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ふれあいと和みの家
≪大利根ろまん亭≫


●有限会社ゲン
〒371-0822
群馬県前橋市下新田町329-11
TEL.027-252-7735
FAX.027-252-7782

≪大利根ろまん亭≫
介護支援事業
≪大利根ろまん亭≫

~2023年9月

このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)

過去の徒然日記はこちらから

徒然なる日記

それではかぶれてしまいます(^-^;

2023-06-15
 要介護1の独居利用者さん。以前から居間のコタツで寝起きしているそうなのです。毎回「お布団で寝て下さい!」と言い続けて早2年近く。

 未だに居間で寝ているそうです(^-^;

 そして万年コタツ。しかも夏でも電源を入れるそうな。

 利用者さん達の「あるある」だと思うのですが、夏が近づいても天気が悪かったりすると、何となく寒く感じてしまい、一枚余分に着込んでしまったり、冬支度になってしまったり。

 今回の利用者さんも少し寒いかな・・・と感じると、夏でもコタツを点けてしまうようなのです。

 コタツを点ければ・・・夏に冬支度になれば・・・当然汗ばみます。汗ばんだ所に風が吹けば、当然冷っと感じます。冷っと感じるからもう一枚羽織って・・・コタツに潜って・・・

 まさに負のスパイラル(^-^;

 汗ばんで冷っと感じて・・・その繰り返し。

 着衣ならまだ何とか対応の方法はありますが、コタツだけはどうにも出来ません。担当ケアなメージャーさんに連絡し、家事援助で入っているヘルパーさんにコタツを上げて頂きたいのですが、恐らく本人がかなり強い拒否をしている可能性があります。

 万年コタツ。どうにもなりません。。。

 さて、居間のコタツで日頃から就寝。しかもこの時期でも電源を入れて。

 幸いろまん亭で入浴をする利用者さんです。入浴時に体の様子をチェック出来るのですが、やはりかぶれのような赤みが出来ているようなのです。

 下にして寝る側の大腿部周辺に赤みあり。かゆみも少々あるそうです。汗ばんで湿ってしまい、かぶれてかゆくなって・・・掻いてしまうと更に赤みが増してしまう。

 これまた負のスパイラル。。。

 一応赤みにかゆみ止め。入浴でしっかりと洗って清潔にして、またまた耳にタコが出来る話し。「コタツで寝ちゃダメ!!」と(笑)

 「そうなんだけどさ~、ついついね~。」とはぐらかすような返答。これはきっと今後もコタツを点けて寝てしまうのだろうなぁと思います。

 独居の為、本人の拒否が強いとなかなか難しい面があります。拒否が強くなり過ぎると、今度は自宅内に介入できなくなる可能性も出て来てしまいます。

 自宅内に介入できる状態を保ちつつ、生活面で変える所は変えられるように仕向ける事。

 難しい対応ですが、根気強く繰り返し伝え続けるしかありません。

 まだ80代半ば。まずまず若い。

 なので、かぶれから褥瘡(床ずれ)になる事は無さそうですが、注意は必要そうです。

 幸いなのはろまん亭で定期入浴が出来る事。入浴時に身体の状態をしっかりチェックして行かなければなりませんね。

 暑くなる季節。コタツを点けて寝てしまえば、汗ばみます。同じ姿勢で寝続ければ当然赤みも出来てしまい、湿気ればかゆみも出る。

 悪循環を如何に断ち切るか。もう少し本人のかゆみの状態を確認しつつ、必要時にコタツを点けない環境を作れればと思います。

 この季節にコタツを点けて。それではかぶれてしまいますね~(^-^;

何事も工夫です(^-^)

2023-06-14
 今日は摘便のお話し。

 以前から何とかならないかな・・・と思っていた事があります。それは・・・

 少し固めの便だと摘便で掻き出し易いのですが、泥状便だったり少し柔らかめの便だと掻き出しにくいのです。何せ指に引っ掛からないので、掻き出そうにも上手く掻き出せないのです。

 当然利用者さんは摘便をされているのですから、多少なりとも痛みを伴います。早く終わらせてあげないと・・・と思いつつ摘便をするのですが、泥状便・軟便の方の場合は少々時間がかかってしまいます。

 そこで色々と調べてみました。

 う~ん、やはり摘便にも色々なやり方があるのですね。

 その中で採用してみたのが、肛門周辺のマッサージです。摘便を始める前に肛門周辺をマッサージして緊張をほぐすと良いと言う資料を発見!!

