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ふれあいと和みの家
≪大利根ろまん亭≫


●有限会社ゲン
〒371-0822
群馬県前橋市下新田町329-11
TEL.027-252-7735
FAX.027-252-7782

≪大利根ろまん亭≫
介護支援事業
≪大利根ろまん亭≫

~2023年9月

このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)

過去の徒然日記はこちらから

徒然なる日記

言語聴覚士さん、来る。

2023-06-09
 要介護5の利用者さん達。最近食べ進みが不安定になっている様子なので、今日は知り合いの言語聴覚士さんに来て頂き、アドバイスを頂こうと思います。

 言語聴覚士さんは言葉やコミュニケーションだけではなく、嚥下や咀嚼などもチェックして頂けるのです。

 折角なので昼食時に来て頂き、食べる様子を見て頂きます。

 初めは言語聴覚士さんが介助にトライします。しかし・・・そう簡単には行きません。要介護5の利用者さん、なかなか口を開けず。口内に食物が入っても咀嚼は少なめ。飲み込みも余りよくありません。

 言語聴覚士さんの話だと、食べる前に口の周りをマッサージすると良いとか。今回の利用者さんは特に顎のところに緊張があるようなので、特に顎のあたりをマッサージすると良いかも・・・との事でした。

 他にも左右の広角下あたりをマッサージ。そして口内では口内頬の辺りを刺激すると反射が起きやすいと言う事でした。

 そこで、次は僕が普段の食事介助として見て頂きます。こんな機会ですので、普段通りに。

 すると、ほぼ理想的な感じで介助が出来ていると褒められました~!!プロに褒められると嬉しいものです(笑)

 そしてもう一点。

 一人の利用者さんに一人スタッフを付けて、利用者さんのペースで食べ進められる事が素晴らしいと。大きなデイサービスや病院では、現在ろまん亭で食事介助をしている方々レベルだと、「食べられない」と言う事になり、食事介助は中止になってしまうそうです。

 最後まで粘り強く食事介助を出来るろまん亭の環境をとても褒めて下さいました。

 ありがたいことです。

 ありがたいことなのですが、言ってしまえば当然の介助だと思っています。少しでも咀嚼や嚥下が出来るのであれば、その機能を維持させる為に手を尽くすのが我々の仕事。

 そう思って普段から時間がかかっても食べられる工夫をしているのです。

 そしてもう一点褒められたのは、先日徒然日記で紹介したスプーンたち!!「このスプーンを使っているなんて。とても良いと思います!」と。

 いやいや、褒められる事ばかりでちょっとお恥ずかしい(^-^;でもやはり嬉しい♪♪

 小さなスプーンの方で口内の頬を刺激したり、小さなスプーンを使って口を開かせて食物を口内に入れる介助も「OKです。」と。

 う~ん、これまで試行錯誤をしながら、工夫しながら介助をして来た甲斐がありました。最後に食事の形態も「よく考えられています。」と。

 あらら、褒め殺しでしょうか(笑)

 冗談はともかく、これまで色々と工夫して来て辿り着いた方法がそれなりにOKだったのは嬉しいことです。

 今後の励みになりますね~♪♪

 現在の介助方法を継続しながらも、更に良い方法を見つけ出せるように心がけたいと思います。

 今日来亭した言語聴覚士さん、また時間がある時に来て下さると言って下さいました!!しかも「ボランティア」で!!

 いやはや嬉しい限りです。お言葉に甘えつつ、次に来てもらえた時に食事介助の方法が更に進化しているように、日々精進。

 前向きになれる言語聴覚士さんからのアドバイスでした(^-^)

食事介助は忍耐力(^-^)

2023-06-08
 食事介助はデイサービスだから出来ると言う事はあると思います。・・・と言うのも。

 介護度が高くなると食事はほぼ全介助となります。パクパクと口を開けてくれる方なら良いのですが、思ったように口を開けてもらえないケースは多くあると思います。

 食べる事を忘れてしまったのか、食べたくないのか。タイミングが合っていないのか。理由は正直定かではありません。

 しかし。

 やはり食事は口からしっかりと食べて頂きたいと思っています。

 現在食事介助で少々大変な利用者さんがいます。口を開けないのもそうですが、咀嚼や嚥下がスムーズに行かないのです。口内に食物があると頑なに口を開けてもらえません。

 口内の食物をしっかり飲み込めると口を開けてくれる確率がグンとあがるのですが、それでもスムーズに開けてもらえない事が多いです。

 歯は殆どありません。なので基本的に刻み食や柔らかく調理して提供しています。毎週火曜日のお食事が刻み食。ちょっと参考にしてみて下さい。(ある食事の風景をご覧ください)

