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ふれあいと和みの家
≪大利根ろまん亭≫


●有限会社ゲン
〒371-0822
群馬県前橋市下新田町329-11
TEL.027-252-7735
FAX.027-252-7782

≪大利根ろまん亭≫
介護支援事業
≪大利根ろまん亭≫

~2023年9月

このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)

過去の徒然日記はこちらから

徒然なる日記

刺激をしながらの食事介助。

2023-06-27
 要介護5の利用者さんです。全体的に全介助。

 水分摂取も不安定だったのですが、ちょっとした便利グッズを使うようになってから、格段に摂取量が良くなりました。今は安定して上々な水分量を摂取出来ています。

 問題なのは・・・食事です。

 歯は殆ど残っていません。咀嚼はしたりしなかったり。嚥下も少々不安定です。

 今月に言語聴覚士さんに来て頂き、食事介助の方法のアドバイスを受けました。全体的な介助方法は間違い無いそうなのですが、咀嚼をしてもらう為には口内の刺激が有効との事でした。

 病院や大きなデイなどではグローブを付けて指で口内を刺激して咀嚼を促しているそうです。

 さて、ろまん亭では・・・

 流石に指では出来ないので、柔らかい小さなスプーンを使って口内刺激を行っています。

 口の中に食物があると次に口を開けてもらえません。なので、咀嚼が終わるとスプーンで口内を刺激して咀嚼を促します。

 咀嚼をすれば辛うじて嚥下まで進みます。・・・と言っても、恐らくかなり少量ずつの様子です。

 食事が始まって前半はまだ良いのですが、後半になるにつれて口の開けも悪くなります。咀嚼や嚥下も低下します。そのままでは食事も進みません。

 なので。

 小さなスプーンを使い、何とか口を開けて口内に食物を運びます。この時注意したいのは「量」です。量が多過ぎると誤嚥の危険があるので、少量ずつ。必ず咀嚼と嚥下をしているかどうかをチェックしながら進めます。

 時にはとろみ水を含んで頂きます。とろみ水が入ると嚥下がし易いようなので。この時も口内に入れるとろみ水の量には要注意です。

 口を何とか開けて食物を運び、咀嚼と嚥下の状況に応じて次の食物を運んで・・・咀嚼が止まれば口内刺激。もしくはとろみ水分で咀嚼と嚥下を促して。

 この繰り返しです。

 食事介助も口を開けて頂ける利用者さんなら割とスムーズに進められるのですが、口を開けて頂けない利用者さんは時間がかかります。

 そこで諦めるのか諦めないのか。

 ろまん亭は諦めません(笑)

 多少時間がかかっても、口に食物を含めば咀嚼して嚥下が出来るのであれば、それは諦めずに食事介助を続けるでしょう!!

 上記の利用者さんは60分から90分くらいが現在目安になっています。

 時間がかかっても完食!!しっかり食べて頂き、水分もしっかり摂取して頂いて。

 要介護5、なかなか動く事も多くはありませんが、やはり経口摂取出来るのと出来ないのでは全く状況が変わって来ます。

 経口摂取できる様に工夫し、粘り強く対応する事が大切なのです。

 ただね・・・面白い事に、甘いデザート系の物を口に運ぶと口を開けやすかったりするのです。そうです。好きな味であれば割と積極的に口を開けてくれたりするのです!!(笑)

 時には甘いもの→おかず→甘いもの→おかず・・・のように騙しながら介助したりもしますが~(^-^)

 食事介助は忍耐力が必要な介助の一つです。咀嚼や嚥下が不安定だったり口を開けてもらえなかったり。しかし口内を刺激すれば反射で咀嚼や嚥下を促す事が出来るのです。

 誤嚥などには十分気を付けながら、しっかり経口摂取して頂けるように対応したいと思っています。

 時間はかかれど毎食完食!!

 命は食にあり。

 大切な介助の一つですね(^-^)

初体験?!

