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ふれあいと和みの家
≪大利根ろまん亭≫


●有限会社ゲン
〒371-0822
群馬県前橋市下新田町329-11
TEL.027-252-7735
FAX.027-252-7782

≪大利根ろまん亭≫
介護支援事業
≪大利根ろまん亭≫

~2022年9月

このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)

徒然なる日記

接遇。

2021-10-25
 デイサービスは福祉の事業所であります。

 しかしながら僕の考えは少しずれているかも知れませんが、基本的にサービス業だと思っています。

 事業所に来て頂き、一日を楽しく過ごす事。そこに「介護」が付随するだけで、一日を通して利用者さんと接する事に関してはサービス業と何ら変わりはないと思っています。

 そんな接遇に。

 基本的には沢山お喋りをしたり体操をしたり歌ったり・・・その日のその場の状況に応じて楽しく笑って頂くように働きかけるのですが・・・

 久しぶりに「働きかけない接遇」を思い出すきっかけを頂く事が出来ました。

 先週水曜日にお試し利用をされた方です。

 何となく人を寄せ付けたくないオーラが出ている感じです。しかしだからと言って全く放っておかれるのも嫌。

 適度に付かず離れずに対応する事を望んでいるように感じました。

 接遇を!!・・・と言って、望んでいないのに沢山働きかけるのは単に億劫がられてしまいます。話したくないのに話しかけられるのは意外と面倒だと感じますよね。

 必要な時に必要な量の接遇をすれば良いケースだってあるはずなのです。

 ろまん亭にも以前そんな利用者さんが少数ですがいました。しかしここ数年、そのような利用者さんはほとんどいなくなり、むしろ手をかけて欲しい利用者さんが多くなりました。

 会話の中心に居たいと思うような利用者さんが増えていました。

 そして先週のお試しさん。

 久しぶりに「見守る介護」が適していそうな雰囲気です。

 適度に話しかけ、適度に放っておく。必要そうな時を見計らって声掛けをし、過剰に接触をし過ぎない。

 そんな対応が合っていそうなお試し利用者さんでした。

 適度な距離感が必要なのです。

 もちろん初めての利用のお試しですから、緊張や遠慮などもあると思います。しかし今回のお試しさんはそれとはちょっと違う感じ。緊張や遠慮はあると思いますが、それ以前に人と過剰に関わる事を今まで余りして来なかったように思えるのです。

 自分のペースで自分の思うように。

 つまりマイペースなのです。恐らくこれまでも、これからも自分のペースを守って行くのだと思います。

 そんな方に協調性を押し付けてもダメだと思うのです。デイサービスは集団生活の一環ではありますが、必要最小限の協調性を求め、他の面はその方自身のペースを守ってあげる接遇が必要なのだと思います。

 誤解のないように。

 ただ放置するのではありません。常に見守り、必要な時にきちんと声掛け。要望には出来るだけ応える事。そっとしておく時間を作る事なのです。

 接遇と言うとサービスを提供すると思われがちですが、そっと見守るサービスもあって良いと思っています。

 一見何もしていないように見えるかも知れませんが、そうではありません。ちゃんと見守り、その方からのサインを見逃さずに必要な量のサービスを提供する。

 簡単そうで結構難しい接遇なのです。

 付かず離れずの接遇。

 スタッフ達ともしっかりミーティング。過剰な接遇にならないように気を付ける事、ただし、必要な時はしっかりと働きかけて対応する。

 適度な距離感をもって対応する事。

 お試しさんが利用に繋がるかはまだ不明ですが、「接遇」と言う事を考えさせて頂くにはとても良い機会でした。

 是非とも利用して頂き、我々にも勉強させて頂けると嬉しいですが。。。

 今後の接遇に関して、新しいヒントになるのではないかと思っています(^-^)

 

剪定大詰め(^-^)

2021-10-23
 シルバー人材センターさんから匙を投げられてしまったろまん亭の庭木たち。確かに約2年ほど手を付けずにいたので仕方ない事ですが・・・

 以前にも書きましたが、経費削減も兼ねて僕自身で庭木の剪定をしています。

 集中して剪定できる訳ではないので、空いた時間に少しずつ進めています。剪定を始めてから約一か月経とうとしていますが・・・

 いよいよ大詰めになって来ました!!今日は金木犀を切りました。

 剪定は初体験。

 経費削減と言いながら始めた剪定。やはりやってみるものだなぁと感じながら進めています。

 これまではシルバー人材センターの庭師さん達から沢山のごみ袋やビニール紐などの準備を頼まれていましたが、ピンと来ませんでした。しかし実際に剪定を始めてみると・・・想像以上にゴミが出ます!!

