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ふれあいと和みの家
≪大利根ろまん亭≫


●有限会社ゲン
〒371-0822
群馬県前橋市下新田町329-11
TEL.027-252-7735
FAX.027-252-7782

≪大利根ろまん亭≫
介護支援事業
≪大利根ろまん亭≫

~2022年9月

このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)

徒然なる日記

どこを支えて立ち上がり、どこを支えて歩くのか。

2022-06-20
 認知症が無く、身体的な面での介助に於いてはその利用者さんの状態に応じて支える場所を選びます。

 しかし認知症の方の場合はどこを支えるかによって状況が変化する場合があるのです。

 先ずは立ち上がりについて。

 立ち上がりの場合、手を引いて支援するか脇を支えて支援するか。ある程度生活動作として体が覚えている方の場合は手を引いて立ち上がる事が出来ます。その際「はい、立ちますよ~!」と声掛けも忘れずに。

 もちろん「立つ」と言う言葉を認識して頂ける方であれば足に力を入れてくれます。認識できない方であっても、毎回毎回同じ言葉で声掛けする事によって意味は分からずとも「これから立つ」と言う感覚が伝われば良いなぁと思っています。

 ここで生活動作としての立ち上がりを忘れてしまっている方の場合、手を引いての支援は利用者さんの負担になるし介助者にも負担がかかります。

 腕をグッと引いて立ち上がりの支援ですが、認知症の方は無理やり腕を引っ張られている感覚になり、立ち上がりの拒否や逆に力を入れて座り続けようとしてしまいます。

 そんな方の場合は脇を支えての支援となります。

 腕を引っ張るよりは負担が少なく、体を密着させれば介助者の負担も軽くなります。足を突っ張って立つ体勢になれない方であれば、自分の足を利用者さんの股に入れて脇と足を使って支援すると負担が少ない事もあります。

 歩行について。

 歩行の場合は手引き、肘を支えて、脇を抱えて・・・と、何か所か支援する場所があるのですが、脇を抱える場合は足に力が入らない方に有効です。

 ただ、認知症の方の場合はその日によって力が入る事もあります。そんな時は脇の支援一辺倒にならず、手引きにしてみるとか。

 不思議と足に力が入る時に脇を支えて支援すると、その支援に甘えて来る事があるのです。足に力が入るのに脇を支え始めた瞬間脱力してしまったり。

 なので、歩行支援の場合はその時に利用者さんの力の入り加減で支える場所を決めるようにしています。

 極力自分の足で立って欲しいので、立ち上がったら一旦立位保持。自身で立位保持が出来るようであれば手引きでゆっくりと歩き始めてみます。

 ちょこちょこの足の運びでも良いのです。先ずは手引きで少しでも歩いて頂く。そしてどうもダメそうであれば脇を支えるようにする。

 そうして行くと、時々思った以上に長く歩けることがあるのです。

 逆に毎回毎回脇を支えて歩行していると、足に力が入るのに介助者に頼ってしまうようなケースは多々あります。

 認知症の方々も楽に越した事はありません(笑)意味は分からずも、しっかりと脇を支えてもらえると体が感じると一気に脱力、もたれかかって来る事もあります。

 飴と鞭の如く、その時の状況に応じて支える場所を変える事は意外と大切なのかも知れません。

 それぞれのケースによって様々なので一概には言えませんが、僕が支援する時は自分の力で出来る時には軽く支えるだけ。どうしても力が入らなかったり体が固まってしまっているならばしっかり支えるようにする。

 臨機応変な支援方法を取るようにしています。

 認知症の方の場合、その日の状態が良ければ思った以上に動ける事もあるのです。

 「この利用者さんは〇〇だから・・・」

 と決めつけて、毎回同じ支援だけをするのではなく、もし少しでも可能性があるのなら、状況に応じた支援をする事も必要だと思っています。

 どこを支えてどう支援するのか。

 マニュアル的に一辺倒になるのではなく、臨機応変にその時の利用者さんの状態を見極めた支援が出来れば良いなぁと思っています。

 少しでも足に力が入ったり動けたりすると、ご家族の介護が楽になる事もありますので♪♪

ショートステイの存在とは。

2022-06-18
 ショートステイとは読んで字のごとく、短期期間のお泊りサービスです。

 在宅介護には欠かせないサービスだと思っていますが・・・

 利用に当たり、様々な考え方があると思います。

 介護度が低い利用者さんの場合。

 独居であれば食事の管理や夜間の安全確保等。徘徊防止や健康管理などの理由からサービス利用になると思います。

 では介護度が高い利用者さんの場合。

 この場合、僕個人としての考えは、ご家族の介護負担の軽減が主になると思っています。レスパイトケアですね。

 特に寝たきりの方の場合、在宅介護の負担は大きいです。その為、介護から離れて気分転換やストレスの軽減をして行かないと、なかなか長く介護を続ける事は難しい。

 その為、介護から離れると言う意味でショートステイの利用が考えられます。

 もちろん通所も介護から離れると言う面では有効だと思いますが、通所はあくまで日中のみ。朝や夜間はやはり家族が介護をしなければなりません。

 ショートステイは宿泊なので、丸一日介護から離れられるので、気持ちや体の疲れを癒す事が可能ではないでしょうか。

 だからと言って長くショートステイを利用すると、今度は生活動作の低下が懸念されます。ショートステイでは転倒防止や安全に過ごして頂く為、あれこれと面倒を見てくれます。

