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ふれあいと和みの家
≪大利根ろまん亭≫


●有限会社ゲン
〒371-0822
群馬県前橋市下新田町329-11
TEL.027-252-7735
FAX.027-252-7782

≪大利根ろまん亭≫
介護支援事業
≪大利根ろまん亭≫

~2022年9月

このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)

徒然なる日記

いくじ頃?

2021-10-19
 「いくじ」

 僕にとっては懐かしく感じる言葉です。会話の前後が分かれば恐らく皆さんも分かると思いますが、そのままの単語だと分かり辛いですね。

 「次は木曜日です。宜しくお願いします。」

 「いくじ頃?」

 帰りの送迎時に交わす言葉です。

 そう、「いくじ」とは「何時」と言う意味です。田舎言葉でしょうか。それとも時代の言葉でしょうか。

 実際我々の間ではもう既に死語になっていると思いますが、ろまん亭では意外と皆さん使う言葉でもあります。

 普段皆さんとの会話で使っているので、自分としては今でも普通に通じています。

 ただ、フッとした瞬間に「余り使わないだろうなぁ」としみじみ思ったり。

 利用者さん達の世代が使う言葉はとても懐かしく馴染みがあります。何故ならば祖父母が使っていた言葉と同じだからです。

 幼少期、僕は祖父母との繋がりがとても強く、両親と過ごした記憶よりも祖父母と過ごした記憶の方が鮮明に残っています。

 祖父母は吾妻の山の中で農家でした。そこで飛び交う言葉は正に田舎言葉や方言。なので現在皆さんとお話をしていて昔言葉が出ても十分伝わるし、昔言葉で返せるので、意外と喜ばれたりします。

 利用者さん世代にとっても、懐かしく馴染みのある田舎言葉。

 毎日何気なく使っていますが、時々「お、懐かしい言葉だなぁ。」と感じる事しばしば。「そう言えば、普段は聞きなれないけど、これも懐かしい表現だなぁ。」と思い、送迎後の一人の時間に笑ってしまう事もあります。

 何にせよ、普段日常では使わない言葉も、ろまん亭の中では今でも生き続けているのです。

 何だか素敵だと思いませんか(^-^)

 田舎言葉・方言・昔言葉。

 時代が進み、今では略語などが横行していますね。若者の中で通っている言葉が分からなくなりつつあるのは年齢でしょうか(笑)

 いやいや、それでも今の表現方法も学びながら、幅広い会話を繰り広げられると良いなぁと思っています。

 今日は利用者さんとお別れの時に、「次はいくじ?」と聞かれ、思わずにんまり。「いくじ?」なんて普通に出てくるところが嬉しいではありませんか!!

 ノスタルジックな言葉と最新の言葉。様々な表現方法を身に付けながら皆さんと会話を楽しみたいと思います。

初回が始まりません(^-^;

2021-10-18
 新規の利用者さん、今月から毎週月曜日の利用予定です。

 今週で二回目。

 ・・・がしかし。

 先週に引き続き今週も利用出来ませんでした(^-^;朝の時点で拒否があるようなのです。

 先週はお迎えに伺い、何とか連れ出してろまん亭まで辿り着いたのですが、1時間くらい経った頃に帰宅願望。一度言い始めたらテコでも動かない程の頑なさ。

 仕方なしにご家族に連絡して早々に送らせて頂きました。

 そして今週。

 今日こそは何とか対応して行こうと思ったのですが、朝一ご家族から連絡あり・・・

 今日も外出する気が無い・・・との事でした。しかしお迎えに行けば連れ出す事は可能だと思います。ただ、ご家族からは「また早く帰宅になると申し訳ないので。」との理由から本日も利用中止が決まりました。

 「もしどこかで気持ちが変わるようなら連絡を下さい。すぐにお迎えに伺います!」

 と、もしかしての気持ちの変化に期待してお伝えしました。残念ながらお迎えの連絡は来ませんでしたが・・・

 要介護1です。認知症があり、短期記憶は割と曖昧との事。しかしまだまだしっかりとした意思はあるので、一度「こうだ」と思った時はその思いに縛られてしまい、なかなか気持ちを変える事が出来ないのです。

 このパターンはなかなか厳しいです。

 本人が「出かけたくない。」と思ってしまうとなかなか出かけられないそうなのです。連れ出しは可能だと思いますが、長くろまん亭に滞在して頂く事は難しいかも知れません。

 本人が「行ってみよう。」と思わない限り、今回のケースは難しいかも知れません。あるいは認知症が進んでしまって、誘導し易くなれば別です。

 ともかく現段階では少々困難かも知れません。

 担当のケアマネージャーさんに連絡。今日の状況をお伝えし、担当ケアマネージャーさんがご家族と相談して下さって、次回の対応方法が決まりました。

 来週は仮に拒否があっても迎えに行ってみる。担当ケアマネージャーさんも同席。最悪家族送迎。そしてご家族も少しろまん亭に滞在してみる。

 そんな方法をしてみようと言う事になりました。果たして上手く行くでしょうか(^-^;

