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ふれあいと和みの家
≪大利根ろまん亭≫


●有限会社ゲン
〒371-0822
群馬県前橋市下新田町329-11
TEL.027-252-7735
FAX.027-252-7782

≪大利根ろまん亭≫
介護支援事業
≪大利根ろまん亭≫

~2022年9月

このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)

徒然なる日記

ゆったりが望ましい(^-^)

2021-10-30
 朝晩が冷えて来ました。日中は日差しがあり、ろまん亭の居間はぽかぽかですが(^-^)

 さて、寒くなって来ると少し気になる事が出て来ます。

 それは着衣です。どちらかというと肌着。

 ご自身で着衣が出来る方の場合はその時の気温に合わせて重ね着をしたりします。もちろん多く着過ぎてしまうケースもあるので、着衣が怪しい方の場合はろまん亭でチェックさせて頂き、必要であれば脱いで頂いたり着て頂いたり。

 認知症の方の場合はご家族が着衣を一式用意して下さいます。

 そしてここでちょっと気になる事があるのです。

 今は寒くなるとヒートテックのような温かさを保つ為の肌着が出回っています。確かに温かく薄手で重宝しますが、認知症の方の場合は一概にそうとは言えない事もあるのです。

 ヒートテック的な素材は体にぴったりしたものが多いです。この「体にぴったり」が果たして良いのかどうかと言う事なのです。

 認知症で入浴や排泄介助が必要な方の場合、肌に密着した肌着は着脱が少々大変。もちろん本人も腕を上げたりちょっと窮屈な動きをしなければならなかったり。

 そんな動きを嫌う方は多くいます。

 他にもぴったりしているが故に起こる事。それは「擦れてしまう」と言う事。

 ぴったりしているので、脇や股が擦れてしまうケースがあるのです。擦れている事を感じる方でそれを直せる方なら良いのですが、認知症の方の場合はまず擦れている事を感じているのかどうか。更には擦れている部分を直せるかどうかなのです。

 多くは感じず直せずです。

 入浴の際、脱衣をして頂くと脇や股の辺りがほんのり赤くなっている事があります。

 擦れている、もしくは密着し過ぎて赤くなっていると言う事。

 なので・・・

 特に認知症のある方の場合は「ゆったりした肌着」を推奨しています。昔からあるゆったりした肌着。

 認知症の方で様々なシーンで介助が必要な方の場合、しょっちゅう外出する事はありません。多くの時間を屋内で過ごします。

 と言う事は、肌着は保温性の高い素材では無くても良いと思うのです。ゆったりとした、昔からある肌着。寒さが気になって来るならば裏地に毛があるものだってあります。

 軽くて体にフィットして保温性が高い肌着。我々にとっては有難いものですが、利用者さんにとっては必ずしも良い肌着とは言えないのです。

 もちろん認知症ではない方にも該当するケースはあります。

 ご家族が気を利かせてくれて温かく保温性の高いフィットした肌着を用意してくれたのですが、着脱が難しかった事はこれまでにも多くありました。

 ご家族がフィットしていて温かく保温性が高い方が良いと言うのであれば、もちろんそれで良いと思います。

 しかしながらこれまで多くの利用者さん達の介助をして来て思う事は、温かな素材でゆったりした肌着や着衣が本人も介助者も対応し易いと言う事なのです。

 一番気になるのはやはり訴えが出来ない利用者さんです。脇擦れ股擦れしていても、肌着を直せない、訴えられない場合、気付くと擦れ擦れになってかぶれのような状態になっている事しばしばなのです。

 なので、ろまん亭では皆さんの着衣に関しては「ゆったり温かい」物をおススメしています。

 体にフィットして温かいのは有難いのですが、その方の状態によっては「合わない」場合もあります。

 フィットで温かが全てダメとは言いませんが、ゆったり温かが一番利用者さん達には合っていると思います。

 あくまでろまん亭の考えでありますので、何かの参考になればと思います(^-^)

有難い応援。

2021-10-29
 これまでも何度か書きましたが、今ろまん亭の庭木の剪定をしています。最終段階に入って大きな気を切ります。

 今日はその中でも一番高く大きな木。シュロの木です。

 高さは・・・約3メートル・・・と思ったら4メートルありました(^-^;

 シュロの木は木肌に綿のような繊維があってノコギリで切るには少々重労働。しかし道具はノコギリしかないので何とかやっつけようと思います。

 根元から切るのは危険です。万一隣家の方に倒れたら・・・恐らく物置などは壊れてしまいます。

 なので半分から少し上の辺りを第一段階として切る事にしました。もちろんろまん亭の庭に倒れるように計算して切り込みを入れます。

 シュロの木の上部はかなり重量があります。自分も気を付けなければ。。。

 ノコギリの歯もなかなか通りませんでしたが、何とか倒れるかどうか位まで切り、ろまん亭の庭に向けて押し倒します。

 結構な音を立てて倒れました。

 無事成功!!

