~2021年9月
徒然なる日記
力を入れたら・・・
2021-08-11
朝のお迎えの時です。ヘルパーさんの送り出しを利用している方。毎回お迎え前にヘルパーさんから朝の状況をLINEしてもらってから伺うのですが・・・
今朝は排便中との事でした。それでもいつもの時間に伺うと、まだトイレの中。話を聞くと、どうもトイレに行く途中で排便してしまったようなのです。パンツにズボンに履き替えていました。
排便の量もそれ程多くないと言う事で、恐らくデイサービス利用中にもう一度くらい排便がありそうとの事、通常のパンツに大きめのパットを付けていざ出発!
ろまん亭に到着してバイタルチェック。問題はありません。
そしてそろそろ一度トイレに連れて行こうかと思い、介助にて立ち上がらせると・・・
臭い来ました~!!
あぁ、立ち上がりに力を入れたら便が出てしまったようなのです(^-^;しかも少々ゆるめです。
幸いだったのは立った後に失禁だった事。ギリギリ大きめのパットの中だけで納まっています。パンツやズボンに便が付かないように慎重にパットを取り除き、便座に座って頂きます。
立った状態での失禁だったので被害は最小限に収まっていてラッキーです。
お股にお尻に入念に清拭。きれいさっぱりです。
その後は夕方まで排便の兆候は見られず、恐らく朝のご自宅での排便とろまん亭での排便で今回の便は終了のようです。
普段日中は失禁が殆ど無い方です。しかし今回は少しゆるめの便。お腹に力が入ったので思わず出てしまったのだと思います。
認知症で排泄のコントロールが難しい方にはよくある事です。グッと力を入れると失禁してしまう・・・
例えば車の乗降の際も足にお腹に力が入ります。そのタイミングで失禁してしまうケースはこれまでにも多くありました。乗降の際は注意のしようがありません。車のシートには汚れても良い座布団を敷いてあります。
同様に椅子からの立ち上がりの際も力が入るので危険です。排泄のコントロールが難しい方はやはりパットをしておくと安心かも知れません。
今回は便がゆるかったのが最大の原因だと思います。まぁ生理現象なので仕方ありませんね。そしてきれいに清拭をすればさっぱりします。
流石に便失禁も慣れたもの。相当被害が拡大しそうな状況でなければ一人対応で十分です。ただし一点だけ注意が必要。
それは・・・
汚れた部分を触ってしまう事です。利用者さん達は皆さんほとんどが汚れた部分を触ろうとしてしまいます。汚れが気になるだろうし、何とか自分で処理しようとするからです。
しかしながら、我々にしてみれば決して触らずにいて欲しいのです。触ってしまうと確実に汚れが広がってしまいます。
そのまま何事も無かったかの如く、指示に従ってもらえると有難いのです。
その為に、一人介助が難しい時は他のスタッフにヘルプしてもらいます。
汚れた範囲が狭ければ狭い程、対応が早く済みますしお互いが楽に進める事が出来るのです。
今日の方はじっとしていてもらえたので、一人対応で済む事が出来ました(^-^)
ありがたや~、ありがたや~♪♪
お尻の手当て。
2021-08-10
認知症で要介護5の利用者さんです。
少々体格が良い方。
認知症で要介護5と言う事で、どうしても座る時間が長くなってしまいます。そうなると・・・どうしても血行が悪くなり、褥瘡が出来やすい状態になってしまいます。
排泄もコントロール出来ないので、この時期は特に注意が必要なのです。
そして今年もやはりお尻に褥瘡のような傷が出来てしまいました。少し痛みもあるようなのです。
ご家族の報告して受診して頂きました。そして塗布薬が処方され、今は入浴後と午後のトイレ誘導の時に処置をしています。
処置自体は大して手間にはならないのですが、処置中にはちょっとした危険性が含まれているのです。
その危険性とは・・・
処置中に失禁してしまう可能性があると言う事なのです!!
