本文へ移動
1
1
0
9
7
9
ふれあいと和みの家
≪大利根ろまん亭≫


●有限会社ゲン
〒371-0822
群馬県前橋市下新田町329-11
TEL.027-252-7735
FAX.027-252-7782

≪大利根ろまん亭≫
介護支援事業
≪大利根ろまん亭≫

~2023年9月

このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)

過去の徒然日記はこちらから

徒然なる日記

体力の低下。

2023-02-20
 体力だけではありませんが・・・

 利用者さん達と長くお付き合いをしていると、少しずつ・・・徐々に徐々に様々な面が低下し始める事を感じる場面が多くなって来ます。

 突然低下してしまうケースもあれば、本当に徐々に低下と言うケースもあります。

 最近では・・・昨年末に熱発してしまい、コロナ陽性になってしまった利用者さん。現在は大分元に戻って来ていますが、少し体力の低下を感じる事があります。

 その最たる事がお散歩です。

 これまでは30分以上歩く事もしばしばでした。歩き方もシャキッとしていて。一緒に歩いても不安定さは感じませんでしたが、最近はちょっと違います。

 足元のふらつき、散歩時間の短縮。しかも自身で「この辺で帰ろうか。」と言い出します。今まではむしろ「もう少し先まで行ってみよう!」と、どんどん歩いていたものですが。

 「この辺で」とか「風が吹かない所を選んで歩こう」など、やや弱気な発言と共に実際の距離も時間も短くなりました。

 80代半ば。確かに体力は低下し始めてもおかしくないのですが、恐らくきっかけは昨年末のコロナだと思います。もちろんコロナだけが原因とは言えませんが、体力や気力の低下は否めません。

 認知症も少し進行したようにも思います。

 利用者さん達と長くお付き合いをしていると、あら?・・・と思う瞬間が出て来ます。様々な面が低下する様子を見るのは少々寂しい気持ちがしますが、そこを盛り上げて皆さんに元気をお裾分けしなければなりません。

 「出来なくなったんよ。」とか「歳をとったな。」などの弱気な発言は一旦置いて。「いやいやまだまだ大丈夫!!動けなくなったら抱っこしますから大丈夫!」とか「皆出来なくなるから心配しないで下さい。」と、励ましの言葉をかけて実際に支援をして行くのです。

 みんな歳を重ねれば出来なくなる事も増えるし心配事も増えるものです。

 そんな心配事を少しでも軽減して明るく楽しく過ごせるように対応出来ると良いなぁと思っています。

 「明るく楽しく」過ごす方法も人それぞれ。

 一人一人に合った方法で安心・安全に過ごして頂ければと思っています(^-^)

良い事あるかも~(笑)

2023-02-18
 普段言葉が出ない利用者さんがいます。要介護5の方です。時々笑顔を見せてくれますが、基本的に表情も乏しいのです。

 しかし・・・そんな方が笑ってくれたりすると、とても嬉しくなります!!しかも今日は・・・何と声を出して笑って下さいました!!

 超レアな事です!!

 他の利用者さん達とワイワイお喋りをしたり、冗談を言い合ったり笑ったりしていたら・・・突然、

 「フフフ・・・」と笑い声がします。

 声の方向から言って、男性スタッフかなぁと思ったのですが、声のトーンは女性です。声がした瞬間、男性スタッフの方を見ると、男性スタッフも驚いた顔をしています。

 まさか・・・まさか・・・

 お~!!声を出して笑いました~!!

 利用開始から今日まで約一年。一度だけ笑い声を聞いたような気がしましたが、その時は外だったので自分の空耳かも知れないなぁと思っていたのですが、今日は確実に笑いました。

 そしてそれはスタッフ全員が気付きました。スタッフ全員で、「今笑ったよね?」と顔を見合わせて。

 いやいや~、今日は何かい事があるかも~♪♪

 そんな気持ちにさせてくれる利用者さんです。

 更に別の利用者さん。こちらの方も要介護5です。午後のトイレ誘導の時。既にパット内に排尿してしまっていました。こんな時は決まって便座に座っても排尿はありません。

 しかし・・・排尿がありました!!しかも~そのまま排便まで!!スムーズです。怖いくらいにスムーズです!!

