～2023年9月
このホームページ作成が平成２３年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・（＾〜＾）
徒然なる日記
何事も誘導次第？！
2023-03-15
入浴を拒否する利用者さんは意外と多くいます。
入浴が目的の利用者さんはもちろん拒否はありません。しかし自宅での入浴が出来ず、本人もそれ程入浴が好きではない利用者さんの場合、入浴出来るようになるまでの道のりはなかなか険しかったりします。
それでも粘り強くお誘いし、チャンス到来の折に一気に入浴まで漕ぎつけるのです。
入浴が出来るようになったからと言って安心は出来ません。入浴の時間が近付くと「今日は入らないからね！」とくぎを刺される事もしばしば。
それでも何度か入浴が出来ていれば、誘導は可能になって来るのです。
現在毎回入浴を軽く拒否する利用者さんがいます。そんな時のスタッフの誘導は・・・
「じゃぁ今日は着替えましょうか。一週間に二回くらいは着替えた方が良いですよ～。」
と、あくまで「着替え目的」と言う事で席を立たせます。脱衣所に向かいながらも「今日は中に入らないからね。」とスタッフに対して何度も釘を刺して誘導されるのですが・・・
脱衣所に入り、とりあえず着替える為に服を脱いで頂きます。その時のポイントは、とにかく喋り続ける事。他の事を考える余地が無いように話しかける。そして笑う事。
喋りながら笑いながら脱いで頂き、そのまま何事も無かったかのように浴室へ案内します。
するとどうでしょう。先ほどまで「入らない」と豪語していた利用者さんがスムーズに浴室内に入ります。ここまでくれば間違いなく入浴可能です。
入浴が開始してからも話し続けて一緒に笑って。そちらに意識を向けながら、動作は洗身洗髪へと促します。ある程度進んでしまえば、後は気持ち良い入浴です。
笑顔で出て来ます（＾－＾）
入浴のお誘いの際に、利用者さんの言葉のままに「じゃぁ今度ね」としてしまうと、次回も同じ事の繰り返しになり兼ねません。利用者さんに不快な気持ちを与える寸前まで粘る必要があります。
そこの見極めはスタッフの腕次第。利用者さんとの信頼関係次第でしょうか。幸いろまん亭の利用者さん達はスタッフにも全面的な信頼を寄せて下さっているので、強い拒否や暴言等は今までありませんでした。
今回の利用者さんも軽い拒否はありますが、最終的に笑顔で入浴できています。
何事も誘導次第ですね。
もちろん絶対的に不可な時もあります。そんな時は諦める事も必要です。そのまま進めるＯＲ諦めるの判断は状況に応じてです。
ある程度は「何となく誘導」で可能だと思っています。嫌々でも、一緒に楽しくお喋りしながら笑いながら何となく誘導すると、案外上手く行ったりもします。
「断られたから出来ない」ではなく「断られてももう少しお誘いしてみる」。そんな心積もりで対応すると良いかも知れません。
入浴に対して軽く拒否する利用者さん。スタッフが上手い具合に乗せながら、一緒に楽しくお喋りして笑いながら、気付いたら入浴をしている。
終わってしまえば気持ち良い♪♪
終わりよければ全て良し！！・・・でしょうか（＾－＾）
粘り強く、決して不快にさせないように言葉巧みに誘導する事。これって意外と重要な事なのです。
そしてそこにはしっかりと信頼関係を築いておく事。
何事も「気持ち」次第なのかも知れませんね。誠実にしっかりと向き合って一緒に過ごす事が大切なのです♪♪
マスクの取り扱い。
2023-03-14
昨日からマスクの取り扱いがかなり緩和されました。マスクの着用は任意であると言う事が連日ニュースで流れています。
任意ではありますが、医療や介護の現場ではまだまだ着用は必須だと考えています。利用者さんがコロナ陽性になると重症化する可能性が高いからです。
しかし連日のニュースで利用者さん達もマスク着用について緩和されたと言う事を知っています。
なので・・・「マスクはしなくていいんだろ！！」と、豪語して着用拒否の方が出ています。
困ります（＾－＾；
確かに緩和されて任意になりましたが、医療や介護の現場では着用が推奨されています。でも、利用者さん達はそんな細かい部分は聞き流れてしまい、マスクをしなくても良いと言う部分だけが残ってしまっています。
「いやいや、確かにマスク着用は任意になりましたが、ろまん亭では着用して下さい。ここでは着用するように県や市から要請されています。」
少々苦しい言い訳っぽいですが、ろまん亭利用中はやはりマスク着用はお願いしたい所です。
「本当にごめんね～。我々だってマスクは外したいけど、県や市から言われていて付けないと怒られちゃいます！」
