~2022年9月
このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)
徒然なる日記
手引き歩行って。
2021-11-12
歩行が不安定な方の場合、手引き歩行するケースが多いです。横に付いて歩行介助をするよりも前に立って両手引きで歩行介助する方が安全だからです。そして利用者さんの姿勢も安定させやすいのです。
しかし・・・
基本的に両手引き歩行介助の場合、介助者にかかる負荷が意外と大きかったりします。
歩行が不安定ですから、当然と言えば当然なのですが・・・
単にふらつくだけの方なら軽いのですが、足の出が悪かったり不安定の場合、気持ちは前に進もうとするのですが足が付いて来ません。
そうなると、前傾姿勢になりがちです。前傾姿勢になると言う事は手引きをしている介助者の両手に体重がグッとかかります。
それでも足が少し出てくれるのならまだ良いのですが、前傾姿勢になってもなかなか足が出ない方の場合は、ほぼ重力に逆らうような姿勢になってしまいます。
足はそのまま、体だけ前のめりになるからです。
両手引きは引っ張り過ぎてもダメだし、引っ張らな過ぎてもダメなのです。
適度な引き加減で歩かないと、お互いの負荷になってしまいます。
相手のペースや足の出方に合わせて両手引きをしなければ。
丁度良い塩梅での引き加減は、やはり長く一緒に歩かないと分かりません。何度も何度も手引き歩行介助をして、その時の相手の様子を見て引き加減の調整をする。
相手によっては適度な声掛けも有効です。逆に声掛けによって混乱してしまう方もいるので、やはり相手によって臨機応変に支援しなければなりません。
小柄な方でも手引きの時にかかる負荷はずっしり。なかなかハードです。場合によっては腕だけではなく背中の張りにも繋がってしまいます。
介助側の体の負担も軽減しつつ対応しなければなりませんね。
一見簡単そうに見える手引き歩行。
相手によって介助者の負担が大きく変化します。
どんなに大変でも立位が保ててある程度歩行が可能であれば、例え二人介助になっても自身の足で歩いて頂く事。
人海戦術的になりますが、ろまん亭では少しでも歩ける以上は歩いて頂く事にしています。
歩けるうちはしっかりと地に足を着いて一歩一歩踏みしめて欲しいと思っています(^-^)
安い!美味しい!!新鮮!!!
2021-11-11
3拍子揃ったお野菜をまたまた入手しました(^-^)
一か月前くらいにも徒然日記で書きましたが、今日も友人が自家栽培のお野菜を訪問販売してくれました(^-^)
先ずは新鮮です!!今日採れたてのお野菜を持って来てくれます。
そして美味しい!!前回購入したお野菜がとにかく美味しかったです。葉物は肉厚、お野菜の甘みもしっかりあって手を加えすぎるのがもったいないくらいでした。
そしてそして・・・
お安い!!手ごろなお値段です。もちろんスーパーよりもお安い。新鮮さにお野菜の出来はスーパーの比ではありません!!それでいてコスパが最高!!
定期的に購入したいお野菜達です。
少し多めに購入してスタッフにもお裾分け。そのスタッフから、「今日来るのでしたら私も購入したかった!」と言われました。やはり前回のお裾分けお野菜が美味しかったそうです。
農家専門ではないそうなので、数にも限りがあるようですが、今後も定期的に訪問販売してもらえると有難いですね。
利用者さん達に新鮮なお野菜を食べて頂けるのは本当に嬉しく思います。
今日購入したお野菜。ほうれん草は葉が肉厚で美味しそう。ブロッコリーも青々としていて柔らかそう。ネギは太くてしっかりしています。昨日スーパーで購入してしまいましたが、成りが違います。人参も甘みと香りがありそうです。
う~ん、明日からの調理が楽しみになりました。新鮮なお野菜は調理者としてテンションが上がります!!
命は食にあり。
この言葉を胸に、皆さんに美味しく楽しく食べて頂いて元気に過ごして頂ければと思います(^-^)
安い!美味しい!!新鮮!!
3拍子揃ったお野菜を届けてくれる友人に感謝です♪♪
歌三昧!!