2023-06-26
 お尻の仙骨部に小さな床ずれ(褥瘡)が出来てしまった利用者さん。現在は薬を塗布しながら経過観察中です。

 結論から言うと、今は快方へ向かっていて床ずれも改善されています。どんどん小さくなっているのが分かります。

 さてさて、受診当初。

 初めはクリーム状の塗布薬でした。入浴をする利用者さんなので、入浴時はとにかくお湯でキレイに流します。その後薬を塗布してタッチパッドでカバー。その処置を約2週間続けました。

 2週間が過ぎようとした頃、床ずれ部に少し変化が。しっかりと洗ってキレイに拭き取ろうとすると、「パフッパフッ」と空気が抜けるような音がするのです。

 丁度受診も控えていたので、ご家族にその旨を主治医に伝えるようにお願いしました。

 そして二回目の受診時。新しい薬が処方されたとの事でした。

 前回同様にクリーム状の薬かと思いきや・・・何と顆粒状の薬なのです!!

 う~ん、どうやって傷口に入れようか。

 クリーム状の塗布薬の時は立位を取ってもらって塗っていました。しかし顆粒となると立位では難しいのでは・・・と思いつつも、先ずは立位でチャレンジです。

 ティースプーンに顆粒薬を乗せて、棒状のヘラで患部に押し込みます。まぁ何とか押し込めましたが、パラパラと落ちてしまいます。

 何か方法を考えなければ・・・

 顆粒薬になって二回目。今回は座位のまま処置してみる事にしました。

 座位になって頂き、前に屈んで頂くと・・・ラッキーな事に仙骨部がよく見えます!!幹部が上の方だったので、屈めばしっかり目視出来ます。これなら座位のままで処置可能。

 今回はグローブ(手袋)を装着して掌に顆粒薬。そしてそのまま患部めがけて押し込みます。

 すると・・・立位の時よりもかなり上手く出来ました!しかもこぼれる量も少ないのです。しっかりと患部に顆粒薬を押し込んでタッチパッドでカバー。

 この方法、GOODです♪♪

 もしこの方法がダメだったら、最終手段としてベッドでうつぶせになって頂いて処置をしようと思ったのですが・・・座位で行けます。

 患部に対して顆粒薬は初めての体験です。今回は座位で患部が目視出来ましたが、もし目視できない部分なら・・・立位で処置が難しかったら・・・やはりベッドでうつ伏せになって頂くしかありません。

 座位で対応出来て良かった~(^-^)

 思い返すと利用者さんをうつ伏せにしたことがありません(^-^;要介護5の利用者さんです。うつ伏せにするならば、呼吸が出来るように空間を確保しなければなりません。果たしてうつ伏せになれるのだろうか??

 イメージが出なかったので、座位で対応出来て実はホッとしています(笑)

 ご家族にも座位での処置の方法をアドバイスさせて頂きました。やはりご家族も初めは立位で処置したようで。座位で対応可能とお伝えすると、ちょっとホッとしていた様子ですし、実際処置してみたら上手く出来たと言っていました。

 いやいや、本当に良かった。

 何事も色々と工夫してみるべきですね(^-^)

 顆粒薬になってからまだ日が浅いですが、患部はかなり改善されています。効果があるのが目に見えて分かるので、処置のし甲斐があります。

 入浴時にキレイに流してしっかり処置。少しでも早く完治する事を願いつつ。

 顆粒薬の塗布は患部にもよりますが、工夫が必要なケースがありそうです。

 初体験、良い経験になっています♪♪

今月二回目~(^-^;

2023-06-24
 二回目と言っても同じ利用者さんではありません。一回目と二回目は別の利用者さん。今月は珍しく一ヶ月に二回も・・・

 さて何でしょう??

 ・・・と言う質問形式の時は・・・そうです、排泄関係です(笑)

 今日は大・便失禁がありました!!