 今日は何か良い事があるのかなぁ(笑)と感じざるを得ない程、珍しくスムーズに事が運びます。加えて超レアな笑い声。

 たまにはこんなご褒美dayがあっても良いですね(^-^)

 介護度が高い利用者さん達はほぼ全介助です。そんな中でも時々スムーズに介助が出来たり動きが良かったりすると、とても嬉しくなってしまいます。

 ・・・あぁ、こんな風に毎回出来たらなぁ。ご家族も楽だろうに・・・

 そう思うと同時に、何かのきっかけで改善するのではないかと淡い期待をしてしまいます。要介護5ですからなかなか改善するまでには至らないケースが殆どですが。

 それでも。

 ろまん亭はアナログな介護シーンが多くあります。利用者さんとの距離感がとても近い介護。密着・密接な介護です。

 少しでも良い兆候があると一層嬉しく感じてしまいます。

 そんな気持ちにさせて下さる利用者さん達には本当に感謝です。

 これからも時々で良いので、レアな経験をさせて頂けると嬉しいなぁと思う一日でした♪♪

 今日は何か良い事があるかな~♪♪

トイレ DE バトル(笑)

2023-02-17
 先月圧迫骨折をしてしまった利用者さん。要介護5の方です。先週金曜日にろまん亭で排便がありました。その時は自力での排便です。

 しかし・・・その後予定していた排便の日に便通がありませんでした。その後も服薬したりしていたのですが、排便は無いとの事で本日に至り・・・

 つまり一週間排便無しの便秘状態です。

 水曜日の利用時に摘便で・・・と思ったのですが、便はまだまだ上の方。昨日も下りて来ていなかったそうです。

 今日はご家族から浣腸を預かって、使用して何とか排便を排便を促せればと思います。

 背骨の圧迫骨折。どうしても便秘になりがちなのですが・・・さてさてどうでしょうか。

 今回は僕とケアマネージャーがタッグを組んでトライします。

 便座に座って頂き、先ずは浣腸です。暫く待ってから便の状態を確認します。浣腸液が出て摘便開始。・・・が。いやいや、まだ便は動いていない様子です。

 指先に固い便が当たるのですが摘便する距離ではありません。掻き出そうにも掻き出せないところ。それでもほんの少しだけ下がったような感じがあったので・・・

 二回目の浣腸です。

 またまたしばらく待ってからいざ摘便。

 ・・・が。流石に一週間の便秘です。便が固過ぎて下りて来ません。腹圧をかけて何とか少しずつ少しずつ下げようと試みます。

 ケアマネージャーの指では届かないと言う事で僕とバトンタッチです。僕の方が指が長いので(笑)

 大分下がっているように思いましたが、まだ掻き出すには至らず。腹圧をかけるのですが、利用者さんだってなすがままではありません。

 摘便です。痛みもあると思うし、体の反発が強いです。その反発を支えながらの摘便。

 なかなかのバトルです。

 しばらくすると、指が届くところに便が下りて来ました!!

 しかし固~い!!こんな固さは僕は初めてです(^-^;肛門の付近まで下ろせたので、ここからまたケアマネージャーにバトンタッチ。流石にケアマネージャーでも届くところまで来ています。

 百戦錬磨のケアマネージャーも「これは固いね~。」と、悪戦苦闘。利用者さんの体を支えるのもなかなか骨が折れます。

 最終局面でまた僕にバトンタッチ。

 仕上げの掻き出しです。

 ・・・で、無事に固~い便は出す事に成功しました。残りの便は恐らく自力で出る事と思います。今日の我々のミッションは一番固い便を取り除く事。

 ミッションコンプリートです!!

