~2021年9月
徒然なる日記
やる気=気力アップ。
2021-06-23
色々な事に挑戦する事はとても良い事です。
しかし気力が低下していると何をするにしても気持ちが向きません。更に認知症の方だとシンプルな事ではないと集中力も続きません。
今日は認知症ではない利用者さん。少々気力が低下気味の方でしたが、最近少しずつ安定して来ています。会話も多く出来るし笑顔も増えて来ました。
さて、今日はその方に簡単な作業をしてもらおうと思います。
広告で折るゴミ箱です。デイサービスでは定番かも知れません。僕の祖母も広告でごみ箱を作り、落花生などを食べる時に毎回使っていました。
折り方はシンプルですが、少し難しい部分があります。そこをクリアできれば大抵の方は折る事が出来ます。認知症の方の場合は一つの工程を繰り返して頂いていますが、今日の方は認知症は無いので、初めから仕上げまでの工程をしてもらいます。
案の定、一連の折り方はすぐに覚えて頂く事が出来、「忘れないうちに。」と言う事で結構沢山ゴミ箱を作って頂きました。本人も楽しそう。
仕上がったら一同で拍手!!楽しかったのか、
「宿題で持って帰って作ります。」と。
やる気満々です(^-^)嬉しい事ですね。
更にその横で僕がトイレットペーパーを折っていると・・・
「それは何ですか?」と聞かれたので、
「皆さんが使うトイレ用のペーパーを折っています。」と答えると、
「それも手伝います。」と。
何ともやる気満々!!トイレットペーパーを二枚重ねで折るので、二枚重ねは僕がやって折りたたむのは利用者さんにして頂きました。
少々曲がったりしましたが初めてにしては上々。
「ありがとうございます!!助かりました!!」と、お礼に肩もみです(笑)
その利用者さんも充実感が漂っていました。
やる気が起きると気力もアップします。気力が上がれば免疫力もアップするし、何事に対しても前向きに捉えられる事が多くなります。
とても大切な事。
自分から「やろう」と言う気持ちになってもらう事が大切で、「やらされている」感にならないようにしなければなりませんね。
その為には褒めてみたり、目の前でやって見せたり。
「ちょっとやってみようかな・・・」と思ってもらえればしめたもの。今回の利用者さんも初めは「指の運動」と言う事で広告折をやってもらいました。
しっかり折れたら褒めます。すると調子が出て来て「箱を作ってみようかな」と言う流れになりました。
スタッフの誘導、大成功です(^-^)
もちろん気力には波があります。無理をさせてはいけません。その日の精神的身体的な状態をしっかり把握し、気持ちが乗りそうな時にしっかりとフォローしながら作業をしてもらう事。
通り一遍等に「毎回やってもらう」ではいけません。誰にだってやりたくない時はありますものね(^-^)
今日は一生懸命軽作業を手伝ってくれました。これを機に今後も出来るだけ一緒に作業するように促したいと思います。
「自分もまだまだ出来る!!」
そう感じてもらえると気力も充実、向上するものです。
その申し出は嬉しいです(^-^)
2021-06-22
今日は午後に利用者さんとお手玉のキャッチボールをしました。
朝は通常の体操にボール投げもしました。今回のボール投げは120回!!皆さん声を出して数えながら120回頑張りました。
午後のお手玉キャッチボールは完全個別対応です。
午後のトイレ誘導が終わり、居間まで来たのですが、たまには縁側に座ってもらおうかなぁと思い、別の椅子に座って頂きました。
折角なので僕が向き合うように椅子に座って(笑)
ただ向き合っていても仕方ないので、お手玉を取り出してキャッチボールをする事にしました。
「投げっこしましょう!」とか「キャッチボールをしましょう!!」と言う言葉は認識して頂けないので、ジェスチャーで進めます。
利用者さんに向かって投げようとするポーズ。すると次第にお手玉を取ろうとする動作をします。それに合わせて手の中に入るように先ずは投げます。
スポッと手に収まればキャッチボールのスタートです!!
一旦動作をしてしまえば、後はノリで続けられます。投げているうちに調子が出て来ます。投げると同時に声も出て来ます。
「ほい、ほい・・・」と。
しばらく続けると今度は少し意地悪な投げ方をするではないですか!!しかも掛け声までちょい悪な感じ(笑)それが可笑しくて可笑しくて。
本人も楽しそうにキャッチボール。
すると徐に投げるのを止めます。
・・・疲れたかな・・・
そう思ったのも束の間、口から出たセリフは、
「もう少し下がって下さい。」でした!!