 入浴希望でしたが、入浴は一旦保留。先ずは定期的にろまん亭を利用できるようになってもらう事が優先事項となりました。

 お試し利用の時は入浴もスムーズで食事も食べられ、特に問題は無かったのですが・・・実際の利用となり、蓋を開けてみたら・・・

 なかなか初回が始まらない状況になってしまいました。

 ご家族と担当ケアマネージャーさんと共に色々な案を出しながら、試行錯誤しながら先ずは初回の一回目を過ごせると良いなぁと思います。

 認知症はあるものの意思決定が出来て頑な。。。

 この種のケースは利用開始がなかなか難しかったりする事があります。

 来週こそは何とか初日をスタートさせられると良いなぁと思います(^-^)

ドリー君

2021-10-16
 ドリー君。

 ろまん亭の送迎に使用している車の名前です(^-^)

 送迎にはセレナを使っています。御年17歳。走行距離22万㎞。

 今から17年前に送迎用及び皆さんとお出かけ用にと8人乗りのセレナにしたのです。車体にはろまん亭の名前は入れませんでした。それは送迎時に名前が入っていない方が利用者さんとそのご家族が喜んで下さったからです。

 当時はまだ名前が入っていると「あそこの家は介護サービスを使っている。」とご近所さんに思われてしまう事を気にする傾向がありました。

 更には当時はまだ一般の普通車を使用している事業所が少なく、大型のバンが主流でした。乗り心地が余り快適では無かったのではないかと思います。

 なので、送迎車には乗り心地が良く、名前が入っていない車が欲しかったのです。名前が入っていないと宣伝にはなりませんが、やはり利用者さんとそのご家族が喜んで下さることが一番と思いました。

 そこで各社のミニバンを比べてみてセレナが一番乗降時の段差が低いと結論、ドリー君の購入に至ったのです。

 色はスカイブルー。

 介護事業所の送迎車は「白」が定番だった頃、スカイブルーは珍しい色だったと今でも思います(^-^)

 現在は各事業所さんも乗り心地も加味した送迎車を選んでいるようですし、色も様々。時代と共に送迎車も変化して来たと思います。

 さて、今日はそのドリー君の12ヶ月点検でした。流石に17年22万㎞、あちこち修理が必要です。

 ドリー君には沢山の思い出があります。皆さんと一緒にお花見や一時は水沢うどんツアーなどに行ったり。随分頑張ってくれています。

 今はコロナ禍の為、お出かけは出来ませんが、送迎に大活躍です。

 最近は「いつまで乗れるかなぁ」と思いながら運転しています。長い年月を共にしたドリー君、出来る限り乗り続けたいと思っています。

 色々な事を考えると新しくした方が良い面もありますが、やはり思い入れがあります。乗り続けられるうちは乗り続けたいと思います。

 スカイブルーのセレナは現段階でも割と珍しい色です。どこかの道ですれ違う時、スカイブルーのセレナだったらろまん亭の可能性大!!

 お年を召したドリー君が頑張っているのだな~と、応援して下さい(笑)

 今日も利用者さんを元気に送迎してくれました♪♪

 長らく頑張ってくれているドリー君にも感謝です☆

予感的中!!

2021-10-15
 今日の利用者さんです。要介護5の方。排泄は定期誘導もしくはサインが出たら誘導です。

 朝のお迎え時に昨夜余り眠れなかったようだ・・・と、申し送りがありました。そして朝、いつもの時間に排尿が無かったとも言われて・・・

 今日は失禁要注意です(^-^)

 ご家族も念の為、パットを敷いてくれました。

 要介護5ですが日中は常時失禁ではないところはすごいと思います。もちろん誘導が無ければ失禁してしまいますが・・・

 ともかく今日は要注意。

 ろまん亭に到着してから最初の排尿の時間が一日の誘導のポイントになります。その時間を目安に誘導する時間帯をある程度予測するのですが・・・

 初回の排尿は10時でした。次の誘導はお昼前後でしょうか。

 しかし・・・

 11時頃です。何となく様子が違います。落ち着かないような不安なような、そんな表情。要介護5です、残念ながら訴えは出来ません。

 なので、何に対しての不安そうな表情なのか不明です。排尿のタイミングでもないし、ただ眠いのかな・・・そう思った時でした。

 何となく便臭。

 もしや・・・

 まぁ出ても出なくても一度誘導しておいた方が無難と判断し、トイレに誘導してみました。すると・・・パットに一筋の便が付着しています!!

