～2022年9月
このホームページ作成が平成２３年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・（＾〜＾）
徒然なる日記
横になりたいのね～（＾－＾；
2022-08-13
認知症で要介護５の利用者さんです。
ほぼ全介助。意思疎通は難しい状況です。
日中は比較的安定しているのですが、午後・・・特に夕方が近付くと何故か不安定になります。
夕暮れ症候群でしょうか。
いえいえ、恐らく違うと思います。
これまでの状況から、恐らく夕方頃に眠気が強くなってしまうのだと思うのです。
一か月に一度ショートステイを利用します。大抵は二泊三日程。しかし時々ご家族の都合で一週間ほどショートステイを利用する事があるのですが・・・
長めのショートステイを利用した後、午後の不安定さはショートステイ利用以前に増して強く出て来ます。そしてその不安定さの理由がちょっとわかったような気がしました。
何故ならば・・・
ショートステイでは横になっている時間が長いようです。つまり、眠くなると「横になりたい」と言う欲求が出てくるのだと思うのです。
その証拠に、椅子に座りながら段々姿勢が伸びて来て椅子からずり落ちそうな状態になってしまうからです（＾－＾；
明らかに座位ではなく横になりたいと言う気持ちが体に出ているのです。
さて、ここで横にしても良いと思いますが・・・せっかくデイサービスに来ているのだから、せめて一日座位で過ごして欲しいと思っています。
横になれば楽だと思いますが、やはり筋力の低下が気になるし、気力の低下にも繋がり兼ねません。
ご自宅では介護の手が一人だけ。お子さんたちは遠方住まい。当の本人は要介護５です。出来るだけ状態は安定していて欲しいと思いますし、何せ立位保持やある程度の歩行ができる状態であって欲しいと思っています。
介護が必要であっても、立位保持が出来たり歩行が出来ると介護の負担がかなり楽になるからです。
その為には日頃から横になる時間をなるべく少なくして、筋力や気力を維持出来るような対応をしなければなりません。
もちろん横になってもらう事は可能です。そして横になってもらった方が働きかける事も少なく、介護側も楽かもしれません。
しかしその場は良いですが、長い目で見れば、ある程度の状態は維持したい所。本人には苦かも知れませんが、ろまん亭では座位で過ごして頂くようにしています。
午後夕方に近付くにつれて眠気で体が真っ直ぐになり始めてしまいますが・・・その都度起き上がらせたり真っ直ぐになったり、ちょっとした運動の様相を呈しています（笑）
横になりたい気持ちは、よ～く分かりますが、ろまん亭では少しだけ頑張ってもらうようにしています（＾－＾）
怒られながらの食事介助（笑）
2022-08-12
食事が全介助の利用者さんです。認知症で要介護５の方。
今日は食事の時間帯、何故かイラつきと興奮気味です。
普段は言葉が単発で、しかも意味不明な事が多いのですが、何故か「バカ！」と言う言葉ははっきりと出るのです（笑）
イラつきと興奮で、今日の食事介助中は「バカ！」の連発でした（笑）
決して僕に対して言っている訳ではありません。何某かの不穏感がそう言わせているのです。その不穏な原因を取り除かないと止まりません。
要介護５です。「何が原因か」の訴えは出来ません。これまでの様子から眠気・空腹・排泄などの生理的欲求の際に不穏になるケースが多かったので、恐らく今日の食事時間中は何かがあったのだと思います。
排泄は食事前に済ませたので原因ではありません。後は眠気か空腹か。空腹なら食事が始まれば収まるはずですが、食べ始めても収まりません。
・・・となると眠気が一番の原因かもしれません。
しかし食事が始まっているので、食事を済ませてから居眠り等して頂くしかありません。なので、少々イラつきと興奮気味のまま食事を進める事にしました。
一口食べては「バカ！」の繰り返し（笑）
「は～い、すみません！！はい、どうぞ～♪」と、受け答えをしつつ進めます。
決して相手に対して言っているのではないので、そこはしっかりと理解しておかないといけませんね（＾－＾）真に取ると怒られているように感じてストレスになってしまいます。
認知症が重めの方が物を言う時は真剣です。そう思い込んでいるし、言っている事が真実ですから。
「バカ！」と言うのも本当に怒っているかの様子。
でも気に留めずに、「すみません！」や「怒らないでね～」と、穏やかに応えます。どこかのタイミングで収まると良いなぁと思いながら。
