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ふれあいと和みの家
≪大利根ろまん亭≫


●有限会社ゲン
〒371-0822
群馬県前橋市下新田町329-11
TEL.027-252-7735
FAX.027-252-7782

≪大利根ろまん亭≫
介護支援事業
≪大利根ろまん亭≫

~2022年9月

このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)

徒然なる日記

これは何かある!!

2022-07-13
 要介護5の利用者さんです。食事は全介助。

 しかし食べる事はお好きなようで、これまで食事介助はそれ程大変な介助ではありませんでした。よく口も開けてくれるし、咀嚼や嚥下にも問題はありません。

 むしろ足りないくらいの様子のお食事でした。

 しかし・・・

 先週辺りから食事の様子に変化が出て来ました。

 先週は口に物を入れると舌で押し出してしまうのです。しかも口を開けようとしてくれません。

 ・・・う~ん、お腹一杯なのかな・・・

 そう思ったのですが、ゆっくり時間をかけて様子を見ながら食事を進めました。そして完食。

 今週になり、食事介助時。さて、どうでしょうか。

 今回は前回よりももっと口を開けません!!しかも口の中に物を入れるとしかめっ面。柔らかいものなどだとそれ程しかめないのですが・・・

 これは何か口内トラブルかも知れません。

 甘いものがお好きな方。デザートのフルーツや特にカステラ系の物には目が無い様子で、いつまでも食べてしまいそうな勢いだったのですが、そのカステラ系の時でさえ余り口を開けないのです。

 これは絶対に何かある。

 あれ程食事を積極的に食べて下さる方でしたが、今では別人です。これまではスイスイ食べて20分から30分程度の介助で終わったのですが、先週からはゆうに一時間を越えてしまいます。

 それでも何とか食べて頂かないといけません。今の様子だとご自宅での食事介助が大変だと思うからです。せめてデイサービスではしっかりと食べて頂き、ご自宅での負担を軽減させないとなりません。

 帰りの送迎でご家族に申し送りです。すると・・・

 「食事はどうでしたか?」

 やはりご家族も変化に気付いている様子でした。昼食時の様子をお伝えして、もしかしたら口内にトラブルがあるかも知れない事、昼食はデイで必ずしっかりと食べて頂くから心配しないで欲しいとの事をお伝えしました。

 ご家族からは「もしかしたら先日歯の被せ物が取れてしまって、その治療後から少し変化があるように思うのです。なので今度歯科受診してみます。」と説明されました。

 確かにもしかしたら歯の治療時になにかあったのかも知れません。

 認知症で要介護5の方。自分の状態などを周囲に伝える事が出来ません。本人の様子を見て判断しないとならないので、なかなか厄介ですね。

 ともかく再度歯科受診をして頂いて口内の確認をしてもらうのが一番だと思います。

 それまでの間は食事介助では少々時間がかかるかも知れません。時間がかかってもしっかりと食べて頂き、体力や栄養の維持に努めなければなりません。

 自宅では無理をせずに、出来る範囲で食事介助をして下さい・・・とお伝えしておきました。

 デイサービスでの食事が重要になって来ますね。

 何かのトラブルがあっても訴えられない利用者さんは多くいると思います。

 しっかりと見守り、訴えが出来ない皆さんの希望にもしっかりと対応出来ると良いなぁと思っています(^-^)

たまには半分こ(^-^)

2022-07-12
 デイサービスでは大抵10時と15時におやつタイムがあります。しかしろまん亭は15時のみとさせて頂いています。

 それは、10時におやつを食べてしまうと昼食時に食べられなくなってしまう事があるからです。

 もちろん空腹で仕方ない・・・と言う方が居れば、その時は提供しますが・・・(^-^)

 おやつも様々。お煎餅やクッキーの時もあれば、マフィンやカステラなどの時もあります。これからの時期はアイスキャンディーやかき氷!!頂き物のゴーフルやバウムクーヘンなどの時もあります。

 実に様々。

 一人一個食べられる方もいれば、半分くらいしか食べられない方もいます。もっと少ない方もいますが・・・

 一個食べられない方の場合は、たまにスタッフと半分こさせて頂きます(^-^)一個食べられない方の場合は食事介助の方が多いです。

 なので、おやつも一口大もしくはもう少し小さくして口に運ぶようにしています。

 そんな食べ方だと一個丸々食べるのは少々大変。しかも夕食が食べられなくなってしまうかも知れません。

 なので時にはスタッフと半分こ♪

 ろまん亭の利用者さん達って・・・普通に一個食べられる方でも、必ずスタッフに半分お裾分けして下さる方が多くいます。もしくは一緒に一個食べるように勧めて下さる方が多くいます。