 見た目には伸びてはいてもそれ程枝葉が多くないと感じても、切ってみると何と何と、出るわ出るわゴミ袋の山!!ゴミ袋の入らない枝葉は紐でまとめるのですが・・・

 ちょっとしたキャンプファイヤーが出来そうなほど山積みになりました。太めの枝も沢山出たので、それらは後日ぼちぼち切り分けて出そうと思っています。

 太めの枝も薪になりそう(笑)

 剪定も見ているだけと実際やってみるのとでは違います。

 やはり色々と挑戦してみるべきなのですね。今回は良い経験になりました。そして・・・今後も庭木の剪定は自分自身で出来そうです!

 庭師さんには年に二回くらい剪定が必要と言われたので・・・自分で出来れば結構経費も削減できます♪♪

 「案ずるより産むが易し」

 何事も挑戦ですね(^-^)

 残りの大物は・・・「シュロの木」と「松」です。シュロの木は工夫すれば何とか切れそうですが、松は最大の強敵です。

 色々とインターネットで調べながら、松にもチャレンジしてみようと思います。松はこの時期毛虫はいないはずなので、素人でも手が出せそうです(笑)

 利用者さん達も僕の剪定姿を見て楽しんでいるようです。一石二鳥♪♪・・・いや三鳥でしょうか♪♪

 冬に入る前に仕上げたいと思っています。

血圧が測れません!!

2021-10-22
 ろまん亭に到着すると先ずは手洗いにうがい。そして居間に入って着座後にアルコール消毒をします。

 そして次にバイタルチェック。

 この一連の動作はコロナ禍になり定着しました。良い習慣だと思っていますが(^-^)

 手洗いに関しては認知症がある方の場合、自身で出来ない事もあります。そんな利用者さんの場合は一緒に手を洗うようにしています。

 手を洗えない方々は何となくおっかなびっくりの様子。洗面台がどのように見えているのか分かりませんが、蛇口まで手を伸ばしてもらえません。

 なのでこちらの手に石鹸を付けて相手の反対の手を合わせて洗います。片方は自分の手、もう片方はスタッフの手。スタッフの手を自分の手に見立てて洗うのですが、これが結構スムーズに出来たりします。

 すすぐ時も同じ要領。少し時間はかかりますが、この方法が割と早く手洗い出来ます。

 さて、バイタル。

 認知症で要介護5の利用者さん。声掛けしても伝わりません。なので様子を見ながら血圧を測るのですが・・・

 途中動いてしまうのです。腕を曲げてしまうのです。

 そうなると測定出来ません(^-^;

 ほんの少しの間だけ、じっとしていて欲しいのですが、日によっては全くじっとしていられない事もしばしばなのです。

 やっと静かになって測り始めると、途中から動いてしまったり。。。なので正確な数値が出るまでに時には10回近く測っています。

 今日も測定時に全く落ち着きが無くて(^-^;測れども測れどもエラーになったり頓珍漢な数値が出たり。結局測り終わるまでに20分くらいかかりました。

 まぁこれも仕方ない事。認知症の方にとって、血圧測定では腕に巻いた部分が締め付けます。その締め付けの意味が分からないのですから、単に違和感や痛みだけを感じてしまい、振り払おうとして動いてしまう。

 そんな繰り返しだと思うのです。

 しかし調子のよい日もあります。調子が良い日は一発で測定終了!!そんな日は何か良い事が起こりそうな気持になります(笑)

 手洗いやバイタルチェック一つとっても時に忍耐が必要な介護現場。介助者側がストレスにならないように心がけなければなりませんね。

 例えば大真面目に手洗いやバイタルを測ろうとすれば、全く誘導出来ない場合はイライラし兼ねません。そんな時程楽しく面白おかしく物事を捉えて対応すれば意外とストレスにならなかったりします。

 手洗いなら「ほら~、気持ち良いでしょ~!」と、笑いながら前向きな声掛け。血圧なら「ちょっと我慢して~(笑)」と笑いながら声掛けをしたり。

 自分自身が真剣になり過ぎるとストレスの原因になってしまいます。

 極論としては、手洗いが出来なかったらアルコールペーパーで拭けば良いし、血圧ならしばらく経ってから測っても良いのだし。

 何もその場で全て思った通りに決着を付けようとしなくても良いのです。お互いのストレスにならないような対応、働き掛けが必要なのです。

 認知症の皆さんも悪気があってやっている事ではありません。必ず何某かの理由が存在するのです。無理強いせずに、柔軟な対応を心掛けたいですね。

 スムーズに事が運べば超ラッキー!!

