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ふれあいと和みの家
≪大利根ろまん亭≫


●有限会社ゲン
〒371-0822
群馬県前橋市下新田町329-11
TEL.027-252-7735
FAX.027-252-7782

≪大利根ろまん亭≫
介護支援事業
≪大利根ろまん亭≫

~2022年9月

このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)

徒然なる日記

賑やかな食事介助。

2022-06-14
 現在ろまん亭には食事全介助の利用者さんが三名います。

 その内二人の利用者さんは途中で眠気が出てしまう事があります。

 その際は起こしながらの食事介助です。

 眠気がある場合、誤嚥の可能性が高くなってしまいます。口に物を入れても飲み込みが不安定になってしまうからです。

 なので、食べながら眠気が出てしまう場合は声を掛けて起こしながら。これは必須ですね。

 しかしろまん亭では食事介助のスタッフだけが声を掛けるのではなく・・・周囲の利用者さんも一緒に声掛けをして下さるのです!!

 「ほら~、頑張れ頑張れ!!」とか「美味しいよ~、はい、あ~ん!」等々、色々と声を掛けて応援して下さいます。

 もちろん食事介助のスタッフを始め、他のスタッフも一緒に応援します。

 賑やかな食卓ですね(笑)

 始めのうちは眠気があっても、周囲からの声掛けや応援で少しずつ覚醒して、覚醒すればスムーズに食べ切れます。食べ切ると、

 「良かったね~!全部食べられたね~!すごいすごい!!」とか「やったね~!よかったね~!」とお褒めの言葉。

 何やらその光景に感動して目がウルウルしてしまう利用者さんまで居ます。皆さん優しいですね。

 介助する我々としてもとても嬉しい光景です。

 もちろんそうなる前には他の利用者さんから「大変だね。」と言うような言葉が出て来ます。そんな時は、

 「そうですね。でも我々がいるから大丈夫です。皆で頑張りましょう!」と、出来る限り前向きな答えをして、大変な方には皆で助け合うと言う気持ちを持ってもらえるように心がけています。

 そんな働き掛けが功を奏したのか、今は皆さんで声掛けをして下さったり気にかけてくださったり。

 食事介助は安全・安心に、そして楽しく美味しく食べて頂く事が大切だと思っています。賑やかに笑いながらの食卓はいいものです。

 これからも食事介助のある方も自立の方も、皆で楽しく美味しく食べて頂きたいと思っています。

 皆さんの優しい声掛けはきっと届いていると思います。

 その証拠に食事の途中からは目がぱっちり!!

 しっかりと覚醒してスムーズに完食出来たのですから。所々の笑顔も印象的でした。

 賑やかな食事介助でしたが、明るい雰囲気で家庭的な雰囲気がとても良かったです(^-^)

懐かしいのに新しい(^-^)

2022-06-13
 利用者さん達のリアクションは時々昭和を感じさせます(笑)

 まぁ皆さんの生まれが昭和なので、当たり前ですが(^-^)

 イメージとしては植木等さん始め昭和のお笑いスターがしていたアクションっぽい動きをするのでとても面白くて楽しいのです。

 その動きが懐かしくもあり新しく感じたり。う~ん、でも懐かしいのかなぁ(笑)

 言葉遣いや言い回しも懐かしくもあり新しくも感じたり。不思議な感覚になりますが、僕は皆さんのリアクションが大好きです。

 ・・・お、それ使える!・・・

 と思うような事が多々あります。

 歌も一緒。昭和歌謡を皆さんと一緒に沢山聴いているので、今流行りの新しい曲は全く分かりませんが、昭和20年代前後の曲はよく分かります。

 友人からは「お前は本当に同い年なの?」と聞かれるほど(笑)

 そして皆さんから昔の前橋や群馬県の話を聞くので、当時の話にもある程度付いて行けます。当時人気だったお店の話し等々。

 時々現存するお店もあるので、そんな時はそこの名物をお取り寄せ。皆さんに懐かしい味を堪能してもらったりします。もちろん今流行りの食べ物なども紹介しますが(^-^)

 今日は「ある食事の風景」をご覧頂くと分かると思いますが、「永井食堂」のもつ煮を取り寄せてみました。個人的にも好きなもつ煮。しかも美味しい!