2021-11-10
今日は歌好きの利用者さんが多かったので、午後は歌広場にしました(^-^)
インターネットのYouTubeで色々な歌を流します。出来るだけ歌詞も出てくる映像を選びながら。歌詞が出ない映像はこちらで歌詞をお伝えしながら歌って頂きます。
そこで新たな発見がありました。
歌がダントツに上手い利用者さん。今日は最近個人的にお気に入りの平野愛子さんの曲を歌って頂きます。
平野愛子さん・・・皆さんはご存じでしょうか。
簡単に説明すると・・・ブルース歌手です。当時淡谷のり子さんがブルースの女王と呼ばれていたのですが、淡谷のり子さんとは一線を画したブルース歌手。
評価によっては淡谷のり子さんよりも艶があり、高評価な歌い手さんです。平野愛子さんの代表曲である「港の見える丘」を毎回歌って頂くのですが、歌うま利用者さんに歌って頂くと最高です!!
本当に上手!!
・・・と言う流れから、平野愛子さんの他の曲も歌って頂きました。
利用者さん、曲名だけでは歌えるかどうか分からない・・・と言いつつ、曲が流れると普通に歌います(笑)それもまたまた上手い!!
ついでに淡谷のり子さんの曲も流してみたら・・・やはり歌えます。しかも上手!!
ここで新発見。
歌うま利用者さん、ブルースもイケます。
これまでは演歌・歌謡曲中心でしたが、何とブルースもイケる口だったのです。上手なので聞いていても心地よいです。
う~ん、この方の歌を聞きながらお酒が呑めますね(笑)お酒のつまみになるくらい上手です(^-^)
因みにこれまで歌って頂いた歌の中で一番僕が気に入っているのは美空ひばりさんの曲、「悲しい酒」です。今まで聞いて来た素人さんの「悲しい酒」の中でダントツ一位です!!
・・・と、仕事なのですが、ついつい聞き惚れてしまう歌いっぷり。時間がある時は歌広場にして色々な曲を歌って頂き、個人的に好きな曲リストを作っています(笑)
もちろん曲は昭和前半から戦後くらいまでの曲が中心ですが、当時は本当に素敵な曲が多く存在しています。皆さんも当時の曲を聴いてみては如何でしょうか。
今の時代だからこそ、聞き惚れる曲も多くあると思います。
時々歌三昧の日。個人的な趣味のレクになりますが、他の方も当然ながら一緒に歌って楽しんで過ごしています♪♪
余談ながら・・・
平野愛子さんの「港の見える丘」はボサノヴァで有名な小野リサさんもボサノヴァ調で歌っています。それもまた素敵な曲にアレンジされています。機会あれば是非聴いてみて下さい(^-^)
おちゃらける事。
2021-11-08
「おちゃらける」とは、こっけいな事やふざけた事を言ったりやったりする事ですね。
利用者さん達に笑って頂く為に、時にはおちゃらける事もあります。いえ、普段からおちゃらける事が多いかも知れません(笑)
皆さんの反応が良く、本当によく笑ってくれるので、ついつい笑わせたくなってしまって・・・(^-^)
ろまん亭を始めた当初、僕は30歳。当時はおちゃらけるよりも何も知らない介護の世界だったので毎日が勉強でした。それにまだ若く、おちゃらける事が難しかったと思います。
恥ずかしさも先に立ったので。
そんな僕も今年で50歳。流石に介護の世界の事も多くを学び、少しゆとりも出たのでしょうか。そして恥ずかしさも年々少なくなり、おちゃらける事も気にならなくなって来たのだと思います。
もちろん節度のあるおちゃらけですが(^-^)
前職の社長と副社長はお客さんを楽しませる為に日頃から時々おちゃらける事もあり、すごいなぁと感心していたものですが、今は自分がその立場になって来たようです。
先日は松の剪定をしました。ちょっと大きな枝ぶりの松をばっさりと。利用者さん達はろまん亭の居間からその作業を何やかんや言いながら見ています。
時々脚立に乗ったままゆらゆら揺れて、「〇〇さん、助けて~!」とふざけてみたり。
切り取った大きな枝を両手に持って踊ってみたり。
その姿を見て皆さん東京音頭を歌って下さいました(笑)
