~2023年9月
このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)
徒然なる日記
距離感が大切です。
2022-10-26
利用者さんとの関係の距離感も大切です。余り近付き過ぎて依存心が大きくなってしまうのは少々厄介な事になり兼ねません。かと言って、近付かないのは味気ない。程よい距離間での関係は大切です。
今日はその距離間ではなく、介護時の距離感のお話です。
介護度が高い利用者さんの身体介護の時は、利用者さんと自分の距離感が大切になって来ます。立ち上がりや歩行時は特に気を付けなければなりません。
しっかりと足に力が入る時は手を握っての歩行や立ち上がりで十分なのですが、足に力が入らない、体が傾いてしまうような時は注意が必要。
足に力が入らなかったり体が傾く時に手を握っての介助は負荷が大きくなってしまいます。介助者の負荷が大きい時は大抵利用者さんの負荷も大きいと思っています。
介助はお互い様です。
足に力が入らない時の立ち上がりは、脇を抱えて立ち上がらせます。この時に自分の腰が引けていたり、腰の位置が高いと痛めます(^-^;
しっかりと腰を入れて自分の腰の位置も低めにしてから腕の力だけではなく体全体で起こすのです。この時自分の肘も動かないように固定すると尚良し。
イメージとしては体を固定してそのまま後ろに倒れるような感じで利用者さんを起こすのです。
手引き歩行では・・・やはり足に力が入ってある程度自身で体を支えられるような時は手を握っての手引きでOK。
しかし介護度が高い利用者さんは毎回状態が違います。むしろ力が入らない事の方が多いです。
そんな時は、手を支点にするのではなく、肘を支点にすると介助者は少し楽です。更に力が入らない方の場合は脇を支点にして歩行介助。介助者は少し楽になります。
「少し楽になる」と書いたのは、いくら良い支え方をしても、利用者さんが体重をこちらに掛けて来るとやはり重いもの。その重さの負担を如何に軽減して介助するかがポイントなのです。
傾いてしまう場合は傾く側に自分の体を入れて壁を作るイメージ。この時も状況により利用者さんの肘を体に当てるのか、それともお互いの体全体を当てるのかで随分負荷が変わって来ます。
その時々に応じた支え方が必要なのです。
「手引き歩行」と言う事で、一辺倒に手を握っての歩行介助では介助者の負担が大きくなってしまう事は多くあるケースだと思っています。
利用者さんも介助者も体を痛めない介護が大切なのです。
その為には、利用者さんと自分の距離感は重要な要因なのです。
必要時は後ろからしっかりと抱きしめながら移動する事もしばしば。利用者さんの体が安定するので、意外とスムーズだったりします(笑)座る時だってしっかりと抱きしめながら一緒に座る動作をすると安定感があり安心感に繋がります。
利用者さんが安心して体を預けてくれると楽なケースも多いかなぁ(^-^)
上着などの着脱時の介助も、体を前に押すのではなく首を支点に押すとスムーズです。肩や背中を押しても意外と前屈みになれないので。
どこを支点にしてどのくらいの距離感で介助するか。それは介助者個人個人によると思いますが、総じて利用者さんとの距離感は近い程負荷が少なくなります。支える場所によっても負荷が少なくなります。
毎回どこをどうするかを考えながら介助して最も有効な、お互いの負担が少なそうな方法を編み出さなければなりません。
利用者さんとの距離が離れると、一瞬で腰や背中を痛めます。
そうならない為に、距離感を大切にお互いの体を労わりながら介助して行きたいと思います(^-^)
工夫が必要(^-^;
2022-10-25
先週徒然日記にも書きましたが、引っ越しをされた利用者さん。玄関手前にやや高めの階段が四段あります。高さにして四段で約80センチ。
利用者さんは要介護5です。歩行は厳しく、立位もそれ程維持出来ません。お部屋から外までは車いすが必要です。
玄関を出るまでは車いすでも対応出来ました。問題は玄関先の高めの四段の階段です。
先週土曜日は二人がかりで車いすで階段の昇降です。一段一段をゆっくりと引き上げながら。まぁ出来ない事はありません。
しかしあくまでデイサービスが迎えに行った時の昇降。デイサービスがお休みの日にご家族が利用者さんを散歩へ連れだしたり出来るように、スロープなどがあると良いなぁと思って福祉用具さんに相談しました。
そして今日、お試しのスロープを用意して頂き、実際に使えるかどうかの検証です。
福祉用具さんのお話によると、地面からの高さ×5倍の長さのスロープが標準。それよりも短いと段々急こう配になってしまうとか。
