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ふれあいと和みの家
≪大利根ろまん亭≫


●有限会社ゲン
〒371-0822
群馬県前橋市下新田町329-11
TEL.027-252-7735
FAX.027-252-7782

≪大利根ろまん亭≫
介護支援事業
≪大利根ろまん亭≫

ろまんの風~徒然日記

このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)

過去の徒然日記はこちらから

徒然なる日記

切り替えのタイミング。

2023-02-09
 利用者さんの状態は日々変化します。もちろん急に変わる事もありますが、少しずつ変化する事も多くあります。

 介護度が高くなれば高くなるだけ様々な面が低下してしまいます。それまで出来ていた事が出来なくなってしまったり。

 急に出来なくなるのではなく、始めは「あれ?今日は出来ないのかな。」くらいから。それが頻回になって来て「出来なくなりつつある。」と言う認識に至ります。

 それでもどこかで「まだまだ出来る」と言う思いが残ってしまうので、どうしても頭を切り替えるのが難し事もあるのです。

 今ろまん亭では「飲食」に関して様々な変化が起きています。

 これまでは普通に水分が摂取出来ていた方。少しずつ飲み込みが悪くなり危険と判断。とろみ付けでの対応になっています。

 食事も固形物が大丈夫だったのに、咀嚼はするもののしっかりと噛み砕けていなくて詰まってしまったり誤嚥の可能性が高くなってしまった方。刻み食に変更です。

 この「変更」するタイミングが意外と難しいのです。

 出来ないからすぐに変更する・・・と言う訳ではありません。出来る限りそれまでの状態を維持出来るように介護するのですが、どれだけ工夫しても難しくなり危険が伴う可能性を感じられたら変更するのです。

 出来ないならサッと切り替えれば・・・と思う方も多いかと思いますが、在宅での家族介護を考えると出来る限りの工夫をする必要はあると思います。

 それでダメならとろみ付けや刻み食のように変更するのです。

 ご家族も日々の介護の中で出来なくなりつつある現状を感じていると思いますが、ではどうすれば良いのか・・・と言うところが分からなかったり、出来無くなればもう在宅は難しいのか・・・と思ってしまうケースも多くあります。

 そんな時に様々な方法をアドバイス出来れば良いなぁと思うので、やはりデイサービス利用時は工夫をしてより良い介助を提案できるようにしなければならないのです。

 「食事は刻み食にした方が良いかも知れません。」

 口で言うのは簡単です。しかし刻み食なんて作った事が無いご家族にしてみれば、どうすれば良いのかが分からない。そんな時はろまん亭で提供している写真を見て頂いたりします。

 大体このくらいの刻みならスムーズに食べられています。とか、とろみ付けなら〇〇mlに大さじ〇杯くらい。等々。

 具体的な方法を提案し、ご家族に試して頂くようにしています。

 介護度が高い利用者さん達は「維持」する事が大切です。「向上する事」は難しい。年齢的・認知症の進み的に凡そ低下する方が普通なのです。

 向上を目指すのではなく維持を目指して。あわよくば向上すると良いなぁと言うくらいの心持が良いかも知れませんね。

 これまでの介助が難しくなって来たら・・・少しずつ「出来ないのであれば、次はどのように対応して行くか」を検討して行くと良いかも知れません。

 きっとその状態に合った介護方法があると思います。

 介護方法を切り替えるのはちょっと心配な面があろうと思いますが、一緒に考えて工夫して、お互いが良い方法を見出せれば良いなぁと思っています。

 住み慣れた地域に長く住まう。

 皆で協力しながらその生活を守りたいと思います(^-^)

家探し・・・そして完結(^-^)

2023-02-08
 今回の家探しが完結します(笑)

 珍しく同じテーマが三日続きましたが~。連日家探し・・・失くしものを探したり再発行の手続きをしたり。そして今日も軽く家探しです。そして完結します。

 独居の利用者さん。連日家探しをさせて頂いています朝お迎えに伺います。すると、まだ支度が整っていません。上がらせて頂き、電気のスイッチを切ったりして出かける準備をしますが、着替え中に「ちょっとだけ探させて頂いても良いですか?」と聞くと、

 「いいですよ~!」と。

 早速探します。通帳・印鑑・健康保険証がまとまっているだろうポーチを。

 先日探したところを再度探してみます。

 すると・・・・ありました~!!!!

