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ふれあいと和みの家
≪大利根ろまん亭≫


●有限会社ゲン
〒371-0822
群馬県前橋市下新田町329-11
TEL.027-252-7735
FAX.027-252-7782

≪大利根ろまん亭≫
介護支援事業
≪大利根ろまん亭≫

ろまんの風~徒然日記

このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)

過去の徒然日記はこちらから

徒然なる日記

良好です!!

2024-05-14
 ある要介護5の利用者さん。最近ちょっと調子が良いようなのです。

 これまで食事介助にかなり時間がかかりました。咀嚼や嚥下が不安定。口の開きも殆ど無く、何とか口をこじ開けて食物を運ぶような感じです。

 舌が舌根沈下気味だったので舌のマッサージを始めて半年くらいが経ちました。

 先週辺りから食事の進みにかなりの変化がありました。数日前にも書いたと思いますが・・・余りに状況が変化して、今日もその方の話題を取り上げたいと思います。

 食事の進みが劇的に変わりました。ご自宅でも同様のようです。ご家族も「食事の進みが早くなりました!」と報告アリ。実際ろまん亭での食事介助でもこれまで60分以上かかった介助が今は30分からかかっても40分程度。

 何よりも口を自発的に開けるようになったので、進みが早くなったのだと思います。もちろん咀嚼と嚥下も以前よりも数段安定して来ています。

 これが一過性の状態なのか、それともある程度改善された状態なのか。こればかりはまだ様子を見ないと分かりません。

 先週の木曜日辺りから今日までは安定して食べられています。

 変化したのは食事介助だけではありません。何だかリアクションも良くなっているように感じるのです。今までは反応が良くても、せいぜい笑うくらい。最近は「もしかしたら言葉が出るかも~!!」と思ってしまうような瞬間の反応があります。

 要介護5になるまでは意外とお喋りだった利用者さん。当時文章的な言葉は出ませんでしたが、単語は沢山発語していました。

 その時の記憶が蘇ります。

 ・・・もしかしたら刹那的に言葉が出るかも・・・

 そんな気持ちになるような反応の瞬間が増えました。残念ながら言葉は出ませんが(^-^;

 後は少しでも立位保持が安定するといいぁなと思います。

 この利用者さんに限らずですが、状態が良い時は色々と欲張ってしまいます。あ~なればいいなぁとか、こ~なればいいなぁと、状態が良い利用者さんに対してはちょっとした期待を持ってしまいます。

 一過性の変化かも知れませんし、ちょっとした改善かも知れません。

 要介護5と言う事を念頭に置けば、一過性の可能性が高いと思いますが・・・それでも良いのです。少しの期間でも状況が好転するのであれば、今後も同様な期間が来るかもしれないと言う事。

 好転する機会を目標に介護して行けます。

 過剰な期待や希望を持ち過ぎてはがっかり感が大きくなってしまいますが、多少でも期待や希望が持てる事は、長い介護生活の中で良い事だと思っています。

 状態が良いと言う事は明るい話題にもなりますね。

 少しでも利用者さん達が安定したり、状態が改善されるように日々皆さんと向き合って行きたいと思います♪♪

 ご家族の皆さんも、何かご希望があれば何なりと相談して下さい。出来る限り対応したいと思っています。もちろん全てを~とは行かない時もあると思いますので、その時はご容赦ください。。。

 利用者さんの状態が良好と言う事は、我々にとってもとても嬉しい事なのです♪♪

ストレッチとマッサージ。

2024-05-13
 先日までちょっと疲れが出ている利用者さんが居ました。要介護3の利用者さん。

 ご家族にその原因を聞いてみると、まず一つは遠方の娘さんが会いに来て、一日休まずにお喋りをしていた事。もう一点は、暑い日に冷房と間違えて暖房を点けていた事。どうもこの二点が疲れの原因のようなのです。

 この利用者さん、90代後半の方。年齢的に疲れが出ると抜けるまでに少々時間がかかります。

 足の筋力低下をご家族が心配をしていました。なので、出来るだけ体操などをして維持出来るようにしていたのですが・・・疲れが溜まっている様子、とても体操する状況ではありません。