 いやいや、本当に消耗しました(^-^;我々以上に利用者さんも大変だったと思います。要介護5の方ですから、何をされているのか理解できず、大変だったと思います。

 それでもよく頑張って下さいました。

 今日出さなければ、最悪お医者さんで摘便かなぁと思う程でしたので、とにかく固い便が出せてひと安心。

 ご家族にも報告。ちょっとお尻が赤くなってしまいましたが、一週間分の固い便が出せてご家族も安心して下さいました。

 これも僕にとっては良い経験になります。あれ程固い便の摘便は初めて。恐らく一人では難しい摘便でした。

 終わった時は達成感よりも疲労感の方が強かったです(笑)

 頑固な固い便VS利用者さん・ケアマネージャー・僕のバトルは無事に我々の勝利!!

 しっかりとお尻を洗浄してきれいさっぱり♪♪

 あとは~残りの便が緩々出てしまうかも知れませんが、しばらくは詰まる事は無いと思います。

 安定した排泄はとても大切だなぁと実感するバトルでした(笑)

ナイスキャッチです!!

2023-02-16
 今日の入浴の事。

 要介護5の方の入浴介助です。立位は支えて辛うじて出来ます。歩行も・・・何とか数メートルなら一人介助でも大丈夫。

 女性利用者さんなのですが、体格がよいので男性スタッフ(主に璞ですが)が入浴介助に入ります。

 お尻に皮むけが出来やすい方なので、入浴後はお尻にお薬を塗布しています。要介護5なので、時々浴室内で排便があったりもしますが・・・

 今日は洗身洗髪後も排便の様子はありません。ただ・・・お尻を洗っている時に便臭がありました。なので何度かお尻を繰り返し洗ったのですが、便が付着する事ないまま。

 ・・・これならガスだけかな・・・

 そう思って浴室を出て更衣です。

 これまで何度か更衣中に排泄があったので、常にパットはお尻のところに準備をしています。ひと通り更衣が終わり、後はお尻に塗布薬。

 流石にお尻の塗布は一人では難しいので、いつも補助を頼みます。今日はケアマネージャーに頼みました。

 利用者さんを立ち上がらせて、念の為パットを股に挟んでいざ塗布です!!

 すると塗布する瞬間・・・

 「あらららら・・・」

 ケアマネージャーがちょっと慌てます。これはもしや・・・

 「便が出始めている!!」

 こちらは支えていなければなりません。そうなると・・・ケアマネージャーにパットで便を受け止めてもらわなければ大惨事!!着衣も汚れるので、再度入浴させなければなりません。

 受け止めるケアマネージャーの手腕に任せます。

 支えながらお尻の辺りをチェックすると、結構な量が出ています。幸い形が良く固さもあるので何とかパットで受け止められそうです。

 ただ・・・量もあります!!パットに便を乗せてバランスを取り、何とか周囲を汚さずに全て受け止めました!!

 ナイスキャッチです!!

 いやいや、浴室内では出る気配が無かったのですが、恐らく便臭は排便の予兆でお尻を洗った事で排便が促されたのだと思います(^-^;

 固さと形の良さがあって無事でした。ありがたや~、ありがたや~(笑)

 少し様子を見ても残りは出て来なそうだったので、濡れタオルでしっかり清拭。キレイにしてからやっと塗布が出来ました。

 要介護5です。排泄のコントロールが出来る訳もなく。突如排泄があるのは仕方ありませんね。

 今回は補助に入ってもらっている時だったので、事無きを得ました。

 入浴介助が終わった後、ケアマネージャーと二人で大笑い。

 しかし~あれだけしっかりと排便あるとお腹もすっきりだと思います(^-^)

 ケアマネージャーのファインプレーに感謝です☆(笑)

