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ふれあいと和みの家
≪大利根ろまん亭≫


●有限会社ゲン
〒371-0822
群馬県前橋市下新田町329-11
TEL.027-252-7735
FAX.027-252-7782

≪大利根ろまん亭≫
介護支援事業
≪大利根ろまん亭≫

~2023年9月

このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)

過去の徒然日記はこちらから

徒然なる日記

あの手この手を使って(^-^)

2023-03-28
 要介護5の利用者さんの食事介助。

 目が覚めていればしっかり咀嚼して嚥下も問題なく食べられる方です。

 しかし目が覚めていないと・・・全く食事が進みません!!目は開いていても脳が動いていなければ止まったままになってしまいます。そんな時は先にトイレ誘導したりして刺激を与えて起きてもらうようにしています。

 これまでは目が覚めていて脳が動いていなかった時、トイレ誘導すればほぼ確実に脳が活性化して食べ進められていました。

 大抵は12時過ぎに起きられるのですが、最近は眠気が強くて12時過ぎに起きられなくなっています。調子が良ければ12時半には起きられて。眠気が強いと13時でも13時半でも寝てしまいます。

 咀嚼と嚥下は問題ないし、目がしっかりと覚めていればスムーズに食べ進められるので、多少時間がズレてしまっても何とか食べて頂くようにしています。

 さて本日はどうだったでしょうか。

 今日は・・・眠気Maxな一日でした!!12時過ぎても全く起きる気配がありません。これは13時頃にトイレ誘導して目と頭を覚まして頂くしかありません。

 13時を回りまだ目が覚めていませんが、一旦座位になって頂きます。目は開いていますがやはり脳はまだ動いてい無さそう。先にトイレ誘導です。

 トイレ誘導で排泄はありました。これで居間に戻れば食事が始められるはずです!!

 ・・・が。

 今日は眠眠モード全開です!!居間に戻ってもダメそうです。

 う~ん、これは困った。

 13時半。まだ眠気が。14時・・・目は開いていますが脳は動いてい無さそう。

 これは何某かの刺激が無いと脳が反応しないかも知れません。さてどうしたものか。

 そこで閃きました!!一旦義歯を外して口腔内をキレイにしてみてはどうだろうと思い、実践です。口腔内がすっきりすればシャキッと目が覚めるかも知れません。

 義歯を外して口腔内をキレイにします。すると・・・

 ビンゴ!!動きが出始めました!!

 スローペースではありますが、食べ始められました。こうなると、後は徐々にペースが上がります。

 目が覚めて脳がしっかり起きれば大丈夫なのです♪♪

 結局食べ終わりは14時半を過ぎてしまいましたが、完食。達成感満載です(笑)

 ちゃんと起きられれば食べられる方です。時間に制約がないろまん亭ならではの対応だと思っています。時間がかかっても最後まで諦めずに食べて頂く事。例え半量でも。

 もちろんベストは完食。完食を目標に時間がズレても対応します。

 これまでは頭が起きていない時はトイレ誘導で行けましたが、今後今日のように眠気Maxの時は頃合いを見て口腔ケアをしてみると良いかも知れません。

 一つの前例になりました。

 要介護5ですが、トイレで便座に座れば排泄があるし、食事介助ではスプーンが口元に近付くと口を開けるのでちゃんと認識していると思われます。

 機能がしっかりと残っているのです。その機能を維持させない手はありません。

 「時間内に食べられないから・・・」と、途中で諦めてしまうと折角残っている機能が低下してしまうかも知れません。そしてご自宅での介助も大変になってしまうかも知れません。

 残存機能を如何にして維持するのか。その為には何をすると良いのかを工夫しながら対応すると良いかも知れません。

 今日は眠気が本当に強かったようです。トイレ誘導の刺激では足りなかったのでしょうか。今後は刺激が足りない時に口腔ケアで目覚めて頂こうと思います。

 時間はズレましたが、しっかり完食。

 あの手この手を使いながら、しっかりと食べて頂き、元気で過ごして頂けると良いなぁと思います(^-^)

原因は喘息。

2023-03-27
 先週辺りから利用時に咳き込んでしまう利用者さんがいました。

 これまでは食事の時にむせ込む事が多かったのですが、先週は座っているだけでも咳が出てしまいます。

 熱はなく、コロナの可能性もありません。ご家族からは「気管支が弱い。」と伺っています。本人ものどの痛みではないとの事。

 これまでは食事中のむせ込みだけだったので、ゆっくり食べる事、姿勢良く食べる事を促して来ましたが、先週からは何もしなくても咳き込むので受診をおススメしました。

 ご家族が早速受診をして下さり・・・結果「喘息」との診断だったそうです。朝夕に吸引のお薬が処方されたようです。

 吸引をし始めてからは少しずつ咳き込む事が少なくなっています。とは言え、全く咳き込まない訳では無いので、時々咳が出てしまいます。

 しかし本人は咳が出ていてもお構いなし!!ガンガン喋ります(^-^;咳き込みながら喋るので、咳が止まりません(汗)