そんな事を言いながら、何とか着用して頂く事が出来ました。しかし利用者さんは何となく納得いかない様子（＾－＾；
困りました。。。
ろまん亭内では着用して頂きますが、散歩や外出の際は持参でＯＫにしました。また、利用中も時々外しても少しの間ならＯＫにしました。
やはり世間ではマスク着用が任意になり推奨と言われているので、マスク着用を強制する事は出来ません。なるべく付けて頂く事を目標に、しばらくは皆さんに説明して納得して頂く事になりそうです。
マスクには縁遠い世代の利用者さん達です。やはりマスクは息苦しくて不快なもの。出来れば外していたいと言う気持ちはよ～く分かります。
それでもやはり・・・デイサービスでは着用を必須にしておきたいと思っています。
利用者さんとは着用と外す事でしばらくは静かなる攻防があるような気がします。
皆さんが安心安全に楽しく利用して頂く為、まだまだコロナの予防は必要だと思います。
ろまん亭でもＴＰＯに合わせて柔軟に対応し、様子を見ながら今後の対応を検討する事になります。
さて、皆さんはどうお考えでしょうか？？
僕は・・・まだまだ医療と介護の現場では予防が必要で、マスクは必須アイテムだと思います。いや、今後ずっと着用になるのではないかとも思います。
コロナウイルスに対抗できる有効なお薬が開発されるまでは・・・ですね（＾－＾）
地元話は盛り上がる！！
2023-03-13
ろまん亭のスタッフは吾妻在住が一人、東京出身で前橋在住が一人います。僕は前橋出身で幼少期は吾妻によく行っていて学生時代からろまん亭開業までは東京在住でした。
沢山の利用者さんと出会いました。最近不思議だなぁと思うのは、何と吾妻出身の利用者さんが意外と多かったりする事。東京出身の利用者さんが意外と多かったりする事です。
現在は前橋市在住の方々ばかりですが、出身を伺うと「吾妻方面です。」とか「東京に住んでいました。」と言う方が居て。
・・・となると、吾妻方面出身の利用者さんには吾妻方面在住のスタッフが、東京出身の利用者さんには東京出身のスタッフが付く事が増えます。
地元話が出来ると言う事が利用者さん達にとって、とても楽しく懐かしい気持ちになれるようなのです。
幸い僕も吾妻の祖父母宅によく預けられていたし、親戚も吾妻方面に多く居たので話に参加出来ます。東京も10年以上住んでいたので東京話にも参加出来ます。
当然前橋話にもある程度関わった地域であれば話が出来ます。
この「地元話し」は利用者さん達の記憶を蘇らせる事が出来るものなのです。
「回想法」と言われています。
ろまん亭ではそんな大袈裟な「回想法」とは言わず、単に地元話しとして色々な四方山話や今の地元話しを楽しみます。
時にはインターネットでその地域の映像を観て頂いたり、気になるワードは検索して説明して。
そんな話をしている内に、「そう言えば・・・」的な記憶が蘇ったりするのです。自然な話しの中での回想法ですね。
我々も当時のその地域の話が聞けるのは楽しいものです。
「え～、そうだったんだ～！」なんて事が数多くあります。昔の話しを聞きながら今の話を織り交ぜて、皆さんとワイワイ楽しくお喋り♪♪
利用者さん達も昔の地元話しなら自分から話も出来るので、楽しいようです。
時事的な話しでは無いし、懐かしい話しであればノリノリになれます。
今の時事ニュースのお話も良いのですが、やはり自分から積極的に話に参加できた方がより一層楽しく過ごせます。
吾妻方面に強いスタッフが居て有難いし、東京出身のスタッフが居て有難いです（＾－＾）
皆さんが自分から積極的に参加出来るような話題を多く提供し、昔の記憶を辿りながら、楽しく一緒に過ごせれば良いなぁと思っています。
我々だって、良い勉強になっているのです♪♪
意外と好評？！
2023-03-11
現在とろみ付けをした水分摂取をしている利用者さんが数名います。通常の水分だと誤嚥の危険があったり、しっかりと飲み込めない事が増えて来たのでとろみ付けにしました。
さて、何となくのイメージですが、とろみ付けをするならば味があった方が良いのではないかと思い、牛乳だったり経口飲料水風のスポーツドリンクやノンカロリーのフルーツ水を使用しています。
時にはお水にとろみを付けて摂取して頂いています。
やはり味のある水分の方が人気があるかなぁ・・・と思いきや！！
予想以上にお水が人気があるのです！！
なんの味も無い、普通のお水にとろみ付け。しかしそのとろみ水の進みが良いのです。
