~2024年9月
徒然なる日記
ルーティンは大切なのです。
2024-09-30
認知症の利用者さん達にとって、日常のルーティンはとても大切だと思っています。特に認知症が進んでしまっている利用者さん達。
比較的軽い認知症の利用者さん達はそれ程気にする事は無いと思いますが、認知症が進んでしまった利用者さんにとっては日常のルーティンは大切なのです。
何故か。
認知症が進んでしまうと、物事の理解力が低下してしまいます。分からなくなる事も多いですし、忘れてしまう事も多くなります。
そんな中にイレギュラーな事が起こると、さぁ大変!!
状況が分からずに不安になってしまったり、おとなしくしているものの疲れは通常よりも大きかったり。
認知症の方々に対して環境の変化は意外と大敵なのです。
要介護3の利用者さん。
普段は自宅のお庭で待っているのですが、今日は居ませんでした。チャイムを押して玄関を開けてみても靴がありません。普段は閉まっている門も開いています。
・・・う~ん、これは娘さんと奥さんと出かけたかも・・・
もしかしたら隣の医院で受診をしているかも知れないと思ったのでぐるっと一回りしている間に帰宅したようでした。
利用者さんも同乗。今日は早い時間に受診とお買い物をして来たそうです。
・・・いやいや、普段と違うルーティン。しかも受診とお買い物だと、本人は疲れているかも知れないかなぁ・・・
と思ったら。
ビンゴです!!
送迎車に乗るとすぐにうたた寝。ろまん亭に到着してもすぐにうたた寝です。
うたた寝もそれ程長くありません。本人は「眠い」と言うのですがそれ程寝られず、少しずつ行動が不穏になって来ました。
何をしたいのか分からないような様子です。立ち上がっては座ったり、トイレに誘導しても排泄はなし。普段なら会話もある程度出来るのですが、今日は言葉も分かり辛く、ちょっと苛立っているようにも感じました。
食事は普段と変わらずに食べられたのですが、午後の帰宅までの間の行動はいつもと違うものでした。
全く落ち着きません。
やんわりと着席するように勧めるのですが、座ろうとせず。仕方ないので外に出る事にしました。
軽い散歩です。
要介護3です。それ程遠くまでも行けず、一軒先のところまで行って戻って。玄関から上がりたがらないので、玄関先の椅子に座ってしばらくお話をしました。
それでも落ち着かず。玄関に上がるも、その場に合った椅子に腰かけて。
時間が来て送ります。送迎車が出発すると、すぐにうたた寝を始めました。
やはり眠かったのでしょう。
普段と違うルーティンの朝。本人は状況がよく分からず、連れて行かれるままの状態。イレギュラーな出来事で少々混乱したのだと思います。
表情もいつもよりも険しかったですし。
送迎車が自宅に到着してもまだ寝ています。起こすのが忍びないですが・・・起こして降車して頂くのですが、そこでも降り方が分からず。
ゆっくりと声を掛けながら外に誘導しました。
一か月前くらいにも同様な状況があったので、恐らく今日の不穏な行動はイレギュラーな出来事が原因だと思います。
日常のルーティンが崩れてしまうと混乱してしまうのでしょう。
なので環境はとても大切なのです。
だからと言って、受診も出来ない、お出かけも出来ないのは寂しい事ですね。折角ご家族が連れ出して下さったのですから、それはそれで大切な事です。
要はその後の事。
普段とは違って、出来ている事が出来なかったり、ちょっとイラついてしまったりしても、それは仕方ない事と認識して頂ければ良いのです。
「今日は〇〇しちゃったから疲れたのかも。」
そう思って頂けると良いと思います。
「なんで今日は出来ないの!」と、否定的な声掛けをしてしまいがちですが、イレギュラーな事があった日は少しだけ優しい目で見て頂ければ幸いです。
きっと本人もよく分からない疲れや不安などが入り混じっていて、混乱しているかも知れないからです。
日頃のルーティンは大切です。そして環境も大切です。
周囲の変化に対応出来ないのが認知症でもあります。
今日は普段とは全く違う行動でしたが、午前中のお話を聞いて納得。そんな時は本人のある程度好きなように動いて頂く事が賢明だと思います。
認知症の利用者さんに対応するには常に臨機応変に。
そして常に優しい声掛けが必要なのです。
リアクションは嬉しいです♪♪
2024-09-28
ろまん亭はコミュニケーションを大切にしています。
出来るだけ沢山お喋りが出来るように、それぞれの利用者さんに声掛けや働き掛けをしています。
認知症の方でも大丈夫。同じ事を繰り返そうが、内容が不明であろうが、とにかく発語をして頂く事を大切にしています。
認知症の方々は何も忘れてしまっている訳ではありません。ただ思い出せないだけ。
僕はそう思っています。
楽しくお喋りをしていると、時々新しい情報が出てきたりもするのです。テンポよく喋っていると、突然ポンっと新情報が!!