 「少し休んでからでいいですよ!」とお伝えするのですが、「いいえ、大丈夫です。」と咳き込みながら返事をして下さいます(笑)

 話しかけなければ大丈夫なのでしょうけど、黙ったまま座り続ける訳にも行かず、ついつい喋りかけては咳き込みの繰り返しになってしまいます。

 吸引のお薬で少しずつ軽くなると良いのですが・・・

 お薬が処方される前よりも大分改善されているので、もう少し継続して吸引薬を使用して頂いて様子見です。

 今回はご家族が早めに受診させて頂き、原因がすぐに分かりました。原因さえ分かれば対応方法もやりようがあります(^-^)

 咳が落ち着けば、きっと大分楽になるでしょう。

 その時に、これまで同様沢山お喋りをして楽しんで頂ければと思います♪♪

機能を維持する事。

2023-03-25
 段々歳を重ねる毎に、それまで出来ていた事が出来なくなって来るものです。これは誰にでも起こり得る事。

 利用者さん達は尚更機能の低下が進む可能性が高いです。

 残っている機能を維持する事。これはとても大切な事です。

 今は介護予防が盛んに叫ばれていますが、介護予防の段階を越えた方々はどうすれば良いのでしょうか。

 生活動作は出来る限り続ける事です。歩行が不安定になったとしても、すぐに車いすを選択するのではなく、可能な限り歩いて頂く事。

 立位保持が難しくなったとしても、極力立てるように補助する事。自分の足でしっかりと踏みしめてもらうように心がけます。

 排泄であれば、排泄の訴えが出来なくなれば仕草や言動で誘導を判断し、失禁しないように誘導をする事。誘導しても排泄が無い事は多々ありますが、出来る限りトイレで排泄出来るように心がけます。

 食事もしっかり咀嚼して嚥下もそれ程問題なければ、時間をかけても食べて頂く事。時間内に食べられないからと言って、途中でも食事介助を止めてしまうのではなく、最後まで粘り強く食事介助を続ける事が大切なのです。

 歩けない=車いす。
 食べられない=栄養補助食品
 排泄の訴えが無い=パットやパンツ内での排泄

 それらでは無いのです。あくまで維持・継続出来るような対応をし続けなければならないのです。

 もちろん現実的に機能が低下してしまう事もあると思いますが、だからと言って安易に介助し易い方へ向いてしまうとご自宅に帰ってからご家族の介護に負荷がかかってしまう事だってあるのです。

 ご自宅ではご家族が介護します。デイサービスやショートステイのように関われるスタッフが多くいる訳では無く、便利な道具がある訳でも無く。

 多くのご自宅ではアナログな介護が強いられているケースはあると思います。

 ろまん亭は幸いご自宅と同じような環境です。バリアフリーでもなく、それ程便利グッズがある訳でも無く。ただ、アナログな介護という面ではご自宅の環境にかなり近いと思っています。

 時間をかけても対応し、極力移動は手引きや抱えて。少しでも足に力が入るなら、自身の足で踏みしめて頂く。その時の介助はやや重みがかかりますが、そこはプロフェッショナルとして踏ん張るところでしょう(笑)

 デイサービスにはある程度時間の制約はあります。しかし状況やスタッフ同士で効率の良い立ち回りで対応出来る事って多々あるのです。

 「出来ないからしない。」のではなく「出来ないけど最後までやってみる。」

 そんな気持ちが必要だと思うのです。諦めてしまうのは簡単です。ご家族が頑張っている以上、介護サービスもそれに沿って対応するのが大切だと考えています。

 もちろん状況によっては対応出来ない事もあると思いますが、最後までやってみる姿勢が必要なのです。

 やらずにいれば機能はすぐに低下してしまいます。機能低下によりご家族の負担が大きくなります。そうならない為に、介護サービスで維持出来るように向き合う必要があるのです。

 利用者さんの機能維持の為、アナログ介護ではありますが、しっかりと向き合って対応して行きたいと思います(^-^)

少しずつではありますが(^-^)