刻み食の方には刻み食と一緒にとろみ水を摂取するとより一層安全に食事が食べられます。とろみ水を含むと口内の刻み食がまとまり、安全な嚥下が出来るのです。
その時のとろみ水の進みが良いので、試しに通常時にもとろみ水を提供してみたら・・・あらら～、味付きのとろみ水よりも進みが良いではありませんか！！
ちょっとびっくり、意外な結果です。
そして更に別の方にも普通のとろみ水を提供すると・・・これまた特に拒否も無く、スムーズに摂取出来ます。
う～ん、普通のとろみ水は案外美味しいのかも・・・
そう思って、自分自身も飲んで（食べて）みる事にしました。
いざ、実飲！！
すると・・・当然ですが何の味もしません（＾－＾；美味しいともまずいとも言えない・・・それが正直な感想です（笑）
しかし、とろみの感じが口内に広がり、何となくさっぱりするような気になります。美味しいと言うよりも口内がさっぱりする感じが良いのかも知れませんね。
いずれにせよ、水分摂取が出来るのですから、拒否が無いに越した事はありません。
味付きのとろみはやはり若干の糖分などが含まれていますので、出来れば糖分などが含まれない飲み物の方が好ましいと思っていたので、普通のお水のとろみ水を摂取して頂けるのは有難い事です。お茶や麦茶でも試してみる価値はありそうです。
何がお口に合うのか、やってみないと分からないものですね（＾－＾）
意外と好評な普通のお水のとろみ水。
これから春～夏～秋にかけて、熱中症予防を含めて大活躍しそうです♪♪水分摂取はとても大切な事。
安全な水分摂取にもなるので、とろみ調整食品は大変重宝しています☆
緊急シャワー浴！！
2023-03-10
今日の利用者さん。要介護５の方です。
朝のお迎え時にご家族から今日は排便の予定との申し送りを受けました。排便用のお薬を朝服用したので、午後に排便があるかも知れないとの事です。
午前中はトイレで排尿。午後一もトイレで排尿。後は排便を待つばかり。１４時近くになり、お腹がゴロゴロ鳴り始めました。
そろそろかなぁ・・・
そう思って一度トイレ誘導するも排便無し。
そしてそれは突然やって来ました。１４時半頃、突如ゴロゴロゴロ～っと先程のお腹の鳴りよりも激しい感じです！！
あら大変！！・・・と、即トイレ誘導しましたが・・・
残念ながら便失禁となってしまいました。・・・と言うのも、今回は下痢便だったのです（＾－＾；そりゃぁ持ちませんね。。。
パンツ内の下痢便です。当然汚れも強めです。トイレで陰洗や清拭をするよりもシャワー浴の方がキレイになるし、手早いと判断。
そのまま緊急シャワー浴になりました。もちろんきれいさっぱり♪♪
さて、この利用者さん。１月に圧迫骨折をしてしまった方です。大分回復し、痛みは余り無くなったようですが未だ安全のためにコルセットを装着しています。
以前のように安定して立位を保つ事は出来ません。トイレでのズボンやパンツ等の上げ下ろしは二人介助。なのでシャワー浴も二人介助・・・にしたかったのですが、他の利用者さんの対応でスタッフの手が空きません。
ここは出来る限り一人介助でのシャワー浴だな。。。
そう腹をくくっての対応でした。
こんな時の入浴介助は自分も結構濡れる覚悟で行います。転倒させる訳には行かないので、しっかりと密着して支えながらシャワーをかけます。
半身で支えながら片手にシャワーヘッド、片手にタオルを持ってお尻を洗います。弱音なんて吐いていられません（笑）
やるしかないのですから。
大分自分も濡れてしまいましたが、何とか安全にシャワー浴も終了。せっかくなので洗髪もサービスでしちゃいました（笑）
利用者さんはきれいさっぱり♪♪
座位の状態での便失禁は便の形状にもよりますが、下痢気味だと汚れは前にも後ろにも広がってしまいます。ある程度体を動かせる方なら良いのですが、ただでさえ圧迫骨折の影響がある方です。
思ったように体を動かせないので、そんな時は思い切ってシャワー浴が妥当だと考えています。
下痢の便失禁と分かった瞬間から頭の中ではシャワー浴の一択になっていました。
タイミングもありますが、即決即実行。それが一番手っ取り早くて確実です。他の面はスタッフにお任せ～（笑）緊急時は一点集中が大切です。
目的を遂行し、その後はゆとりをもって対応しています（＾－＾）
久しぶりの座位からの便失禁。しかも下痢。
緊急事態ではありましたが、シャワー浴でキレイに出来て良かったです。
排泄のコントロールは本当に難しいです。特に排便はお薬が効きすぎれば下ってしまうし、効かなければ便が出ない事態になってしまいます。
適度に効いて形良い便が出るのが理想ですが・・・
そう上手くは行かないのが排泄介助ですね（＾－＾；