~2023年9月
このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)
徒然なる日記
要求は・・・(笑)
2023-03-03
認知症や高齢でなかなか自身の意思を表現出来ない利用者さんは多くいます。その場合は周囲で気付く事が必要なのですが、これが少々難しかったりします。
お昼時に不安定になれば空腹の可能性。何となくそわそわしたり落ち着かなくなって来たら排泄の可能性。
様子を見守って、その方のこれまでの状況を把握していれば何となくは分かるのですが・・・やはり言葉に出来ないと言う事は周囲が気付くのも正解の時もあれば不正解の時もあります。
さて本日。要介護5の利用者さんです。朝一整形外科に受診してからろまん亭に来ました。
午前中。途中まで落ち着いていたのですが、急に言葉にならないような言葉を話始め、落ち着きがなくなります。
う~ん、これは排泄かなぁ・・・
そう思ってトイレ誘導したら・・・ビンゴです!!トイレで排尿が出来ました!これは嬉しいです(^-^)仕草や様子で判断して、それが大正解♪♪
そして昼食前。またまた落ち着きが無くなります。流石にこの時間だと空腹かなぁ・・・と思っていたのですが、食事中も何故か落ち着きません。それでも食事は完食。
食後もなかなか落ち着かず・・・排泄?それとも眠気?
11時半頃に排尿があったので、先ずは横になって頂きます。・・・が、それでも落ち着きません。とすると、排尿ではなく排便の可能性かなぁと言う事でトイレ誘導。
・・・しかし不発です(^-^;
う~ん、これは分かりません!!ただ・・・午前中に整形の受診があった事を考えると、やはり眠気でしょうか。
しばらく便座に座って頂きましたが、何も出ず。仕方なく再度横になって頂くと・・・
今度はそのまますぐに熟睡します!!やはり眠気だったようです。そうなると、先程までの大騒ぎは寝ぐずの可能性が高いですね(笑)
お昼前から眠気があり、空腹もあったので食事は完食。食べ終わってすぐにでも眠かったのでしょう。でも眠れない。そして寝ぐずへ・・・(^-^)
その後、午後は高いびきをかきながら熟睡していました。
帰宅前に起こして、水分摂取。その頃には落ち着いている様子でした。
自身の意思を言葉に出来ないのは本人も歯がゆいと思います。それでも何かしらのアクションで訴えをする。その訴えを周囲が如何に正しく受け止めるのか。
難しい面ではありますが、凡その判断で色々と対応してみると良いかも知れませんね。
これでダメならこれをしてみて・・・
本人の要求に沿った対応が出来れば落ち着いてくれる可能性が高いです。正解の要求を如何に導き出すのか。
皆さんとの日々の中でそれぞれの性格や習慣をしっかりと把握して、なるべく早く正しい要求を導き出せるように心がけたいと思います(^-^)
今日の利用者さん、午後は本当に気持ち良さそうに寝ていました~(笑)きっと整形受診で疲れたのでしょうね♪♪
二度あることは三度ある??
2023-03-02
良い事であれば二度でも三度でもあると嬉しいですが、悪い事は二度も三度も起こって欲しくないものです。
今年にないってから二件の新規の問い合わせを頂きました。
一件は一月に。
その時の方はデイサービスに行く意思がない方。お試し利用の前に何度かお邪魔してコミュニケーションを取り、何とかお試し利用に漕ぎつけました。
そしていよいよ本格的な利用がスタート・・・となるはずの前日。ご自宅の庭先で転倒してしまい、大腿部骨折で入院。デイサービスの利用は延期に・・・もしくは退院後そのまま入所となる可能性があり、中止になってしまいました。
折角お近付きになったのですが、残念です。
そして昨日。
また新規の問い合わせが一件ありました。連絡を頂いた時に僕が不在だった為、今日連絡してみると・・・
何と紹介をしようとしていた方が今朝救急車で緊急入院となってしまったそうなのです。お試し利用にも届きませんでした。
残念。
二度ある事は三度ある。
何だかそんな予感がしますが、悪い事は続いて欲しくないものですね。
更にもう一件の問い合わせがあったのですが、こちらは現在介護認定の結果待ち。結果次第ではろまん亭が候補になっているとの事でした。
その方は・・・利用に繋がらなくても、せめてお試し利用だけでも来て頂きたいと願っています。
しかし~、まさか問い合わせからお試し利用に至ったのに、それぞれ入院となってしまったとは(^-^;
そんな事もあるのですね⤵⤵