折角ですので東京音頭に合わせて松の枝を両手に持ちながら踊ってみます。
~♪踊り踊るな~あ~ら~、ちょいと東京音頭~ヨイヨイ♪~
最後のヨイヨイに合わせて松を高く掲げて(笑)
皆さん大爆笑して下さったので良かったです。
・・・と、ただ普通に作業をしても良いのですが、折角皆さんが見ているのですから~と、サービス精神が掻き立てられて。
どうせなら楽しく剪定した方が良いし、皆さんだってどうせ見るなら楽しい方が良いでしょ(^-^)
真面目になる時とおちゃらける時としっかり分けて。メリーさんとハリーさんのメリハリが大切なのです。
調子が出れば皆さん剪定を見ながら歌を歌って下さいます。もちろん剪定をしながら促すのですが・・・
「あ~、〇〇さんの歌が良いBGMになって作業が捗りますよ~!」と言って。時々外から一緒に歌ってみて。
とにかく何事も一緒にしている気持ちになれるようにしたいと思っています。
そこには「おちゃらける事」も必要不可欠。
30代までの恥ずかしさは消えつつあり、皆さんに楽しんでもらいたいと言う気持ちが勝りつつある50代。
そんな事を考えると、前職の社長と副社長を思い出してしまいます。(二人は僕よりも一回り年上の方々でした)二人ともお客さんに楽しんでもらえるように、一生懸命だったのだなぁと。
自分も見習って、利用者さん達に楽しんで頂けるように努めたいと思います。
何事にも遊び心。
真面目に越した事はありませんが、真面目ばかりにならないようにしたいと思います(^-^)
二つの動作を同時に。
2021-11-08
ろまん亭で行っている体操はピンシャン元気体操とレインボー体操、そしてオリジナル体操を組み合わせています。
皆さん動作が分かり易いように工夫し、リズムに乗れるようにその場によってテンポも変化させています。
実は・・・認知症がある方の場合、複数の動作を同時に行うのが難しいケースがあります。
〇〇しながら△△する。
この二つの動作を同時進行するのが難しかったりするのです。
例えば・・・一番分かり易いのは足踏みです。
ピンシャン元気体操やレインボー体操は座位で行います。なので足踏みも座ったまま行います。
先ずは手拍子をしながら足踏み。そして腕を振って足踏み。最後は手を前に伸ばして足踏み。
この3種類の足踏みを行うのですが、認知症の方々の場合、リズムが合わなかったりするのです。
手拍子は合っているのですが、足踏みのリズムが合わない。
足踏みは合っているのですが腕振りがリズムに合わない。
様子を見ながら足踏みを進めるのですが、一定のリズムで足踏みが出来ないのです。だからと言って歩行には問題ない方々。
単に体操での複数動作を同時に行うのがちょっと難しいようなのです。
流石に足踏みだけは乱れたリズムで行う訳にも行かず、そのまま流してしまいますが・・・(^-^;
イチ・ニ・サン・シ・・・と、一定のリズムで拍手をするのですが、足のリズムはバラバラなのです。足のリズムに合わせると拍手がままならなくなり、拍手に合わせると足のリズムが合わない。
それでも本人は至って真剣に行っています。そしてバラバラなのも何のその。恐らくリズムに合っていると思いながら足踏みをしている風なのです。
これまでも何人か認知症の方で複数動作が出来ない方がいました。座った足踏みで意外と診断出来るのです。
拍手に合わせての足踏み、出来ない訳がないと思う方も多いかと思いますが、いやいや、認知症の方にとっては複数動作を同時に行う事は意外と難しい時があるのです。
本人も然程気にしていないので、当然我々も気にせずに笑いながら体操をしています(^-^)
そう、楽しんで取り組めることが大事なのです。
もしも・・・複数動作が出来ない事に悩む方が居るようであれば、その動作は体操から切り離して他の動作を加えるようにしようと思っています。
とりあえず今現在は悩む方はいないので、これまで通りの体操、複数動作の体操を行うようにしています。
繰り返しになりますが、とにかく楽しく取り組める事。それが一番大切なのです(^-^)