 大抵の場合は体よくお断りするのですが、時には一緒に食べたりもします。

 一緒に食べると楽しいようなので(^-^)

 お茶菓子を一緒に食べながら、色々とお喋りをして。

 そんな些細な事が楽しく感じられるようなのです。楽しく感じて頂けるのであれば、当然スタッフも一緒にお裾分けを頂きます。

 因みに~、時には半分呑んだグラスを渡してくる方もいます(笑)流石に口を付けたグラスの飲み物を頂く訳には行きませんが~(笑)

 その気持ちは有難く頂きます♪♪

 余りスタッフと利用者と言う垣根を作り過ぎてもダメだと思います。当然ある程度の線引きは必要ですが、必要以上に線引きをし過ぎない事。

 そのバランスが大切だと思っています。

 もしも逆の立場だったら。僕ならやはり一緒に食べようと促すと思います。そして一緒に食べると楽しいと思います。

 その気持ちを汲むと、やはり時には一緒におやつを頂く事もサービスの内ではないでしょうか(^-^)

 そして意外と「半分こ」すると喜んで下さいます。

 なんででしょうか。共有している気持ちになると言う事でしょうか。もしそうだとすれば、「家族的」な感覚で接してくれていると言う事になるのかなぁ(^-^)

 皆さんの喜ぶ笑顔の為に、時には一緒のおやつタイム♪時には一緒に半分こ♪

 思う以上に大切な時間なのかも知れません。。。

活躍の時期♪

2022-07-11
 いよいよ今年も大活躍の季節がやって来ました!!

 何が大活躍をするのか・・・

 実はテレビです(笑)

 ろまん亭は基本的にテレビは点けません。利用者さん達からリクエストがあった場合を除いて。

 しかし夏のこの時期は夏の風物詩、「高校野球」が始まります。今の時期はまだ県予選ですが、テレビ中継をする場合は一応流すようにしています。

 皆さん前橋市在住なので、市内の高校が登場するとちょっと盛り上がりますね(^-^)プレーを観ながらなんだかんだと言いながら皆で観戦するのは楽しい様子です。

 そして県予選と同時に大相撲も始まりました。

 皆さん相撲もお好きです♪

 幕下から幕内までの取り組みを一緒に観戦。この時もなんだかんだと言いながら観ています。

 普段テレビを点けないので、皆さんも何となく斬新な感じがしているようですが、やはり一番は「家族っぽく観られる。」事が楽しいようです。

 スタッフの解説付きですし。

 黙ってただ観るのではなく、必ず解説してお互い感想を言いながら。

 ちょっと家族団らんっぽい雰囲気です♪♪

 今月一杯は高校野球は県予選、来月からは甲子園。

 大相撲はこれから約二週間は続きます。

 ろまん亭のテレビが唯一必ず活躍する季節です。

 たまには良いものですね~♪♪

支えられない!!

2022-07-09
 介護度が高くなると段々動けなくなるケースは多くあります。動けなくなるだけではなく、自分の体を支える事が難しくなる事もあるのです。

 現在要介護2の方と要介護5の方たちが自身の体を支えられない事があります。

 例えば座位を保つのにひじ掛けが無いとどちらかに傾いてしまい、場合によってはそのまま椅子から落ちてしまうのです。

 傾いてずり落ちないようにクッションや座布団、毛布などを用いて体を固定します。今の所前に落ちてしまいそうな方はいないので、左右どちらかを固定すれば何とか対応出来ています。

 椅子だったら何とかなるのですが・・・

 問題は送迎です。

 流石に送迎ではクッション等を置いてもそのまま横に倒れてしまいそうになってしまいます。自分で体を支えられない方の送迎では、運転をかなり慎重にしています。

 カーブではゆっくり。急停車はしない。

 カーブで気にせずに曲がるとそのまま遠心力で横に倒れてしまいます。急停車すればシートベルトをしていても、前に倒れてしまいます。

 そんな皆さんの送迎では、ゆっくり安全運転♪♪

 返事が無くても声掛け。

 「〇〇さ~ん、倒れないように頑張って~!!」と(笑)

