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ふれあいと和みの家
≪大利根ろまん亭≫


●有限会社ゲン
〒371-0822
群馬県前橋市下新田町329-11
TEL.027-252-7735
FAX.027-252-7782

≪大利根ろまん亭≫
介護支援事業
≪大利根ろまん亭≫

~2022年9月

このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)

徒然なる日記

抜き足差し足忍び足(笑)

2022-09-17
 台風の影響で曇りの土曜日となりました。気候も秋、過ごし易い一日です。

 こんな天気だと・・・皆さん食後にうたた寝です。もれなく皆さんおねむモードに入りました(^-^)

 ろまん亭は一般の民家です。普通に動くと物音がしたりして、皆さんを起こしてしまいます。そうならない為に・・・

 皆さんがうたた寝している最中は、スタッフ全員「抜き足差し足忍び足」なのです。襖を開けるにも窓の開け閉めにも気を付けて、音を極力立てないように気を付けます。

 スタッフの動きが変(笑)

 皆さんがうたた寝の間は音楽も止めます。短時間でも集中してうたた寝をすれば、目が覚めてからは元気一杯!中途半端が一番ぼや~っとしてしまいます(^-^)

 時間にして約15分から20分くらい。皆さんの軽いお昼寝が終わりました。終わったと思ったら・・・今度はお喋りやお散歩と、自由に過ごして頂きます。

 メリハリは大切です。

 眠気が強い時は集中して寝る。起きている間はお喋りや軽作業などでワイワイガヤガヤ♪♪

 これから益々良い季節になります。食後のうたた寝タイムが多くなるかも知れません。

 皆さんが集中してうたた寝タイムを過ごせるように、スタッフ一同「抜き足差し足忍び足」で行動するように心がけたいと思います(^-^)

集中すれば♪♪

2022-09-16
 利用者さん達は多かれ少なかれ耳が遠くなります。聞き取りも悪くなるのか聞き違いも沢山あったりします。

 その聞き違いも面白いのですが・・・そのお話はまたの機会に。

 今回は耳が遠い方のお話です。

 補聴器を付けている方の場合は積極的に補聴器側に座って話しかけます。出来るだけ大きめの声とゆっくり目にお話をするようにしています。

 声のトーンも大切だと思います。低い声は意外と通り辛いのです。適度に高めのトーンが良いような気がします。

 横に付いてゆっくり大き目な声。声のトーンはやや高め。そんな事を意識しながら話しかけるようにしています。

 しかし・・・それだけ気を付けながら話しかけても聞こえない時もあるのです。大抵そんな時は「眠気」や「集中力」が関わっているように思うのです。

 眠気については仕方ありませんね。そっとしておいて、しっかり目覚めてから働きかけます。

 集中力に関しては・・・その瞬間何に集中しているかによります。話に集中して欲しい時は、その方がお好きな話題を振るようにします。

 そしてテンポよく話を進める事。相手が話した内容をしっかりと救い上げて広げる事。

 耳が遠い方の多くは聞こえ辛い為、途中で諦めてしまったり、最初から聞こうとしないケースも多いと思います。相手が話した内容を基に話を広げて行くと意外と乗って来たりするのです。

 乗って来ると集中力が出て来ます。集中力が出ると意外や意外、話しが通り易くなったりするのです。

 相手を集中させるような内容の話が提供出来ると良いですね~(^-^)

 もう一点、他の方と繋がりを付ける事。

 マンツーマンでも良いのですが、デイサービスは複数の利用者さんがいます。出来れば周囲を巻き込んでの会話が望ましいと思っているので、耳が遠い方も含めてお話しに引き込んで行けるようにしています。

 先ずはメインに耳が遠い方を置きます。その方とお話をしている内に、時々他の利用者さんに視線を投げます。目が合ったらその方も話せるように会話を少し変化させたりして言葉を引き出します。

 両者の言葉を上手くミックスして次に進むのです。

 マンツーマンではなく、他の利用者さんも含めた会話になって来ると、楽しくもなります。楽しくなれば集中します。集中すれば言葉も通り易く・・・

 相乗効果です。

 内容は然程関係は無く、楽しい内容であれば良し。

 例えば今日はエリザベス女王逝去の話から・・・

 「〇〇さんは王様になりたいですか?」

 「70年も王様をしたら飽きちゃうから10日間くらいでいいよ。」

 「確かに~!じゃぁ△△さんは女王になりたいですか?」

 「私は平民でいいよ~!」

 「やはり平民が気楽でいいですかね~♪」

 と言うような、四方山話(笑)もちろんそこから色々な内容のお話しになるのですが・・・(^-^)