 そんな風に考えながら対応するのも良いのかも知れません(^-^)

トラップ(罠)でした~(笑)

2021-10-21
 ある利用者さん。要介護5の方です。排泄は基本的に定期誘導、失禁は仕方ありません。

 入浴もします。こちらも全介助。

 さて、今朝もスタッフがお迎えに行きましたが、いつも通り車に乗降。ろまん亭の玄関を上がろうとした時・・・便臭が漂ったようです。

 迎え入れは二人介助で対応しているのですが、スタッフ二人とも便臭を感じたそうです。

 送迎スタッフは、「車の中では臭わなかったので、恐らく玄関上がる時に便失禁かも知れません。」と報告してくれました。

 迎え入れスタッフも、「あの臭いは確実に出ていると思います。」と報告。

 今日は僕が入浴担当だったので、他の方の送迎が終わって体操も終わり、早々に入浴を始める事にしました。

 確かに何となく便臭が漂っているように感じましたが、僕にはそれ程強く感じず、もしかしたらガスだけかもなぁと思っていたのですが。。。

 ベテランスタッフ二人が揃って「便失禁の可能性あり」と言うのですから、失禁していてもしていなくても早めに入浴に取り掛かる事にしました。

 立ち上がって頂き、脱衣所まで誘導。脱衣の為座って頂くのですが、その前に。当然確認します。

 すると・・・

 出ていませんでした(笑)!!

 そうなのです。この利用者さん、時々便失禁してしまったような臭いのおならをするのです!!僕と今日はお休みだったスタッフの時も度々騙されて・・・

 明らかに便失禁の臭いなのに失禁無し。ガスのみ。

 今日の二人のスタッフもトラップに見事引っかかりました(笑)

 「おかしいな、確かに便失禁の臭いがしたはずなのに・・・」

 腑に落ちないスタッフ。

 「いやいや、時々あるのです。あたかも便失禁したかのような臭いのおならが。」と説明。

 僕はこの利用者さんのトラップによく引っかかっているので、よ~く分かります(^-^)

 しかし失禁ではなくてトラップで良かったです。その後の入浴もスムーズでした。

 ベテランスタッフも騙される、「おならトラップ」。

 利用者さん、なかなか強者です(笑)

 

本日もお試し利用さん♪

2021-10-20
 今日はまたまたお試し利用の方がいました。

 幸いな事に今月に入って四件の問い合わせがあり。今日の方を含めて三件の方がお試し利用。更に内二件の方が利用に繋がりました。

 さて、今日の方は利用に繋がるのかどうか・・・

 珍しく今回は男性の利用者さんの紹介が多いです。しかも要支援。

 一件目の男性の方は会話を楽しみたいと言う明確な目的の元お試しをして希望に叶ったようで利用に繋がりました。

 今日の方は入浴希望。・・・が。

 高血圧に狭心症があるとの事、さてさて入浴にたどり着けるかどうか。

 朝お迎えに伺うとほぼ準備は出来ており、割とスムーズに出る事が出来ました。ただ、朝から胸の辺りが痛いと訴えあり。

 要支援で認知症は無いとの事、本人の訴えは間違いないと思われます。そして思った通り今日は胸が痛むと言う事で入浴は中止になりました。

 まぁそこまでは普通にある事。問題ありませんし、持病の上での胸の痛みなので、中止になりこちらもホッとしました。

 痛みはあるけど入浴はする・・・となって、万が一が起きては大変です。本人判断が出来るのでちょっと安心ですね。

 ただ・・・これまでの利用者さん達と違うのは、超が付くほどのマイペースなのです!!

 ろまん亭に到着して椅子をおススメしたのですが座らず。縁側にあるソファに座りました。そこで気ままにゴロゴロしたいと。

 そして働きかけても反応が鈍いのです。新聞も持参。

 話しかけて欲しくないのか・・・判断が付きにくいのです。まぁ初回と言う事もあり、今回は様子を見ながら対応する事にしました。

 時々話しかけてもリアクションが少なく。終いには身振り手振りで返事をします。これはもう必要以上に働きかけない方が良さそうです。

 必要と思われる時にピンポイントで働きかけるようにしました。

 本当に気ままにゴロっと横になったり起き上がったり。テレビが観たいと言う事でテレビを点けたのですが観ているのかどうか(^-^;

 食事は喜んで下さいました。カレーのリクエスト、そしてお味噌汁が美味しいと褒めて下さって有難かったです。

 帰りも本人の希望により早めに送りました。

 利用中の様子を見る限りでは良かったのか悪かったのは判断が付き辛く、あとはご本人とご家族と担当ケアマネージャーさんとで今後を話し合ってもらうしかないとなりました。

 利用中の様子から察すると、イマイチな反応だったように感じましたが(笑)

 ただ、帰りの送迎車の中では、満更でもない・・・むしろ良かったようなリアクションがあったので、お試し利用はまずまず成功・・・と思っても良いのかぁとも感じました。

 端から見ると判断できません(^-^;

 いずれにせよ、まぁまぁ満足して頂けたのかなぁ。。。

 お別れの際は「来週またお願いします。」と言われたので。

 もしかしたらコミュニケーションが苦手なだけ、感情の表現が苦手なだけなのかも知れませんね。

 スタッフに感じた事を話すと、皆一堂に「あの対応で良かったのでしょうか。」と。

 これまでは積極的に働きかけて来ましたが、今回は働きかけ過ぎない対応が良さそうです。

 実際の利用になれば、また違った一面が見えて来るかも知れませんね。

 実際の利用に繋がる事を願いつつ。

 不思議なお試し利用者さんでした(^-^)


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