 なので。足首のマッサージとストレッチ、肩のマッサージを行う事にしました。実は足のむくみがかなりひどく、服薬で多少は改善されたのですが、まだまだ足首からふくらはぎにかけてのむくみが気になっていました。

 むくみ解消も兼ねてのストレッチとマッサージの始まり始まり♪♪

 早速足首のストレッチ。ちょっと触っただけでもむくみを感じます。足首の曲げ伸ばしを10回、足首を左右に10回します。次にしっかりふくらはぎのマッサージです。これを左右の足首で2セット行いました。

 その後は方のマッサージです。

 トータルして30分から40分の機能訓練となります。

 本人は「とても気持ちいいです♪」と、ストレッチとマッサージをしている間、うたた寝(笑)いい事です。

 体の疲れが抜けるまでは~と思っていたのですが、このストレッチとマッサージで少しずつですが効果が見え始めました。

 むくみが確実に改善されているのです。しかも足首からふくらはぎのむくみまで減って来ました。効果があるのですから、継続しない手はありません。

 今後も継続して続ける事にしました。

 もちろん時間がある時に限ります。現場の状況によっては出来ない事や短くなってしまう事もあろうと思いますが、出来る限り利用時に毎回ストレッチとマッサージを行っていこうと思います。

 本人も「足が軽くなりました。」と実感して下さっているようです。

 まぁ当初の足先のむくみはまるでゾウのような足先でした。それから見たら今はほぼ通常の状態。自身で実感できる程の改善です。

 この利用者さんの他にもストレッチとマッサージを行っている方々がいます。自発的に動けない方を対象として。尖足防止や拘縮の改善を目的としています。時間がある時に少しずつ。

 自発的に動ける方々には体操やお散歩で体を動かして頂いています。

 生活動作を中心にした生活リハの中、時間が取れる時に体操や散歩、ストレッチやマッサージ。

 ほんの少しのお手伝いですが、少しでも皆さんが動けるように、ご家族の介護負担が軽減出来るようになるといいなぁと思っています。

 一人一人に合った対応が出来るように努めたいと思います♪♪

幸いなのかなぁ(^-^;

2024-05-11
 要介護3の利用者さん、介護拒否がとても強い方。認知症があり、短期記憶はかなり曖昧です。数秒前の事もリセットされる事しばしば。

 さて、介護拒否が強いと書きましたが・・・

 その拒否がかなり強いのです。認知症の方の場合は悪い印象が残り易く、悪い印象を持たれると様々な面で難しくなってしまうケースがあります。

 入浴もしています。かなりの拒否で、心配になるほど。介助スタッフに対して悪い印象が残るのは一番避けたいです。一生懸命介助しているのに、本人にとって悪い印象しか残らない・・・これは家族介護でもある事です。

 日々の介護をしている家族。当然本人の意にそぐわない事もあったり、本人の甘えもあって拒否が強かったりして、本人・家族共にストレスが大きかったりします。

 時々遠方の家族が来て接すると・・・当然久しぶりなので、優しかったりします。そうなると、毎日介護している家族よりも久しぶりに会った家族に対して良い反応を示したりしてしまいます。

 その様子を見る介護している家族は・・・ストレスが溜まり易いですね。

 それと同様。デイサービスでも入浴介助で四苦八苦しているスタッフ、入浴後に状態を安定させたり気持ちを上げるスタッフ。利用者さんにとっては後者の方が印象が良かったりします。

 入浴介助スタッフの印象だけは下げてはいけません。

 しかしながら・・・この要介護3の利用者さんは短期記憶がかなり曖昧。幸いにも入浴後に介助スタッフの悪い印象もリセットされるのです。

 入浴介助後に対応しても全く問題ないのです。

 この利用者さんに対しては、短期記憶が曖昧なのが良い方向へ出ているのです。

 これまでも多くの拒否の利用者さんを見て来ました。今回の要介護3の利用者さんの拒否は今まででも最高位な拒否に思います。ここまで拒否が強いと・・・悪い印象が残ってしまいそうですが、全くそんな気配はありません。

 幸いです(^-^;