高さが80センチあるので、単純計算4メートルのスロープが必要です。しかし福祉用具さんが扱っているものは2.8メートル。階段に掛けるとなかなかの急こう配です。
下りは車いすのブレーキを使いながら対応は可能でしたが、上りは・・・正直キツイ!!勢いを付ければ何とか出来そうですが、少々力仕事になりそうです。
何とか使えそうですし、工夫次第ではより楽に出来そうなイメージが出来ました。それは、三段目にスロープをかけて、最後の一段は車いすの前輪を上げて登り切る方法です。
これなら行けそう♪♪
スロープは使えそうです。
しかし・・・現実は厳しい(^-^;そのスロープを置く場所が無いのです!!外に置いて盗難されれば弁償になってしまいます。では室内は・・・入れるのに一苦労。更には置く場所がありません。
僕と福祉用具さんとご家族と・・・しばらく考えましたが、室内にスロープを置く事は不可能と言う決断になりました。
折角使える感じでしたが・・・置く場所がないなんて。残念です。こればかりは仕方ありません。
・・・と言う事で、気持ちを入れ替えて。暫くご家族と送迎スタッフの二人がかりで車いすを使って階段の昇降をする事になりました。
もちろん今後やりながら、工夫してより楽な方法があれば試してみると言う事に。
引っ越しをしてまだ一週間も経っていないので、実際に生活環境が落ち着いてから考えてもいいかなぁと思います。
退室してから少し福祉用具さんとお話をしました。色々と工夫してみれば、やってやれない事は無さそうな感じでもあります。あくまでイメージでは・・・ですが(笑)
しばらくは車いすを二人対応で階段昇降。ご家族はお休みの日には散歩にも連れ出してあげたいと言う希望あり。つまり、デイサービスを利用しない日に、如何に楽に四段の階段の昇降が出来るかがポイントなのです。
デイサービス利用時は何とかなる・・・いえ、何とかするので(^-^)
利用者さんの状態の変化や住居環境の変化は時折工夫が必要です。如何に負担少なくそれまでと同じような対応が出来るかを考え、実施し、我々と同じようにご家族が出来るかどうか。
最重要事項は「ご家族が対応出来るか」なのです。その為に、デイサービスで出来て且つご家族も出来る方法を見つけ出す必要があるのです。
色々と知恵を絞って行きたいと思います♪♪
イメージチェンジです!!
2022-10-24
昨年秋頃から利用開始になった利用者さんがいます。要介護1で息子さんと二人住まい。
この方は・・・何と髪が腰の辺りまで伸びていて長髪なのです。入浴希望もあり、始めは拒否がありましたが、今では定期的に拒否無く入浴出来ています。
入浴すると言う事は、当然洗髪もします。洗髪すると・・・とにかく髪が乾きにくい(^-^;腰の辺りまでの髪、しっかり乾かさないといけないので時間がかかります。
これまで何度もご家族に散髪をおススメして来たのですが、なかなか切って頂けなくて。半分諦めていました。しかし本人にお話をすると髪を切るつもりではあったのですが・・・
ご家族が美容院などにお連れしないと切れません。色々と事情もあるでしょうから、散髪のおススメはしますが強制はしませんでした。
それが・・・何と何と!!
今日お迎えに伺うと、見た事が無い方が玄関にいるではありませんか。よくよく見ると・・・何と先週末に散髪したようなのです。
それまではグレイの髪色だったのですが黒に染めて。見違えました!!
腰の辺りまでの髪はバッサリと切り、ショートボブになっています。さっぱり切って黒く染めて。
「あ~、〇〇さん、髪を切ったのですね!!しかも黒く染めて、若返りましたよ~!!」と、とにかく褒めちぎります。大切な声掛けだと思っています(^-^)
洗髪が大変だったので、ショートにして頂けたのはとても有難い事です。利用開始から約1年、やっと切って頂けました。しかもちゃんと美容室で切った様子。
在宅での訪問理美容の場合、「とりあえず散髪」と言うケースが多く見受けられました。その方に合った髪型と言うよりも、実務的に散髪すると言う感じ。
やはり美容院へ行って散髪だと髪型もその方に合ったものになっています。
とにかく良かった♪良かった♪
保清に対しての第一歩です。さてその次は・・・着衣をもう少し身ぎれいにしてあげたい所です。同居家族は息子さんなので、肌着などを選ぶのがちょっと大変なようです。
ヘルパーさんが買い物支援に入れるようにもなったので、今後は着衣を整えられればと思います。ヘルパーさんとも、
「やっと散髪出来ましたね。先ずは第一歩です。次は着ですね~。」と、今後の目標を確認。少しずつで良いので、身ぎれいにして保清を進めて行ければと思います。
とにかく!!