しかし残念ながら最後まで怒られながらの食事介助になりました（笑）
怒りながらも食事を口に運ぶとパクっと食べて下さって。モグモグしながらも何か文句らしき事を言っています。しかしまた口に物を運ぶとパクっと。
何だかコントをしているようで笑えます（＾－＾）
楽しく食べられると良いなぁと思いますが、そこは認知症の方、その日の状態によって良し悪しです。
食事が食べ終わったら案の定、直ぐにうたた寝。
きっと眠気があったのに眠れなくてイラつき・興奮していたのでしょうね。そんな状態でもしっかりと完食！！
ひと安心でした。
咀嚼と嚥下がしっかり出来ていれば、多少眠気があっても食事は進めて良いと思います。万一咀嚼と嚥下が止まってしまったりするのであれば、時間を置いての食事介助。
臨機応変に対応です。
認知症の方がイラついたり興奮したり暴言を言ってしまっても、真に受けない事。介護の現場では大切な心得です。
ご自宅では・・・そうも行きませんね。きっと分かっていてもイラついてしまう事が多いと思います。そんな時はその場から少し離れる事をおススメします。
一緒になってイラついてしまうとストレス倍増。少し離れて深呼吸。
ひと息置いて対応すれば多少違うかも知れません。
我々はプロとして、受け入れて受け流して落ち着く状態に向けて行くようにしています。
例え「バカ！」と言われても、大丈夫。
穏やかに受け答えをしながら、介助を進めて行きます（＾－＾）
地震・・・ではありません！！（笑）
2022-08-10
連日の猛暑です。夜は熱帯夜。
利用者さん達は夜しっかりと眠れていない方が多いようです。無理もありません。
日中のデイサービスではクーラーを使用しているので、午後になるとうたた寝をする方が増えました。
今日もひと時全員うたた寝（笑）
そんな時スタッフは移動したりする時は足音を立てないように、物音を立てないように気を付けています。
そ～っと抜き足差し足忍び足♪♪
男性スタッフ。がっしりした体格なのですが、意外と静かに動けます。・・・が、しかし。
ある利用者さんの後ろをそ～っと歩いたら、その利用者さんが突然目を覚まし、
「あれ？地震？！」と、驚きの声を上げました。
「いえいえ、地震ではありませんよ。僕が歩いたのです。」と説明すると、「そうかい、てっきり地震かと思った。」と言いつつ、そのままうたた寝に戻りました。
一瞬の驚きの声に他の利用者さんも目が開きましたが、同じく再び眠りの国へ旅立ちました（笑）
しばらくして再度男性スタッフがそ～っと歩くと・・・
「あれ、また地震？！」
「いやいや、僕が歩いただけですよ～笑」
一度ならず二度も地震と勘違い！！（笑）
男性スタッフは十分音を立てずに移動していたのですが、どうも利用者さんには振動を感じたようなのです。確かに普通に歩くと畳が軋んだりするのですが、慎重に移動していたので、思わずスタッフと目配せして笑ってしまいました（＾－＾）
しかも二度も（笑）
うたた寝時間は２０分程度。皆さん順々に目を覚まします。地震だと思った利用者さんも目が覚めると、そんな事を言ったなんてどこ吹く風。全く気にしないのか覚えていないのか。
その後も色々とお喋りをして笑って楽しく過ごしました。
暑さが厳しい折、夜に眠れていないのであれば眠れる時に少しでも睡眠をとった方が良い季節です。普段日中眠らない方までうとうとしています。
ろまん亭の利用者さん達は年齢よりも若く見えますが、よくよく考えるとほとんどの方が８０代後半です。
この暑さに加えて夜眠れないとなると体力が心配にもなります。
起きる時にはしっかり起きて、眠る時はしっかり眠る。
メリハリを付けて過ごして頂ければと思います。
それにしても、ゆっくりそ～っと移動しているのに、地震と勘違いする揺れを感じるなんて（笑）
しばらくはスタッフ同士で笑い話になりそうです♪♪
保清で男前～♪♪
2022-08-09
７月からご家族の希望により入浴を始めた利用者さんがいます。湯船に浸かるのがお好きだそうですが、ご自宅での対応が難しくなった為、入浴希望となりました♨
確かに体の動きが少々不安定。歩行は手引きですが、足が思うように動きません。気持ちは前に進んでいるのですが、足が付いて来ない為、所々前のめりになってしまいます。
ご自宅では浴槽を跨げなくなってしまったようです。
さて、ろまん亭では。。。
入浴拒否が出るかなぁと思ったら、意外とスムーズに入る事が出来ました。問題は浴槽を跨げるか・・・です。