 それを見ていた利用者さん達から拍手を頂きました(笑)

 残りの幹は長めではありましたが、これもろまん亭側に倒れるように切り込み、押し倒して終了。残るは後始末です。

 シュロの木の枝を切り落とし、紐でまとめて捨てられるようにします。この作業はシュロに限らず手間がかかる作業。しかし切らせて頂いた以上、敬意を持ってしっかりと後始末までしなければなりませんね。

 枝木のまとめは皆さんからよく見える場所で行います。3か所から4か所を紐で縛ってまとめます。

 「ほらほら、少し休んでください。」

 と、中から利用者さんが声を掛けて下さいます。

 「ちゃんと飲み物を飲みながら!」

 と、他の利用者さんから。外からなので大袈裟なジェスチャーで応えます。時々シュロの木の枝を持って踊って見せたりしてサービスします(笑)

 枝を持っての踊りは何度やっても大笑いして下さるので、定期的にお見せしました(^-^)折角ですから楽しくね♪♪

 剪定を始めて2時間くらいすると皆さんから「もう休んだら?」と、優しいお言葉。「これをまとめたら終わりにしますね!ありがとうございます!!」

 「いえいえ、こちらこそありがとね!」と返答されて、「はて、何故お礼を言われるのか?」と思いますが、利用者さん達世代の方にはよくある返答なのです。

 所謂「労いの言葉」として僕は受け取っていますが。。。

 黙々と作業するよりも皆さんと内外でワイワイしながら剪定するので楽しく作業させて頂いています。

 有難い応援者さんです。

 さて、大物の庭木のシュロの木。無事剪定完了。あと一息でほぼ終わるのですが・・・

 もう少し皆さんに作業を楽しんで頂きながら、剪定したいと思います。

 自分なりに・・・手際がかなり良くなって来ていて庭師になれるかもな~なんて思ったりしています(笑)

思い込んだら一筋です(^-^)

2021-10-28
 利用者さん達は・・・認知症があっても無くても比較的思い込んだら一直線の方が多いと思います。

 今日は読み違いシリーズです。

 ある情報誌を見ながら皆さんとお話をしました。今回は和食のランチ特集で、様々なおかずが写真で掲載されていました。

 文字を見ると音読したくなる方が居ます。今日はその方中心に本を見る事にしました。

 「これがお味噌汁でこっちが刺身だって。」

 例の如く文字を音読します。

 「天ぷらの揚げ物に、これはデジルマキタマゴですって。」

 ・・・ん?・・・デジルマキタマゴ??・・・

 「あ~〇〇さん。これはダシマキタマゴと読むんですよ。」

 「あ、ダシマキタマゴね。」

 何となくスルーな感じです。そしてまたつらつらと他のおかずを読み上げます。せっかくなので、少ししてからもう一度出汁巻き卵を指さして、

 「あれ、これは何て書いてありますか?」と聞くと、

 「これはデジルマキタマゴって書いてあるよ。」と。

 思わずスタッフと目を合わせて笑ってしまいました。

 「そうそう、デジルマキタマゴですね~!でもこれは多分ダシマキタマゴって読むのだと思いますよ~。」とさり気なく訂正。

 その場では本人も「あぁ、そうか。」と納得するのですが、どうにもこうにもスルー感が満載です。案の定、その日一日出汁巻き卵を呼んで頂くと最後まで「デジルマキタマゴ」でした(^-^)

 一度頭にインプットされてしまうと、なかなか修正が難しい事があります。まぁ今回のように大したことでは無ければ問題ないのですが・・・これが何かしなければならない誘導だったりすると、さぁ大変。

 思い込みや気持ちを切り替えさせなければなりません。

 ささやかな読み違いは笑いで済みますが。。。(笑)

 今回恐らくやんわり訂正の際、スルー感があったので、きっと頭の中では完璧にダシマキタマゴではなくデジルマキタマゴになっていたのだと思います(^-^)

