~2023年9月
このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)
徒然なる日記
本当に寒くなったの??・・・笑
2023-08-14
夏と言えば・・・
定番は怖いお話しです(^-^)幽霊話とか怪談話とか。
今日はノリの良い利用者さんがいたので、ちょっと怪談話をする事にしました。余りにリアルだったり難しかったりするのはNGです。
分かり易くてちょっと笑えるような内容に変えながらお話をします。
「実は人魂って科学的に証明出来たそうですよ~!」とか「河童の伝説って知っていますか?」とか「トイレの花子さんって言うのが有名なお話らしいですよ~。」と。
他にもこっくりさんのお話や祖母から聞いた話など、色々と皆さんにお話しをしました。
そんな中、皆さんが一番寒く感じた話は・・・
僕の祖父母の家がまだ水洗ではなく落としトイレだった頃の体験談から来たもの。僕が子供の頃に落としトイレに入れなくなった体験から派生した話しでした。
「ドリフターズの8時だよ全員集合!と言う番組を知っていますか?」と聞くと皆さん知っていました。
「あの番組のコントの中で志村けんさんがトイレに入るとトイレの中から手が出て来てお尻を触るんですよ~!こうやってにょろにょろ~っと出て来て。それを観たら子供の頃に落としトイレに入れなくなりました・・・笑」
皆さん、たぶんお尻を撫でられる想像出来たのだと思います(^-^)
「うわ~、寒くなったよ~笑」と。
やはり想像し易い話しが一番効果がありますね。これは怖い話だけではありません。
例えば、先日の降雹の事。「昨日は雹が降って大変でしたね~!」と話すと「雪が降って来て痛かったよ!」と。
雹ではなく雪と表現するのです。その後雹の話しが出る時は「雹」ではなく「雪」と表現しています。その方が伝わり易いようなので。
皆さんが分かり易い言葉を使う事、想像し易い内容の話をする事を心掛けています。言葉が多少違っていても通じるならばそれで良し。
敢えて正しい表現にこだわる必要がないのです。一番重要なのは話が通じる事。言葉が違っても頭に浮かんだものが正しければそれで良いのです。
今回は様々な怪談話や都市伝説の話をしました。お化け屋敷の体験や伝え聞いた話などなど。しかし落としトイレから手が出て来てお尻を撫でられる・・・と言うのが一番効いたようです(笑)
一番想像し易かったのでしょうね~(笑)
夏の定番、怖い話し。怖いだけにしないで、途中途中笑える話を織り交ぜながら。そんな話をしていたら、利用者さんからもちょっと怖い体験談が飛び出したりして~♪♪
楽しくちょっと冷っとする夏の定番、怪談話になりました(^-^)
足取りが軽い!!
2023-08-12
要介護5の利用者さんです。この利用者さん二年前くらいはゆっくりでしたが手引き歩行で割と歩けました。
しかし・・・コロナワクチン接種して一週間経たないうちに、急激に歩けなくなってしまいました。ワクチンが原因とは言い切れませんが。
その後移動はほぼ車いすです。ろまん亭の居間から浴室までは辛うじて歩行が出来ています。足の運びはすり足。左右に揺らしながら介助しないと全く足が出ません。
さてさて、そんな利用者さん。
今日も入浴の為に居間から浴室まで手引き歩行で移動です。この二年近く、足が動かなくなってからずっと手引き歩行介助をして来ました。
今日も重いのかなぁと思いつつ介助に入ると・・・何と今日はなんだか軽く感じます!!そして足取りもいつもよりもスムーズに感じます。
・・・気のせいかな・・・
そう思いましたが、いやいや普段とは全く違います。介助にかかる重みも少ないし、やはり足の運びがいつもよりもスムーズに出ています。
これは嬉しいですね~♪♪
要介護5なので、これが毎日続くとは思えませんが、たった一日だけでも状態が良い日があると言う事が嬉しいのです。
足の運びが良かったので、トイレ誘導も歩行介助で行ってみました。浴室までよりもちょっと距離があります。
すると・・・やはり介助にかかる負荷がいつもよりも軽い!!足の運びも良いです!!
