~2023年9月
このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)
徒然なる日記
体力勝負の火曜日♪♪
2022-11-08
火曜日は・・・要介護4の方が一名、要介護5の方が二名利用します。男性スタッフがお休みの為、主に僕が介助に当たります。
介護度が高い方々はほぼ全介助。食事介助などはじっくりと時間をかければ良いのですが、入浴や排泄の介助は少々体力勝負の一面があります。
要介護4の方は何とか手引き歩行が出来るので、ろまん亭内は全て手引き歩行で移動します。要介護5の二人は一部車いすを使用します。
要介護4の方、手引き歩行が出来ると言っても足の出は余り良くありません。足が出ない事もあるし、歩行時は前傾姿勢となる為、体重がグッと介助者にかかって来ます。
女性スタッフでも対応は可能ですが、安全面を考慮して出来るだけ男性スタッフで対応しています。
要介護5の二人は確実に男性スタッフの方が安全な為、女性スタッフは補助として入ってもらいます。
さてさて、入浴介助は要介護4と5の方。4の方は湯船に入らせて欲しいとご家族からの希望なので、ゆっくりと移動しながら湯船に入ってもらいます。
壁に手を置いてもらい、順々に移動して入る体制になって頂きます。浴槽を跨ぐ時は後ろから抱きかかえるようにしてしっかり固定。足が上がらない時は抱きかかえつつ片足ずつを浴槽内に入れるのです。
出る時は一緒に浴槽に入って抱えながら。
要介護5の方の入浴は立位が不安定なので、片腕で支えながらお尻周りを洗います。流石に浴槽に入るにはかなり危険な為、基本シャワー浴。しかし時として浴室内での排便などのイレギュラーなハプニングが起こり易い方なのです。
もう一人の要介護5の方は立位保持が不可な為、トイレや移乗の時は両脇を抱えて介助します。トイレの場合は両脇を抱えつつ補助スタッフにズボンやパンツの上げ下ろしをしてもらいます。
自身で体を支える、立位保持をすると言う意識がほぼ無い為、支えの介助は必須です。支えながらの介助はちょっとした工夫も必要。
体のバランスを見ながら、どの位置から支えてどの方向に力を加えるのか。その姿勢で必要な介助を行います。
体力勝負の火曜日。自分自身の体も痛めないように気を付けながらの介助です。
足に力が入らない方、脱力系の方の介助はなかなかに力仕事となります。
皆さんとくっつきながらの支援、アナログな介助ではありますが親密な気持ちになりますね~(笑)
何とかせねば。
2022-11-07
独居利用者さんです。要介護1です。
この方は普段布団では寝ないそうで、コタツで寝るようなのです。万年コタツで夏場もコタツ布団を上げずにそこで寝ているとの事でした。
昨年はそれ程気にならなかったのですが、今年はちょっと様子が違っています。朝起きると声がガラガラ。恐らくコタツで乾燥してしまっているのだと思います。
何度も本人に「布団で寝て下さい!」と言っているのですが、布団だと入りたてが寒くて嫌だと言うのです。
今日は立冬、暦の上でも冬に突入です。
このままではこの冬はちょっと厳しいかな~と感じています。やはり布団で寝られるように環境を整えなければなりません。
布団も基本的には万年床になっているので、敷きっぱなし。何とか布団まで誘導出来れば布団で寝られるようになると思うのですが・・・
そこで。
電気毛布を提案してみました。電気毛布で布団を温めておけば、布団に入ってもすぐに温か。それならば布団で寝てくれるのではないかと思うのです。
「今度一緒に電気毛布を買いに行きましょう。」
もちろんボランティアで電気毛布購入ツアーを組みます(笑)
本人も少しその気になってくれたようで、
「じゃぁ今度一緒にお願いします。」と返答してくれました。
電気毛布を使って布団で寝てもらえれば御の字です。後は電気のオン・オフをどうするかです。まぁそこは先ず購入してから考えれば良いですね。
兎にも角にも電気毛布を購入して布団に設置。そこで寝てもらえるように何度も話して行くようにします。
コタツで寝ていて朝は何となく元気がありません。喉がカサカサするようだし、体も少々だるいようなのです。
ろまん亭に到着して水分補給や入浴し、お昼頃になると元気が戻ります。食事も毎食完食出来て、夕方は元気一杯になるのですが・・・朝がダメ(^-^;
喉がカサカサして声も何となくしわがれていて、本人曰く、
「風邪かなぁ。」
これが今は合言葉のようになっています。
「いやいや、風邪ではなくコタツで寝ているから乾燥してしまっているのですよ。体もだるくなるし、出来れば布団で寝て下さい!」
こんなやり取りが毎利用時の定番になっているのです。
何とかせねば(^-^;
電気毛布導入が出来れば、環境も状況も少し良くなるのではないかと期待をしているのですが・・・何せ面倒くさがり屋さん。電気毛布の使用を確実に出来るように誘導しなければなりません。
近日中に一緒に買いに行って自宅で設置までのお手伝い。そこから先は本人次第の面がありますが、先ずは第一歩を早々に進めようと思います。
さてこの冬、これまでコタツで寝ていた人を布団で寝られるように誘導出来るかどうか。
蓋を開けてみないと分かりませんね。
必ず布団で寝られるようにしたいと思います!!