 それまで自分でやらなければならなかった事も、スタッフさんがお手伝いややってくれたりします。転倒の危険がある方の場合は行動範囲も限定されてしまうかも知れません。

 寝たきりの方の場合は在宅よりも刺激が少なくなってしまうかも知れません。在宅ならあれこれと働き掛けがありますが、ショートステイだと必要な面だけの働き掛けになってしまう場合もあります。

 在宅で通所なら準備や移動、サービス利用中の働き掛けなど、様々な刺激があるのですが、ショートステイでそれを求めるのは少々難しい事もあると思います。

 寝たきりの方の場合は二泊三日くらいで留めて、適度に宿泊する事が良いのではないかと思っています。

 上記に関してはあくまで僕個人の意見ですので、参考までに読んで頂けると有難いです。

 在宅介護に於いて家族のレスパイトケアは必須と思います。その為には欠かせないショートステイのサービス。

 利用者さんもそのご家族も両者にとって最善の利用方法を担当ケアマネージャーさんと相談すると良いのではないかと思います。

 通所はあくまで日中のみのサービスです。日頃は通所を利用しながら、時々ショートステイ利用で休息を取る。

 在宅介護を長く続けるコツは、「手抜きの介護」。休む時はしっかりと休む。手を抜けるところは抜いてサービス事業者にお任せする。

 メリハリを付けて続けることをおススメします(^-^)

 *今回の内容は重ね重ねになりますが、僕個人の見解です。在宅介護でのサービス利用の際の参考になればと思い書きました。不快な内容等ありましたらご容赦下さい。

庭の手入れ。

2022-06-17
 ろまん亭の庭は和風な庭園風です。気が沢山植わっていて、ろまん亭を建てた方のこだわりが伺えます。

 そんな庭も昨年素人ながら剪定し、かなりさっぱりしたのですが、今年もニョキニョキと新芽が生えて来て、そろそろまた剪定しなければならない様相になって来ました。

 とは言え、今は梅雨。出来れば梅雨明けに一気に剪定したい所です。

 そして剪定前に、雑草の除去をしておこうと思い、今日の午後に雑草除去をしました。

 剪定にしても雑草除去にしても、意外と利用者さんからは好評なのです。好評と言うのは、剪定や雑草取りをしている姿を見ているのが楽しいようなのです。

 通常は庭師さん達が行う作業ですが、今は僕自身が手掛けています。知っている人が庭の手入れをしている姿が更に好評のようなのです。

 「ほ~、きれいになるね~!」とか「暑いだろうに、休みながらやっとくれ!」と声を掛けて下さいます。優しいですね~(笑)

 そんな皆さんの声援に、「がんばりま~す!」と返事をしながら、庭から出て来たミミズや虫を皆さんに披露して嫌がられて(笑)

 そんな事も楽しいようなのです。

 約小一時間、見えるところの草取りはほぼ完了しました。

 「ほらほら、暑いからもういいよ。きれいになったよ!」と、気にかけて下さって♪♪

 そんな景色も家庭的な雰囲気で良いなぁと思いながらの手入れでした。

 雑草取りがひと段落。後は梅雨が明けたら庭木の剪定に入ります。まぁその前にもう一回くらい雑草と格闘しなければならなそうですが(^-^)

 日常の風景、素人ながらの庭の手入れに「あ~でもない、こ~でもない」とヤンヤ言いながら笑いながら。

 穏やかな時間が流れるろまん亭でした♪♪

割り切る事も大切です。

2022-06-16
 要介護5の利用者さん。昨夜は寝つきが悪かったようで、深夜1時過ぎに入眠用に坐剤を使用したそうです。

 朝のお迎え時では目はパッチリしていました。比較的反応も良好。しかしろまん亭に到着してしばらくすると眠気が・・・

 まだ坐剤が効いている様子です。そのままお昼まで横になって頂きました。

 昼食が近付き、起きて頂き席に座って頂きます。

 ・・・が。

 すぐに熟睡。

 この熟睡加減は自然発生的な眠気では無さそうなのです。恐らく昨夜の坐剤がまだ効いている可能性があります。

 通常の眠気の場合、起こせばとりあえず目を開けたり反応があるのですが、今日は全く反応なし!!

 配膳が済み、いざ食事開始です!!・・・が、全く反応がありません(^-^;しばらく様子を見ましたが、熟睡でまるで泥のように眠っています。

 仮に起こしながら食べて頂く方法もありますが、ここまで寝ていると誤嚥などの危険があります。こうなれば目が覚めるまで待つ事が必要そうです。

 食事は一旦中止して、再度横になって頂きました。

 そして皆さん食事を食べ終わる頃、少し目が開き始めます。もう少し様子を見ていると、パッチリ開き始めました!!