先ずは長髪から短髪になり、ひと安心♪♪
黒髪のショートもなかなか似合う利用者さん。これで洗髪後のドライヤーも時間短縮です♪♪
利用者さんにとってもスタッフにとっても負担軽減の理美容でした☆
感じるのです。
2022-10-22
認知症の方々に対しては環境の変化は余り好ましくないと言われます。環境の変化に付いて行けず、ストレスになってしまうケースが多いからだと思います。
今週はショートステイを利用した方と引っ越しをした方がいました。両者とも要介護5です。
ショートステイを利用した方。今回の事業所は初めて。元々感受性の高い利用者さんです。ちょっとした変化でリズムが変わってしまう事が多くありました。
今回のショートステイ後は、やはり疲れたようで、ショート明け一日はご自宅でぐっすり休んだそうです。そして今日は・・・元気一杯、ショートステイ利用前と同じペースで過ごす事が出来ました。
引っ越しをされた方は・・・引っ越しをして二日目の今日、様子がいつもと違いました。疲れていると言うか、眠気がいつも以上に強かったです。
何となく様子も違うように見受けられました。
二人とも要介護5ですから、ショートステイにしても引っ越しにしても、環境が変わると言う事を理解すると言うよりも感じていたのかも知れません。
感じるだけで理解している訳ではないので、少々ストレスになっている可能性もあります。ショートステイ利用の方は帰宅後に一日殆ど寝て過ごしたそうですし、引っ越しの方は何となく不安定な様子。
引っ越しをされた方は少々便秘気味になってしまったようですが、今日ろまん亭で無事に大量の排便がありました。便の状態も普段とは違っていましたが・・・
両者とも説明をしても理解する事は不可能です。
しかし・・・現実的な環境の変化は実に敏感に感じているようなのです。
つまり、認知症になっても、理解出来なくても「感じる事が出来る」のです。
そうなると、「認知症で分からないから・・・」とか「どうせ理解できない・・・」と言うような考え方はナンセンスかも知れません。
「理解できないけど感じる事が出来る」と認識すれば、楽しい雰囲気を提供すれば楽しく感じる事が出来ると言う事です。
逆に意地悪だったり否定的な事を言えばそれを感じ取ると言う事です。
認知症の方々と接する時に、注意しなければなりませんね。極力「良い印象」を感じて頂けるようにしなければなりません。
良い印象を感じて頂ければ、誘導でも少し違って来るのではないでしょうか。
認知症は忘れてしまう、理解できない・・・などのイメージがありますが、そうではありません。忘れてしまうし理解できませんが、感じる事は出来るのです。
大切なポイントですね。
感じる事が出来るのであれば、安心出来る働き掛け、楽しく感じる働き掛けをするとストレスは少なくなるはずです。ストレスが少なければそれだけ認知症を遅らせる事が出来るかも知れません。
ショートステイ後のリズムの変化、引っ越し後の変化を目の当たりにして、「あぁ利用者さん達は感じ取っているのだなぁ。」と再認識しました。
お二人に接する事が出来て良い経験になりました。再認識させて頂きました。
肌で感じるのですから、今後も笑顔を絶やさずに楽しい雰囲気で介助して行けたら良いなぁと思います。
ストレスは少なく、安心に過ごせるろまん亭で在りたいと思います(^-^)
なんちゃって庭師出動!!
2022-10-21
9月から10月にかけて少々書類関係の事務仕事が忙しかったのですが、少しずつ落ち着いて来ています。少し手が空きそうになりました。
現場はスタッフに任せます。・・・と言っても、庭で剪定をしている姿を見るのも利用者さん達は楽しいようなので、ちょっとしたイベントのような庭仕事です(笑)
昨年は9月下旬に剪定をしました。上記の通り今年は少々忙しかったので、時期がズレましたがいよいよ庭師として出動です!!
先ずは草むしりから。定期的に草むしりをして来ましたが、今も元気に雑草君。庭の部分を整えてから剪定に入ります。
庭に出て手袋をして脚立を用意すると・・・
「今年も始めるのですね~!」と、早速声を掛けて下さいました。
「は~い!頑張りま~す!!」
室内の会話は庭でもしっかりと聞き取れるので、中の会話を聞きながら、時にはそれに応えながら剪定します。
脚立を伸ばして使おうとしていたら・・・「危ないから気を付けてね!」「落ちないでよ~!」と。
なんとお優しい♪♪
「去年も随分切ったよね~。」と、室内から剪定に関しての会話が聞こえます。僕は剪定をしながら、虫を捕まえては利用者さんに、
「ほら~、見て下さい!」と。「うわ~、やだよ~(笑)」と、まるで自宅のような雰囲気。
たまにはこんなシーンも良いですね。
庭で作業をすると、皆さん色々と声を掛けてくれたり、庭に出て来て作業を見たり、ちょっと変化があって楽しんで下さるようです。
作業が終わると「お疲れさまでしたね。大変だったでしょう。」と労いのお言葉。
なんともお優しい皆さんです♪♪
「いやいや、まだ始まったばかりですから、これからです。応援して下さいね!」
なんちゃって庭師は皆さんからの応援を必要としています(笑)
さてさて、剪定に関してはずぶの素人。昨年シルバーセンターに依頼したのですが、「茂り過ぎて無理」と言われ、一念発起。自身で剪定してみる事にしました。
昨年はとにかくバシバシ切ってすっきりさっぱり。今年もバシバシ切ってすっきりさせようと思います。昨年よりは腕が上がったかな(笑)
皆さんとワイワイ言いながらの剪定は楽しい作業です。ケガなどには気を付けて、皆さんと楽しみながら剪定して行きたいと思います。
因みに~。ろまん亭の庭を剪定してもらうと・・・数万円かかります。剪定のバイト代、出ないかしら~♪♪
・・・と、自分の会社でしたね(笑)もちろん仕事の一環であり、ボランティアで~す!!
目標は10月一杯で仕上げる事です☆