 排便の周期から言って今日は恐らく排便があるだろうなぁと思っていました。しかし最近この利用者さんは基本的に摘便での排便になっています。

 以前のようにスルッと出る事が少なくなってしまい、泥状便や固い便。自身の腹圧ではなかなか出せない状況が続いていました。

 なので今日も摘便かなぁと思っていたら。

 実は水分や食事の摂取が不安定で。しかし色々なグッズを使って水分摂取量が大幅に改善されました。もしかしたら今日の便失禁はその賜物なのでしょうか(^-^)

 さて、本日昼食後。定期誘導のトイレに行こうと思います。椅子から立たせると・・・

 あらら~、便臭(^-^;

 この便臭はガスだけなのか、それとも・・・・

 とりあえず急いでトイレに急行です!!普段は一人介助で対応しているのですが、便臭がするので補助をお願いしました。スタッフに立位の補助をしてもらい、僕がパンツの中を確認すると・・・

 出ていました(^-^;

 何とかパット内に収まっている様子ですが、とにかく便座に座ってもらおうと思ったら、想像以上に多量の便失禁です。

 パットとパンツは当然の事ながら、ズボンにも付着。お尻から前まで汚れてしまっています。内腿までも。。。

 これは陰洗で対応するレベルではありません。とりあえずザっと付着した便を拭き取ります。そしてそのまま浴室へ。シャワー浴で対応です。

 う~ん、やはり軟便の便失禁は厳しい(^-^;少量ならまだしも、多量となると汚れも大きくて。

 汚れが広がらないように、補助スタッフとてんてこ舞いでした(笑)

 それでも何とか浴室まで辿り着き、無事にシャワー浴。きれいさっぱりになりました。

 今月は月初に一回別の利用者さんが水便の便失禁で緊急シャワー浴。ひと月に二回の緊急シャワー浴は珍しい。久しぶりです。

 軟便・水便などの失禁はやはりシャワー浴がキレイになって安心です。陰洗では汚れが残ってしまうケースも多くあります。汚れが残ってしまい、尿路感染等になってはいけません。

 デイサービスで汚れのひどい便失禁なら、シャワー浴対応が望ましいと思っています。

 今月は二回目の緊急シャワー浴。

 利用者さん自身はお腹すっきり、お尻もさっぱり♪♪

 それでいいのだ~!!

 ちょっとしたお祭り騒ぎの便失禁。それはそれで、楽しんで対応しています(^-^)

嬉しい連絡。

2023-06-23
 昨日の夕方、一本の電話が鳴りました。

 そのお相手は・・・

 先月の上旬に体調不良となり、利用が中止になってしまった利用者さんがいます。要介護5。年齢的にも介護度的にも外出が難しく、在宅で治療をするのが主治医の判断でした。

 止む無く利用は中止です。とても残念に思っていました。

 中止になるお話をご家族とした時に、「いつでも必要があれば連絡を下さい。対応します。」とお話させて頂きました。

 在宅介護は24時間。しかも要介護5です。食事介助に排泄介助。ヘルパーさんや訪看さんが入っても、ほんの一部。大部分はご家族対応です。

 当然介護疲れは出てくると思います。ストレスも大きくなると思います。

 もしも・・・もしも少しでも体調が安定して外に出られれば、対応したいと思っていました。

 そして昨日の電話です。

 「主治医から、デイを利用するのはダメではない。」と言われたそうです。

 「デイを利用しても大丈夫」ではなく「ダメではない」と言う事なので、恐らく両手放しではないのだと思いますが、単発的な利用ならOKと言う事でしょう。

 すぐに担当ケアマネージャーに連絡。

 利用中止になった頃よりも低空飛行ながら安定しているとの事。う~ん、ちょっと想像は難しいですが、何とか対応したいと思います。

 何よりも、必要時に連絡を頂けたのが嬉しかったです。加えてその利用者さんに多少なりとも関われます。

 どこまで出来るかは分かりません。でも、在宅のままでは何も出来ないのです。デイサービスは利用して頂いて初めて関りを持つ事が出来ます。

 ご家族が少しでも安心して休めるように、しっかりと対応したいと思います。もちろんスタッフにも出来る限り篤く対応出するように話しました。

 利用中止以前のような利用は出来なくても、ご家族が休みたいと思う時に利用出来るような態勢を整えたいと思います。

 先ずは明日。

 先ずは明日、中止後初めての利用です。

 状態をしっかりと把握し、必要な支援が出来るように努めたいと思います。

 昨日は思わぬ所での嬉しい電話♪♪

 ご家族の良いレスパイトになると良いなぁと思っています☆

前回ゆるっと今回カチコチ(^-^;