 さて、刻み食。最近では「実は刻み食は誤嚥の可能性が高くなる」と言う事が言われ始めました。確かに刻みは口内に残ってしまいます。残った食物が自然と誤嚥を招く可能性があるのです。

 なので、現在は刻んだ食物を口に含んだらとろみ付きの水分を含んで頂きます。とろみ付きの水分が刻んだ食物をまとめてくれる役割となるのです。

 まぁ完璧とは言いませんが、そのまま刻み食を食べて頂くよりも安全性は高くなります。

 刻み食を口に運び、続いてとろみ水分を含んで頂くと何となく咀嚼や嚥下が気持ちスムーズになっているように感じます。

 ゴクンと飲み込む様子も見て取れます。

 食物→とろみ水分→飲み込んだら食物→とろみ水分。

 この繰り返しです。ある程度スムーズに食べ進めて頂けますが、やはり途中で止まってしまったり口を開けてくれなかったり。

 強引に口を開けて食べさせる方法もありますが、やはり食事を楽しんで頂く事を考えると、忍耐強く開けるタイミングを見計らったり、あれこれと働きかけて介助をして行く方法をろまん亭では採用しています。

 この部分がデイサービスだから出来る事なのです。

 ご自宅でご家族がこの方法を・・・なんて、かなりハードルが高いです。ご自宅では食事以外にもやる事があり、食事介助ばかりに時間を割けるはずもありません。

 だからこそ、デイサービスを利用した時は確実に食べて頂ける方法を工夫して行うのです。時間をかけるのです。

 ストレスが少なく食べられれば、もしかしたら食べる事に「良い印象」を持ってもらえるかも知れません。良い印象を持ってもらえれば、食事の進みも良くなるかも知れません。

 あくまで可能性の話ですが・・・(笑)希望的観測(^-^)

 どうしても、止む無い場合は少々強引に進める事もありますが、基本的には粘り強く忍耐強く介助をして行きます。

 介護度が高くなると食事介助が難しくなるケースは多くあると思います。食べる事は一日三回。その三回を毎回時間をかけて~とは行きませんよね。

 どうぞ、デイサービスを利用して、せめて昼食の一回くらいは我々にお任せ頂ければ幸いです♪♪

 現在食事が全介助の利用者さん。時間はかかっても、毎食完食出来ています。

 「命は食にあり」

 出来る限り安心・安全に楽しく食べて頂けると良いなぁと常々思いながらの食事介助です。

 忍耐強さはろまん亭ならでは・・・であります(^-^)

これからの課題として。

2023-06-07
 要介護5の利用者さんです。飲食は全介助。

 食事介助では口を開けて頂けないケースが多くなって来ました。水分はとろみ付き。しかしとろみ付きの水分も摂取がやや不安定です。

 食事では柔らかいスプーンを使って口を開けて頂き、口内を刺激しながら咀嚼をしてもらいます。口の中に食物が入れば多少咀嚼。しかし途中で止まってしまいます。

 喉の動きを見ると、少しずつ飲み込んでいるのですが、出来るだけしっかりと咀嚼はして頂きたいところ。食べ易いように刻み食にしています。

 時間はかかりますが、口内を刺激しながらとろみ水分を含ませながら食べ進めて頂いています。

 今一番の課題は・・・

 水分摂取です。

 これから暑い時期に入ります。熱中症が気になる季節。水分摂取は多いに越した事がありません。

 普通の水ではなく、ウォーターメイトと言う高齢者向けの水分を提供しています。ナトリウム・カリウム・カルシウムを手軽に摂取できる代物。

 これにとろみを付けて提供しているのですが、口に含まないし、スプーンで口に運んでも口を開けてもらえません。何とか口を開けて頂いて含ませますが、スプーン一杯では気が遠くなる作業です。これまた忍耐ですね(^-^)

 口に含めばゴクンと飲み込んで頂けます。

 目標はとにかく口に含ませる事。

 色々な案が出ます。スポイトで口内へ注入するとか漏斗を使ってみるとかストローを使うとか。漏斗ではまるで拷問みたいになってしまうので却下(笑)

 今の所スポイトかストローを上手く使って口内へとろみ水分を入れる事が有力です。

 今巷には手軽に摂取できるゼリー状のものがありますね。ウィダーインゼリーのような。実はOS-1もゼリー状のものが出ているのですが、少々高価です。

 買って来て摂取してもらうよりももう少し安価で摂取できる方法。

 これから暑くなる前に何とか良い案を見つけ出さないといけません。もちろんご家族も対応出来る方法を探します。いくらろまん亭で出来ても、自宅で飲めないのであれば熱中症の危険は取り除けません。