 もつ煮が苦手な方でも食べられる可能性が高いと言われる「永井食堂のもつ煮」。取り寄せて皆さんに提供しました。

 「昔はよく食べに行ったよ!」とか「永井食堂は知っているけど初めて食べた!美味しい!!」と、大好評!!

 「食」っていいですね♪♪

 皆で楽しめて懐かしさを感じたり、知っていても食べた事が無かったり。食べる事で色々と話に華が咲きます。

 利用者さん達と過ごしていると懐かしいのに新しい発見が多々あります。とても良い経験になっていると感じます。

 ろまん亭ならではの体験でもあるのかなぁ(^-^)

 これからも皆さんのお話を沢山聞かせて頂いて、懐かしいのに新しい体験をさせて頂きたいと思っています。

 今日はトイレから居間に利用者さんと冗談言い合って笑いながら移動中、利用者さんがとったアクションが植木等さんがやりそうなアクション。

 思わず同じアクションをして二人で大笑い!!

 「〇〇さん、それは昭和のお笑いみたいでいいですね~!」

 思わず心の声が漏れてしまいました(笑)

 利用者さんも満更ではない様子でした♪♪

 

気が抜けないミッション(笑)

2022-06-11
 今日は確か排便の日になるだろうなぁと思って迎えに行った方。朝の送迎の時にやはりご家族から申し送りがありました。

 「今日は排便の予定ですが・・・昨日軟便剤を飲ませたかどうか忘れてしまいました!」と。

 う~ん、これはなかなか難しいミッションになりそうです。

 恐らく排便予定だったろうから、服用させた可能性は高いです。しかし服用していなければ、ほぼ排便はありません。

 普段から布パンツの要介護5の方ですが、排便の可能性がある日は紙パンツを穿いて来ます。

 だとしても失禁をしないようにしたいところです。

 そうなると・・・とにかく怪しかったらトイレ誘導。排泄のサインが見分けにくい方なので、仕草で判断です。

 午前中からちょっとした仕草の変化でトイレ誘導しました。しかしガスが出るものの、便が出る様子はありません。

 ・・・軟便剤は服用しなかったのかなぁ・・・

 そう思う程、排便の様子が無いのです。

 午後になっても一応同じようにちょっとした仕草の変化でトイレ誘導しましたが、やはり出る様子が無く。まぁ今日は出ないだろうなぁと思って様子を見ていると・・・

 突然挙動不審になり始めました。

 ・・・これもフェイクかな・・・

 と思ったのですが、何となく予感があり、トイレ誘導。すると・・・スルッと出ました!!

 ビンゴです!!

 あぁ、やはりご家族は今日が排便予定日だから軟便剤を服用させていたのです。つい日常の一動作なので、飲ませたかどうか忘れてしまったのだと思います。

 習慣だとやっていても忘れる事はありますね(^-^)

 「排便ある可能性」として対応していて良かったです。

 出るか出ないか分からない場合、出る事として対応する事が失禁を防ぐ方法かも知れません。

 ただ、しょっちゅうトイレ誘導するのもなかなか大変。そこは「排便がある」と信じてマメに誘導するしかありません。

 排泄の訴えが無い以上、しっかりと様子見をして判断。今回は「排便の日」ではなく「排便があるかも知れない日」だったので、ちょっと判断難しい日となりました(笑)

 でも、無事に出て良かった♫ご家族に良い報告が出来ます。

 因みに~。

 何故か他の要介護5の利用者さん。常時失禁なのですが、今日は奇跡的に一度も失禁せずに、トイレで排泄が出来ました!!これまた嬉しい出来事。

 ミッションコンプリート!!何か良い事があるかも~♪♪

 梅雨時期ですが晴れ晴れした気持ちで週末が迎えられそうです(笑)

食事は疲れる?

2022-06-10
 食事介助をしている介助者ではありません。

 食事全介助の利用者さんの事です。

 皆さんはどう思いますか?