 短期記憶が曖昧なのは日常生活上少々大変な場面が多くあると思います。しかし考え方によっては、多少本人の意に反する介助であっても、その後の対応でリセットされる可能性が高いのです。

 そうなると、案外強引でも介助を進められると言う事にもなります。

 短期記憶が曖昧なのも捉え方ひとつで変わって来ますね。

 拒否をされている最中は我々も少々ストレスを感じますが、その後の様子から我々のストレスもリセットされる程、楽しい方でもあります。

 何事も出来るだけ前向きに捉えて対応出来ると良いですね。

 拒否が強いのはとても大変な面がありますが、それを補える程の楽しい方。

 短期記憶が曖昧なのは、意外と幸いな面もあると思います(^-^)

要介護3の利用者さん。

2024-05-10
 連休前にご自宅で転倒した要介護3の利用者さんです。認知症はやや重め。短期記憶は曖昧で、介護拒否が強い方です。

 転倒して左目に青たんが出来ていました。体の動きはやや悪め。しかし骨折等はしていない様子でしたが、痛みの個所は彼方此方で実際のところどうなのかは分かりませんでした。

 連休明けの状態が心配でした。

 朝のお迎え時は既に玄関で靴を履いて待っていました!!しかも表情は明るく、スムーズに出られる状態。これは思った以上に良い状況かなぁと、早速手引き歩行です。

 う~ん、割と足が出ていますが、途中から右足がスムーズに動きません。ゆっくりと進めば何とか足は出るので、とりあえず乗車・・・と思ったら。足が上手く上がりません。

 転倒の影響かな・・・と思ったのですが、青たんは左目。左目の辺りを打って右足の動きが悪いとは・・・一体どんな転び方をしたのやら。

 主介護者であるご主人は「歳を取ると仕方ないねぇ。」と、割と呑気です(^-^;

 ・・・いやいや、これは年齢から来るものではなく、明らかに転倒の影響だと思うのですが・・・

 と言っても始まらないので、取り合えずろまん亭に向かいます。

 すると車中に便臭が・・・

 嫌な予感がしたので、自分の手の臭いを嗅ぐと・・・便臭がします!!

 ・・・あぁ、やはり利用者さんの手に便が付着していたか・・・

 時すでに遅し。

 ろまん亭に到着して迎え入れのスタッフが出て来たので、慌てて「グローブを付けて下さい!!」と伝えます。スタッフも慣れたもので、グローブを付けて一緒にアルコール消毒用のウェットティッシュを持参しました。

 ウェットティッシュでは拭ききれませんが、取り合えず拭ける部分だけ拭いて、そのまま洗面所へ。入念に手を洗って頂きました。そして僕も手を洗い腕までしっかりと洗いました。

 臭いは消えましたが・・・少々凹みます(笑)

 転倒の影響は・・・やはり足の動きが悪いです。特に右足の出が悪い。入浴予定だったので、入浴時に体全体をチェックしましたが、大きな痣はありません。肝心の右足も腫れなどありません。

 う~ん、転倒時の打撲で炎症を起こしているのかなぁ。

 その後に体を触って痛い所を聞くと、右足と答える時もあれば左足と答える時もあり。腰が痛いと言う事もあれば腕が痛いと言う事もあり。

 痛いと言っていた所は痛くないと言ってみたり。

 どれが本当か全く分かりません!!(笑)でも、どこかが痛いのは確かなようです。

 こうなると、後は受診するしかないのですが・・・この方は受診不可の可能性が大きいです。何故ならば、痛みに敏感過ぎるのです。

 血圧測定の時でさえ大騒ぎ(^-^;血圧を測れない事が多いくらい痛みに敏感。これでは恐らく受診してレントゲンなんて無理・無謀です。

 様子見しかないのでしょうか。

 取り合えず担当のケアマネージャーさんに連絡。状況を報告し、ご家族とお話をして頂く事にしました。

 ゆっくりなら辛うじて歩けます。何とかデイサービスの利用は可能だと思います。しかし。

 ご自宅での排泄が問題になりそうです。先週金曜日から昨日の利用まで、更衣が出来ていないのです。なので肌着から洋服まで便汚れあり。表立って汚れていないのですが、内側は便汚れが・・・(^-^;