 バックミラーで姿を確認。時には振り向いて確認。

 幸い利用開始からこの数ヶ月、横に倒れてしまったのは二回だけです。その際は車を停めて姿勢を戻して再出発。

 ご家族に報告すると「以前のデイでは毎回のように横に倒れて帰って来ましたよ。」と。

 いやいや、僕は・・・横倒しになったまま送る事は出来ません(^-^;横倒しになってしまうのは支えられないのですから仕方ない事だと思います。

 しかしだからこそ運転を丁寧にして倒れないように注意しながら送迎しなければならないのです。

 自身の体を支えられない方は意外と多くいます。左右に傾いてしまったり、傾いたまま元の姿勢に戻れなくて。

 戻そうとしても体が固いのです!!カチコチになっているので、その状態では自力は難しいですね。

 クッション等を使って出来るだけ正しい姿勢を保てるようにしているのですが、傾きは案外厄介。固まってしまうのです。

 逆に脱力ならいいのか・・・と言うと、そうでもありません。脱力はそのまま崩れてしまう事もあるので、同様に厄介であります。

 安全に座位を保って頂く事、移動の際も傾きを修正しながら安全に移動してもらう事。その際はちょっと力仕事にもありますが、支えながら安全に移動して頂ければと思います。

 送迎車内は・・・とにかく安全運転!!

 些細な事でもしっかりと心配り。

 大切な一面なのです♪♪

力加減。

2022-07-08
 認知症の利用者さん達によくある事なのですが、時々左や右に体が傾いてしまう事があります。

 立ち上がると後ろに倒れるような感じになったり、前傾姿勢になり過ぎたり。

 直立が難しいケースは多々あります。

 そんな皆さんをトイレ誘導したり、送迎車への移動を手引きでしたり。

 スムーズに移動したり立位を保つことが難しいケースの対応方法です。

 これは僕なりの対応の仕方ですが(^-^)

 傾きがある方の場合。

 基本的には傾く側の脇を支えます。反対の方は手首辺りを持って。主に脇の方に力をいれて起き上がるような感じで押して支えます。

 傾きがある方を手引きしてしまうと傾く側の手首をギュッと掴まなければなりません。利用者さんにとっては負担になる可能性があります。

 なので傾く側の脇を支えて押し戻すようにしながら姿勢を保つのです。

 座り込もうとしたり後ろに反ってしまう場合は。

 後ろ側にポジションを取って、斜め下から押し上げるようにします。

 利用者さんは後ろに反って、僕は斜め下から押し上げるように押して。イメージとしてはおしくらまんじゅうをしているような感じ。お互いがつっかえ棒になるようなイメージでしょうか。

 そうすると意外と立位が保持できます。

 トイレ時なら体で相手を押しながら両手でズボンやパンツを下ろします。

 認知症の方の場合は遠慮なく傾くし後ろに反るし。

 なのでこちらは体や手足を使って支えます。

 体を使っていると相手がどの方向に傾くかを感じる事が出来ます。傾きそうな方向に注意をしながら押し合い続けて支援します。

 この方法は意外と有効だと思っています。

 送迎車への乗車時も足が上がらない利用者さんの場合は僕がしゃがんで肩に利用者さんのお尻を乗せますその状態で足を上げるように支援します。足が車のステップに乗ったら、体をずらして腰の辺りを抱えて乗せるのです。

 その際の注意事項は決して体を離さない事です。ずらす理由はバランスを保つ事と自分の体が傷まない事。常に体を密着させていればバランスを崩した時にも対応出来るし力学的にもこちらの体が傷む可能性は低くなります。

 これまでの利用者さん達に対応して来て身に付いた方法。

 皆さんに感謝です。

 今はその方法でほぼ安全に一人でも介助出来るケースが多く、効率も良いと思っています。

 常に利用者さんと密着しているので、認知症の方々も不安の軽減にも繋がります。体が安定していると認知症の方は多少の安心感があるように思うからです。

 一つ一つの支援には工夫が必要だと思います。二人介助での対応が出来る時は良いのですが、必ずしも二人介助が出来るとは限りません。

 そんな時を想定して、常に一人介助でも対応出来るような工夫は常々考えています。

 認知症の方は声掛けや誘導が難しいケースが多々あります。声掛けで逆に混乱してしまう事もあります。

 認知症の方が少しでも安心して支援を受けられるような対応を心掛けなければなりません。

 これまでの経験を活かして安心安全な対応が出来ればと思います。

 通り一遍等にならず、臨機応変な対応も心がけたいですね(^-^)
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