素直に足が上がらないので、順々に進めて行きます。
先ずは浴槽に向かって立ってもらい、介助者は後ろから支えます。そして支えながら足を上げる補助。ゆっくり片足を湯船に入れたら自分も一緒に片足を入れて介助。
次にもう片方の足をゆっくり上げて湯船に入れます。その際常に後ろから抱きかかえるように支えて安定させます。不安定だと一気に動きが悪くなってしまうので（＾－＾；
浴槽に両足で立てたら後は向きを変えてもらってゆっくり沈んで頂きます。
出る時もゆっくりと立ち上がり、その際介助者も湯船に入って後ろからしっかり支えて・・・
しっかりと利用者さんにくっついて安定させての介助。まぁ短パンは濡れるしTシャツも濡れますが、それは入浴介助ですので想定内です。濡れる事よりも利用者さんがお好きな湯船に入れることが優先です。
入浴開始から一か月。以前から少し気になっていた事がありました。それは・・・
髭の剃り残しと鼻毛と眉毛です（＾－＾）
今日は時間があったので髭剃りと鼻毛切りと眉毛を整えました！
保清ですね♪♪
やはり髭の剃り残しと鼻毛を切っただけでもさっぱりです。更に何本か微妙に伸びている眉毛を切って出来上がり～♨♨♨
「あら～、〇〇さん。随分男前になりましたよ～！」とお声がけ。本人は満更でもない様子で、
「そうですか。うふふふ。」と。
認知症で介護度が少々高めの方ではありますが、時折反応が正しいのです。今回の保清は本人も十分理解できたのかも知れませんね。
入浴が終わり居間に戻ると・・・他の皆さんも気付いて下さいました！！
「あ～、〇〇さん、さっぱりしましたね～！男前ですよ～！」
そんな声掛けに本人も嬉しそうです。
この利用者さんは散髪から髭剃り等は全てご家族がしているそうです。髭剃りは電気カミソリなので、どうしても剃り残しが出来てしまいます。
鼻毛も少々飛び出している方だったので、切ってさっぱり。ピョンピョン何本か飛び出ていた眉毛も切ってさっぱり。
男っぷりが上がりました♪♪
今後はろまん亭でさっぱりと保清をして頂く事にします。
きれいさっぱり身だしなみ。
大切な支援の一部です（＾－＾）
かき氷。
2022-08-08
夏の定番と言えば「かき氷」ですね。そして今行われている甲子園。夏の風物詩です。
先週の涼しさから一転、暑さが戻って来ました。暦の上では立秋を迎えましたが、まだまだ夏本番です。
さて、暑い日が戻って来たのでいよいよかき氷を皆さんに提供しようと思います。シロップはイチゴ・メロン・レモンのラインナップ♪♪
お好きな味を提供です（＾－＾）
手動式のかき氷機。ガリガリと目の前で削ります。
すると皆さんの目が輝き始めました！！やはり夏の定番ですね♪
「懐かしいね～！」とか「昔はよく家で食べたものです。」など、昔の思い出話にも華が咲きます。
この時期はろまん亭では珍しくテレビを点けておきます。もちろん甲子園。
甲子園の試合を一緒に観戦しながら四方山話をしつつ、かき氷を頬張って頂いて。
さながら自宅のような雰囲気です（笑）
「甲子園を観戦してかき氷を食べるなんて、夏ですね～！」と言うと、
「そうだいね～！いいよね～！！」と大喜び。
折角なのでお替りしたい方には違う種類のシロップで提供します。なんだかんだ言って一番人気はイチゴでした。いつの時代も変わらぬ人気のイチゴシロップのかき氷です（＾－＾）
皆さんのテンションはアゲアゲ♪♪
「うちも買おうかしら！」
「いやいや、ろまん亭でいくらでも作りますから、ここで食べて下さい！」
そんな会話をしながらのひと時でした。
かき氷一つでこれだけテンションが上がって会話が盛り上がって♪食べる事って大切ですね～♪♪
皆さんの懐かしい食べ物や昔馴染みの食べ物はテンションも上がるし会話も盛り上がります。これからも色々と皆さんが懐かしいと感じるものを提供出来ればと思います。
そういう僕も・・・
幼少期、田舎の祖母が夏になるとかき氷を作ってくれました。そのかき氷が美味しくて～♪しかしど田舎。製氷皿が少なくて沢山食べられなかったのが残念だった記憶があります。
ろまん亭ではそうならないように製氷皿は沢山用意してあります！！
皆さんにはお腹が痛くならない程度に楽しく食べて頂こうと思います。そして定番のシロップだけではなく、ちょっと変わったシロップや小豆なども使って今風のかき氷も楽しんで頂こうと思います♪♪
まだまだ暑い日は続きます。今年の夏はかき氷の出番が多くなりそうな予感がします（＾－＾）