~2023年9月
このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)
徒然なる日記
夜のボランティア。
2023-01-26
以前にも書きましたが、要介護5の利用者さん。ご自宅で転倒してしまい、圧迫骨折。基本的に安静が必要になりました。
ベッドから車いす、ベッドから椅子に移譲する時は二人介助で行います。必要時以外は横になって安静です。
デイサービスでは介助者が多く居るのでそれほど問題ではありません。しかしご自宅では・・・
ご主人が一人で介護しています。ご主人は腰痛持ち。そこに安静が必要な介護をしなければならないのは、なかなか厳しい状況です。
そこでしばらく夜の移乗と更衣をお手伝いする事にしました。時間にして約20分から30分。その位の時間であれば、自分の空いた時間で対応出来ます。
今日で約10日間ほど。
この利用者さん、明日からショートステイを一週間利用する事になりました。ショートステイは看護師も常駐しているので安心です。介護の手もあるし。
何よりもご主人の負担が軽減されるので、良いタイミングかも知れません。
・・・と言う事で、夜の支援は本日で一時中止となりました。
10日間くらい毎日通っていて習慣ぽくなっていたので~(^-^)ちょっと拍子抜けしそうです(笑)
毎日短時間ではありますが、ボランティアとして支援させて頂き、色々と勉強にもなりました。そして介護技術も新しい発見や気付きもあり、良い経験となりました。
有難い事です。
支援しながら利用者さんの昔話も聞かせて頂き、「そうでしたか~!」と、知らなかった一面も知れて、更にこれからのお付き合いも深くなりそうです。
「毎日申し訳ない。」
そんな事をご主人は仰ってくださいますが、いやいや僕自身の勉強にもなっているので、むしろお礼を言いたいくらいです。
もしボランティアに入らずにいたら・・・きっとご主人の負担が大きく、在宅介護の限界が来てしまっていたかも知れません。
ほんの短時間の支援で在宅生活が守れるのであれば、皆で協力して支援する必要があると思います。
もちろん可能かどうかは状況に寄りますが・・・
今回はたまたま近所移動も苦にならない距離。お付き合いも長い利用者さん。ちょっとした支援で皆がHappyになるのであれば、それはもうお手伝いして当たり前のことだと思います。
明日から約一週間のショートステイ。次に夜の支援に入るのは帰宅した日になると思います。
その日までに痛みが無くなり、動きが戻っていれば良いのですが・・・何せ安静期間が長くなるので、次の心配は動作。立ち上がりに歩行です。
痛みが軽減して来たら、今度は生活リハに入って行く事と思います。
期間限定のボランティアですので、圧迫骨折が治ってからの支援はまたその時に考える事にしようと思います(^-^)
必要なサービスが受けられなくて、ご主人が困ってしまいそうであれば・・・う~ん、考えてしまいます(笑)
ともあれ、本日で夜のボランティアは一旦終了。次回はショートステイ明け、動きが少しでも改善し戻っていればいいなぁと思いつつ。
習慣になり始めていたので、ちょっと気が抜けてしまいそうです(笑)
まだ下りていません!!
2023-01-25
要介護5の利用者さん。先々週ご自宅で転倒し、圧迫骨折してしまい、基本的に安静の状態です。コルセットも装着。
食事の時は座位になるのは仕方ないと言う事になっています。先々週に比べて大分痛みが軽減している様子ですが、まだ安心は出来ません。
そんなに早く治るはずもなく・・・
排泄はトイレに誘導してあげたい所ですが、便座に座るとどうしても前傾姿勢になってしまいます。本人は痛みもあって反り返ろうとしますが、便座に座る時は少し屈ませないといけません。
なので前傾姿勢や屈ませると腰に負担がかかるので、トイレ誘導はせず、ベッド上にて排泄介助をしています。
フラット式のおむつ使用。大き目のパットと小さめのパットで二重に漏れガード。幸い排尿はパットで収まるので、午前午後とパットチェックして必要時に交換です。
では排便は・・・
やはりトイレで排便させてあげたいのですが、排便こそ前傾姿勢や屈まなければならないので、現段階では同じくベッド上での介助です。
先週金曜日の利用時に排便あり。柔らかい便でしたがしっかり出ました。そして昨日が排便予定の日でしたが、排便無しとの事。
今日が排便の日となるはずでした。
なるはずでしたが、排便の予兆がありません。先週金曜日から数えると5日間。食事は毎食しっかりと食べられるので、それなりに溜まっているはずなのです。
水分摂取が少ないし運動もしていないので調の動きが悪いと思います。そうなると・・・摘便で対応しようと思いました。
ベッド上での摘便。準備は万端。大量に出ても問題なく対応出来るように準備しました。
いざ!!