 早速試す機会があったので、採用してみました。

 要介護5の利用者さんです。以前は便がやや固めで摘便し易かったのですが、最近は食事がスムーズに摂取出来なくなり、柔らかめの食事内容。すると便の状態も柔らかくなって来て、しかも水分摂取も不安定な為に泥状便になっていました。粘土質の便の時もあります。

 これまで通りに摘便をして来たのですが、上記の通り上手く掻き出せず、時間ばかりかかってしまいました。なので今回は肛門マッサージを入念にしてから摘便にかかろうと思います。

 便が出口近くまで降りて来ています。やはり柔らかそう。

 手始めに肛門周辺をマッサージして緊張をほぐします。するとガスが出ました。・・・と言う事は、便はすぐそこ。更にマッサージを続け、便が少し顔を出したところで摘便開始です。

 と言っても掻き出しません。マッサージの次は肛門内に指を入れて刺激を与えます。要は腸を動かすようなイメージでしょうか。これなら掻き出す時よりも痛みは少ないはずです。

 肛門内を刺激すると・・・うまい具合に便が出て来ました!!後は絞り出すように、決して掻き出す事はせず、マッサージをしながら腹圧をかけて、時に刺激を加えて引っ張り出すようなイメージで。

 明らかに痛みは軽減されています。利用者さんの体の反応を見ても明らか。

 無事に多量の排便がありました。今回も泥状便。指には引っ掛からない固さです。利用者さんの負担軽減とは言え、摘便は本人も介助側も疲れるものです。ただ、掻き出す方法よりも良い方法だと感じました。

 今後はマッサージ&刺激に腹圧をかけて便を出そうと思います。

 一つ疑問だったことがある程度解消しました。少しでも痛みが少ない方法で摘便が出来そうです。

 要介護5の利用者さん、少しでも負担が軽減出来ればストレスも少なくなると思います。

 何事も工夫次第で負担軽減が出来る可能性がありますね。これでいいのかな・・・と言う疑問がある時は、色々と調べて試してみて。

 より良い介助方法を見つけ出す事も大切な事です。

 しかしまだ一回だけの事。今後の摘便時に今日と同じ方法で介助してみて様子を見たいと思います(^-^)

新しい出会い。

2023-06-13
 最近大利根町にある企業が開設しました。

 NPO法人 ソンリッサ様です。

 今回は時間を作って頂き、お話を伺いにお邪魔させて頂きました。

 さてさて、ソンリッサ様は一体何をするNPO法人なのでしょうか。

 ざっくり言うと「インフォーマルサービス」を提供する法人。また、イベントや講習会などを開催し、地域住民の皆さんの集いの場を提供する法人なのです。

 「インフォーマルサービス」とは、介護保険外のサービス提供をする事。例えば買い物付添や散歩の付き添い、電池や電気の交換など、介護保険ではカバーできない面の支援です。(有料サービスですが低料金です)

 イベントや講習会はスマホ教室や専門家が教える体操など。色々と開催を予定しているそうです。

 なによりも、そのビジョンが良いです。

 社会的な繋がりが乏しくならないような取り組み、人と人を繋げて安心・安全な地域作りをして行くと言う考え方は素晴らしいと思います。

 ろまん亭も「住み慣れた地域に長く住まう」をモットーに運営して来ました。主にコミュニケーションを大切に、人と人の触れ合いを重要視して来たデイサービスです。

 ソンリッサ様のビジョンと近い考え方です。

 大きく違うのは、ろまん亭は介護保険適用のサービス。ソンリッサ様は介護保険外でのサービス。お互いの考え方は似ているので、今後連携をしながら何か出来ると良いなぁと感じました。

 何よりもソンリッサ様の代表者さんやスタッフさん達は若い!!(笑)若いエネルギーと柔軟な発想がそこにはありました。我々は・・・中年なりに頑張ります!!(笑)

 上手く融合すれば、きっと素晴らしい大利根町が出来上がるのではないでしょうか(^-^)

 ろまん亭も開設して22年が経ちます。これからはお世話になった大利根町に恩返しをする事が必要だと考えています。

 まだまだ何が出来るのかは分かりませんが、少しずつ連携し、アイディアを出し合って繋がって行ければと思っています。

 今日は新しい出会いがありました。この出会いを大切に、次のステップへ踏み出せればと思っています。

 お忙しい中、時間を作って下さったソンリッサの皆様に感謝です。

 是非皆様も今後のソンリッサ様の活躍に注目して行って下さい♪♪

同じトーンと同じセリフで。

2023-06-12
 これは自分自身が感じているだけのお話かも知れません。

 要介護5の利用者さんです。全てに於いて全介助。反応はあるのですが少々弱め。でも、立位も辛うじての歩行も出来ます。

 入浴介助もあります。排泄は定期的に誘導し、必要時は摘便もしています。

 さてさて、そんな利用者さん。

 例え反応が無くてもガンガン話しかけて働きかけます。時々笑ってくれたりするので、全く通じていないと言う事は無いと思っています。

 動作を始める時に気を付けている事。それは・・・

 毎回同じトーンと同じセリフで最初の動作を始めるようにしている事です。

 「〇〇さ~ん、立ちますよ~。立つよ~。いいか~い。立つよ~。」と。

 シンプルに相手の名前と「立つ」と言う事を繰り返し、少し高めのトーンで手を握って声掛けをします。

 毎回同じトーンと繰り返し。そして手を握って立ち上がる。

 この声掛けと動作を刷り込むのです。もうかれこれ何年くらい同じ事を繰り返しているか忘れてしまいましたが~(^-^)

