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ふれあいと和みの家
≪大利根ろまん亭≫


●有限会社ゲン
〒371-0822
群馬県前橋市下新田町329-11
TEL.027-252-7735
FAX.027-252-7782

≪大利根ろまん亭≫
介護支援事業
≪大利根ろまん亭≫

ろまんの風~徒然日記

このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)

過去の徒然日記はこちらから

徒然なる日記

習慣付けるまでは。

2023-03-20
 今までの生活習慣に殆ど無かった事。昔はしていたけど、いつしか面倒になってやらなくなってしまった事は利用者さん達には多かれ少なかれあると思います。

 その中でも意外と多い事が「歯磨き」です。

 義歯になったり総入れ歯になると、歯磨きが面倒になってしまい、ほとんど手つかずのケースはおおくあります。その内に口内の痛みで歯科受診して、義歯洗浄や歯磨きやうがいをするように指示されるのですが、実際ご自宅で出来る方は数少ないと思います。

 特に独居の方は自宅に帰ると見守る目がないので、歯を磨かない習慣の為、うがいなども行わない事があります。

 なので、そんな方の場合は歯科医師と相談して、デイサービス利用時に口内のケアを行う事で予防を促しています。

 しかしながら・・・それまでの習慣で歯を磨かない事に慣れてしまった方はなかなか食後の口腔ケアを行ってくれません。まして義歯を外しての洗浄は意外と強い拒否があったりします。

 ただ、口内の痛みが深刻だったりすると状況は違います。実際義歯洗浄やうがいを行う事によって痛みが軽減したり完治すると、気持ちの変化も起こります。

 「言う事を聞くと良いかも・・・」

 そんな風に思ってもらえると大変有り難いのですが~(笑)どう思ったか、痛みが軽減もしくは完治した後は義歯洗浄の誘導に素直に従ってくれたりします。

 これはチャンスです。そのまま食後の義歯洗浄を習慣付ける絶好の機会なのです。

 更に今回良かった事は、その後しか受診した時に歯科衛生士さんから「入れ歯がとてもきれいになっていて良かったです。」と褒められた事。その事によって、義歯洗浄=みんなが喜ぶみたいな方程式がインプットされたようなのです。

 ここでも一気に習慣付けるダメ押しをします。

 それは・・・ろまん亭でも褒める事です!そしてみんなが喜ぶ事を目の当たりにして頂くのです。

 例えば義歯洗浄をしている姿をこっそりと見ていて・・・利用者さんが「何見てるのよ~笑」と言ったら「歯磨きをしている姿に見惚れていたのですよ~!キレイになって良かったじゃぁないですか!嬉しいです!!」と、返答。

 利用者さん、満更では無さそうで磨いた歯をカチカチさせて「ほら!」と。「うわ~、きれいな歯になりましたね~!!」と、一緒に笑ったりして。

 義歯洗浄をして楽しい気持ちになれるように仕向けるのです。

 この繰り返しが基本です。〇〇を行う=楽しい気持ちになる。この方程式を刷り込んで行くのです。

 その内に自然と習慣付いて来て、最終的には「日課」となるのです。この「日課」になるまでが大変なのですが・・・

 やはりここでもスタッフ達は根気が必要です(^-^)初めは拒否されても繰り返し繰り返し。そしてチャンスは必ずやって来ます。

 そのチャンスを逃さない事!!その為の布石として日々の拒否を受け入れるのです。「ほら、良かったじゃぁないですか!!これからもやりましょうね!」と、元気付けます。

 一旦やらなくなった習慣や今までにやった事のない習慣を日課として行ってもらう事は意外と難しい事だったりします。

 難しい大きな理由としては「面倒」と言う事だと感じますが。。。

 習慣付けるまでは少々根気と工夫が必要です。どうしても習慣付けたい事は、粘り強く向き合う事です。

 今回の義歯洗浄、無事に習慣付きました!!