いや~、今日は吉日です(^-^)
しかしフッとここで思います。
・・・あ、来るまでは良かったけど、トイレから居間まで戻るのはどうだろう・・・
実はトイレ誘導時に摘便をする事が多く、摘便をすると少し疲れてしまう傾向にある利用者さんです。今日も漏れなく摘便をして排便。
疲れてしまって居間まで歩行介助で戻れるでしょうか・・・
まぁ何とかなる!!
そう決して居間まで歩行介助で戻るのですが・・・
やはり介助にかかる負荷がいつもよりも軽いし足の出もまぁまぁ。トイレまでの往復なので、帰りは少し出が悪くなってもOKです。
それを差し引いても動きが良い!!
あぁ、この状態が続くならば車いすの使用頻度を少なくしても良いかも・・・そんな風に思いました。
思うだけで、車いすの使用はこれまで通りに行う予定ですが(笑)
体格のよい利用者さん。余りに疲れてしまうと帰宅してからの家族介護が少し大変になってしまうかも知れません。余力を残して帰宅して頂けるようにしています。
それでも、今日のように軽やかな日があると言う事は今後もあり得ます。
調子が良さそうな日は少し歩く距離を長くして見ても良いかも知れませんね。
本当に今日は足の運びが良かったです。心から嬉しくなってしまいます。
二年前は一緒に外を手引き歩行で散歩していました。あれからはほぼ車いす対応です。
今日のような日が来るとは(^-^)
ちょっとしたサプライズ、ご褒美に感じた瞬間でした♪♪
慎重に(^-^;
2023-08-11
要介護1の利用者さんです。軽い失禁があります。
要介護1くらいの方だと、男性スタッフの介助は少々抵抗があるケースが多いです。
例えば更衣。
特に失禁がある方の場合は状況によって僕も更衣のお手伝いをします。肌着や上着類なら良いのですが、パンツ系は少々慎重になります。
恥ずかしいと言う感覚はしっかりと残っているので。
しかしその恥ずかしいという感覚以上に信頼関係をしっかりと構築していると、案外スムーズに介助させてくれる事もあります。
今日はトイレに入った時にパンツ交換のチャレンジをしてみました。
「〇〇さん、ごめんね~!白いパンツ(紙パンツ)を交換してもらってもいいですか?」
「今日は穿いていないよ~!」
・・・え??穿いていない??
ならば尚更紙パンツを穿いて頂きたい。何故ならば、恐らく布パンツにトイレットペーパーを敷いているはずだからです。
パンツにトイレットペーパーはよくあるケース。失禁があるので、トイレットペーパーはボロボロになるし、何よりも不衛生です。
トイレの中に入って状況を確認したいのですが、う~ん、入れてくれるかどうか。とりあえずトイレの外から色々と誘導します。
「じゃぁ今穿いているパンツを脱いで、そのまま白いパンツを穿いて下さい。その方が涼しく感じるはずです。」
「そうかい、じゃぁ・・・」
上手く誘導に乗ってくれました。しかしまだまだ気は抜けません。すると・・・
「これじゃぁダメだよね・・・」
えぇい!中に入らせてもらおう!!
意を決して交渉です。「〇〇さん、ちょっと入ってもいいですか?」するとお返事は・・・「いいですよ!」と。
無事にトイレ内に入る事が出来ました!!そして様子を見ると、布パンツの上に紙パンツを穿こうとしています。
「じゃぁ先ずは一旦全部脱ぎましょう!」
幸い丈が長いブラウスを着ていたので、丁度お股は隠れています。これならば大丈夫。
「ちょうど隠れているから大丈夫だいね(笑)」
「見えたって構わないさ~(笑)」
あら、このリアクションならば今後もイケそうですね。
まぁパットは良しとしようと思ったら、本人から「これはここに敷けばいいんでしょ。」と、トイレットペーパーを見せて来ます。
これまたチャンス到来です!!