 誰でも参加出来る内容をそれぞれに振って、その返答で話を広げるのです。

 楽しくなれば耳が遠い方も意外と話が通るのです。

 集中して頂く為の話術はろまん亭では必要かも知れません。

 「耳が遠いから・・・仕方ない。」ではなく「耳が遠くても・・・大丈夫。」

 そんな会話をしながら楽しんで頂けると良いなぁと思っています♪♪

座りたがる(^-^;

2022-09-15
 認知症で介護度が高めの利用者さん達。トイレ介助や入浴介助時に立位保持をしてもらえると有難いのですが・・・

 足の筋力が低下しているのか、それとも立っている意思がないのか。はたまた両方なのか分かりませんが、時々急に座りたがるのです(^-^;

 「倒れる」と言うよりも、「座りたがる」が適切な表現だと感じます。

 トイレ介助や入浴介助の時に着衣の上げ下げで立っていてもらうのですが、段々腰が座る体制になって来るのです。

 そんな時、両腕を持って立位保持をしてもらおうとすれば、当然介助は出来ません。介助者の両腕も塞がってしまうので。なので、そんな時は後ろからつっかえ棒のイメージで利用者さんに体を預けます。しかも下から上に押し上げるようなイメージで。

 端から見れば、まさに「人」の形になっていると思います(笑)人と言う字はお互いが支え合って出来ている漢字・・・と言うセリフが昔あったような(^-^)

 まぁ正にそんな風に支えます。

 真後ろに座ろうとするのはまだ良い方。右や左に傾きながら座ろうとするのは少々大変です。相手がどの方向に向けて座ろうとしているのかを判断しなければなりません。

 しかし意外とつっかえ棒のように体を預けると、一旦何とか止まります。体で利用者さんの支えになり、空いた両手で介助をこなす。

 アナログな介助ですね(笑)

 でも・・・ご自宅では家族が何とか頑張っている訳ですから、デイサービスでも工夫して出来る限り一人介助で対応しています。もし良い方法だったりすればご家族に報告。

 「〇〇でやってみたら意外と楽でした!」と、一つの参考になればと思っています。

 通所は在宅が基本です。その在宅でご家族が何とか介助しているのですから、プロである我々は出来るはず。もちろん物理的に難しい介助は二人介助だったり便利グッズを使ったりもします。

 基本的な考えとして、在宅ベースでの介助。より良い介助をする為には、先ずは工夫して対応して行く事が大切だと思います。

 何度も試行錯誤して、スタッフと話し合って。

 そうすると意外とやり易い方法が見えて来たりするのです。

 もちろん時間がかかったり介助者の負担が大きかったりしますが、何度も言うように、在宅ではご家族が何とか介助しているのです。

 二人住まいなら一人で介助しているのです。きっとご家族も色々と工夫しながら日々を送っているのだと思います。

 そんなご家族により安全で楽な方法があるならばご紹介したいと思うし、何か良いアドバイスが出来ればとも思います。

 その為にはアナログな介助が必要でもあるのです。

 効率を考えると、二人介助や車イスなどを使って介助した方が早いです。しかしそれは在宅と同じと言えるでしょうか。

 我々は生活リハを掲げています。在宅と同じような環境で、同じように介助をする事。

 僕は大切な事だと思っています(^-^)

 しばらく立っていると座ろうとする利用者さん達。強引に引き上げるのではなく、つっかえ棒としておしくらまんじゅうすると案外立位を継続出来るのです。

 ちょっとした工夫、大袈裟に言うと力学的な発想で対応するとお互い割と楽になるのではないかと思っています。

 腕の力だけで行う介助ではなく、体全体を使っての介助。

 アナログではありますが、密着しての介助はお互いの信頼感も篤くなるのではないかと思っています(^-^)

血圧。

2022-09-14
 毎回ろまん亭に到着した後、皆さんバイタルチェックします。血圧測定に体温測定。

 高めの方もいれば低めの方もいます。それぞれに合った数値があると思います。

 血圧が高めの利用者さんがいます。ちょっと心配になるほど高いのですが、ご家族の方針として余りお薬に頼らない・・・と言う事なので、血圧が高いと分かっていても降圧剤は服用していません。

 本人も薬嫌いとか(^-^;

 始めの頃は余りに数値が高いので心配していましたが、今では数値が高くないと心配になってしまいます。

 何故かと言うと・・・

 血圧が高い方が調子が良いのです!!