もし無事に退院出来て在宅生活を続ける・・・と言う事であれば、是非ろまん亭に声を掛けて頂きたいと思っています。
これから少しずつ暖かくなって来ます。春がもうすぐそこに。
春の陽気に誘われて、是非ろまん亭をご利用頂ければと思います☆
面倒くさがり屋さん。
2023-03-01
年齢を重ねて行くと、少しずつ日常動作が面倒になってしまう方は多くいると思います。
利用者さん達も同じです。
特に入浴は着脱や洗身洗髪など動作が多くあるので面倒臭がる方は多くいます。しかし、入浴してしまえば気持ち良くて喜んで下さるのですが・・・
入浴の支度をしていると、先に「今日は入らないよ。」と先制攻撃をして来る方が居ます(笑)そこを何とか誘導しなければなりません。
「週に二回くらいは着替えた方がいいから、とりあえず着替えだけしましょう。」と、お誘いします。「着替えだけなら・・・」と、渋々脱衣所へ。
脱衣所内で色々とお話をしている内に服を脱がせていくと、案外スムーズに入って下さるのです。入ってしまえばこちらのもの!そして入ってしまえば気持ちいいのも事実です。
浴室から出る事には上機嫌♪♪
話しをしていると、やはり着脱やら洗身洗髪が面倒だとよく言っています。
さて、別の利用者さん。先日から口内に痛みがあると言う訴えがありました。一応受診すると口内炎の塗布薬が出ましたが、痛みはなかなか治まりません。
今度は歯科受診をして頂きました。すると・・・
下の前歯の義歯が合わなくなって、歯茎に傷がついてしまったと言う診断です。義歯を調整してもらい、消毒用のうがい薬が出ました。
独居です。ご自宅ではきっとうがいをしないだろうと言う事で、歯科医の了承の下、デイサービス利用時にうがいを徹底する事になりました。
基本的に面倒くさがり屋さんです。軽く「さぁうがいをしましょう!」と言っても重い腰は上がりません。
「お医者さんに言われたように、ろまん亭だけでうがいをすれば良いみたいですよ。うがいをしないと痛みがいつまでもなくなりませんよ~。」と促して、やっと動き始めました。
義歯を外すのも自身ではなかなかやってくれません。ちょっとお手伝いをして外し、無事にうがいです。
ここで大切なのは「この動作は面倒ではない。」と思って頂く事です。「何だ簡単だ。」と思って頂ければ次の誘導が楽になります。
なので、全てご自身でやってもらうのではなく、程よくスタッフがお手伝いをして行うのです。そして痛みを常に伺い、痛みが減っているようであれば、
「良かったじゃないですか!!やはりちゃんとうがいをすればすぐに治るのですね!」と、ちゃんとうがいをしてくれたことを大袈裟に褒めるのです。
そこで気持ち良くなって頂ければ、しめたものです。
何事に於いて面倒くさがり屋さんの場合は「面倒ではない」「やれば気持ちいい」「上手く行けばみんなが喜んでくれる」・・・そう言った気持ちになってもらえると誘導が飛躍的に楽になるのです。
そう思って頂くまでが少々厄介なのですが(笑)
向こう一週間、ろまん亭利用時に毎回うがいが加わりました。スムーズに行って頂く為に、毎回手を変え品を変えて誘導しようと思います。
大切なのは無理強いしない事、先ずはスムーズに行う事。そして最後は褒めたり一緒に喜んだりして共有する事なのです。
面倒くさがり屋さんは実は意外と多くいます。
よりスムーズに誘導出来るように、一人一人の性格をしっかりと把握。
大切な一面です(^-^)
回復傾向です!!
2023-02-28
介護の仕事をしていると、大抵の場合は年齢と共に段々低下してしまいます。今まで出来ていた事が出来なくなって来たり、物忘れが増えて来たり。
徐々に徐々にではありますが、それを感じる時は少し寂しさを覚えます。
そんな中でも、時々回復する様子を目の当たりにできる事もあるのです。
先月に圧迫骨折をしてしまった利用者さん。当初は殆ど動けず、体を動かそうとすると痛みの表情が出てしまっていました。
受診してコルセットを装着。基本安静と言う事で、日中のほとんどをベッドで横になりました。起きる時は二人介助で対応。立位保持も難しく歩行はいつから出来る事やら・・・
その状況から水分摂取や食事が不安定になって来てしまいました。横になる時間が長くて座位をとっても傾眠状態なのです。飲食は危険と判断し、それまでは普通食で普通に水分摂取して頂いていたのですが、ろまん亭では刻み食に変えて水分にはとろみを付けて提供しました。
排泄も便座での座位が保てずに基本的におむつ内での排泄。パット交換や清拭や陰洗で対応していました。
あれから約一か月。
少しずつではありますが、回復している傾向にあります!!