 利用者さん自身は一日傾眠状態。目を閉じたまま過ごしています。働きかけても瞬間目を開けてちょっと笑うくらい。反応も薄いのです。

 ただ、足には力が入るので立ち上がりや少しの歩行に二対保持は辛うじて出来ます。残存機能を維持しつつ、熱中症予防にしっかり食事を摂取して頂いて栄養も保たねばなりません。

 スタッフ一同で工夫して、より良い方法を見つけ出してご家族にもアドバイス出来れば良いなぁと思っています。

 これから秋冬にかけて熱中症との戦いが始まります。小まめな水分摂取。

 他の利用者さん含め、大きな課題の一つです。

新しいアイテム♪♪

2023-06-06
 食事介助で最近便利だなぁと思ったものを紹介します。

 それは・・・スプーンです!!

 樹脂のようなもので出来ていて、先は柔らかいです。

 さて、スプーンですので通常通りに使うのはもちろんですが、小さいほうのスプーン。これは通常通りに使う事も出来るし他の用途もあるのです。

 それは・・・口内を刺激する事が出来るのです。

 先が小さいので口を閉じてしまっている方でもスッと口内に入れられて、歯茎や頬の内側を刺激できるのです。素材が柔らかいので、痛みはほぼ無い様子。

 口内を刺激すると咀嚼が始まります。止まったらまた刺激して。

 更に更に。小さいほうのスプーンを上手く使うと閉じた口を開ける事も出来るのです。

 普通のスプーンだと金属なので痛みが出てしまいますが、このスプーンならある程度は大丈夫。口に運ぶだけではなく、他の用途として使う事も可能なので、現在の食事介助ではとても便利グッズとして使っています。

 介護用のスプーンであり、乳幼児用のスプーンでもあります。

 様々なアイテムを使って、一つの使い方ではなく、安全に食べて頂けるように工夫をしています。

 最近ちょっと便利で効果もあるアイテム。

 今日は紹介させて頂きました(^-^)

昼夜逆転??

2023-06-05
 90代半ばの利用者さん。要介護5です。

 最近夜に余りよく眠れていないようなのです。昨夜は0時~1時頃に目が覚めて色々と独り言を呟いていたそうです。その後一旦寝るも4時に目覚めてその後ろまん亭がお迎えに行くまで起きていたそうです。

 ・・・となると。

 夜に眠れていないので、当然日中に眠気が出てしまいます。典型的な昼夜逆転のケース。

 午前中から眠気あり。話をしていて少し静かかなぁ・・・と思うと、寝息を立てています(^-^;う~ん、本当は起こしていたいのですが、何せ90代半ば。午前中は入浴も控えています。

 心臓に持病もあります。無理をさせられない状態。横にはしませんが、座椅子でうたた寝をして頂きました。

 入浴時は目もしっかりと覚めていて、無事に終了。少し眠れた為か動きはいつもよりも安定していました。

 眠気を押して起こしておくのも良いのですが、入浴などがある場合は少し寝て頂いた方が安全に動けるケースは多くあるのです。

 寝る時間と起きる時間。メリハリを付けて頂く事も大切です。

 昼食時は・・・入浴の疲れと夜眠れなかった事が重なり、皆さんより少し遅れての食事スタートになりました。食事も少し寝た為か、いつもよりも割とスムーズでした。

 食後歯磨きをしてトイレを済ませて、やっと横に。短時間集中で寝て頂く事にしました。

 やはり眠気があると歩行も不安定になります。左右に傾いたり腰が引けてしまったり。だったらやはり短時間でも集中して寝て頂いた方が安全です。

 午後は熟睡。余り寝過ぎないように時間をチェックしながら様子を見ました。

 お昼寝が終わってからは元気です。よく喋ります。

 御年90代半ば。まだまだ元気・・・と言いたい所ですが、少しずつADL(生活動作)は低下しているようにも見えます。

 本人の体力や気力をしっかりと見極めて、メリハリを付けて過ごして頂けるように対応したいと思います。

 夜中に起きてしまうとご家族が大変なので・・・ろまん亭では出来るだけ起きていてもらえるように出来ればと思います。

 昼夜逆転。介護ではよくある事。

 日中起きて頂き、夜間は就寝。

 当たり前のような生活リズムですが、高齢になると少々難しくなってしまうようです。。。

 睡眠障害は誰にでも起こり得る事。出来るだけ昼夜逆転を防げれば良いなぁと思います(^-^)
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