確かに便が溜まっている感触があります。しかしまだまだ上の方。下に下りて来ていないのです。しかも粘土状の様子。これは掻き出すにも少々厄介な状態です。
少し掻き出すも下りて来る気配がありません。自分のやり方が上手くないのかと思い、ケアマネージャーにヘルプを頼みました。ケアマネージャーの方がベテランですので(^-^)
ケアマネージャーも摘便を試みるも、やはり下りて来ていない以上、掻き出せないと言う結論。仕方なく、摘便は中止にしました。
余り無理をして掻き出すのも良くありません。肛門や腸を傷付けてしまう可能性も出て来ます。摘便は無理は厳禁。
しっかりと清拭をしてきれいさっぱり。
その後も排便の様子無く帰宅となりました。
ご家族にも報告します。恐らく明日か明後日辺りにドーンと出る可能性があります。
排便は利用者さん達にとって意外と厄介な事です。便秘気味の方が多いのです。
水分が少ない、運動が少ない、食事が偏っている・・・様々な要因から便秘になってしまう方は多くいます。出来れば自然と出るのが好ましいのですが、場合によってはお薬を使ったり浣腸をして対応したり。
最終的には摘便です。
摘便の良さは肛門の辺りに固い便がある時。その固い便が蓋になってしまっている事が多くあるのです。固い便を取り除くと一気に排便があったりするのです。
入り口辺りに固い便があると利用者さんも苦しいし、出辛いのは必至。その便を取り除くのは摘便が最適だと思っています。
もちろん息んで出せる方もいますが、利用者さん達だと力が入らなかったりする事も多いのです。
そんな時のお手伝い♪♪
それが摘便です。
今日の利用者さん、まだ便が下りて来ていないのとちょっと粘土質の便。出るまでに少々時間がかかるかも知れません。
スルッとスムーズに出せるお薬があると良いのですが・・・
明日か明後日、日中デイサービスの利用があるので、そのタイミングで排便がある事を願います。
ご自宅だと家族の介助が大変なので(^-^;
水分摂取の工夫。
2023-01-24
土曜日に引き続き、今日は水分摂取の工夫のお話です。
介護度が高い利用者さん達。食事だけではなく、水分摂取も不安定な面が出ています。水分摂取は食事よりも誤嚥の可能性が高く、場合によってはとても危険な状態になってしまいます。
「ゴクン」としっかりと飲めるうちは良いのですが、水分を口に含んでしばらく飲み込まなかったり、飲むタイミングが悪かったりするとむせ込んでしまいます。
水分摂取の場合はとろみを付けると良いと一般的には言われます。もちろんとろみを付けるものもあるので、それで対応するようになるのですが、とろみを付けても飲む量が少なければ更なる工夫が必要です。
そこで。
スタッフ達と話をしたのですが、ゼリー状のOS-1を使用してみる事にしました。
OS-1は熱中症予防や熱発時の水分不足などに役立つ飲料水です。今はそのゼリー状のものが販売されています。
早速購入して水分摂取が余り出来ない利用者さんに飲んで(食べて)頂きます。すると・・・意外とイケます!!
試しに自分でも飲んでみましたが、通常のゼリー飲料よりもツルツルっと入って行きます。飲み込み易い♪♪
これならば水分摂取が進まない方にもおススメです。
一本で200ml。それを出来れば二本分くらいを摂って頂けると良いかなぁと思います。
試しに飲んで頂いた方。これまで通常の水分やスポーツドリンクなどは200ml飲めるかどうかだったのですが、しっかり二本分飲む事が出来ました!