「あ~、そうか!じゃぁ中に敷く専用のものがあるから、それを敷きましょう!!トイレットペーパーは敷かなくても大丈夫。通気性も良いから涼しいはずですよ!」
何となくそれっぽいような説明をしながらパットを敷いてもらい、トイレットペーパーは回収です。
「それ(トイレットペーパー)は敷かなくていいの?」
「はい、今敷いた物(パット)はそのままで十分です。むしろトイレットペーパーは濡れると気持ち悪くなりますよ~。これだけでOKなのです!」
「そうかい、良かった♪」ありがとね。」
「はい、今脱いだパンツはろまん亭で洗うから安心して下さいね。」
無事終了♪♪
今までは着替えなどには入れなかった、入り辛かったのですが、今日の様子だと今後は僕でも介入できそうです。これは大きな収穫。
有事の際は僕でもイケます(^-^)
一度出来れば大丈夫なケースが多いです。しかし一度拒否が出ると・・・次にトライできるのはしばらく経ってから。なので、始めは特に慎重に対応しなければなりません。
あ~だ、こ~だ言いながら、時に笑わせながら。そして「ごめんね~」の言葉も忘れずに。「僕で申し訳ないけど・・・」と言うセリフも効果があります。
本人が嫌な気持ちにならないように細心の注意を払い、慎重に。
男性スタッフが女性利用者さんの介助をする際は十分な心配りが必要なのです。軽い認知症の方の場合は特に慎重に。
介護度軽めの利用者さんには大いに気遣いをして対応する事が大切なのです(^-^)
ご近所さん。
2023-08-10
ろまん亭は大利根の自治会に入っています。なので定期的に公園清掃やごみ集積所の掃除などにも参加しています。
ごみ集積所の掃除は当番制でご近所さんから掃除道具が回って来ます。
今日はご近所さんが道具を持って来てくれたのですが・・・
実はこのご近所さんは少しずつ身体機能が低下しているように感じていました。しかし今日見たら・・・急激に低下しているようなのです。
ろまん亭までは数メートルの距離なのですが、やっとの思いで道具を持って来てくれたようなのです。
「大丈夫ですか?」と声を掛けると「大丈夫です。」と。
いやいや、とても大丈夫とは思えない様子です。しかし本人が大丈夫と言う以上、何も言えません。仕方なく見送ったのですが、ろまん亭の門の辺りで一度しゃがみ込みました。
これは大変!!そう思って声を掛けようと思ったら、すぐに立ち上がり歩き始めます。
う~ん、危うい。そう思って少しだけ様子を見ていたら・・・やはり途中で止まってしまいます。
すると通りを走っていた車が止まってくれました。運転している若い女性が声を掛けて下さったのです。
このご近所さん、声もかなり小さいので、返事をしたのでしょうけど運転手さんには聞こえなかったようです。
このままでは・・・と思い、駆け寄って声を掛けました。
「〇〇さん、今車いすを持って来ますから乗って行きましょう!運転手さん、ありがとうございます。もう大丈夫です。」
親切に止まって声を掛けて下さった若い女性運転手。まだまだ世の中も捨てたものではありませんね(^-^)
ご近所さんには少しその場で待ってもらい、車いすを用意しました。その運転手さん、僕が車いすを持ってくるまで見守って下さって。
本当に世の中捨てたものではありません!!