 でも、最近ちょっと感じるのは、この声掛けをすると一瞬だけ目を開けたり笑ったり、反応が出るのです。調子が良ければ声掛けに対して目を開けてしっかりと足に力が入るので、「立つ」と言う動作に対してリアクションをしてくれているのだと感じるのです。

 認知症の利用者さんに対して誘導をする時は出来るだけ同じ環境で行い、同じ動作で行う事を刷り込むと意外とスムーズになって来たりするのです。

 まぁそんな風に感じているのは僕だけかも知れませんが(笑)

 動作だけではなく、会話でも同じような内容を繰り返しすると意外と覚えて頂けたりもします。

 認知症は忘れてしまう病気ですが、繰り返す事で覚える・・・と言うよりも刷り込む事は可能なのかも知れません。

 ただし、刷り込むにはそれなりの時間も必要、それなりの忍耐力も必要でありますが。。。

 ろまん亭は利用者さんとスタッフの距離がとても近いデイサービスです。認知症であってもそうでなくても、とにかく沢山お話をして楽しい気持ちになってもらえるように心がけています。

 利用者さん達と一緒に繰り返しの世界を繰り広げ、あわよくば刷り込んで。

 これからも人と人の繋がりを大切にして行きたいと思います♪♪

食事介助の工夫。

2023-06-10
 今週は図らずも食事介助の話題が中心となってしまいました(^-^)

 今日も食事介助の話なのですが・・・

 要介護5の利用者さん。先月末に尿路感染で熱発入院。退院して利用が再開になりました。退院後初日は眠気が異常に強くて飲食が全く出来ませんでした。

 しかしその翌日は刻みととろみを付けて以前と同じような感じでたべられたのです。

 しかし・・・

 今週はまたまた少々具合が違います。

 食事の時間、眠気が強くて口を開けて頂けませんでした。口を開けて食物を運んでも咀嚼は一切しません。これでは詰まってしまう危険があるので、早々に取り除き、目が覚めるまで待ちました。

 13時半。やっと目が開いて少しずつリアクションが出て来たので、食事のスタートです。

 食事介助の方法が恐らく以前と違うので、様子を見ながらの介助。誤嚥や窒息を防ぐ為、小さじ一杯くらいの量を口に運びました。

 すると咀嚼します。・・・が。飲み込みません(^-^;口を開けて食物を受け入れて咀嚼まではするのですが、飲み込まないのです。これでは誤嚥や窒息の危険が増すばかり。

 水分を含ませて、何とか飲み込んで頂きました。

 う~ん、食物が口内に多いと飲み込まないかも・・・

 そう思い、今度は小さじ一杯の食物を口に運んで、しっかり飲み込んでから次の一杯を運んでみたら。これは割とスムーズです!!

 時間はかかりますが、現段階ではこの方法がベストのようです。少しずつしっかり飲み込むのを確認しながら介助を進めます。

 小さじ一杯ずつ。時間がかかります。根気が必要です(^-^;

 そして30分が経とうとした頃に・・・眠気が出てしまいました。

 またまた危険なので一旦中止。目が覚めていれば口を開けてくれるので、食べる意思はありそうです。なので、ここで終わりにせずにもう一度目が開くまで待ってみる事にしました。

 眠気が出て約15分。発語がありました!!口元に食物を運ぶと、パクっと食べます。そのまま一気に食べ進ませたい気持ちを抑えつつ、小さじ一杯ずつ介助しました。

 この利用者さん、口内を刺激しても咀嚼を再開しません。これまでは口内を刺激すると咀嚼が始まり、食事が進んだのですが、刺激は余り効果が無いのです。

 そうなると・・・ひたすら本人の「食べる機能」を最大限に活かして介助するしかないのです。

 最終的に15時近くまでかかりましたが完食。夕飯は・・・もしかしたら少量しか食べられないかも知れませんが、昼食時にしっかり食べたので良しとしましょう。

 ご家族にも今日の昼食時の様子をお伝えし、夕飯は余り食べなくても心配しないようにとお伝えしました。

 外部からの刺激で咀嚼や嚥下を促せないケース。ちょっと難しい面はありますが、目が覚めれば食べる意思はあるようなので、そこを上手く利用しながら食事介助を進めようと思います。

 入院前までは食事に関して殆ど問題が無かったのですが、入院して状況は変化。

 変化した状況に応じて工夫も必要になって来ます。要介護5なので、声掛けなどは余り効果がありません。残存機能を有効に使えるような工夫が必要です。

 どのように介助すれば安全に食べられるのか。

 もう少し様子を見ながら、最適な介助方法を見つけ出したいと思います(^-^)
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