2023-03-24
 今年の一月に圧迫骨折をしてしまった利用者さん。圧迫骨折から二ヶ月少々経ちました。

 圧迫骨折と診断されてからしばらくは安静でしたが、少しずつ痛みの表情も無くなり、回復傾向にあります。

 要介護5の為、自身の現状の状態は周囲から見た感じや本人の表情で判断するしかありません。

 今月に入ってからは歩行時間を多く取るようにしました。当初はトイレまでの移動は車いす。しかし現在はトイレまで歩行です。

 トイレで着衣の上げ下ろしは二人介助。一人が支えて一人が上げ下ろし。

 流石に一日座位を保つのは厳しそうなので、午後は小一時間程ベッドで横になって頂きます。ベッドから起き上がる時はまだ二人介助。

 しかし今日はもう一歩踏み出して、トイレでの着衣の下ろしを一人介助で挑戦してみました。

 不安定とは言え少しなら立位保持が可能です。体のバランスを取れるように自分の体の位置を変えながら、片手で支えて片手で下ろして。利用者さんと自分の体は常にくっつけておきます。

 バランスを崩しそうなら自分の体に乗せるようにしてバランスを保つようなイメージです。

 すると・・・一人介助でも出来ました!!ある程度足に力が入るので、何とか支えつつ、着衣を下ろす事が出来ます。しかし残念ながら着衣を上げる時はパットを使用しているので一人介助はまだ不可です。

 それでも便座に座る時に一人介助で出来るようになり、回復へ一歩前進です。

 ただし。ご自宅での家族介助ではまだ二人介助が安全です。あくまでデイサービスでの状況です。ご家族での一人介助はまだ先ですね。

 先ずはデイサービスで一人介助を繰り返し、利用者さん本人の力の入り加減やバランスのとり方をチェックして、安全と思われるまではご自宅での一人介助はNGです。

 少しずつ少しずつ、デイサービスで試しながら、安全に行えるまで繰り返しのリハビリです。所謂生活リハ。

 認知症で要介護5の為、通常のリハビリは不可能。パワーリハももちろん不可。日常動作を出来るだけ行っての日常生活リハが一番合っていると思います。

 今日は回復へ一歩前進。便座に座る時の一人介助が割と安定して出来ました。あとは繰り返し繰り返し。

 利用者さんの体に刷り込みながら、本人がバランスを少しでも保てるように導こうと思います。

 動作が難しかった事が少し出来るようになり・・・

 少しでも先に明るい兆しが見えて来ました。

 少しでも多く日常動作を取り入れて、ご家族の負担を軽減出来るようになる事を願いつつ。

 次のステップは一人介助でのパンツとパットを上げる事でしょうか(^-^)

皆ですっきり!!

2023-03-23
 切らないとな~と思いながら、ついつい忘れがちなのが爪切りです。

 利用者さん達の爪切り、そろそろかなぁと思いつつうっかり忘れてしまいます。気付くと意外と伸びていたりして。

 うっかり忘れる事が無いように、最近は自分自身の爪切りのタイミングと皆さんの爪切りのタイミングを合わせるようにしています(^-^)

 つまり、自分の爪を切る時が皆さんの爪を切るタイミング♪♪流石に自分の爪は伸びていれば気になってしまいますので。。。

 最近は皆さんも抵抗感なく爪を切らせて下さいます。

 利用当初は遠慮なのか恥ずかしいからなのか、結構拒否が強かったりしたのです。長くお付き合いをさせて頂き、信頼関係がしっかりと築けたので今はむしろ「ありがとね!」と、進んで切らせて下さいます。

 出来ればまとめて切りたいので、自分の爪と皆さんの爪の様子を見ながら切るようにしています。

 一人目。「爪を切りましょう!」で、スムーズに切らせて下さいました。二人目。「爪を切っちゃいましょう!」で、スムーズに切らせて下さって。

 最後にジェスチャーで僕自身の爪を切りますとアピールして切ります。

 爪切りが終わった利用者さん、お互いの爪を見せ合って「ほら、キレイにさっぱりしましたね!」と笑顔です。

 まぁ僕自身の爪は自宅で切れば良いのですが、皆さんと一緒に切っています・・・と言うアピールが何気に良かったりするものです。

 例え拒否があっても「僕も切りますから・・・」と、皆で切るアピールをすると意外と「じゃぁお願いします!」と言う流れになり易いのです。

 何よりも先にも書きましたが自分の爪が気になる時は利用者さんの爪も伸びている・・・と言うサインでもあります。

 爪切りは気付いた時に切らないと案外忘れてしまいます(^-^)気付いた時に切れるタイミングなら良いのですが、必ずしも切れるタイミングとは限りません。

 後で切ろう・・・

 そんな風に考えていると別の仕事をしている内にうっかり忘れてしまいます。

 そうならないように、自分も含めて皆で爪切り♪♪

 切り終わるとさっぱりするようで、皆さん良い笑顔です♪♪

 爪切りは保清の一部です。大切な支援でもありますので、出来るだけ忘れないように。そして出来ればちょっとしたイベント的な感覚で切れると楽しくもあります。

 些細な事でも楽しく行う事。

 これって結構大切な事だと思います。

 何気ない日常動作も、皆で行えば楽しく笑顔があふれる場面になるものです♪♪
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