 実は、食事を食べる事って意外と疲れるのです。まだ若い年代の方は感じる事は少ないと思いますが、実は食べる事ってエネルギーを消費するのです。

 よく微笑ましい動画などで赤ちゃんが食べながら寝てしまう映像などを一度は観た事があると思います。

 利用者さん達も同じなのです。

 特に認知症の方や介護度が高い方は食べながら寝てしまうケースって多いと思います。

 ろまん亭でも起こしながら食べて頂く事もあります。しかし眠気が強すぎると誤嚥の可能性があるので、注意が必要。余り無理をせずに利用者さんのペースで食べて頂く事が大切ですね。

 他にもその方に合った形での提供。

 一口大なのか刻みなのか、はたまたペースト状にするのか。(ろまん亭ではペースト状の方はいません)

 利用者さんに合わない形だと、咀嚼で疲れてしまう、途中で止まってしまう事があるのです。

 介護度が高めの方の場合、スムーズにストレスなく食べて頂く事が重要だと思っています。

 美味しく楽しくスムーズに。

 なんて事の無い話しを隣でしながら、食べるペースに合わせて進める事。介助者のリズムにならないように気を付けています。

 ろまん亭は利用者さんとスタッフが一緒に同じものを食べます。しかし介助に集中した方が良い場合は自分の食事は当然後回し。

 利用者さんの食べるペースに合わせて、出来る限りスムーズに進められるように心がけています。

 後は食べる時の癖を見抜く事。どのタイミングで口を開けるのか、どんな状態だと口を開けないのか。それを知る事でより一層スムーズに食事介助が出来ると思うのです。

 今日の利用者さん。認知症で要介護5の方です。食事は全介助。

 この方の場合、もぐもぐして飲み込んで口の中の食べ物が少なくなったタイミングで唇にスプーンを当てます。そうするとパクっと口を開けてもらえます。

 そのタイミングで次の食べ物を運ぶ。

 唇にスプーンを当てても口を開けない場合は少し様子見。所々でちょんちょんと唇にスプーンを当てていると、そのうちパクっと。

 その繰り返しで毎回完食出来ています。

 でも、やはり途中疲れると全く口を開けません(^-^;疲れを感じる前に食事を終わらせるようにテンポよく進めるようにしています。

 咀嚼は大切な事ですが、利用者さんによってはそれが負荷になってしまう事もあるので注意が必要です。

 美味しく楽しくスムーズに!!

 それぞれの癖やタイミングを見極めて、食事全介助の利用者さん達にもしっかりと食べて頂けるように努めたいです☆

5センチの尊さ。

2022-06-09
 今年の2月頃でしょうか。

 要介護5の利用者さん。認知症です。しかし体はまだ動きます。もちろん介助にて誘導ですが、立位保持も歩行も介助があれば可能でした。

 コロナワクチンの3回目の接種後、状態が一変します。

 足に力が入らず、立位保持不可、歩行不可の状態になってしまいました。立ち上がりはしっかりと抱えて行い、歩行もほぼ抱え上げての介助。

 介助者の体に負担のかかる状態になってしまったのです。

 車イス対応となりますが、車イスが入れないご自宅はなかなか大変な期間でした。

 あれから3ヶ月が経つ頃。また新たに少しだけ変化が出て来ました。

 それは立位保持が少し出来るようになったのです。それだけでも劇的に介助が楽になりました。入浴にトイレ誘導。立位保持が出来る事がこれほど楽なのか・・・と思えるような状況でした。

 そしてそして・・・

 今月に入ってからまた少し変化が現れます。

 それは・・・

 少しだけ・・・ほんの少しだけ歩行が出来るようになったのです。

 目測でほんの5センチほどずつしか進みませんが、抱え上げずに手引きで足が出るのです。足の出方を見ると、引っ張られて足が出るのではなく、確実に自身の足で歩いているようなのです。

 これまた劇的に介助が楽になりました!!

 たった5センチくらいずつしか進みませんが、手引きで歩けるのです。急激に落ちてしまった2月を考えると、ほんの5センチ程度の足の出もとても嬉しい出来事なのです。

 この5センチの尊さは介助した当人達にしか分からないかも知れません。

 ご家族とも「ほんの少しですが、本当に良かったですね。この状態を維持しながらもう少し歩けるようになると良いですね~!」と、ほんの少しの希望の光に喜び合いました。

 当の本人はと言うと、急激に落ちた2月以前から何も変わらずにこやかな笑顔を見せてくれます。

 「〇〇さん、すごいよ!!もう少し頑張ろうね~!」と励ましの声を掛けながら、誘導しています(^-^)

 立位保持不可・歩行不可の時を思えばスバラシイ変化です。

 本当に嬉しいです。

 5センチの尊さ。

 しっかりと学ばせて頂きました♪♪

 感謝です☆
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