 先日一緒に探したはずのタンスの引き出しの中にあるではありませんか!!

 「〇〇さん、見て見て~!あったよ~!!」

 そう声を掛けると、「本当だ~!そこはこの前見たよね?」

 確かに見ました。でもその時はありませんでした。う~ん、となると、どこからか出て来たポーチを引き出しにしまったのかも知れません。そしてその事を忘れて知るのかも知れません。

 いやいや、どちらでも良いです。とにかく探し物がありました。中身をチェックすると、通帳・印鑑・保険証が全て揃っています。

 盆と正月が一遍に来たような気持ち!!何故か僕も嬉しくなってハイテンションです!!

 「あったあった♪♪」

 即スタッフにも連絡します。皆で大騒ぎだったので、見つかった事をいち早く知らせたかったのです。本当に見つかって嬉しい♪♪

 支度も終わり、出かける際に「このポーチは肌身離さずにバックに入れておいて下さい。」そう言って普段持ち歩くバックにしまいました。

 もちろん親族と担当ケアマネージャーさんにも連絡。そして手持ちの現金が少なくなっていたので、銀行へ連れて行って無事に引き出す事が出来ました。

 保険証は・・・再発行の手続きをしてしまったので、新しい保険証を待つ事に。

 先ずは一件落着。

 そして次の問題です。それは「保管」に関して。

 保険証は親族と担当ケアマネージャーさんに相談し、ろまん亭で預かる事にしました。では通帳と印鑑は・・・

 ご本人から「これも預かってくれない?」と。

 う~ん、通帳と印鑑か・・・これはちょっと悩みます。いずれ何かのトラブルの元になり兼ねないモノです。

 しかし。このまま持たせていてもまた紛失してしまう可能性もかなり大きいです。これは親族と担当ケアマネージャーさんに相談です。

 すると二人とも、

 「是非ろまん亭さんで預かって下さい。」との事でした。

 安心して良いのかどうか(^-^;しかし両者から許可が出たので、とりあえず一式お預かりする事にしました。本人には何度も繰り返し伝えます。

 「いいですか、通帳と印鑑はろまん亭で預かります。必要になったらすぐに言って下さい。心配になったらすぐに言って下さい。即手元にお持ちしますので。」と。

 しかし本人は気楽なもので、「預かってもらっていた方が安心なんだよ~。ありがとねぇ。」と。とてもホッとしたような表情でした。その顔を見たら・・・責任重大ではありますが、お預かりする事にしました。

 これにて家探しシリーズは完結します(笑)

 大事な物、失くすと困るものは全てろまん亭で管理。現在手元にあるもので無くなると困るものは財布と小銭入れでしょうか。その二つはいつも肌身離さずにバックに入れてあるので然程心配は無さそうです。

 通帳からの引き出しも本人の自宅から遠いので、必要時はろまん亭で送迎する事にしました。

 それで本人更に安心した様子。

 独居で紛失物が増えている事を実感しているような雰囲気。安心して任せられる場所があって良かったようです。そして今後安心して任せ続けられるようなろまん亭でなければなりません。

 やはり責任重大(^-^;

 ともかく・・・今回の家探しは無事に終了。全てが揃って万々歳!!今夜は独居さん、ゆっくり休めるのではないでしょうか。

 因みにもう一つ失くしてはならないものがありました。それは金庫の鍵。ご本人からは「この鍵も預かって」と言われ、一式と一緒に預かる事にしました。もちろんその事も親族と担当ケアマネージャーさんの了承の下。

 今回は三日続けてのシリーズになりましたが、無事に解決。解決までにどんな動きをしていたのかを知って頂ければと思いました。

 たまにはこんな徒然日記も良いのかなぁ(笑)

家探しからの~(笑)

2023-02-07
 先日家探しをして何も見つけ出せなかった利用者さん。

 今日は時間が取れそうなので、健康保険証の再発行から受診までを午前中に済ませようと思います。何の受診かと言うと、先週末に熱発しました。抗原検査では陰性でしたが、この時期はインフルエンザの可能性もあり。