 微笑ましい読み違い。

 思い込んだら一筋の一面でした♪♪

二件の契約。

2021-10-27
 今日は珍しく午前と午後に各一件の契約がありました。

 午後の方は10月から利用している方。要支援でしたが要介護が出た為、担当者会議。

 デイサービスは現在要支援の方が利用する場合は「第一号通所型サービス」と言う名称になり、要介護の方の場合は「地域密着型通所介護」となります。

 なんだかややこしいですね(^-^;

 内容は一緒なのです(笑)

 午前中の方は先週お試し利用をされた方。正式に11月から利用して頂ける事になり、嬉しい限りです。

 担当者会議及び契約に伺うと・・・ろまん亭に行く気持ちになっていたようで、そそくさと準備を始めました。

 「今日は話し合いだけだよ。」とご家族の方が伝えて下さって納得。

 ろまん亭を利用する気になって下さっていたのはとても嬉しかったです。

 前回のお試しの時は距離感を大切にする接遇かな・・・と思ったのですが、ご家族のお話を聞くと、実は以前はとてもお喋りだったそうです。

 それが何故に薄いリアクションになってしまったのか?

 あくまで想像ですが、耳が遠くなってしまった事は大きな原因の一つかも知れません。

 聞き取れないのは仕方ないとして、自分が話しかけて相手が返事をしても聞こえないとなると、「自分が言った事に返事をしてもらえない。」と感じてしまうかも知れませんね。

 また、こちらから話しかけても聞こえないとなると「相手にしてもらえない。」と感じてしまうかも知れません。

 そうなると段々会話が億劫になってしまい、必要最小限のコミュニケーションになってしまったのかも知れません。

 ろまん亭を利用する事によって、気持ちが少しでも上向きになり、明るい気持ちになれたら良いなぁと感じました。

 だからと言って焦ってはいけません。あくまで本人のペースを守りつつ、少しずつ少しずつ馴染んで行ってもらえたらなぁと思っています。

 前回のお試し時、普段通りに働きかけると少々面倒そうなリアクション。しかし適度な働きかけには反応して下さいます。返事が無かったのは聞こえていないから。

 そんな様子だったのではないかと思いました。

 11月からの利用です。ご本人が過ごしやすい環境を整えて、外に出る事が定着できると良いなぁと思っています。

 ご家族曰く「今日行く気になっていると言う事は気に入ったのだと思います。」と。「嫌だったら準備はしません。」とも言われました。

 ・・・となると、前回の対応で凡そ良いと言う事でしょうか(^-^)

 まぁまぁ、まずは「案ずるより産むが易し」です。

 正式利用の初回を楽しみにしたいと思います☆

初日が出ました!!

2021-10-26
 10月から利用開始のはずだった利用者さん。初回は体調不良でお休み、二回目は拒否気味でお休みで・・・なかなか正式利用の初日が出なかった方です。

 お試しの時はスムーズで、入浴も問題なく出来たのですが・・・

 先ずは入浴よりも定期的に利用できるようにする事が目標となり、入浴は利用に慣れてからと言う事になりました。

 さて昨日。

 何とか正式利用の初日にしたい所。しかしご家族の声掛けではまた拒否が出そうと言う事で、担当ケアマネジャーさんが朝の送り出しに入って下さいました。

 女性のケアマネージャーさんです。

 お約束の時間に伺うと・・・

 当然ながら準備が出来ています!そして本人も外出する気になっています。

 やはり第三者が入ると少し違うようです。それでも「お昼ご飯を食べて来てね。」と言われると、少々渋りそうな雰囲気に。

 そこで「お昼を予約してあるので、食べに行きましょう!」とお誘いすると「予約してあるのですか。ありがとうございます。じゃぁ行きましょう。」と言う流れになり、無事に出かける事が出来ました。

 本人がその気になればもう大丈夫。特に帰宅願望が出る事も無く、予定の時間まで過ごす事が出来ました。

 ただ、まだ初回。次回も昨日と同じように行くかどうかは分かりません。とにかく今は定期的に出かける事に慣れて頂く事です。そして利用に慣れて来た頃に入浴を進める事。

 先ずはその二点が目標になりました。

 要介護1です。短期記憶はかなり曖昧との事。恐らく昨日の出来事はもうすっかり抜けているかも知れません。

 それでも良いのです。何度か利用しているうちに、何となく記憶の片隅にろまん亭や他の利用者さんにスタッフが残って来る事と思います。

 短期記憶が曖昧な方の場合、根気よく繰り返す事が大切です。繰り返して刷り込んで。続けて行く事で「何となく」覚えられる事も出て来ます。

 そうなる日まで、しっかりと対応したいと思います。

 先ずは初回利用完了。次回も無事に利用して頂ける事を願っています(^-^)
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