無事に車いすに乗せてご自宅まで送りました。
一人住まいの男性。今はお兄さんらしき人が時々来ていて面倒を見ているようなのです。帰り際に、
「介護認定を受けてサービスを利用すると良いかも知れません。お困り事があれば相談して下さい。」
そうお伝えして戻りました。
ご自宅までの数メートルで感じた事。先ずは体の動きがかなり悪い事。そしてもう一つ。やや強めの尿臭がしました。
状況的に認定を受ければ介護度が出そうです。なのでサービス利用を促す為に、今度お兄さんが来ている時に伺ってお話をしてみようと思いました。
一人で頑張るのは良いですが、ある程度はサービス利用をする事も大切です。例えばゴミ出しなども前橋市では「こんにちは収集」と言うゴミ回収サービスを行っています。
地域のごみ集積所まで行くにもかなり大変そうだし、どうもゴミ出しもお兄さんが来てくれている感じなのです。
そう考えると、次から次に心配事が浮かんでしまいます。食事はどうしているのか、洗濯は?部屋の掃除は?その方の性格的に人付き合いが得意そうではありません。
少し外に出る機会もあった方が良いのではないか・・・とか。先日車を手放したようでもありました。
今後少し関わらせて頂ければ良いのですが・・・先ずはお兄さんがいる時に伺おうと思います。
大利根町は高齢化が特に進んでいる地域です。
一人で頑張っている方も多くいると思います。
そんな方々のお手伝いが出来れば良いなぁと思いますが・・・
先ずはご近所さんのお手伝いが早急に必要そうです。
雷雨の送迎。
2023-08-09
今日は珍しく朝から雷が鳴っていました。雨も降ったり止んだりしています。
雨の日の送迎は手際よく行わなければなりません。
自身で歩けて車に乗降できる方ならば良いのですが、抱え上げての乗降の利用者さんの場合はとにかく手際よく、素早く乗降介助をしなければなりません。
もちろん自分が濡れる事は大前提。利用者さんを極力濡らさない努力をします。
今日は二人ほど抱きかかえでの送迎車乗降の利用者さんがいました。
最初の方は・・・幸い雷が鳴っているだけ。雨も小雨がパラついたり止んだりしているので、それ程大変ではありませんでした。
二人目の方は・・・雷と共に雨も激しく降り始めてしまいました。
・・・が。幸いお迎えに行く時間は少し小降りに。
でも降っています。
二人目の抱きかかえ乗降の利用者さん。実は体に力が入りません。立ち上がっても足に力が全く入らないので、立ち上がると同時に自分の膝に座らせます。
しっかり座って頂いたら抱え上げて乗車。
そんな介助なので傘はさせません。お迎え時はご家族がいるので、傘はご家族にお任せします。注意事項はとにかく利用者さんが濡れないように。僕自身の事は気にせずに。です(笑)
車いすの移動では傘をさして行います。そしていざ乗車!!
手際よく、素早く。しかし雑になってはいけません。
集中していつもの流れを素早く行い、無事に乗車。
次はろまん亭に着いて降車です。降車の際は車いすを送迎車の横に置いて、抱きかかえて移乗するのですが・・・雨の日はろまん亭の玄関の雨が当たらない軒先に車いすをセットしておきます。
そして・・・送迎車から抱きかかえて一気に車いすまで抱えて移動。
この時も素早く。そして一番気を付けているのは、抱きかかえたまま転倒しない事。脱力状態の利用者さんを抱えて転倒したら、恐らく大怪我をしてしまいます。
落ちないようにギュッと利用者さんを抱えて、ひと息で玄関まで移動です。もう一人スタッフを補助に付けて傘をさして車いすに移乗するよりも、濡れる確率は低いです。
軒下まで移動できればもう安心♪♪
後はゆっくりと確実に車いすに移乗し、ろまん亭内にご案内♪♪
雨の日の送迎は普段以上に気を配って行います。やはり転倒の危険もあるし皆さんが濡れないように心がけないといけません。
スタッフは濡れる覚悟で送迎します。大きなデイサービスならば屋根付きの駐車場があるので安心ですが、一般民家を使っているろまん亭は色々と工夫しなければならないのです(笑)
時には利用者さんの頭にタオルを巻いたりもします。
スタッフと利用者さんとワイワイと工夫しながらの送迎も生活感があって、なかなかオツなものですよ~(笑)
・・・と、本音は~屋根付きの駐車場が欲しいで~す(笑)
なんちゃって~(^-^)