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ふれあいと和みの家
≪大利根ろまん亭≫


●有限会社ゲン
〒371-0822
群馬県前橋市下新田町329-11
TEL.027-252-7735
FAX.027-252-7782

≪大利根ろまん亭≫
介護支援事業
≪大利根ろまん亭≫

~2022年9月

このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)

徒然なる日記

幸せのアップルパイ♪♪

2022-06-25
 要介護5の利用者さんです。残念ながら普段余り表情に変化がありません。しかし時々・・・にこっと笑ったりするのです。

 印象としては、食事の時に笑顔が出易いと感じています。

 さて今日。

 とても暑い一日でした。そんな中、他の利用者さんとお買い物ツアーにお出かけ。スーパーの中は涼しいです(笑)

 お買い物ツアーに行った利用者さんはアップルパイがお好きで、いつも必ず買っています。今日も例外なく購入。

 ろまん亭に戻り、おやつタイム♪♪

 スタッフが持って来てくれた細切りのぬれ煎餅を皆さんと頂きます。もちろん要介護5の利用者さんにも食べて頂くのですが・・・

 ぬれ煎餅は柔らかく、しかも細切りになっているので食べられるだろうと言う事で食べて頂きました。

 すると・・・もぐもぐと美味しそうに食べています!!要介護5の方、もしかしたらお煎餅は久しぶりなのかも知れません。

 その様子を見ていた買い物ツアーの利用者さん。突然、

 「ほら、私が買って来たリンゴのやつ、皆さんにも食べてもらって下さい!」と申し出。

 では~!・・・と、遠慮なく頂く事にしました。

 アップルパイ、果たして要介護5の方も食べられるのでしょうか?

 パン系なので、口の中に残るといけません。一口大よりも小さくして口に運びます。せっかくなのでリンゴが多めになるように千切って。

 もぐもぐと食べて頂けます。

 その瞬間!!

 にこ~っと満面の笑みを浮かべるではありませんか!!しかも笑顔が持続しています!!

 ここまで長く笑顔をしているのは初めてです。

 「あ~、美味しいみたいです!!ほら、笑っていますよ!」と、皆さんに報告。すると、

 「良かったね~!美味しいんだ!!もっと食べり~!」

 何故かその方が笑うと皆さんも嬉しそうに笑います。もちろんスタッフも、

 「きっと美味しいんですよ!ほら、あんなに笑ってる~!」

 と、嬉しそうなリアクション。

 う~ん、アップルパイも久しぶりなのか、それとも初めて食べて美味しさを感じたのか。そこまでは分かりませんが、とにかく満面の笑み、最高のリアクションです。

 「食」ってスバラシイですね(^-^)

 美味しいと感じると自然と笑みがこぼれるのですね。

 とても嬉しい気持ちになりました♪♪

 今後アップルパイは「幸せのアップルパイ」と呼びましょう(笑)

 これからも、皆さんには美味しいものを沢山食べて頂きたいと思います。

 普段表情に変化が無い方でも、美味しい時にはリアクションあり。そのリアクションを少しでも多く引き出せたらいいなぁと思います。

 因みに認知症の方々の反応を見ていると、比較的「甘さ」を感じると反応が良い気がします。味覚は「甘味」が残るのでしょうか?

 あくまでも経験からの見解ですが~(^-^)

色で判断?

2022-06-24
 要介護1の利用者さんです。利用開始時は短期記憶がかなり曖昧と言われていました。

 しかし利用が進むにつれて短期記憶が割としっかりしているように感じています。

 「あ~、それを覚えているのですね!」と、スタッフと驚く事もしばしば。

 ・・・が。

 覚えている事も増えてきたのですが、やはり曖昧な面は残っています。

 例えば・・・入浴をする方です。女性スタッフが毎回対応しているのですが、突然、

 「今日は生理だから入浴は結構です。」とお断り。女性スタッフはお風呂の事を何も言っていないのに、いつもの介助スタッフに言うのです。

 つまり、いつも入浴のお手伝いをしている事を覚えているのですが、断る理由に何故か「生理」を使うのです。いやいや、ご自身の年齢を考えましょう!・・・と言う事なのですが、分かっている事と曖昧な事が入り乱れています。

 他にも・・・

 僕は毎回赤やオレンジ、ピンク系などの明るい色の服を着るようにしています。すると、

 「あら、女性だと思ったわ!」と言ったり、「彼氏はいるの?」と言ったり。食事に対しては「あの女性が作ったのかしら?」と、僕を指して言うのです(笑)