優先順位。

2023-02-15
 何事にも優先順位はあると思います。当然介護の現場でも優先順位はありますし、むしろ突発的に判断しなければならない事も多くあります。

 要介護5の利用者さん。先月圧迫骨折してしまった方。現在大分回復しています。痛みの表情は少なく、座位も保てるし少々負荷はかかりますが立ち上がりも出来て歩行も可能となりました。

 しかし・・・一点だけ以前と違う点があります。

 それは飲食です。

 圧迫骨折前は咀嚼や嚥下、水分摂取はそれ程問題ではありませんでした。圧迫骨折後、安静期間が長くてその間に傾眠状態が多くなってしまいました。

 その為か、食事の時に口を大きく開けてもらえなくなり、水分も口からこぼれてしまったり飲み込みがあやしくなりました。

 現在は多少回復しているように感じますが、依然として誤嚥の危険性や水分摂取が不安定に感じます。

 そこで。

 ろまん亭では食事を刻みに変更しました。刻みに変更した利点は、口の開きが小さくても口内に食べ物を運ぶ事が出来る事。咀嚼はしっかりしていますが、確実に噛み砕く事が出来ない可能性があるので、それを回避できる事です。

 目を閉じて半分寝ているような起きているような状態ですが、口に物が入ると咀嚼はするし嚥下も問題なく出来ています。

 この傾眠のような状態が危険だと判断しました。

 水分に関しても、とろみを付ける事で通常量を接種して頂く事が出来ています。とろみを付ける事で口が半開きでも少しずつ口内に水分を入れる事が出来ます。口内にとろみ付きの水分が入ると、しっかり「ゴックン」します。

 この利用者さん。ろまん亭以外に二か所のデイサービスを利用しています。さて、他のデイサービスではどのように対応しているのか知りたい所です。

 担当ケアマネージャーさんにろまん亭での様子を報告し、他事業所さんの対応を聞いてみたいと思っています。

 さて、何故優先順位かと言うと。

 要介護5です。認知症もあります。安静にしている間に傾眠状態。つまり、刻み食やとろみ水分にすると元に戻れないのではないかと言う心配もあります。

 しかし現在必要なのはしっかりと食べて体力の維持。しっかり水分摂取して脱水や排泄をしっかりさせる事だと思っています。

 年齢的にまだ比較的若めの方です。回復期間を見ていると、恐らく回復して傾眠状態を抜ければある程度は回復するはずです。回復すれば元に戻せばいいのです。

 水分摂取が少ないからか、昨日一昨日は排尿が無かったようです。今日の朝は多量の排尿があり、日中ろまん亭でも多量の排尿があり、ひと安心です。後は排便でしょうか。

 食事量が少なく水分量も少ない。そして運動も少なければ便秘になりがちです。その便秘を回避する為にも、今は飲食をしっかり摂取しなければならないと考えています。

 要介護5ですので、リハビリは難しい。なので生活リハになって来ると思います。痛みの表情が無ければ横になる時間を少しずつ少なくし、立ち上がりや移動も歩行を取り入れて行く。

 ちょっとずつちょっとずつ元の生活に戻れるように支援しなければなりません。

 口を開かないから、水分を飲もうとしないから・・・で、諦めるのではなく、どうしたら摂取してもらえるかを考えて工夫して行かなければならないのです。

 今は体力と水分摂取が目標ではないかと思っています。

 その為には・・・先ずはしっかりと飲食摂取。

 その後、ずっと刻みになるのかとろみ付けの水分になるのかは、正直不明な所ですが、そこに辿り着くまでに様々な面が低下しないように確実に「飲食」して頂く事。

 ろまん亭ではもうしばらく刻みととろみ付けの水分で対応して様子を見たいと思っています。

 ただし。

 ご家族や担当ケアマネージャーさんから通常食やとろみ無しの水分摂取希望があれば別ですが・・・

 関わる事業所さんたちと連携して、より良い対応方法を採用したいと思います。
TOPへ戻る