~2021年9月
徒然なる日記
流石に10枚は・・・
2021-05-18
朝は天気が良く、日差しもありました。少し蒸しましたね。
次第に天気が下り坂。雨が降り始めてしまいましたが・・・
朝の送迎時です。いつも通りろまん亭に到着して着衣チェックする方がいます。
ズボンとズボン下は適切でした。しかし・・・どうも上半身がもこもこしているのです。念の為確認してみると・・・
カーディガンとシャツを合わせて10枚着ています!!ノースリーブの肌着を3枚、7分丈の肌着を3枚、長袖の肌着を2枚にシャツにカーディガン。
今日の朝の陽気、少し汗ばんでいます。朝の気温から言えば当然です。
「沢山着ているから脱ぎましょう。」と言う声掛けには反発し易い傾向がある方なので、「ちょっとシャツも良いですか。」と何となく脱がせるように誘導しました。
この方、何となく誘導には素直に従ってくれるのです。
そのままシャツを脱いで頂き、ノースリーブの肌着だけになって頂きます。ノースリーブの3枚中2枚を脱いで頂き、長袖の肌着を1枚着て頂きました。
今朝の気候ならそれで十分。
本人も特に拒否無く着衣交換して頂けました。
流石に10枚は着過ぎです(^-^;
しかし午後になり、雨降り。少しずつ気温も下がって来ました。
「何だか肌寒いような感じだね。」
と言われ・・・脱いで頂いた肌着を着てもらう訳にもいかず、帰りに着てもらおうと思っていたカーディガンを着て頂きました。
これからの時期は熱中症も気になります。利用者さん達は体感温度の認識が曖昧になってしまっている方が結構多いのです。
「寒く感じる」と言う思いから沢山着てしまう。寒さには敏感な方々なので、脱がせるのは一苦労です。
寒く感じると言いつつ、しっとり汗をかいているケースも多いのです。なので恐らく自身で認識している温度と実際体が感じている温度に違いがあって、どうしても「何となく寒い」と思ってしまうと、どんなに暑くても厚着をしてしまうのです。
思い込んでいるので脱がせるのは大変。
以前真夏でも半纏を着ている方がいました。汗をかいて扇風機の風が当たると「寒い」と言う事でもう一枚着たがる。もしくは半纏を脱がない。
悪循環のスパイラルですね。
今日の方は、大分前からろまん亭に到着後に着衣チェックする事を刷り込み続けて来ました。声掛けさえ間違わなければ、それ程拒否無く脱いで頂ける状態までになりました。
良かったです。
寒いと思い込み、重ね着をしてしまう方。これから暑くなり、熱中症の心配も出て来ます。
その日に合った着衣の枚数に調整する事は必須なので、拒否無く脱いで頂けると有難い。
何事も少しずつ少しずつ刷り込むと、対応が楽になる事は多くあると思います。
小さなことからコツコツと。気長に習慣付ける事が大切なのです(^-^)
送迎時の支援。
2021-05-17
在宅酸素の利用者さんです。現在はご夫婦で生活しているのですが、ご主人が入院中の為に独居状態。在宅酸素をしているので、動きはゆっくりめです。
朝は早く目が覚めると言う事で、ほぼ支度は出来ているのですが、出発までに少々時間がかかります。出かける際は電機や戸締り、酸素のチェック等しなければなりません。
ろまん亭を利用する前は別のデイサービスを利用していました。そこのデイサービスは大規模のデイサービスです。
送迎も大人数。なので出発までに時間がかかってしまう為、送り出しのヘルパーさんを利用していました。もちろん帰宅時も支援が必要なため、ヘルパーさんを利用。
しかし今はろまん亭です。送迎時の支援はろまん亭でする事になりました。そうすれば送り出しのヘルパーさんは必要なくなり、費用負担も軽減です。
デイサービスの送迎時支援は基本的に30分内であれば支援可能なのです。もちろんその時間はサービス利用時間に含まれます。サービス利用時間に含まれても訪問介護を使うよりは抑えられると思います。
そして何よりもこちらで管理した方が色々と都合も良いのです。本人の状態がしっかりと把握できるからです。
何が必要でどうすれば良いか・・・ヘルパーさんに任せるのも良いのですが、やはり現場でタッチしていた方がよりよく分かるのです。持ち物のチェックもこちらで出来るので安心。