 意外と時間がかかりましたが、この習慣は日課として定着させたいと思っています♪♪

姿勢が大切です。

2023-03-18
 利用者さん達の年代になると少しずつ飲み込みが弱くなって来ます。

 食事を食べる時、水分摂取する時等・・・自分の唾を飲み込むだけでむせてしまうケースも多くなってしまいます。

 ある利用者さん。

 今年に入ってから少し飲み込みが悪くなっています。その原因は圧迫骨折によって安静期間が長くあったからだと感じます。

 約2週間ほどの安静期間。その間に咀嚼や飲み込みが悪くなり、むせ込む事が増えて来て危険と判断。水分はとろみ付きで食事は刻みにしました。

 少しずつ回復し、食事は普通食に戻しましたが水分は今後とろみ付きが安全だと判断しました。現在も水分はとろみ付きです。

 食事と水分摂取はある程度改善されました。

 ただ、食事の形状やとろみ水分だけではいけません。むせ込まないようにするには姿勢も大切です。

 後ろに反ってしまったり、顎が上がった状態だとむせ込んでしまう可能性が高くなります。出来るだけ姿勢良く、顎は引き気味にして飲食。

 例えば横になる時も仰向けだと危険な場合があります。自分の唾で溺れてしまうイメージでしょうか。仰向けで寝ていても喉の辺りがゴロゴロして時折むせ込む。

 これも危険な状態と言えます。

 なので仰向けになる時は少し枕を高くしたり、仰向けにせずに横向きになって頂くようにしています。

 また、認知症と言う事もあり、発語をしながら飲食をしてしまう事もしばしば。残念ながらこればかりは止めようが無いのですが・・・言葉が治まってから口に含んで頂くとか。

 とにかく誤嚥による肺炎がとても危険です。

 飲み込みが悪くなるとむせる事が多くなります。知らず知らず肺炎になってしまう事もあります。症状が殆ど無い無熱性肺炎もあります。

 皆さんに安全に飲食をして頂く為、安全に休んで頂く為に姿勢は大切なのです。

 食事の時に顎が上向きになってしまう場合は頭を支えながら食事介助をします。後ろに反ってしまいそうならクッションや座布団を背中に入れて姿勢を整えます。

 飲食時にむせ込まないような工夫が大切です。

 現在一番気になるのは、唾を飲み込む時のむせ込みでしょうか。これを防ぐには常に姿勢に目を光らせていなければなりません。

 少しでもむせ込むようなら顎を引くようにして姿勢を整えて。喉の辺りがゴロゴロ鳴るようなら要注意。

 誤嚥を防ぐ為に姿勢はとても大切な事なのです。

 しっかりと見守って行きたいと思います(^-^)

タイミングが難しい(^-^;

2023-03-17
 要介護5の利用者さんです。今日は朝お迎えに伺うと、「排便の日です。」とご家族から申し送りがありました。

 さて、排便のタイミングですが・・・

 これはもう様子を見ながらの誘導しかありません!!何せ要介護5なので、排泄の訴えはありません。普段から仕草や発語の様子で誘導し、タイミングが良ければトイレで排泄が出来る・・・そんな感じの介助なのです。

 排泄が近いと何となくソワソワしたり、発語がいつもよりも焦っている感じや少し怒りっぽく言葉を発する時は意外とビンゴかも知れません。

 今日は朝に排便用の服薬をしたそうです。午後辺りが怪しいでしょうか。

 午前中から様子を見て、早々に怪しかったのでトイレ誘導。そして無事に排尿あり。そして・・・珍しく食後もそわそわしている感じがあったので排便かと思い誘導。すると排尿がありました。

 普段はトイレが遠い方。う~ん、この短時間での排尿はとても珍しいです。そうなると、今日はこれまでのパターンは通用しないと思った方が良さそうです。

 とにかく仕草や発語での判断です。

 食後の午後は眠気が強くなってしまったようです。少し横になって頂くと、熟睡です(^-^;