 そして利用者さんの手には便が付着・・・拭いているだけの様子、よく見るとうっすら黄色い手でした(T-T)よく見ないと分からない黄色・・・(笑)

 もし受診出来ないのであれば、今後の様子もしっかりとチェックしなければなりません。そして担当ケアマネージャーさんへ逐一報告。

 認知症の方の在宅介護の難しい一面かも知れません。

 そしてもう一点。現在の状況的に再度転倒の可能性があるので、出来る限り気を付けて下さい・・・と、ご家族には注意喚起。

 「出来る限り」と言ったのは、認知症の方なのでご家族がいくら注意をしてもダメな時が多くあります。ダメな時はダメ。割り切る事も必要です。

 ご家族は気負い過ぎずに、「出来る限り」気を付けて頂きたいと思います(^-^)

こんな事ってあるのですね~!!

2024-05-09
 昨年の秋頃から体重が減ってしまっていた要介護5の利用者さん。咀嚼や嚥下も不安定で口も開かず。食事介助に90分かかる事も多くある方でした。

 その後舌のマッサージを毎回行って来て、最近少しずつ変化が出て来ました。

 体重減少を気にしたご家族が主治医からイノラス(高カロリーの栄養剤)を処方してもらい、現在は一日3P摂取しています。

 先ほども書いた通り、舌のマッサージの効果なのか、最近は嚥下や咀嚼が安定しているのです。しかも口の開けも良くなっています。

 食事の状況が改善されて来ている中、イノラスも一日3Pを欠かさず摂取した結果・・・

 昨年秋頃には体重が41㎏前後だったのが今では47.5㎏まで増加しました。

 体重が増加傾向にあり、少し心配になった家族が主治医にすると、何故か経口摂取よりもイノラスを継続するようにと指示があったそうです。

 いやいや、イノラスはあくまで栄養補助のものです。経口摂取がスムーズになって来ているのであれば、先ずはイノラスを減らして様子見が王道ではないでしょうか。

 早速主治医に連絡して状況を説明します。すると・・・やはり経口摂取の状況が分かっていなかったようで、当然主治医からも「経口摂取が良好であれば、イノラスを一日2Pで様子を見て下さい。」という指示に変更。

 今後は一日2Pのイノラスで良いようです。

 そして今日の昼食時です。

 何と何と~!!

 今日は超スムーズです!!口の開けも良し、咀嚼も良し、嚥下も良し!!何と30分少々で完食です。お味噌汁もすする事が出来ました。

 昨年秋頃の状況からみるとまるで別人です(^-^)こんなにスムーズに食事介助が進むなんて、いつ以来でしょうか。

 嬉しくなってしまい、いつも以上にニコニコ顔で食事介助です♪他のスタッフも様子を見に来て、皆で万歳です!!

 「〇〇さん、すごいじゃない!!」と声掛け。本人は分かっているのか分かっていないのか、笑ってリアクションをして下さいます(笑)

 舌のマッサージの効果かどうかは分かりません。でも明らかに最近は食事介助の時間が短くなって来ています。ご家族からも「食事介助が楽になりました。」と報告を受け、スタッフ一同で喜んでいたところ。

 そこに来て、イノラスを減らせた事、今日の食事のスムーズだった事。これ程結果が目に見えて分かるのも珍しい事です。

 ただし~あくまで「今日が最高だった」と言う事。確かに改善されていますが、今日の状態が今後も継続するかどうかは別の話し。もちろん継続されるのが望ましいですが、要介護5です。次回は確約された訳ではありません。

 とは言え。一度でも今日のような状況があると言う事は今後も多少は期待出来るのではないかと思うのです。

 あぁ、今日の状態が継続されると良いなぁ・・・と思いつつ、せっせと舌のマッサージに勤しみました(^-^)

 例え一過性の事でも、継続できなくても。

 たった一回でも状態が良い様子を見られて、本当に嬉しい気持ちになりました♪♪

 ありがたい事です。感謝感謝です☆
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