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ふれあいと和みの家
≪大利根ろまん亭≫


●有限会社ゲン
〒371-0822
群馬県前橋市下新田町329-11
TEL.027-252-7735
FAX.027-252-7782

≪大利根ろまん亭≫
介護支援事業
≪大利根ろまん亭≫

~2022年9月

このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)

徒然なる日記

そのお言葉は嬉しいです!!

2022-08-31
 ろまん亭の利用者さん達はろまん亭だけではなく、複数のデイサービスを利用している方もいます。

 ろまん亭以外のデイサービスは中規模から大規模のデイサービスです。

 今回嬉しいお言葉をかけて下さった方はろまん亭を利用し始めて4か月目の方でした。

 「ここのお昼が一番美味しいよ。色々な種類のおかずがあるしね~♪」と。

 ありがとうございます!!そのお言葉は本当に嬉しいです!!

 ろまん亭を始めるにあたり、僕は当初調理メインのつもりでした。しかしある利用者さんとの出会いから現場に興味を持ち、今に至っています。

 前職は飲食店。洋食中心のカフェバーだったので、利用者さん達には所謂「お年寄り向けの食事」というよりも「色々な料理を楽しんで頂きたい」。そんな気持ちで調理をしていました。

 食材も20から25種類使うようにしてみたり、和洋中何でも作るようにしています。リクエストがあれば出来るだけ応えるようにもしていますし、何にしても美味しく楽しく食べて頂けるよう心がけています。

 これまでも「美味しい」と言うお言葉を頂き、嬉しくもあり励みにもなっていました。

 今回の利用者さんも「ここのお昼が一番おいしくて楽しみ」と毎回仰って下さいます。

 嬉しい事です。

 ろまん亭開設当初にいた明治生まれの利用者さんの「命は食にあり」と言う言葉は今でも心に残っています。

 これからも皆さんに美味しく楽しく食べて頂けるように、したいと思っていますが・・・

 調理スタッフが二年前に退職し、今は毎食作っているので、どうもワンパターンになりがちなのがちょっと悔しいのです(^-^;

 可能な限り、もう少しメニューの幅を広げたいとも思っています。

 「初めて食べた!」と言う言葉も嬉しいものです。

 恐らく皆さんがご自宅では食べられないであろうメニューや昔はよく食べたけど最近は食べていないと言うようなメニューも作りたいと思っています。

 その情報は・・・皆さんとの日頃の会話から引き出すのです。

 飲食店のチラシなどを見ながら「これは美味しそう」とか「食べてみたい」と言うような会話があったらメモをして♪♪

 作れるメニューであったら作るようにしています。

 何にしても・・・他のデイサービスも利用している方から「ここの食事が一番おいしい」と言われると、食事にこだわっている甲斐があると言うもの。

 これからも皆さんからそんな嬉しいお言葉を頂けるようなメニューを提供したいと思います。

 嬉しいお言葉を下さった利用者さん。次回はちょっとサービスしちゃおうかな~なんて思っています(笑)

 嬉しいお言葉をありがとうございます☆

根気強く。

2022-08-30
 いよいよ8月も終わろうとしています。

 暑い季節が過ぎつつありますが、暑い季節は熱中症予防の為に水分補給に気を付けています。

 現在ろまん亭には要介護5の方が3名います。二人は認知症、もう一人は身体的にも動きが難しい方。

 この3名に関しては殆どの動作が全介助です。もちろん水分補給も要介助。

 その水分補給の介助ですが・・・

 これがなかなか根気が必要な介助なのです!!

 ・・・と言うのも、水分をゴクゴク飲めないのです。チビチビと小さじ一杯もしくは大さじ一杯くらいずつしか飲んで頂けないのです(^-^;

 ろまん亭のコップは約150mlほど入ります。小さじから大さじ一杯となると・・・10口から30口くらいで飲み干すのです。(目安です・・・笑)

 ゆっくりと、一口ずつ。しかも飲み込みもスムーズではない時が多いので、更に時間がかかります。

 余り一気に飲ませようとすれば、口からこぼれてしまったり誤嚥してしまう可能性もあります。あくまでも本人のペースで。誤嚥しないように気を付けながら。

 目標は一日にコップ2杯から3杯です。

 例えチビチビでも継続して飲み続けて頂けるとスムーズなのですが、それは稀です(笑)口をつぐんで拒否をしたり、口に含んでもなかなか飲み込んでくれなかったり。

 その日その日によって様々ですが、大抵の場合は時間がかかります。

 根気が要りますね~(^-^)