 要介護4の方。歩行は手引きです。その手引き歩行が一層不安定の時は大抵血圧の数値が普段より低い時なのです。低いと言っても一般的には良い数値なのですが・・・

 普段が高いので、一般的に良い数値とされる数値では「低い」部類に入ってしまいます。

 「あら~、血圧の数値が良いですね~!」と言う時は殆どぼ~っとしてしまったり、動きが悪かったり。

 「お~、血圧が高いですね~!」と言う時の方が余程反応も良いし動きも良いのです。

 この利用者さんには高めの血圧があっているのかも知れません。

 他にも・・・朝から興奮気味の方は血圧の数値が高めです。興奮なく静かな時は血圧が低め。

 つまり、個人個人の平均血圧の数値よりも低いと反応が鈍く、動きも余り良くないと言う事なのです。

 あくまで「個人個人」の血圧の数値のお話ですが・・・

 認知症の利用者さん達は自身の体調の訴えが出来ません。調子が良いのか悪いのか。それは動きや表情、発語や普段の違いを見極めて、周囲で判断するしかありません。

 判断する材料の一つとして「血圧」があるのです。

 高すぎるのも心配だし低すぎても心配(^-^;

 でも、それぞれの平均血圧をしっかりと把握し、その数値を基準に判断すると良いと思います。

 今日もお一方、何となくぽ~っとしていたので血圧を測ってみたら・・・普段の血圧よりも30くらい低い数値。

 「なるほど」と、納得。

 もう一方。普段よりも眠気が強い。血圧を測ってみたら・・・やはり普段よりも20くらい数値が低い。

 こちらも「なるほど」と納得。

 そんな時は余り無理をさせずに様子見です。血圧が普段と同じくらいに回復すれば状態も戻って来ます。

 数値の高低はあると思いますが、「普段と同じ」と言う事が大切な利用者さん達だと思います。ささやかな変化を見逃さないように、スタッフ全員でしっかりと見守り。

 「いつもと変わらない」事って大切な事なのですね(^-^)

上からが正解だったかなぁ(^-^;

2022-09-13
 食事後に義歯を外して洗浄する利用者さんがいます。要介護5の為、我々で義歯を外して洗浄します。

 義歯を外す際、声掛けをして外すのですが、言葉の理解が難しくて拒否。歯を食いしばってしまいます。力を抜いて頂けるとスムーズに外せるのですが・・・

 確かに言葉の意味が分からなければ、突然他者が口に指を入れて何かしようとしているのですから、歯を食いしばってしまっても当然です。

 グッと食いしばってしまいます。なので下の義歯から外すのが正解と思い、行って来ました。指を入れて上の歯を押し上げて少し口が開いたら下の義歯をパコッと外します。パコッと外れると自然と力を抜いてくれるので、上の義歯は外しやすいのです。

 しかし口が開くまでにかなり抵抗感があります。こちらも力を入れなければ外せません。

 色々と試行錯誤しながら・・・笑って頂けると外しやすい事に気付きました。義歯洗浄の時は周囲の皆さんと一緒に何とか笑わせるのですが・・・毎回笑ってくれる訳でもありません(^-^;

 歯を食いしばるのもストレスだろうなぁと毎回感じていました。

 そこで・・・今回は敢えて上の義歯から外してみようと思いました。

 親指と中指で上の義歯を挟んで歯茎と義歯の隙間に指を入れてみると・・・

 なんとなんと~!パコッと外れる音がしました!!そのまま隙間に指を入れ進めると、スムーズに外れます。片方の義歯が外れればもう片方は簡単に外れます。

 歯を食いしばったままでしたが、パコッと外し易かったように感じました。これは次回も試す価値があります。

 もし下の義歯を先に外すよりも上の義歯を外す方が簡単であれば、今後は上の義歯から外す事になります。

 やはり一つの方法に囚われてしまうのは良くありませんね。先ずは色々と試さないといけませんね。

 これまでは力ずく、もしくは笑わせて外す事が主流でしたが、今後上の義歯から外す事がスムーズであれば利用者さんのストレスは軽減されるはずです。

 下から外す事が正解と思い続けてきたのですが、上からが正解だったかも知れません。無駄に利用者さんに負担をかけてしまっていたかも知れません。

 次回上の義歯から外してみて、スムーズならば今後は上から外すようにします♪♪

 歯を食いしばる利用者さんにいつも「ごめんね~」と言いながら外していたのですが、今後は負担なく外せれば良いなぁと思います。

 一つの方法に囚われず、常に柔軟に試行錯誤して利用者さんの負担が少しでも軽減するような方法を見つけ出したいと思います。

 今日はほんの思い付きでしたが、上から外してみて良かったです。

 次回の介助に期待です(^-^)
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