2023-06-22
 ここでなぞなぞです。

 「前回ゆるっと今回カチコチってな~んだ?」

 勘の良い皆さんなら、即分かったかと思います!!

 そう、答えは「便」です(笑)

 要介護5の利用者さんです。前週の排便の時は、緩くて一時間に三回トイレ誘導してすっきり出しました。軟便剤をしようして便が固くならないようにしている・・・と、ご家族から申し送りがありました。

 そして今日も排便の日。実際は昨日が排便の日だったそうですが、昨日のデイでは排便がなかったそうなのです。

 さてさて今日は・・・

 先週の件があったので、今日もやや神経質になって頻回にトイレ誘導します。朝の送り出しヘルパーさんからは、ガスが便臭強かったので、恐らく出るはずです。と言われ、先週同様もし緩かったら失禁になると思い、頻回なトイレ誘導でした。

 午前中から30分に一回トイレ誘導しますが、どいうも排便の気配や予兆がありません。

 そしてお昼前、配膳もあるので午前中は最終トイレ誘導の時です。やはり出なさそうだったので、パンツとパットを上げようとしたら・・・何となく便臭が。

 ちょっと肛門の辺りを目視すると・・・便がひょこっと出ています!!慌てて再度座って頂き、肛門の辺りの感触を確認すると・・・

 まるで石です(^-^;

 カッチコチ!!

 これはもう摘便でないと出ないと判断。そのまま摘便に移りました。

 肛門の辺りを先ずはマッサージしますが、既に肛門付近まで便が下りています。そして石(^-^;カチコチでどうも自力では難しそうです。

 肛門周辺をマッサージしながら、ゆっくりと固い石のような便を一個ずつ取り出します。2~3個取り出して、いよいよ摘便です。今日のように固い便だと掻き出し易いです!!

 ただ・・・固過ぎて、それはそれで難しい(^-^;

 出来るだけ利用者さんの負担にならないように気を付けながらの摘便です。もちろん腹圧をかけながら。・・・が。腹圧をかけてもなかなか出てこようとしません。

 それでも何とか掻き出すと・・・最後はスルッと出ました!!

 初めはカチコチで痛みもあったと思いますが、最後はスルッと気持ち良く出ました。しかも量も十分。

 先週は緩くて失禁気味の排便だったのですが、今日はカッチカチの固い便。

 さて、どっちが良いのでしょうか(笑)

 僕的には・・・やはり少し固めの便の方が摘便はし易いです。緩い便だと失禁の可能性が高くなってしまいます。

 ただ、本人的には・・・余り固くない方が良いのだろうなぁと思いつつ、陰洗と清拭をしました。

 固い便が出てすっきりしたと思います(^-^)

 安定した便が出る事が一番望ましいですが、それはある意味とても難しい事でもあります。同じ薬を服用しても、水分量や食事量や食事内容で排便は変化します。

 どちらにしても、自宅での排便ではなく、デイでの排便で良かったです。やはり排泄介助はご家族にとって負担が大きな介護です。

 その時々の状態に合わせて対応したいと思います。

 しかし・・・今日の利用者さんはまだまだ力がある方。しっかりと押さえながらの摘便はなかなかハードな介助です。

 普段使わない筋肉も使うので、不思議な疲労感(笑)

 何はともあれ、前回に引き続き無事に排便があってひと安心♪ご家族にも良い報告が出来ました(^-^)
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