本文へ移動
1
1
1
4
0
8
ふれあいと和みの家
≪大利根ろまん亭≫


●有限会社ゲン
〒371-0822
群馬県前橋市下新田町329-11
TEL.027-252-7735
FAX.027-252-7782

≪大利根ろまん亭≫
介護支援事業
≪大利根ろまん亭≫

~2021年9月

徒然なる日記

RSS(別ウィンドウで開きます) 

内容は無いようで、実はある!

2012-02-03
 今日嬉しい出来事がありました。利用者さんから手紙を手渡されました。その内容が・・・・。まずはご紹介します。

  「新年明けましておめでとうございます。
 本年も宜しくご指導のほどお願い申し上げます。
 
 昨年中は色々とご指導を頂きまして、本当にありがとうございます。 
 
 本年も宜しくお願い申し上げます。昨年は色々とお世話になりました。ありがとう御座いました。
 
 本年は色々お世話になる事と存じますが、宜しくお願い申し上げます。
 
 昨年中はお忙しい中をご指導いただきまして、本当にありがとうございます。
  
 乱文、乱筆にて失礼申し上げます。」

 頂いたお手紙を一言一句正確にご紹介させていただきました。皆さんはお気づきですか?そうです、文章の内容が全て一緒なんです!繰返しの文章が書かれているのです。どう思われますか?変だと思っちゃいますか?

 僕はとっても感動しました。利用者さんたちからお手紙を頂く事は多少あります。が、認知症の初期の方本人からは初めてです。こんな文章になってしまうのも良く理解できます。そんな中、一生懸命書いてくださった姿が思い浮かんで・・・感動しました!!

                                                     つづく 

抑制しないようにしています(^−^;その2

2012-02-02
 色々見つけたい人とそれを訝(いぶか)しがる人。どっちも立てるのは若干難しいところです。

 今しているのは、色々見つけたい方にはそのまま宝探しをしていただきます。訝しがる方には探している姿が見えないようにするか、会話などで気をそちらに向けないようにするかの二通りです。

 しかし、今日、新たな試みをしてみました。いつも探している棚があるのですが、その棚に簡易カーテンを付けてみました。僕らから見ればいつもの場所、ただカーテンが下りているだけ。通常に考えれば、余り意味が無いかな〜と思いつつも、とにかく目隠しをして見ました。

 さて、どうなったと思いますか?その方はカーテンを上げて探すのかどうか??

 実際一日を通して・・・・一度もそこに目もくれませんでした!!つまりそこには何も無いと判断したのでしょうか。たったカーテンをしただけで、行動に制約が出来ました。しかも抑制するのではなく、本人の意志でそこを探さなかったのです。

 この「本人の意志で探さない」ことが大変重要なんです。どんな方法でもいいので、その方の行動などを抑制するのなら、「本人の意志」を持たせないといけません。否定するのではなく、自然と気にしなくなる方法を見つけ出せれば、その後の行動などをある程度抑制できるのです。

 しかしこの方法が出来るのは、デイサービスだからかも知れません。24時間一緒にいる家族にとっては、そんな悠長な事はなかなか出来ないと思います。ですからデイサービス等の専門家のいる所で少しずつ、行動を刷り込んでいく事が改善の第一歩なのかも知れません。

 ろまん亭では行動を無理やり抑制するのではなく、あくまで本人に意志を持たせて行動していただきます。そのための「小細工」は常にスタッフ一同で考えています。時間は掛かりますが、なかなか遣り甲斐のある作業なんですよ〜(^−^)

 *今回のケースに合っていた方法です。全ての認知症の方に適応する方法ではないので、ご了承ください。
また、個人的な感想で医学的に証明されている方法ではありません。一つのケースとして参考にして頂ければと思います。

                                                 おわり

抑制しないようにしています(^−^;

2012-02-02
 認知症の方たちは感情の赴くままに行動をしてしまいがちです。そこに常識とか危険、その場の雰囲気など様々な要素があっても、常に感情の赴くまま。

 通常我々が、「それは危ないから・・・」とか「それをしたら迷惑になりますよ」などと伝えても、本人にしてみればそれはただの抑制にしか聞こえません。だから反発をします。抑制される事は、強いストレスにもつながります。

 ではどうしたら良いのか?