強制ストレッチ??
2022-11-05
介護度が高くなり、筋力が衰えて来ると段々体が固くなって来てしまいます。
筋力が落ちると内側に収縮されてしまうそうで・・・
足は交差してしまったり、腕も交差してしまったり。手指もギュッと握った状態になってしまったりと、様々な部位で拘縮が見られるようになってしまいます。
自力で正しい位置に戻せるはずもなく。
立たせる時は交差した足をしっかりと開いて肩幅くらいにしてから動作に入ります。両脇を抱える時も交差した腕を少し広げてから抱えます。
こればかりは仕方ない事なのです。
当然自身で動く事も難しくなります。なので、時間がある時は半強制的にストレッチを行います(^-^)
ギュッと握った手指はこちらの手を合わせて広げます。握っている力はなかなか強いので、ゆっくりとお互いの指の股を合わせるように、手のひらを合わせて伸ばします。
しばらくすると、フッと力が抜けて真っ直ぐになるので、そこから曲げ伸ばしをします。
足は膝や股関節が固くなっているので、ゆっくりと曲げ伸ばし。意外と力を入れないと伸びたり曲げたり出来ないので、少々労力を使います。
果たしてそれですっきりするのかどうかは分かりません。何せリアクションが無いので(^-^;
それでも縮こまった体の各部位をストレッチするのですから、多少は気持ち良いだろうな~と、想像しながら行っています。
介護度高めの方は自身では動けません。喋る事も難しい方もいます。そんな方々が孤立しないように、出来る限り話しかけたり強制ストレッチをしたりしています。
そんな時に、何かリアクションがあると良いなぁとしみじみ思います。気持ち良さそうな顔、痛そうな顔、何でも良いのです。普段自発的な発語が無い方なら、「あ~」でも「う~」でも良いから声を出してもらえると良いなぁとしみじみ思います。
何かのきっかけで自己アピール出来たら・・・
介護度が高くなると自己表現が難しくなってしまうケースが多くあります。何でも良いのでリアクションして頂けるように働きかけ続けたいと思います。
ほんの少しのリアクションが我々の糧にもなるのです。
利用開始から一度も声を聞いた事のない利用者さんがいます。いつか・・・いつの日か声を聞ける事があれば良いなぁと思いつつ、今日もせっせと強制ストレッチを施しました♪♪
どんな声をしているのだろ~(^-^)
いつか聞かせて欲しいと願います☆
やはりマンツーマンかなぁ(^-^;
2022-11-04
認知症で要介護5の利用者さん。ろまん亭を利用し始めてかれこれ長くなりました。利用当初は要介護3でした。徐々に認知症が進んで現在は要介護5です。
全介助。会話は成り立たず、とりあえず働き掛けをしますが、正当な答えは期待できません。
対応は静養室でのマンツーマンです。
何故マンツーマンになったかと言うと、不安定な時に大きな声や奇声、軽い暴言が出てしまうので、他の利用者さんの印象を悪くしない為に別室でマンツーマン対応にしました。
他にも周囲がワイワイ会話を楽しんでいるのが雑音に聞こえるようで、静かな環境の方が適していると判断したからです。
判断通り、静かな環境の方が落ち着く様子。現在はスタッフとマンツーマンで過ごしています。
要介護5になって数年経ちます。その間も認知症は進んでいます。最近では不安定さがあっても静かなまま。大きな声や奇声は少なくなりました。何故か「バカ」と言う言葉ははっきり声に出して言えるので、軽い暴言は変わりません(笑)
イラつきや興奮が少なくなっているので、もしかしたら皆さんと居間で一緒に過ごせるかなぁ・・・と思っていたのですが。
そうは問屋が卸しませんね(^-^;
夏が過ぎた頃から不安定になったり興奮すると大き目な声が出てしまう事が増えて来ました。時には奇声が出てしまいます。
送迎の都合上他の利用者さんと同乗した時に、大きな声や奇声、暴言が出る事もあり、同乗者のリアクションを見てもその状態では一緒に過ごすのは不可と感じました。
やはりマンツーマンで別室が良さそうです。