 「はい、僕です。男ですが(笑)」

 「あら、男の人だったのね。女性かと思った(笑)」

 う~ん、どうも僕に対しては女性に見えるのでしょうか。恐らく着ている服の色で判断しているようなのです。

 因みにもう一人の男性スタッフは青系の服が多く、そのスタッフに対しては「男性」としてみていて間違いません。

 明らかに服の色で僕を女性と見間違えているようなのです。

 確かに初回訪問の時も明るい色の服を着ていたら「女性かと思った。」と言っていました。赤い靴を履いているのですが、その靴を見て「明るい色の靴ですね。」と反応。

 明るい色の物に対して反応して下さるので、その方が利用する日は特に服装の色に気を付けるようにしています。

 利用者さんの反応するものに対して積極的に使用する事は印象に残り易いからです。印象に残ると後々対応が楽になる場合もあるのです。

 明るい色の服を着てお迎えに伺うと「あら、いつもの方が来て下さったのね。」と、安心した様子のセリフ。

 「自分は知っている」と思ってもらえる事は拒否が少なくなるケースが多いと思っています。

 知っている=安心

 そんな図式でしょうか(^-^)

 今日も僕の方を見て「女性かと思ったわ!」と言われたので「男性なんです~!すみません(笑)」と返したら・・・

 「あら、聞こえちゃったのね(笑)」とケラケラ笑って下さいました。

 楽しい事が一番です♪♪

 これからも明るめの服を着ようと思います。皆さんの印象に少しでも残るように。

 いつもの明るい色の服を着た人=安心出来る人

 そんな風に印象に残ってくれると嬉しいなぁ♪♪

何事も無ければ~(^-^)

2022-06-23
 ある利用者さんの入浴介助です。要介護5の方。

 朝一番に入浴です。入浴が終われば遅い迎えの方の送迎があります。

 要介護5とは言え、立位もある程度保てますし、歩行も不安定ながら手引きで何とか歩けます。そのような状態であれば入浴介助も可能。

 しかし体格がよい方なので、女性スタッフの入浴介助は難しいので、僕が入っています。

 さてさて、この方の入浴介助。洗身・洗髪は全介助です。基本的に失禁アリの方なので、お股もしっかり洗わなければなりません。

 何事も無くスムーズに進めば約30分程度の入浴介助です。その後浴室を洗って45分程度。通常この時間帯を目安に段取りを付けているのですが・・・

 まぁスムーズに進む事は少ないですね(^-^;

 便失禁した状態でろまん亭に到着する事もあれば、洗身中に排便の時もあります。時には脱衣所で便or尿失禁の時もあり、そんな時は再度シャワーできれいに流します。

 そうなると・・・30分を目安にしていたはずが15分程度延長、45分くらいの入浴介助となり、次の段取りの行動がギリギリになってしまいます。

 なので~、今では「何事かある」と予想しながらの入浴介助となりました。洗身時にお尻をよ~く洗います。お尻を刺激してあわよくば排便を促す。

 そうせ失禁するのであれば、洗身時に排便してもらった方が対応が早く済みます。お股をしっかりと洗って刺激をして・・・それでも便が付着しなければ洗髪です。

 洗髪後に更にもう一度お股を洗います。ここで排便が無ければ恐らく大丈夫。失禁がある方なので、入念にお股を洗う事は大切です。

 排便ありそうな時は刺激になるし、排便なければ入念に洗える。

 まさに一石二鳥の洗身介助なのです。

 今日は無事に何事も無くスムーズに入浴介助が進みました。時間も段取り通り!!

 何となく達成感があるのですが、ハプニングが無いのは少々拍子抜けの気持ちにもなります(笑)

 ハプニングがあった方が大変な面もありますが、利用者さんとも楽しく介助出来るのです。笑い話にもなりますし♪♪

 何事も起こらないのはスムーズで良いはずなのに~(笑)

 慣れって怖いですね(笑)

 ハプニングがある時は割と続いたりします。ハプニングが続くとそれなりに対応が上手くなるのを実感できます。それが楽しいのでしょうか?