しかも飲み込む時にスムーズです。
そのままの水分やとろみを付けてもなかなか飲み込まず、誤嚥の危険性が高かったのですが、ゼリー状のOS-1は飲み込みもスムーズでした。
これはご家族にも報告です♪♪
少々お値段はかかりますが、必要な成分がしっかり入っているので、是非自宅でも試して頂きたいと思います。
介護度が高くなると咀嚼や嚥下が不安定になります。特に水分はむせ込みや誤嚥から肺炎になってしまうケースがとても多いです。
だからと言って水分摂取が少なければ脱水状態になってしまったり。便秘にもなってしまいます。
難しい一面ではありますが・・・現在は便利なものが出ているので、上手に使いこなせると良いなぁと思います。
土曜日は食事の工夫。今日は水分摂取の工夫。
一つ一つに工夫が必要な利用者さんが多くなっていますが、それぞれに合った対応を心掛けて安心・安全に過ごして頂けるように努めたいと思います。
OS-1のゼリー。これはなかなかの優れものです☆
残念な連絡。
2023-01-23
先週金曜日にお試し利用をした方。連れ出すのが少々難しそうな感じでしたが、ご主人と一緒になら・・・と言う事で、お二人で連れ出す事が出来ました。
今週は本格的な利用で、お一人で連れ出すように試みる予定でした。
今日の午前中。一本の電話が鳴ります。
電話の主はその利用者さんの担当ケアマネージャーさんです。今日の夕方に契約の予定だったので、その件の連絡かと思ったのですが・・・
「実は〇〇さんが先週土曜日に自宅先で転倒してしまい、大腿部骨折で入院してしまいました。」と。
あらら~、年配の方々の定番の怪我、「大腿部骨折」です。
これまでの経験上、大腿部骨折の場合は二ヶ月くらいは入院してしまいます。もちろんリハビリの状況によって期間は前後すると思いますが、とにかくしばらくの入院。
「せっかく連れ出して頂けたのに、申し訳ない・・・。」
いやいや、ケアマネージャーさんが謝る必要も無く。店頭での大腿部骨折は介護の世界では「あるある」な怪我です。
転倒→骨折→入院→動きが悪くなる→認知が進む→在宅不可→入所。
凡そよくあるケースです。
だから転倒には十分気を付けるようにしているのですが、利用時間外ではどうにも対応は出来ません。こればかりはご本人次第であり、ご本人の運命とでも言いましょうか。
とにかく転倒で骨折入院。
利用は見合わせる事になり、契約も中止。今後の状況はケアマネージャーさんからの連絡待ちとなりました。
もちろん退院出来て在宅に戻れるのであれば、その時はろまん亭を利用したいと仰って下さり、娘さんも是非ろまん亭さんで・・・と仰って下さったとの事、それは救いの言葉でした(^-^)
う~ん、今週はお一人で連れ出すように試みなければ!!と、あれこれ考えていたですが残念(^-^;
先ずはしっかりとリハビリをして頂き、在宅に戻れることを願います。
お話をして行けば短期記憶の曖昧さは少し改善しそうな様子があったので、在宅に戻ったら即対応出来るようにしておきたいと思います。
残念な連絡でしたが、命に別状はない様子。ケガをしっかりと治して、一日でも早く退院できる事を祈りつつ。
年配の方々が日常生活を送る中に潜む、よくある転倒。
皆さんも十分気を付けて下さい☆
食事の工夫。
2023-01-21
皆さんにしっかりと食べて頂く為の食事の工夫はとても大切だと思っています。現在食事作りは僕が中心。それぞれの食べ具合を見ながらその日その日のメニューを決めています。
要介護5の方が増えました。当然刻み食は定番となりましたが、最近更に咀嚼と嚥下が不安定になってしまった方が居ます。
口に食物が入ってもなかなかモグモグしてくれないのです。モグモグしないと言う事は飲み込みも悪い。
う~ん、咀嚼を忘れてしまいつつあるのか。嚥下を忘れてしまいつつあるのか。
ともかく原因は認知症から来るものかも知れません。
だからと言って何の工夫もしないで提供していては、更に低下してしまいそうです。
そこで今日はちょっとした工夫をしてみました。
刻みで出していましたが、更に気合を入れて細かく刻みます。更に舌触りが良いメニューを考えてみました。
例えば山芋。他の利用者さんには千切りで食感を持たせますが、今回の方にはすり下ろして提供。蒸し卵もツルっとしていて口内に違和感はありません。ツルツルと入るかなぁと思い作ってみました。
更に主食は・・・お米がとろけるほどしっかりと煮込んだお粥。
さぁいざ提供!!・・・の結果は?!
何と咀嚼します!!嚥下も前回よりもスムーズです!!
やはり口内に違和感・・・つまり固形物・・・を感じない方が今は良いのかも知れません。これは次回も試してみる価値はあります。
もし次回も舌触りの良いメニューを中心にして安定して食べられたらご家族に報告し、ご自宅での似たようなメニューを食べられるようにアドバイスをしようと思います。
何でもかんでもミキサー食にしてしまうと、見栄えも余り良くありません。極力見栄えも良く、限りなく普通食に近い状態で提供したいと思っています。
そこは調理担当としての腕の見せ所ですね(^-^)
介護度が高い利用者さんが増えています。当然食事に関しては咀嚼や嚥下に不安定さが出てくる可能性が高くなります。そんな方々が安心・安全に美味しく楽しく食べられるようにメニューの工夫が必要なのです。
もちろんスタッフからも色々な案を出してもらいます。作るのは僕ですが~(笑)
咀嚼・嚥下が不安定だった方が今日はスムーズに完食。
調理の工夫し甲斐がありました。今後も色々と工夫を凝らして提供出来ればと思っています。
もちろん他の方のメニューもあるので、他の皆さんのメニューベースでの工夫となります。
アイディアと腕の見せ所ですね~♪♪