~2021年9月
徒然なる日記
天国と地獄。
2021-07-05
便トラブルがある利用者さんです。
便秘になると一気に不安定になってしまいます。何度もトイレに行くのですが出ず。お腹の痛みやお尻にも痛みが出て来てしまい、その事ばかりが気になってしまいます。
そうなると何も手に付きません。ひたすら「痛い」「困った」「ごめんなさい」を繰り返してしまいます。
本人にしたら地獄の思いの様相です。
今日は本人から「ケアマネージャーさんが居たら摘便をお願いできないかしら。」と申し出。
ケアマネージャーは出勤しているので、摘便する事になりました。ケアマネージャーの摘便は天下一品です。上手い!!
これまで何度も様々な利用者さんの摘便をして来ましたし、その様子を見させてもらっていますが、とにかく上手なのです。
便が肛門の辺りになるかどうかから始まり、声掛けしながら排便を促します。
今日の利用者さん、びっくりするほど排便がありました。本人はすっきりしたようで、安心感から笑顔も戻ります。
お腹すっきり、気分もすっきり。表情も明るくなり、天国の様相です。
便秘で詰まってしまえば地獄、摘便などですっきり排便出来れば天国。まさに両極端です。
利用者さん達は水分摂取が少ない場合があります。喉が渇かなければ水分摂取は余りしません。この時期は熱中症の危険もあるので、とにかく水分を勧めます。
便秘の方については、熱中症も心配ですが、やはりスムーズな排便を促すためにも水分摂取、バランスが取れた食事、そして軽い運動。
この三点は必須事項だと思っています。
摘便が終わってから、
「喉が渇かなくても水分を沢山摂りましょう!」と、何度もお伝えしました。本人も、「はい、そうですね。」と納得した様子。
まだお話の理解力はしっかりしている方、少しでも多く水分を飲んで頂ければと思います。
利用者さん達の便のトラブルのケースは沢山あります。摘便は最終手段でもありますから、出来るだけ水分・食事・運動を勧める事とお腹のマッサージなども加えて行うようにしています。
お腹のマッサージは果たしてどの程度の効果があるのかは分かりませんが・・・(^-^)気持ちは伝わるようです。
摘便の前後は地獄と天国。
摘便ですっきりした利用者さん、最後まで安定して明るい表情で過ごす事が出来ました。たったそれだけで一日が不安定に終わるか安定して終わるかが分かれます。
出来るだけ不安要素を取り除き、一日楽しく過ごして頂けるように対応して行きたいと思っています。
大量の排便、まずはめでたしです(^-^)
限られた時間の中で。
2021-07-03
ある利用者さんです。要介護3。認知症はありません。在宅酸素をしています。
今は介護付き住宅に入居していますが、近日中に特養(特別養護老人ホーム)に入所がほぼ確実に決まっています。
記憶もしっかりしているし会話もしっかり楽しめます。色々な事をよく覚えていて感心するくらい。
ご主人が現在入院しているのですが、在宅に戻るのが難しいと言う事もあり、夫婦二人で特養に入所する流れになっています。
う~ん、まだまだしっかりしている部分が多いので、特養に入所するのは勿体ない気がしますが、ご家族の希望や本人たちの状況なので仕方ありません。
さて、そんな限られた時間の中で。我々に何が出来るのでしょうか。
沢山お話をして昔の事を聞かせて頂いたり、一緒に笑ったり、楽しい時間を過ごせるようにしたいですね。
そして・・・やはり一番は「食事」です。
ズッキーニと言えば「ラタトゥイユ」なんて言葉が出てくるのです。あそこの〇〇が美味しかったとか、どこどこへよく行って食べたとか、食に関しても興味は尽きない様子です。
先日「ラタトゥイユ」の話しが出たので、今日作りました。(ある食事の風景をご覧ください)
食は楽しみでもあります。外出などに制限があり、これまでのように自由に出歩く事も出来ません。せめて思い出の食べ物や今食べたい物を提供出来ればと思っています。
特養に入所してしまえば、「あれが食べたい、これが食べたい」と言う希望はなかなか叶わずです。
今なら食べたい物を言ってくれれば何とか作る事は出来ます。なので送迎の時に、
