、尿量が少なかったり。これは汗をかく事もあったので、当z戦の事なのですが・・・冷えて来ると同じような水分量でも尿量が増えたりトイレ回数が増えたり。

 失禁が始まる方もいるのです。

 急に失禁が始まってしまった方の場合は暖かくなる春まで様子を見させて頂きます。一過性の失禁の可能性があるからです。

 一過性であれば暖かくなるとピタッと失禁が止まるケースも多くありました。

 さて話を戻して。

 介護度が高い利用者さん達はどうでしょう。

 やはり同様に尿量が増えたりトイレ回数が増えたりします。

 長くろまん亭を利用されている利用者さんだと、大体の予測が付きます。冬場はどのくらいの排泄があるのか、水分量がこの程度だと大抵このくらい排尿があるとか。。。

 この夏はとても暑い夏でした。水分をいくら摂取しても排尿の回数が減ってしまっている利用者さんが多く居たように感じます。

 しかし10月に入ってから一転。尿量が増え排泄回数も増えて来ている状況です。増えると言っても今まで通常時のトイレ回数に戻ったと言う表現が正しいでしょうか。

 でも、それでひと安心♪♪

 ある要介護5の利用者さん。デイサービスでの排尿は午前午後各一回を目標にしています。

 夏前は目標通り一日2回から3回の排尿があったのですが、夏に突入してから一日1回の排尿。

 う~ん、それだと帰宅してから自宅で排尿がある可能性が高いのです。何としても午前午後各一回の排尿をノルマにしたい(^-^)

 と言っても、なかなかコントロール出来ないのが排泄です。いくら水分量を増やしたところで出ないものは出ないのです。

 そうこうしているうちに秋になりました。朝晩が涼しくなって来ています。

 ・・・と、途端に排泄回数が増えました!!(笑)

 午前中に一回、午後帰宅前に一回。

 うんうん、ベストな排泄のタイミングです(^-^)

 帰宅前に排尿があると、夜はほぼ排尿無し。ご家族の負担が軽減されるのです。

 他の要介護5の利用者さんも同様に、これまで午後は排尿がなかったのですが、出るようになりました!!

 トイレ誘導の甲斐があります(^-^)

 秋が深まり冬が到来すると・・・今度は排泄介助に追われそうですね(笑)

 出来る限り失禁させない。

 僕自身の目標であり、ろまん亭でも目標としているものです。

 季節の変わり目。

 細やかな変化が起こる季節でもあるのです♪♪

先手必勝??(笑)

2023-10-06
 認知症が軽めの利用者さんの対応です。

 現在帰宅願望が出てしまう利用者さんが居ます。その方への対応のお話し。

 通常帰宅願望が出てしまう方の場合、話しを逸らしたり意識を別の方へ向けたりして「帰宅」と言う気持ちを紛らわせます。

 しかし今回の利用者さんはなかなかそれが出来ないのです。

 一度帰宅願望が出てしまうと、なかなかそこから抜け出せません。

 しかし最近新たな対応方法を見出しました。

 それが先回りの会話です。

 「帰りたい」と言う気持ちが出てしまうとその気持ちから離れません。少し間が空いたり時間が経つと、「ではそろそろ・・・」と言い始めてしまうのです。

 幸い「もう少し待って下さいね。」と答えると、一旦は引いて下さいます。しかし引くのも束の間、即「そろそろ・・・。」

 その繰り返しです。

 利用開始から約3週間。少しずつ様子が分かるようになって来ました。対応方法も少しずつ変化し、何とか昼食まで時間を引き延ばす事も出来ています。

 そんな中での発見。

 先回りの会話とは、相手が言う前にこちらから話しを振るのです。帰宅願望であれば、「そろそろ・・・」と言いだす前に「もうすぐ車が来るからもう少し待って下さいね。」とこちらから敢えてお伝えするのです。