大きな声や奇声は他の皆さんにとって、驚きであり怖いと感じてしまうようです。「認知症だから」で理解して頂いたとしても、その場にいるとびっくりしてしまいます。
不安定さが伝染してしまいます。
それではお互いの為に良くないですね。そうならない為の別室のマンツーマン。
静養室での奇声は隣の居間に聞こえます。
「何の音?」そう聞いて来る利用者さんには「猫が鳴いているのです!」と答えます。「そうなんだ~。」と納得して下さるので有難い(笑)
別棟の事務所にも聞こえる奇声。流石に隣にいると少々耳障りに感じてしまいます。
やはり他の利用者さんとの同室は難しい・・・
残念ですが仕方ありません。
別室マンツーマンが問題ではなく、折角なので皆さんと一緒の場所で・・・と思ってしまいます。落ち着いている時は全く問題ないのですが、どの瞬間で変わるかが読めません。
安全を期す為にもこれまで通り静養室のマンツーマン。
我々も対応し易いし他の利用者さんにも支障が出ない。本人も静かで落ち着ける環境なので、良しとしましょう(^-^)
でもいつかは・・・皆さんと一緒に過ごせる日が来ると良いなぁと密かに考えている今日この頃でした(笑)
初パターン!!
2022-11-02
要介護3の利用者さんです。弱視で心臓に持病あり。なので普段は体操などには参加できません。
では何をして過ごしているのかと言うと、「会話」です。ろまん亭ではスタッフと一緒に沢山のお話をします。
昔の話しや今の話しなど、内容は多岐に渡ります。要介護3の利用者さんもいつも楽しく沢山お話をして過ごしています。
午後になるとお腹も膨れて眠気が出ます。そんな時はイスでうたた寝。ハイバックの大き目のイスに座って頂いているので、うたた寝も割と楽なのですが・・・
今日は初めてのパターンでした。
「ちょっと疲れたから横になりたいんよ。」と。
居間に設置してあるベッドは要介護5の方が使用しています。そうなると静養室のベッドなのですが、出来れば人目がある場所で横になって頂きたい。
何故ならば・・・
静養室は居間の隣のお部屋です。隣のお部屋なので静かで良いのですが、介護度が高い利用者さんの場合は体調の変化に気付きにくく、認知症の利用者さんの場合は寝る時は良いのですが起きた時に混乱してしまう可能性があるので、スタッフの目が届く場所が好ましいと考えています。
体調が安定していて認識もある程度可能な方ならば静養室もありなのですが(^-^;
スタッフの目が届くと言う事はとても大切な事だと思っています。
さてさて、居間のベッドは使用中。居間で横になるには・・・空いているスペースに布団を敷く事にしました!
「布団を敷いて、そこでもいいですか?」と聞くと「もちろん!」と言って下さいました。有難いです♪♪
早速居間に布団を敷いて準備。弱視と言う事もあるので、ゆっくりと声掛けをしながら横になって頂きます。腰も痛いと言う事で、寝る体制もいちいち聞きながら。
「こんな感じでいいですか?「「枕はこの高さで大丈夫ですか?」「寒くないですか?」
少々小うるさいようですが、何せ初めて横になります。その方に合った状態で休んで頂きたい。その為には初めに色々と聞いて、ベストな状態で横になってもらいます。
位置も決まり、ゆっくり小一時間休んで頂きました。今後は居間で横になる機会が増えるかも知れません。大きな布団を出し入れするよりも、一人分のちょっと大き目な長座布団を用意すると良いかも知れません。
そこは様子を見て、スタッフと相談して決めて行こうと思います。
突発的な「横になりたい!」と言うリクエスト。もちろん突発的なリクエストも応えますよ~☆
最初はあるもので対応し、その後は必要に応じて色々用意して対応します。
何事も臨機応変に♪♪
自身のペースでゆっくりと楽しく過ごして頂く事が一番です。
初パターンにも見事に対応!!利用者さん、起きた後はすっきりしたようで、帰宅までラストスパートのように会話を楽しんでいました(^-^)
何だか自宅のような過ごし方、良いですね~♪♪