 便通あるかも。

 少しですが汚れたパットを取り外し、便座に座って頂きます。そしてしばらく様子を見ていると・・・

 無事に排便がありました!!いや~、トイレ誘導しておいて良かったです(^-^)あの不安そうな表情はお腹の具合が変だったのですね。あの便臭・・・たぶんガスが出たのだと思います・・・が無ければ、もしかしたら便失禁になっていたかも知れません。

 柔らかめの便だったので失禁なら大惨事でした(^-^;

 やはり怪しいと思った時は誘導すべきですね。

 普段便通がありそうな時はご家族から申し送りがあるのですが、今日は無かったのでまさかの便通。帰りの送迎時にご家族にお伝えすると、

 「あ~、やはり出ましたか。」と。

 ご家族は今日あたり排便があるかも知れないと思っていたようでした(^-^;

 まぁ「便通あるかも」と言われなくても、トイレ誘導をしっかりしていれば失禁はある程度防げます。定期誘導も必要ですが、やはりサインをしっかり把握しておく事は大切です。

 今回はいつもと違う表情と便臭が決め手でした(笑)

 今回のビンゴは偶然なのかそれとも経験に基づいたものなのか。

 僕は前向きに、経験に基づいた結果と思っています(笑)

 認知症で要介護5。この数年、ほぼマンツーマンで対応しているのですから、前向きに捉えて自分を褒めたいと思います(^-^)

 失禁せずにトイレで排泄できると本当に嬉しく思えます。

 きっと利用者さんも気持ち良いのだろうなぁ・・・と、これまた前向きに捉えるようにしているのですが。。。

 前向き過ぎるでしょうか~(笑) 

フライングで~す(^-^)

2021-10-14
 要介護2の利用者さんです。最近は会話の反応が良く、発語も良好。会話内容は不明な事もありますが、至って問題ありません。

 排泄も訴えはあります。しかし微妙な訴えの為、トイレ誘導は午前と午後、定期的に誘導しています。

 午前中のトイレでは排尿でした。しかしガスが出ます。ガスの音の感じから、便通もあるかも知れないと思いました。

 そして午後。

 定時前にご自身で立ち上がろうとします。これはトイレのサインなのです。そのまま立ち上がって頂き、トイレ誘導。

 便座に座ります。

 排泄が終わってもすぐに立つことが無い方です。紙パンツやズボン下をいじり始めたら終わりのサイン。トイレの外で中の様子を伺います。

 「〇〇さん、もう終わりましたか?」

 この問いかけに「もう終わりました。」と返事があれば実際に終わっています。「いや、まだもうちょっと。」と言う返事の時はまだ終わっていない合図。

 今回は「もう終わりました。」の返答です。

 そのままトイレ内に入って、

 「じゃぁパンツとズボンを上げましょう!立ち上がりますよ~。」と声掛けをして立ち上がらせようとした瞬間。

 便臭あり。しかも確実に出ている臭いです。しかし便器を見ても出ていません。もしや・・・と思い、利用者さんのお尻を見ると・・・

 出ているではありませんか!!見事にお尻からにょきっと便が出ています。やや硬めの為、キレが悪い様子。

 なので、そのまま一旦ペーパーで取り除きます。

 「もう少し出そうですか?」の質問に、利用者さんは笑いながら、「出そうですね。」と。

 そのままトイレの第二ラウンドです(笑)

 この方の排便の時は意外と時間がかかります。ちょくちょく声を掛けるのですが「まだですね。」との返事。ある程度までは待ちますが、様子を見ながら終わった頃合いに、

 「パンツとズボンを上げますから、立ち上がりましょうか。」と声掛け。ここで反応してくれれば実際終わったサインなのです。

 無事に反応、立ち上がります。そのままお尻を拭かせて頂いたのですが、しっかりきれいに出た様子。ホッとひと安心。

 「良かったですね~、すっきりですね。では向こうで手を洗いましょう!」・・・で、一件落着(^-^)

 失禁や便汚れが無くて良かったです。

 しかし最初の終わりのサインは何だったのでしょうか??便が出始めた状態、まさかのフライングです(笑)これまでは便が出ている時は立ち上がる事は無かったのですが・・・

 状況によって様々に変化する利用者さん達ですね(^-^)

 その時々に応じた適切な対応が出来ればと思います。

 今回は・・・臭いが無ければ一旦パンツを上げていたかも知れません。臭いや音は大切な情報の一つなのです(笑)
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