 不安を紛らせたり意識を別方向へ向けるのではなく、「こちらもちゃんと手配しています。」的な事を感じて頂いて、安心感を与えるのです。

 口に出す前に「もうすぐ帰れます。」と言われれば「そうですか、良かった~。」となる構図。

 自身が不安に思っている事を先回りして「ちゃんと手配しています。」と言われれば少し安心出来ると思うのです。実際この方法で当該利用者さんから「そろそろ帰らせて・・・」と言うセリフは減りました。

 その代わり「あ~、良かった。なら安心です。」と言うセリフが増えて。

 今回の利用者さんは気持ちを紛らわせるのではなく、前もって働きかける事によって安心感を得られるようにする事が合っているのだと思います。

 もちろんその日の精神状態にもよると思いますが・・・

 認知症の方もそうでない方も対応は様々です。その人に合った対応や声掛けが必要なのです。

 意識させない会話、別の事へ意識を向ける会話。先回りをする会話。

 どんな声掛けや会話が合っているのかは、しばらくお付き合いしないと分からない事でもあります。

 今回の利用者さんは恐らく帰宅願望は治まらないと思います。だとしたら、少しでも軽減する方法を考えるべきであり、その中で最も良い対応方法を模索するべきだと思います。

 しばらくは先回りの会話、先手必勝で対応してみようと思います(^-^)

自由人(笑)

2023-10-05
 ろまん亭の利用者さん達はほぼ全員自由人です(笑)

 自由人とは・・・まさにそのまま、自由気ままに過ごしていると言う事なのです。

 ろまん亭には特に決まったスケジュールはありません。皆さん個人個人で好きなように過ごして頂く事をメインにしています。

 もちろん体操など一部一緒に行う事もありますが。。。

 基本は自由です。

 要介護1の利用者さん。徐に立ち上がって縁側に移動します。縁側に置いてある椅子に座って庭を眺めながらお喋りを楽しんだり。

 突然立ち上がったかと思ったら。縁側に置いてあるベッドに移動してゴロンと横になったり。はたまた移動して空いている椅子に座ったり。

 自由気まま~♪♪

 ですが。

 やはり自由に動かれ過ぎてもスタッフが大変(^-^;屋内での移動でもろまん亭はバリアフリーではありません。あちこちに電気のコードがあったり畳や絨毯の少し段差があったり。自身でバランスを崩してフラッとする利用者さんもいますし。

 自由気ままでも転倒は防止しなければなりません。皆さんが移動する度にスタッフも移動します(笑)

 散歩へ出かけたくなれば、構わずに出ようとしたり。もちろんタイミング的に散歩へ行けるのであれば行きますが、難しい時は時間をずらして頂きます。

 希望があれば極力叶える。

 物理的に難しい事は叶えられませんが・・・(笑)

 何かをしなければならない・・・と言う事はないのです。

 自由気ままに過ごして頂く事。井戸端会議のような四方山話を楽しんで頂く事。時には趣味を活かして楽しんで頂く事。

 スタッフも利用者さんも一緒に同じメニューを食べる食事。ワイワイ喋りながらの食事を楽しんで頂く事。

 一挙手一投足すべてに会話が絡んで来ます。ろまん亭で過ごして頂く間は全てコミュニケーションでもあるのです。

 要介護5の利用者さんともコミュニケーションを取ります。コミュニケーションは会話だけではありません。身体介護もコミュニケーションの一つだと考えています。

 体を密着して行う介助。手引き歩行や食事介助。水分摂取の介助に排泄介助。要介護5の利用者さん達はほぼ全介助ですから、密接に接する事になるのです。

 それらすべてがコミュニケーションなのです。

 介護度が低い方なら会話、介護度が高い方ならボディタッチと声掛けでのコミュニケーションなのです。

 実際はスケジュールである程度まとめる方が楽なのかも知れません。しかしろまん亭は小規模です。一人一人に合った対応、個人個人の性格や生活習慣を尊重した対応を目標にしています。

 だからろまん亭の利用者さん達は自由人で良いのかも知れませんね(^-^)

 もちろん状況に応じてある程度誘導させて頂きますが、許される範囲でこれからも自由に過ごして頂ければと思います♪♪
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