めちゃくちゃ嬉しい一言です!!要介護2で認知症。なかなか会話がかみ合わない事もしばしばですが、自発的にしかも「下がって下さい。」とは。
キャッチボールの距離をとってやりましょう。と言う意味。
そういう気持ちになってもらえたのも嬉しいし、その気持ちを言葉にして伝えてくれたのがもっと嬉しかったです(^-^)
思わずスタッフとも目を合わせてニヤッとしてしまいました(笑)
認知症の方、特に言葉が出辛い方については、自発的な言葉はとても嬉しいのです。例え意味がなくても発語自体が素晴らしい。
それが且つ気持ちを表し、一段階難しくしてキャッチボールしましょうと言うのですから、今回はお手玉キャッチボールした甲斐が大いにありました。
その申し出は嬉しいです(^-^)
もちろん距離を開けてしばらくキャッチボール♪♪
ご本人もご満悦の様子でした。
下投げですが、指・手・手首・肘・肩・・・全体を動かしてのキャッチボール。良い運動になったと思います。
楽しければ自発的能動的な面が出る事があるのですね。これからもどんどん働き掛けをしようと思いました。
さて、次回は何を一緒にやろうかなぁ・・・と、次回を楽しみにシンプルな遊びを考えたいと思います☆
認知症の介護。
2021-06-21
家族が認知症になってしまった友人がいます。先日連絡がありました。古き良き友。
現在は自宅で母親とお姉さんが介護しているそうです。認知症の進行状況が早いそう。現在介護認定しているのですが、まだ認定が下りていません。
そんな中、来月お孫さんの結婚式があるとか。どうしてもその結婚式に出席させたいと言う連絡でした。
介護についてはほぼ知識がないとの事。要介護認定までは出来たのですが、その後の動きが分からないと言う事でアドバイスをしました。
是非お孫さんの結婚式には出席出来るようにしてあげたいと思います。その為のアドバイスとサービスの紹介など、僕に出来る事と情報は沢山送りたいと思っています。
群馬県の友人だったら・・・僕がボランティアで付き添いしても良かったのですが、残念ながら都内在住。現段階では手助けに行けません・・・
コロナが・・・
さてさて、認知症の介護では。
僕が思うに、まず最初に同居家族が気になります。同居家族のストレスが大きくなってしまうと、良い介護が出来なくなってしまうケースが多々あります。
家族と言う事でこれまでの家族の歴史やお互い甘えがあり、拒否反発などが出易い傾向があります。介護している家族はそこにストレスを感じてしまうと思います。
介助者の負担軽減は意外と重要な要素だと思っています。
家族で初めての認知症介護。一般的に言われている事は理解できても実践する事はなかなか難しいものです。
そんな時に第三者の介護サービスを利用する事は大いにおススメしたい所。介護から少し離れる事によって介助者の心的肉体的なストレスを軽減させる事が出来ます。
「手抜きの介護」
これは家族介護にとって大切な事だと思っています。「手抜き」と言うと人聞きが悪いように思うかも知れませんが、余り力を入れ過ぎずに・・・と言う意味合いです。
頑張りすぎるとどこかでしわ寄せが来てしまいます。生理的に受け付けられない・・・となると家族介護は一気に難しさが上がってしまいます。そうならないうちに、上手くバランスを取って対応して欲しいと思います。
遠方の友人、少しでもお役に立てればいいなぁと思っています。暫くメールや電話でアドバイスを送れればとも思っています。
初めての家族の認知症。上手にお付き合いして、皆が幸せに過ごせるように助言できればと思っています。
頼ってくれた事に感謝。遠方ではありますが、全力で応援したいと思っています!!
分かり易さが大切です。
2021-06-19
今ろまん亭の利用者さん達は重かれ軽かれ認知症があります。体が動く方も認知症で要介護が出ていたり・・・若年の方から歳なりの認知症まで。
現在は認知症の方が殆どです。
さて、そんな方々でも沢山お話は出来ます。同じ事の繰り返しもあれば一つの話題をずっと話す場合もあり。様々です。
しかし認知症とは言え、毎回毎回同じ事を繰り返すと意外と刷り込める事もあるのです。
その最たるものは体操。
ピンシャン体操とレインボー体操、ボールを使った体操に某テレビ番組で紹介された血圧下げる体操。口腔体操もしています。
同じ体操を繰り返す事によって皆さん既に体にインプットされたようです。
しかしレクリエーションは難しいのです。もちろん毎回同じレクリエーションなら覚えてくるかも知れませんが、ゲーム性のあるものだと尚更難しい。
そんな中で一番分かり易いレクリエーションっぽいものと言えば・・・
ボール投げです(笑)空気を入れたボールをスタッフを中心にして皆で投げ合うのです。ボールを高く投げたり、左右に投げたり。素早く投げたりしながら皆でボール回し。
これは誰にでも分かるし、利用者さんに投げる前に必ず名前を言うので心構えも出来ます。心構えが出来れば、後は飛んできたボールをキャッチ!!