まず一番大きな変化は痛みの表情が無くなった事です。ベッド上でのおむつ交換にしても立たせる時も座る時も痛みの表情が全くありません。おむつ交換や体位交換が飛躍的に楽になりました。
立位でもしっかり足に力が入るようになり、少しずつ歩行も可能になりました。歩き始めの頃は脇を抱えて歩行でしたが、今では手引きでの歩行も可能です。
更に・・・飲食も少しずつ回復しているように感じます。傾眠状態から抜けてしっかりと目が覚めていれば咀嚼や嚥下も少しずつ回復。
今は刻みから半分刻みに変えています。ただ、水分だけはまだとろみ付き。普通の水分では少し不安定なので。これから状況に応じてとろみを外そうと思っていますが・・・
目に見えての回復傾向です!!
これはとても嬉しい事です。反応だって段々もとに戻りつつあるのです。ついつい嬉しくて働き掛けも多くなりますが・・・(笑)
普段は低下傾向の皆さんを見守るのですが、この利用者さんに対しては少しずつ回復傾向を見守る事が出来るのです。
良い経験になりそうです。
少しずつではありますが、圧迫骨折以前の状態までに回復出来るように対応して行きたいと思っています。
ただし。
焦らず・慌てず。
状況に応じて最も良いであろう対応を心掛けたいと思っています。
もちろん日常動作の回復も目指すので、出来る限り生活リハを取り入れつつ(^-^)
また違ったやり甲斐を感じる支援になっています♪♪
トイレ内の介入は難しい(^-^;
2023-02-27
介護度が高い利用者さんの場合は一緒にトイレに入って介助をするので、安全に排泄出来ます。
しかし介助を必要としない・・・介護度が低い利用者さん達は、スタッフがトイレの中に入る事がなかなか難しいです。認知症であれば入れる可能性は高いですが、認知症も軽度の方だとトイレ内には入り辛いです。
ろまん亭では唯一利用者さんが一人になる場所でもあります。
足腰がしっかりしていても立ち上がりや移動の際には必ずスタッフが付くので転倒防止は出来ますが、トイレ内だけは本人に任せるしかありません。
足元が少し不安定な方の場合は、外から少しだけ中を覗きながら対応します。露骨に覗く訳にも行きませんので、危険があるかないかの判断が辛うじて出来る程度の隙間からのチェック。
ただ、やはり中には入れないので、万一の際は守り切れません。願わくばトイレ内では転倒せずにいて欲しいのですが・・・
先日午後にトイレを使用する利用者さんが居ました。要介護1でやはりトイレ内には介入できません。中をチェックしていますが、足元が少々不安定。そんな時に声を掛けると逆に危険なケースもあるので、とにかく見守ります。
すると・・・用を足してズボンを上げようとした瞬間!!
・・・ドドン!・・・
という音と共にその場に跪いてしまいました。転倒と言うよりも膝が折れてしゃがみ込んだ様子。慌ててトイレ内に入ります。
「大丈夫ですか?どこか痛くありませんか?」そう聞くと、「どこも痛くないし大丈夫ですよ。」と。
・・・はぁ、ひと安心・・・
今回は跪いた感じだったからまだ良かったですが、仰向けに転倒したりしたら大変!!う~ん、今後トイレ内の様子は一層注意して行かなければなりません。
余りに不安定な様子であれば、トイレに入った後もマメに声を掛けて安全を促すようにしてみても良いかも知れません。突然の声掛けだとびっくりして逆効果になり兼ねないので。初めからちょこちょこと声を掛けていれば、びっくりはしないでしょう(笑)
ろまん亭内で利用者さんが唯一一人きりになってしまう場所。
それがトイレです。
トイレ内での転倒の危険性を軽減出来るような方法を考えなければなりません。
トイレ内のスタッフの介入は課題の一つかも入れません(^-^;