帰宅時も朝と同じような状態にすれば良いのです。
送迎時の支援をすれば、何が無くて何が必要で・・・と言う事も分かります。ご家族に連絡も出来るし、こちらで用意する事だって出来ます。
お互いウィンウィンの関係なのです(笑)
外出時も携帯酸素。なのでボンベの使用量などもチェック出来、在宅酸素業者さんとも密に連絡が取れるので安心です。
現在は支援に15分から20分かかりますが、それで安心が出来るなら、それに越した事はありません。万一に備え、送迎の時間にはゆとりが取れる時間帯。
ばっちりです(^-^)
ご家族は遠方なので、今はろまん亭が中心となり生活全般をチェックさせて頂いています。
単世帯、独居の方々には出来るだけ必要な支援が出来れば良いなぁと思っています。もちろん出来る事と出来ない事もあります。その中で、ろまん亭で出来る限りの支援はさせて頂こうと思っています。
住み慣れた家で、住み慣れた地域で一日でも長く住まう。
その為の支援。ろまん亭のモットーです(^-^)
独居は寂しい。
2021-05-15
独居は寂しい。
当たり前の事ですね。
特に年齢を重ねての独居は寂しいし不安もあるし・・・仕方ないとは言え、デイサービスが終わって送る時に何となく後ろ髪を引かれてしまいます。
今日は独居の方にご家族が面会に来ました。その時の利用者さんの様子、やはりご家族が来ると嬉しい様子です。嬉しいと同時にちょっと甘えん坊さんになってしまいます。
「なんだか居ても立ってもいられないような感じがして・・・」と、弱気な発言。日中はそんな様子は微塵もなかったのですが。。。
ご家族は明日ご自宅に来る予定だったのが急遽変更になってしまい、今日訪ねたそうです。なので面会してそのまま帰ってしまうとお伝えすると、
「じゃぁ明日は来ないの?」と、とても寂しそう。
「ごめんね、明日来るはずが今日になってしまって、明日は来られないのです。」と答えると、
「仕方ないわね。」と。
寂しさがひしひしと伝わって来ます。ご家族が帰った後、何とか気持ちを盛り上げて送り出したい。
出来るだけ働きかけます。
この利用者さん、嬬恋に別荘を持っています。なのでその話を振ると、嬬恋の飲食店の話しに発展しました。
「嬬恋に〇〇と言う食べ物屋さんがあるのだけど・・・」
速攻でインターネットで調べます。ヒットしました!!そのお店の外観やメニューを見せます。すると表情が少し明るくなって来ました。
「美味しそうなお店ですね。店構えも素敵です!!」
「そうでしょ。嬬恋に居る人たちはみんなそこに行くのですよ。」
会話にリズムが出て来ます。すると今度は、
「嬬恋に美味しいピザを出すお店があるのですが、名前が分からないのです。」と。
またまた速攻で調べます。何件かヒットしました。そしてその中の一軒がビンゴ!!
「そうそう、そこのお店です。あぁ、こうやって調べられるのは楽しいですね。ここのお店は・・・」
会話のリズムと声の張りが出ています。
・・・良かった、少し気持ちが上がったかな・・・
帰宅前にはいつもの笑顔が戻りました。
帰宅時も、
「明日は一人ですが頑張ります。」と言って下さいました。
「明日一日頑張って下さい!!月曜日に迎えに来ます!!」とお伝えしてお別れしました。
感性豊かな方です。お花の写真や動物の写真を見せると感動して下さいます。ちょっとした詩やエッセイなどを読み聞かせると喜んで下さいます。
う~ん、色々と関わってあげたくなる方です。
独居で少々甘えん坊さん。要求は増える傾向にありますが、ろまん亭で対応出来る事はしてあげたいと思っています。
独居の方は寂しん坊さんが多いです。当然ですが。。。
ろまん亭で沢山お話をして一緒に笑って過ごせるように対応したいと思っています。
家族のように繋がって。心を少しでも満たせると良いなぁと思っています。
二時間ルール(笑)
2021-05-14
排泄感が無い利用者さん。サインが出るとトイレ誘導していますが、その他にも定期的にトイレ誘導しています。
最近では誘導するたびに排尿があり・・・これまで一日に2回ほどの排尿だったのが、誘導するたびの排尿、一日に4回から5回に増えてしまいました。
水分も介助が必要で、ご家族からは一日300ミリから500ミリ飲ませて欲しいと希望あり。出来るだけ飲んで頂くようにしていました。