 これは困りました。。。

 寝ている間に便失禁はあり得ます。万一座位のままで便失禁があれば汚れ具合によってはシャワー浴対応にしなければなりません。

 何とかせめてトイレで排便があると良いのですが・・・寝てしまっては判断が一層難しくなります。

 隣に座っているとお腹がグルグル鳴っているのが聞こえます。排便が近いのか・・・

 気が気ではありません(^-^;

 そして15時頃、何となくソワソワしている感じがします。ここは誘導でしょう!!

 すると・・・今回も排尿です!!

 一日の利用で三回の排尿は実に珍しいです。これまでは二回の排尿が目標だったのですが、今日は三回。そして排便の兆候はありません。

 これはもしかしたらデイサービス利用中は排便が無いかも・・・

 出来ればデイ利用中に排便があるとご家族の負担が少なくなるのですが、こればかりはどうしようもありません。帰宅前に排便がある事を願いつつ・・・の夕方でしたが・・・

 あら~、結局排便無しのまま時間が来てしまいました(^-^;う~ん、排便の兆候もなく、出るまでにはもう少し時間がかかりそうです。

 今日一日の様子をご家族にお伝えしました。明日再度お薬を服用して様子を見てみるとの事、スムーズに排便がある事を願います。

 この方、明日は別のデイサービス利用です。願わくばデイ利用中に排便がありますように。。。

 排便の可能性にドキドキしながらの一日になりました。圧迫骨折の影響があるので、余り頻繁に動かせません。ピンポイントでのトイレ誘導。

 気が抜けない一日でした(^-^;

 

季節の変わり目。

2023-03-16
 三寒四温。暖かい日が続いて寒い日があって・・・少しずつ春めいて来ています。

 ろまん亭の庭の椿も咲き始め、ボケの蕾も膨らみ始めました。

 いよいよ季節の変わり目です。

 この季節の変わり目と言うのは我々にとっては寒い冬が終わり暖かい春の到来、季節が良くなる頃合いです。

 しかし・・・

 利用者さん達にはちょっと違う頃合いでもあるのです。季節の変わり目は少し生活リズムが変わったり、認知症がある利用者さんは会話内容が少々不明な事が増えたりします。

 大抵は一過性のものなのですが、様々な面で様子見が必要です。

 小春日和の日は「春眠暁を覚えず」とはよく言ったもので、皆さん眠気が強くなります。お話をしていて「あれ?静かだな?」と思えばうたた寝をしていたり。

 これまではうたた寝をしていても起こせばすぐに目が覚めたのですが、なかなか起きられなかったり。

 う~ん、確かに「暁を覚えず」ですね(^-^;

 眠気があると会話内容もちょっと変化します。何となくぽ~っとしているので、時系列があやふやになったりろまん亭を自宅と勘違いしたり、スタッフを身内だと思ったり。

 様々な面白い事が起こったりします。でも、それでも良いのです。もし我々を身内だと思って話しているのであれば否定する事なく、そのまま話を進めてみたり。

 話しているうちに本人も「あれ?」と言うリアクションが出てくるので、そうなったら少しずつ会話内容を変更して行く。

 極力否定はしません。あくまで肯定しつつ、話しを修正するのです。

 人を傷付けたり暴言でなければ、ほとんど支障の無い内容ですので(^-^)

 冬から春にかけての変わり目はちょっと良い事もあります。秋から冬にかけての変わり目では失禁が増えたりしますが、暖かくなる変わり目ではその失禁が治まって来る事もあります。

 いずれにせよ、季節の変わり目では利用者さんも何某かの変化がある事が多いのです。

 その変化を「確実な変化」と捉えるか「一過性の変化」と捉えるかは少し様子を見て行かないと分かりません。

 ご家族の皆さんはやはり何か変化があると心配になってしまうと思います。しかし焦らずに少し様子を見てみましょう。もしかしたら一過性の変化かも知れません。

 日常生活でのリズム変化は天候や季節の変わり目で起こる事もあります。

 日差しが暖かく、過ごし易い季節になりつつあるこの頃。

 季節の変わり目は少しばかり皆さんに変化をもたらせる頃合いでもあるのです(^-^)

何事も誘導次第?!