排泄のコントロールが出来ないので、トイレ誘導の際に排尿があるかどうかで危険度が変わります。誘導時に排尿があれば安心して処置が出来るのですが、排泄が無い時は・・・処置中に失禁の可能性が高くなってしまいます。
実際入浴後に脱衣所で処置をしていた時に排尿あり、ちょっと大変な事がありました。幸いまだトイレでの処置中に失禁は無いので助かっていますが、いつ処置中に失禁があるかと思うと色々と工夫しながらの対応になります。
今はパットを挟んだ状態で処置。これが今の所一番安全性が高いと思われます(笑)
基本的に常時失禁のある方です。どうしても蒸れてしまいます。そうなるとお尻の傷はなかなか快方へ向かいません。
痛みがあるようなのですが、その訴えも出来ない状態です。傷に処置をしていると痛そうな反応があるので、恐らく痛みはあるのだと推測できるのですが・・・
早く良くなって欲しいと思っています。
今現在処方薬を使用し始めて一週間ほど経ちますが、少しだけ良くなっているように見えます。このまま定期的に処置をして快方へ向かってくれると良いのですが(^-^)
処置をしながら、
「〇〇さん、そのままオシッコしないでね~!」と、声掛けをして一緒に笑いながら処置をしてます(笑)
痛みなどの訴えが出来ない方の場合、周囲で気付いてあげなければなりません。少しでも早く痛みなどを取り除いてあげられると良いなぁと思っています。
今の傷をみるとまだまだ痛そうです。
処置は簡単なのですが、処置中の失禁だけは勘弁して頂きたいと切に願っています(笑)
一過性の意識混濁。
2021-08-07
年に数回意識混濁になってしまう利用者さんがいます。
これまでも時々意識混濁。しかし全て一過性で、しばらくすると何事も無かったかのように戻るのですが・・・
初めて意識混濁になった時はびっくりしました。もちろん救急車を呼んだのですが、後日ご家族に話を聞くと癲癇持ちだそうで、しばらくすればケロッと元に戻ると言う事でした。
その後も時々意識混濁になりましたが、その都度しばらくすると元通り。確かに救急車を呼ぶ前に少し様子見をした方が良さそうです。
・・・とは言え、意識混濁はやはりちょっと怖いですね(^-^;
そして今日も突然意識混濁に陥りました。
朝は特に変わりなくろまん亭に到着。バイタルも問題ありません。朝の体操にもいつも通り参加。そして少ししたら・・・スタッフから声がかかります。
「〇〇さんが・・・」
居間に行き様子を見ると軽い意識混濁から意識は戻っていましたが顔色が悪い。すぐにバイタルチェック。普段の血圧よりもかなり高くなっていました。
意識は戻っていましたが、何となく朦朧とした様子。とりあえず水分を摂って横になってもらう事に。
本人も何となくぼ~っとするとの事でした。
足元のふらつきは余りありません。スタッフの目が届く場所で横になってもらいました。
横になってから小一時間後。大分顔色も戻り、バイタルも正常値になり、一件落着。いつもの感じに戻りました。
しかし軽くても一過性の意識混濁があった日です。午後も眠そうな様子があったので横になって頂きました。今は連日の酷暑、体力の低下も気になるし熱中症もきになるし、そこに来て意識混濁があったのですから、今日は念には念を入れて対応です。
幸いその後も変わりなく、夕方の体操にも参加できていつもの感じで帰宅する事が出来ました。
ご家族には意識混濁があった時点で連絡。回復して連絡。様子を見て危険な感じがあったら救急車を手配する事を了承して頂きました。・・・今回も手配せずに済みましたが・・・
意識混濁は本当にびっくりします。まず最初に疑うのは脳梗塞や脳出血です。頭痛や吐き気の有無、手に力が入るかの確認。バイタルの確認・・・顔色や呼吸のペースなどもチェック。
大きな問題が無ければ様子見させて頂くようにしています。特に今回の方は一年に数回意識混濁がある方。びっくりはしますがスタッフも慣れたものです。
何はともあれ何事も無かったので良かったですが。。。
普段はともかく有事の際にどのように対応するのかが大切ですね。年に数回の混濁があるとは言え、その状況に慣れ過ぎずに対応して行かなければなりません。
何事もなく一過性の意識混濁で幸いでした。帰り頃には本人はすっかりその事を忘れていたようです。
それもまた幸いですね(^-^)
準備出来ています!!