ボールを投げる時もスタッフに投げるようにジェスチャーすれば投げる方向を決めやすい。シンプルですが皆さん意外と楽しそうです。
ただ投げるのも何なので、今は100回続けて回すようにしています。慣れてきたら回数を増やしてみたりして。現在は120回が最高回数です。
そして今日。
利用者さんの目の前にお手玉を置いてみました。すると・・・こちらを見て投げるような動作をするではないですか!!
自発的にそのような動作をして下さるのは嬉しいです!!これは一緒に投げっこをするしかありません!!
空気の入ったボールとは違い、的が小さいし重みもあり、ボールとはちょっと違った感覚で投げ合えます。せっかくなので、お手玉を二個使って投げっこをしました。
お互い一つずつお手玉を持って交互に投げ合うのです。
シンプル~(笑)
それでも分かり易い遊び、利用者さんの表情はにこやかで楽しそうです。言葉も色々飛び出して、お互い大笑いしながら楽しみました。
こんなシンプルな遊びで十分なのですね。
認知症の利用者さんとのレクリエーションは内容をある程度理解して頂かなければなりません。つまり分かり易くなければならないのです。
余りにシンプル過ぎて・・・と思われる方もいるかと思いますが、シンプルでも複雑でも「自分も出来る」と感じて頂く事が重要なのです。
そこに自発的な要素が加わると更に良いのですが。。。
認知症の方々との会話も同じ。難しい言葉を使うよりも分かり易い言葉を使う事が大切なのです。
全てに於いてシンプルに分かり易く。
利用者さんが「自分も出来る」「自分も分かる」と思える事。
そう感じてもらえるような対応を心掛けたいですね(^-^)
リズムが変わりました。
2021-06-18
認知症がある利用者さんです。ほぼ全介助。体は動くのですが、動作が出来ないのです。
排泄ももちろん誘導とズボンなどの上げ下げは要介助。
これまでしばらくの間定期的な時間での誘導をしていたのですが、どうもこの一か月くらいでリズムが変わったように感じます。
ご家族の希望により今まで2時間おきにトイレ誘導していました。そしてほぼ毎回排尿していたのですが・・・
最近は定期誘導でも排尿がないのです。
そうなると少々大変!!失禁はさせたくないので、2時間後に排尿がない場合、そこから30分ごとに誘導してみます。
更に少し落ち着きが無くなったようであれば30分を待たずに誘導。とにかく怪しいと思ったら即誘導するのです。
失禁をさせたくない・・・その思いだけでマメに誘導します。
そんな誘導がしばらく続きました。そうなると・・・定期誘導での排尿はほぼ不可だと思います。今は排泄のサインがあるように感じたら時間にかかわらず誘導するようにしました。
しっかりと見守らないといけませんね(^-^)
今日はそのパターンで失禁せずに排尿出来ました。
一応排泄時間はチェックしておきます。ご家族に報告します。
今日は一回目は11時半・・・前回の排尿から2時間半。
二回目は12時40分・前回の排尿から1時間40分。
三回目は・・・
と言うように時間をチェック。もちろん2時間後を目安にしますが、本人の仕草も誘導のタイミングとしてチェックする事にしました。
これからは暑くなる季節です。水分補給も自立ではないので介助が必要です。マメに水分補給をして頂くのですが、水分量が増えれば当然排尿回数も増える事と思います。
うっかりすると失禁してしまうケースがこれまでもありました。認知症とは言え、やはり失禁した後は少し気持ちが下がるようです。
そうなって欲しくないので、しっかり見守り。
認知症の方々はずっと同じパターンで居られるケースもありますが、やはり日々変化、ある程度の期間ごとに変化する事が多々あります。
「この方はこうだ!!」と決めつけての介助はせず、常に臨機応変に対応出来るようにしたいと思います。
その為には一人一人の仕草や言葉などをしっかりとチェックし、対応出来るようにしなければなりません。スタッフ間の情報共有もしっかりしつつ、日々対応出来ればと思います。
どの方にも思うのですが、出来るだけ失禁しないでトイレで排泄出来るように対応したいと思っています。