2023-03-15
 入浴を拒否する利用者さんは意外と多くいます。

 入浴が目的の利用者さんはもちろん拒否はありません。しかし自宅での入浴が出来ず、本人もそれ程入浴が好きではない利用者さんの場合、入浴出来るようになるまでの道のりはなかなか険しかったりします。

 それでも粘り強くお誘いし、チャンス到来の折に一気に入浴まで漕ぎつけるのです。

 入浴が出来るようになったからと言って安心は出来ません。入浴の時間が近付くと「今日は入らないからね!」とくぎを刺される事もしばしば。

 それでも何度か入浴が出来ていれば、誘導は可能になって来るのです。

 現在毎回入浴を軽く拒否する利用者さんがいます。そんな時のスタッフの誘導は・・・

 「じゃぁ今日は着替えましょうか。一週間に二回くらいは着替えた方が良いですよ~。」

 と、あくまで「着替え目的」と言う事で席を立たせます。脱衣所に向かいながらも「今日は中に入らないからね。」とスタッフに対して何度も釘を刺して誘導されるのですが・・・

 脱衣所に入り、とりあえず着替える為に服を脱いで頂きます。その時のポイントは、とにかく喋り続ける事。他の事を考える余地が無いように話しかける。そして笑う事。

 喋りながら笑いながら脱いで頂き、そのまま何事も無かったかのように浴室へ案内します。

 するとどうでしょう。先ほどまで「入らない」と豪語していた利用者さんがスムーズに浴室内に入ります。ここまでくれば間違いなく入浴可能です。

 入浴が開始してからも話し続けて一緒に笑って。そちらに意識を向けながら、動作は洗身洗髪へと促します。ある程度進んでしまえば、後は気持ち良い入浴です。

 笑顔で出て来ます(^-^)

 入浴のお誘いの際に、利用者さんの言葉のままに「じゃぁ今度ね」としてしまうと、次回も同じ事の繰り返しになり兼ねません。利用者さんに不快な気持ちを与える寸前まで粘る必要があります。

 そこの見極めはスタッフの腕次第。利用者さんとの信頼関係次第でしょうか。幸いろまん亭の利用者さん達はスタッフにも全面的な信頼を寄せて下さっているので、強い拒否や暴言等は今までありませんでした。

 今回の利用者さんも軽い拒否はありますが、最終的に笑顔で入浴できています。

 何事も誘導次第ですね。

 もちろん絶対的に不可な時もあります。そんな時は諦める事も必要です。そのまま進めるOR諦めるの判断は状況に応じてです。

 ある程度は「何となく誘導」で可能だと思っています。嫌々でも、一緒に楽しくお喋りしながら笑いながら何となく誘導すると、案外上手く行ったりもします。

 「断られたから出来ない」ではなく「断られてももう少しお誘いしてみる」。そんな心積もりで対応すると良いかも知れません。

 入浴に対して軽く拒否する利用者さん。スタッフが上手い具合に乗せながら、一緒に楽しくお喋りして笑いながら、気付いたら入浴をしている。

 終わってしまえば気持ち良い♪♪

 終わりよければ全て良し!!・・・でしょうか(^-^)

 粘り強く、決して不快にさせないように言葉巧みに誘導する事。これって意外と重要な事なのです。

 そしてそこにはしっかりと信頼関係を築いておく事。

 何事も「気持ち」次第なのかも知れませんね。誠実にしっかりと向き合って一緒に過ごす事が大切なのです♪♪
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