2021-08-06
独居の利用者さんです。ご家族からは利用前に一本電話を入れてからお迎えに行って欲しいと希望がありました。
そうしないと準備が出来ていない可能性があると言う事で。
認知症があり、要介護1です。
しかし・・・周囲の方々が言う程認知症は進んでいないように感じます。短期記憶も割としっかりしているし、会話の流れもちゃんと筋道が通っています。
それでも一応お迎えの前には電話をするようにしています。約束の時間は10時半。なので電話は9時半前後に入れるようにしています。
・・・が。
最近は9時半前後に電話をすると、既に準備が整っているようなのです(^-^)嬉しい事ですね。
利用の曜日もしっかり把握しています。なので本人曰く、
「そちらに行く日は早めに支度しています。」と。
う~ん、事前の情報とはやや相違があります。事前の情報だと曜日感覚や時間の感覚が曖昧になっているとの事。確かに初回は連絡をして正解でしたが、今は連絡をしなくても準備は出来ていそうなのです。
とは言え、やはり一応電話は入れます。せっかくお迎えに伺っても支度が出来ていない日もあるかも知れないからです。電話一本で確実にお迎えできるなら、それに越した事はありません。
これまでも認知症で独居の方は大勢いました。大抵の方は準備が整っていない事が多かったです。なので事前連絡は至って通常の事。
お迎えに伺って空振りする事ほど悲しい事はありませんので(^-^)
しかし今回の方はしっかり支度が整っています。ご家族からは、
「楽しみにしているようなのです。」と。
またまた嬉しいお言葉。楽しみにしていて頂けるような場所であり続けたいと思いました。
利用開始からまだ約一か月。これから様々な事が起こると思いますが、ご本人が安心して楽しく過ごせる環境を整えて行きたいと思います。
にこやかな笑顔、守り続けたいですね(^-^)
食事介助は戦いでもあります(^-^)
2021-08-05
食事介助・・・
食べる意思がある方の場合はそれ程大変ではないのですが、食べる意思がない方の場合はある意味戦いになります(笑)
まぁそんな大袈裟なものではないのですが(^-^)
利用者さんとの戦い、忍耐との戦いになります。
口に食べ物を運んで口を開けてくれる方であれば楽です。今ろまん亭に来ている利用者さん、口の中に物がない時は口を開けてくれるのですが、口の中に食べ物が残っているとなかなか口を開けてくれません。
歯も殆ど無い状態なので、かなり細かい刻み食にしています。
もぐもぐと口を動かしてくれるのですが、なかなか飲み込まないのです。
そうなると・・・次の一口、口を開けてくれないのです。いくら口元にスプーンを近付けても頑なに口を閉じて開けてくれません。
口の中の物を飲み込むまで待ちます。これがなかなか時間がかかって忍耐が必要なのです。
歯がないので、いつまでももぐもぐと・・・水分を飲んで頂いて水分と一緒に飲み込んでもらおうとしてみたり、頬や喉元を刺激して反射で飲み込んでもらおうと試みたり。
なかなか強敵なのです(^-^)
細かく刻み食にして喉ごしが良い食べ物だとスムーズなのですが・・・他の利用者さん達もいるので、毎回その方に合わせたメニュー構成とは行きません。
色々工夫が必要なのです。
スムーズに食べて頂けるように試行錯誤して提供するのもなかなか楽しいものです。介助スタッフと「あの食材はOKであの食材はNGです。」と、食べ易い食材を探しながら対応しています。
意外と口に残る食材はお魚です。提供する時は細かく刻むのですが、口に入れてもぐもぐすると固まってしまいガムのような状態になってしまうのです(^-^;
お魚の刻みはかなり気合を入れて刻みます(笑)刻んだ後に少し水分を含ませると固まらずに割とスムーズな気がしますが・・・
食べさせる順番も気を付けています。スムーズに食べられそうな物から食べて頂くように。口に残りそうな物を一番最後にしてみます。
要介護5の利用者さんです。声掛けや説明しても認識して頂けないので、習慣的な動きや動作を見ながらその時に合った介助方法を選択して行きます。
ペーストにすれば・・・とも思いますが、いやいや、まだ介助があれば刻みで十分食べられるので、食べられる以上は継続して対応したいと思っています。
食事は見た目も重要。もちろん要介護5であるので、見た目も余り気にしないと思います。だとしても、出来るだけ他の皆さんと同じような盛り付けで食べて頂きたい。
その為にスタッフ達と話し合い工夫しながら対応しているのです。
食事介助は戦いでもあります。忍耐力も必要だと思います。我慢強く粘り強く、しっかり食べて頂けるように支援して行ければと思っています。
今日も食事介助に1時間超かかりましたが、しっかり完食!!
達成感も大きなものがあります(^-^)