「何か食べたい物があったら今のうちにどんどん言って下さい!」とお伝えしました。その答えが、
「空心菜とパクチー」でした(笑)
90になる方から「空心菜とパクチー」と言う言葉が出てくる事に驚きと喜びを感じます。
食材として他の方々の事を考えると使うには少々難しい面もあるかと思いますが、叶えてあげたい!!・・・と、切に思いました。
これまでもラタトゥイユを始め、焼きまんじゅうやたこ焼き、あんころ餅に洋菓子に・・・こちらで用意できるものは用意しました。
空心菜とパクチーも入手して食べさせてあげたいですね。
「食べる」と言う事は大きな楽しみのうちの一つです。楽しく美味しく食べる事によって体も丈夫になるし心も豊かになります。
ろまん亭の食事は現在僕が毎日作っています。なので食べたい物があればとりあえず作る事は可能です。
入所がいつになるかは分かりません。しかし確実にその日はやって来ます。その日を迎える前に、出来る事、してあげられる事は全てやりたいと思っています(^-^)
家族的な小規模のデイサービスだから出来る事。
利用者さんの心に寄添った対応が出来るようにしたいと思います♪♪
接遇とは。
2021-07-02
接遇と言う意味を調べると、「もてなすこと」と出て来ます。
これまではサービス業によく使われていましたが、教育現場や医療現場、様々なところで「接遇」の大切さがうたわれ始めました。
さて、今日。
利用者さんの理髪を頼まれたので、初の1,000円カットのお店にお連れしました。そこの接遇が全くなっていなくて、とても不愉快な気持ちになりました。
まず電話。一応これから行こうと思っている旨を伝えると、電話口からはぶっきらぼうな声。言葉使いも印象が良くありません。
僕はサービス業に長く勤めていました。その時に「電話の応対は、相手がまた電話したい」と思ってもらえるような対応をしなさい。と言われ続けました。
電話は相手が見えません。なので声のトーンや言葉遣いには十分気遣いが必要です。
今日のカット屋さんの電話対応はイマイチでした。
お店に到着して中に入ると・・・やはり電話口と同じようなぶっきらぼうな態度。物言いも上から目線。
「そこでアルコール消毒して下さい。」
言葉使いこそ丁寧語ですが、その態度と声のトーンが何だか機嫌が悪そうな雰囲気を与えます。
カット前に利用者さんの帽子を椅子の上に置いておいたのですが、「それは誰のですか?」と聞かれ、「こちらの方です。」と答えると「そこは物を置くところでは無いんだよね。」と。だったら入店時に「こちらに帽子は置いてください」くらいの事を言えば良いのに。
久々にカチーンと来ました。なので、
「あぁ?」と、不機嫌さ丸出しで答えたら、流石に少し気付いた様子。お会計の時は低姿勢になりました。
それでもお店の印象は最悪。今後は利用しないこと確定です。
さてさて、そこで接遇と言う言葉を考えました。
相手をもてなす。相手を気持ちよく迎え、よい気分で帰って頂く。
そんな接遇をしたいですね。決してへりくだる必要はありません。丁寧に誠実に。せっかく来て下さったお客様、一期一会の出会いでもあります。そしてもしかしたらその後長くお付き合いできるかもしれないのですから、そんな時間は大切にしたいものです。
「人の振り見て我が振り直せ」
そんな言葉があるように、自分も今回の件で改めて省みたいと思います。
利用者さん、そのご家族、スタッフ始め出会う全ての人に対して愛情をもって接して行ければ良いなぁと思います。
そして「もう一度会いたい」と思ってもらえるような接遇を志したいと思います。
接遇は難しい面もありますが、一番は「心」です。自分の誠意が伝わるように日々自身を顧みて行動をしたいと思います。
ある意味今日は良い勉強になりました(笑)
肝心の利用者さんは・・・1,000円カットなりの髪形になりました(^-^;腕もイマイチだったかな。。。次は別の場所でカットしてもらおうと思います☆
*少々愚痴っぽい徒然日記になってしまいました(^-^;申し訳ありません。。。
下半期のスタートです!!