 既に熱発の翌日は解熱しましたが、万が一を考慮して利用は中止。受診をして問題ない事が分かるまでは利用を控えて頂いているからです。

 既に体調は戻っているのですが、万が一。他の利用者さんやスタッフを安全に過ごしてもらう為には必要な措置だと思っています。

 しかし親族が対応出来ず。担当ケアマネージャーさんも動かなそう。一人での受診は無理。誰かがやらねばなりません。

 ・・・と言う事で僕が支援する事になりました。

 先ずは朝一昼食の仕込みをしました。ほぼ盛り付けるだけの状態にして、午前中に他の利用者さんの送迎と入浴介助。排泄介助をしてから健康保険証の再発行の手続きに公民館へ同行します。

 残念ながら身分証明証が全く無かった為、週末に郵送となりました。「紛失してしまうかも知れないので、出来れば別住所で・・・」とお願いしたのですがNGでした(^-^;

 融通が利かない⤵⤵まぁ仕方ないので、とにかく再発行手続きをしました。そして受診予約をしていた医院に連絡。とりあえず実費で支払い、後日保険証を持って返還して頂く流れにしました。

 解熱したとは言え、一度熱発をしています。発熱外来での受診。この利用者さん、12月下旬にコロナ陽性となっているのし、熱発時の抗原検査では陰性だったのでコロナの可能性は低いですが・・・・やはり万が一。もしくはインフルエンザの可能性もあるので、安心材料が欲しい所。

 状況を説明すると、やはりコロナの可能性はかなり低いと主治医から判断。インフルエンザの検査を行いました。

 結果陰性!!

 これにてデイサービス再開です!!

 コロナ禍となり、熱発時は受診して陰性の確認が出来ないとデイの利用は難しいです。しかし本人は独居。デイサービスがお休みだとフラフラとお出かけしてしまいます。

 早急にデイサービス再開にしたかったので、コロナもインフルエンザも陰性と分かり、そのままろまん亭へ直行です。

 これにて利用者さんもスタッフも本人も全員が安心安全に過ごせます。

 昼食の調理にもギリギリ間に合いました(^_^)v

 独居利用者さんの対応は難しい一面があります。ご家族や親族がマメに対応して頂ければ良いのですが、それが出来ない場合。

 誰かが救いの手を差し伸べないと、維持出来るはずの在宅生活が出来なくなってしまう可能性が出て来ます。

 ろまん亭で可能であれば、支援しますが・・・

 本人・ご家族や親族・担当ケアなメージャーさんからの了承を得て、本人の在宅生活に介入する事は少々危険を伴いますが、信用して頂いて出来る限りの対応をしてあげられると良いなぁと思います。

 安心して住み慣れた地域に長く住まう事の支援。

 簡単そうですが、実は難しい一面もあります。どれだけそこに協力出来るのか。様々なケースを皆さんと連携して支援出来る社会になる事を願って。

 でも、一番は利用者さんが「ありがとう!助かったよ!」と満面の笑みで喜んでくれる事。

 その笑顔で明日へと繋がるパワーになります(^-^)

家探し(^-^;

2023-02-06
 「独居利用者さんあるある」なのですが・・・

 認知症があると、色々なものが無くなってしまいます。本人が探して出てくる事もあれば、そのまま紛失と言う事もあります。

 また、出て来ても再び行方が分からなくなってしまう事も多くあります。

 二度くらいかなぁ・・・二度三度と大事なものが紛失してしまう場合、担当ケアマネージャーさんや親族の方の了承の下、ろまん亭で預からせて頂く事もあるのです。

 これは信頼関係をしっかりと保たないといけないので、よくよく注意をしてお預かりさせて頂くのですが・・・

 最近健康保険証と通帳が無くなってしまったと訴えがありました。担当ケアマネージャーさんと親族に連絡をして、一旦は見つかったようなのですが、再度紛失。

 まさに「独居あるある」になってしまいました(^-^;

 先週少し時間が取れたので、独居利用者さん宅にお邪魔しました。そこで一緒に家探しをする事に。

 この方とは大分信頼関係が強く保てているので、スムーズに家探しを承諾して頂けました。良かったです。

 ・・・が。

 探せど探せど一向に見つかりません!!本人が主に過ごしている居間と寝室を探しました。書類が沢山あって、一つずつ確認しますが・・・それらしきものは出て来ません。

 実はすぐにでも一度受診をして頂きたいので、せめて健康保険証だけは見付けたいのですが・・・ない!!