 熱中症も気になりますし、水分不足だと熱がこもってしまったり便が固くなってしまったり。様々な弊害が出て来てしまいます。

 出来る限り飲めるだけ飲んで欲しいと思っています。

 水分介助や食事介助は一人スタッフがかかりきりになります。食事はともかく、水分補給に関しては飲み切るまで付けない事もしばしば。

 そんな時は数回に分けて何とか飲み干して頂いています。

 ゆっくり時間が取れれば最後まで介助出来ますが、そうできない事もあります。

 そんな時は気付いたスタッフが代わる代わる介助に入って飲み干して頂けるようにしています。

 ともかく。。。

 介護度が高い利用者さんの水分補給の介助は根気が必要です。

 少しでも安全に過ごして頂けるように、根気強くしっかりと水分摂取。

 時間と根気が必要ですが、大切な支援の一つです。

 ごくたまにゴクゴク飲んで頂ける事もあるのですが・・・そんな時は何か良い事が起きそうなくらい嬉しいものです(^-^)

 ただ単に水分摂取がスムーズなだけでも・・・些細な事でも嬉しさを感じられる、ろまん亭での支援です♪♪

あぁ勘違い(笑)

2022-08-29
 ろまん亭では利用者さんと沢山お話をします。認知症があろうと無かろうと、そこは関係なく、楽しくお喋り。

 ほとんどの方が軽く認知症があるので、短期記憶が曖昧だったり会話がかみ合わなかったりしますが、それも関係ありません。

 楽しく笑ってお喋りするのがモットーです。

 さてさて、ある利用者さん。要介護1の方です。

 スタッフと楽しそうにお喋りしていますが、ちょっとした話題から、身長や体重、靴のサイズなどの話になりました。

 「〇〇さんは体重は何キロくらいですか?」の質問に、

 「私は100キロくらいあります。」と真顔で答えて(笑)

 ・・・いやいや、どう見ても40キロ前後でしょう・・・
 
 しかし本人は真顔です。するとスタッフも更に聞き返します。

 「じゃぁ僕は何キロくらいに見えますか?」

 「う~ん、私よりもありますね。」

 「そうですね、〇〇さんの倍くらいはありますよ。」

 「じゃぁ200キロくらいなのですね。」

 と、こちらも真顔(笑)

 う~ん、何かを勘違いしてるようです。しかし本人は思い込んでいるので、おかしな問答になっているとは全く気付きません。

 更にスタッフが続けます。

 「〇〇さんの靴のサイズは何センチですか?」

 「私は1メートル20センチくらいです。あなたは?」

 「う~ん、僕は1メートル27センチくらいです。」

 ・・・1メートルが余分です(笑)・・・

 話している本人は違和感なく話しています。その利用者さんとスタッフの問答が可笑しくて可笑しくて(笑)

 「僕は足のサイズは1メートル26センチですよ~。」と、横槍を入れてみましたが、何故かスルー(^-^;

 あぁ、今はスタッフとの会話に集中しているのだなぁと思いました。それにしても体重は100キロ、靴のサイズは1メートル20センチとは。

 本人はそう思い込んでいるので、真剣そのもの。その会話のやり取りに笑いを堪えるのが大変でした(^-^)

 体重にしても靴のサイズにしても、まぁなんの問題もありません。ただただ楽しくお喋り出来れば良いのです。認知症の方は思い込みが強いので、一度思い込んだら修正するよりもそのまま進んだ方が会話が弾む事が多くあります。

 もちろん問題のある思い込みの場合は修正しますが、誰も傷付かない事であれば、そのまま話を進めるのも楽しいものです。

 言葉の聞き違いや思い込みによる不思議な会話。

 そんな会話がろまん亭では毎日繰り広げられています。

 笑いの絶えない日々、ろまん亭ならではの時間が流れています♪♪

時間がかかっても。

2022-08-27
 手引き歩行です。

 介護度が高い方の場合、足の出が悪いケースが多いです。しかしろまん亭では少しでも歩けるようなら手引きで歩いて頂くようにしています。

 もちろん状況に応じて車いすも使用しますが。

 居間から脱衣所まで歩数で言えば数歩のところ、ちょこちょこ歩きで数十歩。腰が引けて少し引っ張らないといけませんが、辛うじて歩けるので歩いて頂くようにしています。

 ちょこちょこ歩きでも足の出が割合良ければ外を歩く事もあります。普通に歩けば1分もかからない所を10分近くかけて歩きます。

 もちろん時間があればのお話で、時間が無ければ距離を短くしたりしています。

 車いす対応は実際早いし楽です。利用者さん本人も楽だと思います。しかし車いすの移動に慣れてしまうと筋力は著しく低下してしまいます。

 気休めかも知れませんが、少しでも自身の足で歩いて頂く事で筋力の維持を図ります。ちょっとずつでも積み重ねは大事だと思います。

 ご自宅に帰ればほとんどの方は車いすを使っていません。ご家族が手引きをしたりして移動しているケースが殆ど。

 なのにデイサービスで車いすを使用して歩行を疎かにしてしまっては本末転倒。実際なかなか人員が割けずに止む無く車いす対応のデイサービスもあろうかと思いますが、ろまん亭では極力歩ける方は手引き歩行を試みます。