 ろまん亭では、「ダメ」とか「そうじゃないよ」などと相手を否定する言葉を使わないようにしています。そして自然の流れで別の方向に誘導したりしています。

 ・・・興味を示している物より更に良い物が別の場所にあるかもよ〜・・・と匂わせて、気持を別の方向に向けるように心がけます。

 今日、とても興味深い事がありました。

 いつも何かを探したい衝動を抑えられない方がいます。常に何かを探します。棚の中や引き出しも開けてみたりします。何か興味をそそる物を見つけたときの嬉しそうな顔はとても良い表情です。しかし、周囲の方から見れば、勝手に引き出しを開けたりする行動は不可思議です。

                                                        つづく

季節行事のようなものもあります・・・

2012-02-01
 自宅介護で大変なのは失禁が多い時です。人により様々ですが、大抵は何故か夜は尿量が多くなり紙パンツを通り越して染み出てしまうケースが多く見受けられます。

 今まで失禁が無かった方が急になったりすることもあるのですが、実はこんなケースもあるので紹介します。

 軽い尿漏れは大抵の高齢者さんにありますが、毎年11月ごろから急に「漏れ」というより「失禁」レベルになってしまう方が居ました。

 当初は「これはたいへんだ。今まで大丈夫だったのにどうしたんだろう???」と不思議に思い、家族と相談したり担当ケアマネージャーと相談したり失禁対策をよく考えたものです。しかし11月から12月、1月2月・・・・4月頃でしょうか、今度は急に失禁が止まります。

 「あれ??あんなに失禁していたのに、どうしたんだろう??」

 今度は状況が良くなっているのに不思議に思います。それから毎年11月頃から4月頃まで失禁があり、他の月は元に戻るの繰り返しでした。

 ここで、他の利用者さん達の状況もチェックします。するとどうでしょう、なんと冬場寒くなると全体的に失禁が多くなることが分かってきました。寒いせいでトイレに行くのが面倒になったり、冷たいものに触ったためいつもより多く尿が漏れてしまったり・・・つまり、勿論本人の意思もあるのですが、気候により止む無く失禁状態になるケースもあることを知っていて欲しいと思います。

 現在毎日が冷え冷えですね。当然今まで以上の失禁状態になっている方がいます。急にそうなってしまったことに焦るのではなく、季節的になってしまっていることもあるので、適切な対応や声かけがとても大切だと思います。

 排泄は誰にとってもデリケートな部分ですからね(^−^)

リアクションは・・・苦笑いです(^−^;

2012-01-31
 耳が遠い利用者さんがいます。補聴器をつけているのですが、最近一層聞こえなくなってきているように思います。

 出来るだけゆっくり、大きめな声で分かり易い言葉で。利用者さんと接する時の基本を貫かなければなりません。

 本人もよく聞こえていないことを認識しているので、相手に失礼の無いように気をつけているようなんです。

 だから・・・多少聞き取れなくても返事をしちゃうんです。。。

 お話をしようと思って新聞の記事や雑誌の面白そうなこと、自分の体験談などを伝えます。

「昨日は・・・」・・・と話し始めた途端、

「そっかい、すごいね〜。ふふふ・・・」と返事が返ってきてしまいます。

 しかしそれでは折角の話の内容が全く伝わっていないので、少しでも伝えようと繰り返しお話をしようとします。すると、

「最近は寒いから嫌だいね〜」・・・と、なんと全く別の話題の切り返しをしてきます!そう来るなら・・と、勿論話題を合わせようと、スタッフは「寒い空気が流れてきているんだって!」と天気の話題に即切り替えます。

 しかし・・・その話題を続けるかと思いきや

 「そっかい、すごいんね〜」・・・とその前の話しのリアクションに戻ります。さて、どっちに照準を合わせるか?!

 どっちとも合わせられないときは・・・・苦笑いしかありません。しかもとびっきりの。

 その苦笑いと共に利用者さんも笑います。

 最後は二人で大笑い。そして、めでたし、めでたし♪話しの内容より、楽しい雰囲気で話せたことに意義があるんです。
TOPへ戻る