 先週木曜日の時点ではあったと言う事です。家探しは土曜日。つまり木曜日の夜から金曜日にかけてどこかにしまってしまったのだと思うのです。

 そんな短期間にしまうのだから、すぐに見つかるだろうと思ったのが間違い(^-^;なかなかの強者ですね(笑)

 書類の山を確認し、タンスの中を確認し。仏壇の引き出しから金庫から・・・ありそうな引き出しは殆ど探しましたが結局出て来ませんでした。

 健康保険証は再発行が良さそうです。通帳は・・・すぐに使う用事は無いと言う事で、引き続き本人に探して頂く事にしました。

 う~ん、どこにしまったのか。

 以前無くなってしまった時は下駄箱から出て来ました。物を仕舞い失くしてしまう方の場合、「え~!こんなところに~!!」と言う場所にあったりするものです。

 普通に探したら見つからない場所。それだけがヒントかも知れません。

 健康保険証に介護保険証、通帳に印鑑・・・大切なものは繰り返し失くしてしまう独居の方の場合、誰かが保管しないと永遠に繰り返してしまいます。

 その都度市役所や銀行に通うのは独居の方の場合難しいです。毎度毎度親族が手伝ってくれるとは限りません。

 今回受診が控えているので、健康保険証だけは早急に再発行して頂く事にしました。

 独居の方の家探し。

 時々不思議なものも見つかったりしますが、重要なものになればなるほど見つからなかったりする不思議。

 独居利用者さんの「あるある」です(笑)

実体験しなければ分からない事。

2023-02-03
 介護度が高い利用者さん達への支援です。介護度が高くなると色々な訴えが出来なケースが増えて来ます。

 暑い・寒い・痛い・気持ちいい・・・などなど。我々が何気なく過ごしている日常ではそう言った感覚を自然と受けて、調整して快適な状態にしています。

 しかし介護が必要で訴えが出来ない方々は与えられた環境内で過ごさなければなりません。

 介護者が「これで大丈夫。」と思っていても、実は利用者さん達には余り快適では無かったりする事は多々あるのではないでしょうか。

 例えば入浴。

 夏はまだ良いのですが、秋から冬、そして春先まで。脱衣所や浴室は寒く感じてしまいます。もちろん暖房を入れたり浴室はシャワーを出して温めたり。色々と工夫をしています。

 入浴時は大抵先に洗身・洗髪をします。この時。熱めのシャワーをしっかりかけて少しでも温まって頂いてから・・・と思うのですが。。。さて、利用者さん達はどう感じているのか。

 そんな疑問が出た時は、実際自分が行っている介助方法と同じように自宅の浴室で入浴してみるのです。すると気付く事が意外と多くあったりします。

 浴室に入って洗身時に足湯をしておくと温かさが保てたりするし心地よく感じて頂けます。

 浴室に入ってシャワーをかける時の最善であろう方法や洗身時にどのようにすれば温かさが保てるか・・・などなど。自分で実体験してみないと分からない事が多くあったりします。

 先日利用者さんの送迎時。ご家族からこんな事を言われました。

 「普段(利用者さん)ここに寝ているのですが、実は先日自分がそこに寝てみたのです。そうしたら、意外と寒いんだなぁと感じました。ベッド柵はこっちにあると布団が動かない事も分かりました。掛け布団ももう一枚必要だったようです。」と。

 そうです。まさに介助者が良かれと思って行っていても実際それが快適かどうかは分からないのです。何せ利用者さんは訴えが出来ないのですから。

 それをたまたま利用者さんと同じ環境で寝てみたら、気付く事が多かったと、ご家族が話して下さいました。

 「そうなんですよ~!実際自分が同じ状況を体験してみないと分からない事は沢山ありますね。」

 本当にそう思います(^-^)そのご家族さん、「良い経験をした。」とある意味喜んでいました。

 排泄時もお尻の拭き方ひとつとっても色々な拭き方があると思います。どの方法がどの利用者さんに合っていて、どのようにすると快適に介助出来るのか。

 訴えが出来ない方々の場合、その都度リアクションを見ながら判断しなければなりません。

 良かれと思っていた支援も、実は利用者さんにとってはそれ程でも~なんて事は、意外と多いかも知れませんね。

 一つの方法に囚われず、柔軟に対応して利用者さん達が少しでも快適に介助を受けられるように心がけないといけません。

 その為にも。

 実体験は必要な事なのかも知れません(^-^)
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