 手引き歩行は介助者の負担もなかなか大きく、負荷がかかりますがそこはスタッフ同士でフォローし合いながら対応します。

 普通に歩けばほんの数歩でも介護度の高い方には難しい距離。ほんの数分で歩けるところも介護度の高い方には延々と続く道のりに感じるのかも知れません。

 手引き歩行介助をしている自分も時折長く感じてしまうのですから。

 でも、一歩一歩確実に歩けば必ず到着します。到着したらゆっくりして頂けば良いのです。それまでの少々辛抱。皆さんには頑張って頂いています。

 ろまん亭はバリアフリーではありません。実際皆さんのお住まいと同じような感じです。段差はあるしコードもあります。

 移動時はしっかり歩ける方でも必ずスタッフが側に付いて転倒防止に努めています。

 皆さんに足元を注意する意識を持って頂ければいいなぁと思っているからです。日常動作のリハビリ。日頃から意識をすればご自宅での転倒を防げる可能性は高くなります。

 便利で楽なものは時として良いものだと思いますが、アナログだってあながち悪いとは言えないと思います。

 介助者には少々負担がかかりますが、利用者さん達の日常を少しでも安全に過ごして頂けるお手伝いが出来るなら、それがデイサービスの在り方だと思っています。

 例え時間がかかっても。

 ご自身の足で少しでも歩けると言う意識を持って頂ければ幸いです。

 これからもアナログではありますが、皆さんと一緒に歩んで行ければと思いながら、今日も手引き歩行をお手伝いさせて頂きました♪♪

原因不明なイラつき。

2022-08-26
 要介護5の利用者さんです。

 今朝お迎えに伺うと・・・朝から何故かイラつきと興奮しています。送り出しのヘルパーさんの情報だと、朝の仕度時にトイレ誘導し排尿があった後からイラつきだしたとの事。

 本人から何に対してイラついているのか訴えられないので、原因不明です。

 これまでのケースとしては、眠気か空腹か排泄か。排泄は先ほど済ませたし排便は一昨日済んでいるので排泄ではありません。だとすると眠気か空腹か。

 ともかく原因は分かりませんが、乗車してろまん亭へ向かいます。途中もう一人の利用者さんのお迎えですが・・・要介護5の利用者さん、イラつきと興奮が止まりません!!

 久しぶりに車内で奇声を上げてしまったり、暴言が多く出ます。これは同乗する方がびっくりしてしまうなぁ・・・

 もう一方のお迎え、乗車前に一言お伝えします。

 「いつも一緒に乗っている方が今日はちょっと興奮気味です。もしかしたら大きな声を出してしまうかも知れませんが、気にしないで下さいね。すみません。」

 「そうですか、分かりました!」

 快くお返事して下さいました。有難いですね(^-^)

 そして乗車。要介護5の方の奇声と暴言。同乗した利用者さん、流石に苦笑いでしたが、「ほらほら、大丈夫ですよ。」とか「そんなこと言わないでね~。」と優しく声掛け。

 本当に有難いです。

 到着後、この要介護5の利用者さんは個別対応なので静養室へ。お昼前までイラつきが止まりませんでした。

 珍しい。。。

 眠気か空腹か。

 眠気ならばもう少し早い時間から居眠りが始まるのですが、お昼前まで止まらなかったところを見ると・・・

 原因は空腹かも知れません!!

 ・・・と、昼食時は落ち着いていて、食事介助が楽なほどパクパクと食べていました。

 原因は空腹か~(^-^;

 食後は落ち着きを取り戻しました。

 しかし・・・今日はそれだけでは終わりません!!流石要介護5のパワーです!!

 夕方15時過ぎ。少しずつ様子に変化が表れ始めました。そうです。朝と同様のイラつきと興奮が始まったのです。夕方になると少し不安定になるのはこれまでもあったのですが、今日のイラつきと興奮は少々激しい。。。

 朝と全く同様な状態です。

 眠気か空腹か。

 排泄は済んでいたので、上記のどちらかが原因かもしれません。眠気は仕方ないとして、空腹もそこで何か食べて頂くと夕食が食べられなくなってしまいます。

 もう帰るまで手の打ちようがないのです。

 イラつき興奮しているその方にをなだめながら、気分が変わるように話しかけたりしましたが、結局帰宅までイラつき興奮状態でした。

 自宅に到着する頃に少し落ち着いたようで良かったです。ご家族に一日の状況を説明し、お互い原因が分からないですね~と、笑っての申し送りでした。

 認知症の方の場合、自身の訴えが出来ないケースは多くあります。そんな方々の場合は周囲がある程度気付かなければならないのですが、ピンポイントで原因究明出来る事は少ないです。

 原因を解消しなければ状況の変化が余り望めません。何かが過ぎ去るのを待つばかり(^-^;

 あれこれと働きかけながら、出来る限り思い付く対応を試みます。時には正解の事もあり、そんな時はホッとします。

 今日のイラつきと興奮の原因は何だったのか。

 なんとな~く空腹だったのかも知れない・・・と、今は思いますが。。。

 真相は・・・本人だけが知っている。

 ですね(笑)
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