 不思議な感覚です。もしかしたら「介護あるある」かな(笑)

 何事もあっても無くても楽しく入浴♨

 暑い季節は汗を流してさっぱりして欲しいと思います(^-^)

色々お試し♪♪

2022-06-22
 四月から利用開始になった利用者さん。当初は要介護4でしたが、変更申請で要介護5になりました。

 僕の見立てでは利用者さんよりも主介護者のレスパイト(介護負担の軽減)ケアが優先だと思っています。もちろん利用者さん本人の為にも色々と対応したいと思います。

 さてさて。

 昨年末までは他のデイサービスを利用していたようです。体調の変化で在宅中心となり、通所系は利用中止にしたそうです。

 在宅中心となり、往診をベースに訪問看護、訪問介護のサービスを利用していました。

 しかしながら・・・

 第三者が入っているとは言え、在宅でのサービスです。利用者さんと介護者が離れる時間がありません。この「離れる時間が無い」と言うのは、介護者にとってかなり負担が大きいものなのです。

 在宅中心となり2~3ヶ月、とうとう介護者のストレスが大きくなってしまい、ろまん亭に白羽の矢が立ちました。

 これまでの経緯を聞きながら感じるのは、主介護者の負担が大きい事。出来るだけ主介護者の負担を軽減して主介護者の意向を主にしたいと思いました。

 利用開始は約4時間程度の短時間利用でした。と言うのも、15時にヘルパーさんが入って清拭をする予定になっているからです。その時間に合わせて送るプラン。

 そのプランも約1ヵ月半。少し主介護者にもゆとりが出て来たようなのです。

 やはり介護から離れると言う事は大切だと思いました。

 そこで今度は・・・

 通所系の利用時間を少し長くすると言う事。単純に長くすると言う訳には行きません。何せ利用者さんは要介護5です。体力的な面、これまでの生活リズムを大切にしながら、どのように利用するのかを模索する必要があります。

 なので今週は利用時間を長くして様子を見る事になりました。

 昨日はろまん亭の最終送迎車が出る時間、16時40分頃の送りです。到着は17時前。

 このパターンは少し長すぎるような気がすると言う事で、今日は16時頃に送るパターン。このパターンは以前利用していたデイサービスと同じ時間帯だそうです。しかもヘルパーさんが入っていた時の、ヘルパーさんが退室するくらいの時間帯。

 この時間帯は主介護者も気に入ってくれたようでした。明日も16時頃に送るパターンでお試しです。

 あとは利用者さん本人の状態です。とりあえず昨日今日は特に問題なく過ごせました。

 利用時間が長くなる事で対応出来る事も増えるし、ゆとりをもって対応出来るので、正直利用時間が長くなるのは我々としても有難い事でした。

 4時間の利用だと休む間もなくあれこれして帰宅。そこに1時間プラスになると随分と違うものなのです。

 主介護者が納得できるまで様々なパターンの利用時間を一緒に考えて試してみようと思っています。

 今の所、16時頃の送りが最有力。

 主介護者が納得できて利用者さんの負担も少ない時間を選べると良いなぁと思っています。その為には試してみる必要がありますね(^-^)

 柔軟に対応する事はろまん亭ならではだと思っています。

 利用者さんとご家族にとって最善の利用方法を提供出来ると嬉しいです♪♪

傾きが始まる・・・

2022-06-21
 要介護5の利用者さんです。

 ここしばらくは安定していて、歩行も少しずつ出来るようになって来たのですが・・・

 昨日からまたまた傾きが始まってしまいました(^-^;

 正直原因は分かりません。しかし定期的に傾きが始まるのです。そして傾きが始まると、移動介助が少々大変になってしまいます。

 傾きが始まると立位も不安定。多少は立っていられるのですが、ちょっとした弾みでヘナヘナ~と足から力が抜けてしまうので、しっかりと支えていなければならないのです。

 歩行も最近やっと少しずつ回復していたのですが、傾くと元の木阿弥、ほとんど足が出なくなってしまいます。

 そうなると移動は車いすが中心になりますが、どうしても車いすを使えない場所があり、そこは介助しながらとなります。

 体格がよい方。支えにはかなりの力が必要です。恐らく女性スタッフでは対応不可。女性なら二人がかりでもちょっと厳しいと思います。

 それでも出来るだけ歩けるようにしっかりと支えながら対応します。完全車いすにはしません。

 さて、この傾き。

 大抵は1~2週間程度で元に戻ります。なので現状しばらくの辛抱だと思います。もちろんそれは今までの事であって、今回も同じように回復するのか・・・と言えば、それは分かりません。

 要介護5です。回復すればラッキー!的な感覚です。しかしそれでも回復する事を信じて対応し続けるのです。

 この傾きの原因が分かると良いなぁと思っているのですが、こればかりは分かりません。

 この利用者さんに関わらず、他の認知症で介護度が高く出ている方に傾くケースは多くあります。皆さん今の所一過性の傾きなので安心していますが(^-^;

 さて、今日からしばらくは傾いた状態での介護。少々体力勝負になって来そうですが~(笑)

 ご家族とスタッフの体が傷まないように気を付けながら、しっかりと支援して行きたいと思います。

 気合を入れて向き合いま~す(^-^)
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