2021-07-01
今日から7月がスタートします。下半期の始まり始まり♪
今年の上半期は・・・やはりコロナ禍が大きな問題だったと思います。
5月下旬からワクチンの接種がスタートし、ろまん亭の利用者さんも順調に接種が進んでいます。
スタッフに関しては来週からスタッフ第一号のワクチン接種。その後7月下旬から8月中旬にかけてスタッフも全員接種終了となる見込みです。
しかし接種が終わったからと言って万事OKと言う訳ではありません。あくまでかかりにくくなる、万一かかっても重症化し辛いと言う事で、完全にコロナにかからないと言う訳ではありません。
その部分はしっかりと把握しておきたいですね。
なので今後もマスクや手指の消毒、密を避ける・・・などなど、これまでの予防は引き続きしながら、それでも少しだけ気持ちを楽に行動すると言う生活様式になるのだと思います。
コロナ禍以前のようになるにはまだまだ先ですね。
因みに今日の新聞には群馬県は早ければ5日月曜日から警戒度が3から2に引き下がるかも知れないとの事。大手を振って解放感を満喫し過ぎずに、節度を持って生活したいですね。
中旬からはオリンピックも始まります。このオリンピック後のコロナ状況がどうなるか・・・それによって、下半期の様相も変わって来ると思います。
世の動きはさて置き、ろまん亭としては新規の利用者さんを引き続き募集をしながら、現在利用中の皆さんを出来るだけ楽しく過ごして頂けるように対応したいと思います。
真夏中は無理ですが、季節が良くなったら皆さんを外出させてあげたいと思っています。コロナ禍で外出イベントは全て中止。数回買い物ツアーをしましたが、やはり少々不安もあり・・・
なので利用者さん、スタッフ共ワクチン接種が終わり、コロナが落ち着いていれば秋頃は外出できるのではないかと思っています。
差し当たりの目標は前橋の秋のバラ園でしょうか(^-^)
あぁ、利用者さん達にきれいな花々を見せてあげたい!!気分転換に外に連れ出してあげたい!!
これまで様々なお花見などに出かけていましたが、この1年半は全く出られず(当然ですが・・・笑)
今年の下半期は外出出来る事を願います。
さて、皆さんはどんな下半期にしたいですか?
コロナ禍が終息し、気楽に家族や友人と会える日が来ることも願います。
そんな日を願いつつ、今年下半期のスタートを切りました(^-^)
意外と嬉しいトイレ誘導。
2021-06-30
認知症で排泄の訴えが出来ない利用者さん。そんな利用者さんの場合は定期的にトイレに誘導しています。
利用者さんによりますが、午前午後各一回の方が居れば午前一回午後二回のかた、はたまた時間毎に誘導する方と様々です。
もちろん上記の回数はベースになっているだけで、怪しい動きや発言などがある時はその都度誘導するようにしています。
さて、今日は時間毎にトイレ誘導している方。現在は二時間に一回のペースで誘導するようにしているのですが・・・最近時間毎に排泄する事が少なくなって来ました。
少し前まではまるで機械のように二時間ごとにトイレ誘導でほぼ確実に排尿があったのですが・・・今はリズムが変わっているようです。
先ほども書いたように時間毎の誘導がベースになっています。二時間を目安に誘導するのですが、そのタイミングで排泄が無い場合は失禁をさせない為にマメに誘導するようにしています。
二時間後は30分くらいで誘導。それでも出ない場合は15分・・・かなりマメに誘導します。時間だけではありません。利用者さんの仕草や発言で気になれば時間にならなくても誘導します。
今朝はご家族から8時半頃に排尿があったと連絡を受けました。
・・・となると、次の誘導は10時半頃。念の為10時に誘導しましたが排尿あらず。10時半にも誘導。しかし排尿あらず。
10時45分頃に再々度誘導も不発。
11時に思い切ってまたまた誘導。
すると・・・排尿ありました!!
その瞬間誘導していたスタッフから拍手がありました(笑)
そうです、定期誘導して出ない時、マメに誘導しても出ない・・・そして最終的に失禁せずに誘導後に排泄できると意外と嬉しいのです!!達成感があります(笑)
もちろん失禁させないようにと、マメに誘導している訳ですから、失禁せずにトイレで排泄が出来るのは誘導した甲斐があると言うもの。
今日誘導したスタッフが思わず拍手したくなる気持ちは、よ~く分かります(^-^)
それだけ密接に関わっていると言う事にもなりますね。
排泄の訴えがないからと言ってパットやパンツに失禁させてはいけません。出来る限り失禁せずに済む方法を考えて、出来る限りトイレで排泄出来るように工夫・対応しなければなりません。
何度も誘導する事も少々骨が折れるケースも多いので、そんな中、失敗せずにトイレで排泄出来た事は我々スタッフにとって嬉しい出来事。
皆さんから思えば些細な事かも知れません。
しかしそんな積み重ねを繰り返し、いつしか失禁の回数が減るように対応する事は大切です。
誰だってパンツ内で排泄するのは気持ち良いものではありません。認知症の方々もそれは感じているのです。
我々に出来る事。失敗の回数を減らせるように、トイレ誘導はマメにしたいと思います。
今日の方、その後は不定期にトイレ誘導して今日も失敗なく過ごす事が出来ました。
ご家族から「良かったです。ありがとうございます!」と言われると、嬉しい気持ちになります(^-^)