 ここです!!このタイミングです!!

 即起こして座って頂き、食事を始めます。すると・・・先ほどまでの熟睡はどこ吹く風。パクパクと進みが良いです。普段のペース以上に進みが良く、あっという間に食べ終わりました。

 やはりしっかりと起きている、覚醒している状態の方が安全に食べられますね。

 時間は遅くなりましたが、完食でひと安心です。

 ろまん亭では食事の時間に縛りがありません。食べられるのであれば時間もかけるし、食べ始めが遅ければ利用者さんのタイミングで始めます。

 他の利用者さんが気にするかも知れないので、その面はもちろん考慮して介助しますが(^-^)

 時間内に食べなければいけない訳も無く、ただ単に安心安全に食べて頂く事を目標にしています。だから今日のように食べ始められない場合は、割り切って時間を遅らせる事も大切だと思うのです。

 誰にだってペースがあります。

 もちろんデイサービスはある程度集団生活の一環ですので、時間に関しては多少縛りもあります。しかし出来る限り利用者さんのペースで進められるように心がけて。

 もしどうしても進められない時は、割り切る事も大切です。

 うつらうつらしていて時間をかけるのも良いですが、やはり覚醒してペース良く食べる方が気持ち良いものです。

 ダメな時は一旦諦めて、「ここぞ!」の時に一気に進める事。

 そのメリハリは大事なような気がします。

 今日の利用者さん。食べ始めは他の利用者さんよりも40分近く遅れましたが、食べ始めたらスムーズで(^-^)

 パクパクと美味しそうに食べて頂けて良かったです。

 帰りの送迎時にご家族に報告すると・・・実は今朝はうつらうつらしていて朝食が余り食べられなかったようなのです。

 覚醒してのあのペース、空腹だったのですね。やはり覚醒するまで待って良かったです。

 もっと食べられそうな様子でしたが・・・(笑)

 出来る限り利用者さんのペースに合わせる事、時には割り切って時間を遅らせる事は意外と大切な事だと思っています(^-^)

異食に注意!!

2022-06-15
 認知症が進むと場合によっては「異食」が始まる方がいます。

 「異食」とは、食べ物では無いものを食べてしまう事です。赤ちゃんや乳幼児も何でも口にしてしまう事があると思いますが、高齢者の場合だとより一層危険が伴う事があります。

 口に入れるものが案外大きい事(大人ですから)、口の中の違和感を感じない事(認知症の為)等々。

 異食が見受けられる場合はその方の周囲に口に入れてしまいそうな物を一切置かない事が大切です。

 今日の利用者さん。要介護2の認知症あり。

 今朝ご自宅で朝食を食べている時だそうです。パンを食べていたそうなので、ご家族が台所で洗いものをしたそうです。

 そして気付いたら・・・手元に置いてあったシェーバーをかじっていたそうなのです!!慌てて口から離したのですが、シェーバーの一部を噛み千切ってしまい・・・

 口の中から出そうとしたら家族の指を噛んでしまい、そのまま欠片を飲み込んでしまったそうな。爪の先ほどの大きさだったそうですが、しばらく様子見が必要そうです。

 便と一緒に出て来てくれると良いですが・・・

 この方、ろまん亭でも時々異食の危険がありました。

 食後の一瞬の隙をついて、ティッシュを口に入れようとしたり、マスクをかじってしまったり、眼鏡を食べようとしたり・・・

 幸いその前にスタッフが気付いて事無きを得ましたが。

 危険です。

 ご家族の話だとご自宅ではしょっちゅうティッシュを食べているとか(^-^;

 「美味しいの?」と聞くと「美味しい。」と答えるそうです。

 今の所特に大事に至っていないので笑い話になりますが、今後の異食には注意が必要そうです。

 今回の方のケースは「空腹感」から来るもののようです。食事が足りなかった、もっと食べたいと言う気持ちから目の前の物を口にしてしまう。

 異食しそうになった時に軽いお茶菓子を出すと収まります。なので、ちょっと危険かな・・・と感じた時はすかさずお茶菓子を提供するようにしています。

 これまでもタオルやひざ掛けをガジガジとかじってしまったり、色がキレイだったリハビリ用の粘土を口に入れてしまう方がいました。

 そう言った場合はとにかく口に入れられそうな物は目の前に置かない!

 それしか防ぎようがありません。

 今回の方のご家族にも一応その旨をお伝えしました。

 しかしシェーバーをかじるとは(^-^;そして一部を食い千切るとは、すごい事です。

 このまま大事にならずに便と一緒に出て来てくれると安心なのですが・・・

 異食が見受けられる方の場合は全ての動作に要注意。

 ふとした瞬間に口に物を運んでしまいます。

 笑い話で済むように、しっかりと見守りたいと思います♪♪
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