水分量が多かったのでしょうか。ご家族にトイレ回数の話をすると、今度は水分量を控えて、二時間ごとにトイレ誘導してみて欲しいと希望がありました。
ご家族からの希望です。もちろん水分を控えめにしてトイレ誘導も二時間ごとに。あとはサインがあった場合はその都度トイレ誘導する事になりました。
さてさて。
朝のお迎え時に朝の排尿時間を伺います。その時間を基に、サインが無ければ約二時間でトイレ誘導。
今は何とほぼ二時間ごとに排尿があります。試しに1時間半くらいで誘導してみてもサインが無ければ排尿はありません。その30分後に再度誘導すると、意外と排尿があるのです。
まさに二時間ルールです(笑)
確かに定時での誘導はちょっと楽です。時間に縛りが無ければ、様子を見て怪しければ誘導。これまでには1時間で3回から4回誘導した事もあります。もちろんその時は毎回出るのではなく、出ない日もあれば最後に出る事もあり・・・
とにかく排泄のタイミングは読めないのです。
ご自宅でも不定期の誘導は大変との事で、定時誘導しているそうなのです。なのでご自宅と同じ時間での誘導。
自宅=デイサービスの環境は意外と大切だと思っています。
自宅での習慣をデイサービスでも実践。その方が介助も楽ですし、何にしても利用者さんに習慣付けが出来るのが良いのです。
今はトイレ誘導は二時間ルールに則って行っています。後は本人からのサイン次第。排泄感が無いのですが、失禁せずに過ごせているのはすごい事だと思っています。
ご家族の努力の賜物でもあると思っています(^-^)
検証します。
2021-05-13
認知症で要介護5の方々がいます。今は天気が良ければ外をお散歩しているのですが・・・
両手引きでのお散歩の方も居れば横に付いてのお散歩の方もいます。それぞれの適正に合わせてのお散歩支援です。
両手引きの方は、横に付いてお散歩すると転倒の危険があるのです。もちろん支えるには十分な体制で散歩するのですが、不意なつまづきなどがあると困ります。
念には念を入れて両手引きにしています。
そして横に付く方は・・・両手引きでも良いのですが、何故か両手引きだと腰が引けてしまい、なかなかスムーズに進めません。なので横に付いて散歩をしてみたら割とスムーズ。
現在は横に付いてお散歩支援です。
さてさて、横に付いている方。先日フッと気が付いた事がありました。
その方の右側に付いて支援すると少々足の運びが悪いのです。左に付くと比較的スムーズ。
これは何度か検証する価値ありです。
何度か試しましたが、やはり左側に付いた方が歩行がスムーズです。
基本的に利用者さんを壁側にして歩くので、往復する場合往路は右側、復路は左側。そんな感じで支援していたのですが、今は往復とも左に付くようにしました。
時間が短縮されています。左に付いた方が歩きやすいようなのです。
更に体は密着させて支援します。その方が歩行が安定するからです。そして密着させた場合、自分の足の運びは利用者さんと同じが適当です。
体の揺れも利用者さんと同じにした方が密着での歩行が楽なのです。もし二人三脚のように歩くと、その都度体がぶつかってしまいます。ぶつかれば当然バランスが崩れそうになり、歩行が不安定になってしまいます。
なので密着は同じ足の運びがGOOD。
要は利用者さんとシンクロさせるのです。そうする事によってより一層歩行のバランスが安定し、足の運びがスムーズになる可能性が高いのです。
もちろん人によって少々違いがあると思うので、一人一人に合ったお散歩支援が必要ですね。
認知症で要介護5です。言葉での誘導は難しく、そうなると体の寄せ方や足の運び、シンクロと言葉以外での誘導を心掛けないといけません。
介護度が高い方の場合はその方に合った方法を見つけ出す事が重要なのです。
あとは体力。歩いている時の様子を見ながら、もう少し歩けるのか短い方が良いのかを判断。無理をさせてはいけません。
横でしっかりと見守って、安全に歩けるように支援できると良いなぁと思っています。
通り一辺倒の支援にならず、必ずその人に合った支援方法を見付けるようにして行きたいですね。
個別対応。ろまん亭「ならでは」です(^-^)