しばしばあります。
要介護5の方に対しても同様です。言葉が出ない、表情が乏しい等々ありますが、そんな事はお構いなし!それでも声掛けをしたり話しかけたりしています。
言葉が出なくても、働きかけると時々リアクションがあるのです!!
笑ったり頷いたり。
まぁたまたまだったりするのかも知れませんが、我々は声掛けに反応してくれたと受け取っています。
「〇〇さ~ん!」とか、時には名前で読んだり以前聞いていたあだ名で呼んだり。割としつこく声掛けをしたりもしますが、状態が良い時は割とリアクションもすぐに返って来たりします。
そんな時はとても嬉しいです!!
先日は要介護5の利用者さんの名前を呼びながら目の前で手を振ったりしました。すると・・・明らかに笑って下さいました!!
そんな時はどんどん声掛けをします。一瞬笑ったかと思えば、また無反応に。それでも続けて声掛け。するとまた笑って。
明らかに声に反応して下さっていると思うのです。
思うだけかも知れませんが(笑)
最近90代半ばの要介護3の利用者さんが要介護5の利用者さんに声を掛けて下さったのですが・・・その時のリアクションがとても良かったのです!!
これまた明らかに声を掛けて下さった利用者さんに対して笑うのです。しかも我々の時よりも明確に。
通じているのかなぁと感じました。
その後も時々その方は声を掛けて下さるのですが、声を掛ける度にちゃんとリアクションがあります。要介護3の利用者さんの優しさが伝わっているのだと確信しています。
だからこそ。
認知症であっても、どんどん声掛けをする。話しかける。
言葉が出なくても、感じる事はあるのです。
とても大切な事だと思います。
人と人の繋がり。
これからも大切にしながら、日々皆さんと一緒に楽しく過ごせれば良いなぁと思っています(^-^)
寝られると良いのですが・・・(^-^;
2024-09-27
ある要介護3の男性利用者さんです。
先月末からの利用ですが、長時間の利用が難しくて現在は短時間の利用です。11時から14時の3時間。
慣れて来たら少しずつ時間を延ばそうと思っているのですが、これもなかなか難しい。何せ集中力が持続しないのです。
利用開始当初はタブレットで懐かしのメロディーなどを観て聴いて過ごせたのですが、今はそれにも集中出来ません。
この集中力の無さは要介護3だから・・・とも言えますが、もう一つの原因がありそうです。それは・・・
眠気です。
短時間利用なので今は連日の利用です。家族介護も少々厳しい状況なので、何とか少しでも長く利用して頂きたいのですが・・・
さて、眠気に戻ります。
ろまん亭に到着してバイタルチェックをして水分摂取。すると、すぐにうたた寝をします。ご家族に伺うと、朝は2時から3時頃に起きてガサガサ動いているようです。なのでろまん亭に到着する11時頃に一旦眠気があるようなのです。
食事が終わるとやはりちょっと眠そうな感じはあるものの、午前中のようにはうたた寝をしません。目を閉じてもすぐに起きてしまう。
う~ん、少しでも寝るとすっきりするのだけど・・・
前回はベッドで横になって頂きましたが、直ぐに起きだしてしまいます。これではどうにもなりません。もうしばらく同様にベッドへ誘導してみますが、あの感じだとそのままお昼寝は難しいかも知れません。
14時過ぎに送るのですが、送迎車に乗って5分もすると、何と車内ではすぐに寝るのです!!車の振動がゆりかごのような感じなのでしょうか(笑)
子供によくある事ですね(^-^)
食事中も眠気が強いと食べながら寝てしまう・・・これも子供のようですね(^-^)
食事や送迎中にはうたた寝があるのですが、他ではなかなか寝ない。
寝て頂ければもう少し長くろまん亭に居られるような気がするので、今後の課題となりそうです。
因みに14時過ぎて15時過ぎまでろまん亭に居た事も数回あるのですが、時間を引っ張るとちょっと不穏になってしまいます。
元々不穏になって暴言や暴力的な一面があった為、他のデイを断られてしまった方。余り無理をして不穏になってしまうのも継続した利用が出来なくなる可能性がある為、やはり14時過ぎころまでは現在は適度な利用時間となっています。
午後に少しでも寝られれば良いのですが・・・
利用開始から約一か月。落ち着いて過ごせています。自発的な会話も多くて笑顔も多い。後はゆっくり過ごせるかどうかです。
要介護3、行動はその時の思うがまま。なかなかパターン化しません。
しっかりと見守って、少しでも長く利用して頂いてご家族の介護負担の軽減になると良いなぁと思っています。
ご家族からは「少しの時間でもろまん亭に行ってくれるだけで助かります。」と言われて有難いのですが。。。
スタッフ全員で対応方法を模索して行きたいと思います♪♪
朝からハプニング!!
2024-09-26
今日から火曜日と木曜日を追加利用する方がいました。朝は送り出しのヘルパーさんがいます。
他の曜日と同じようにお迎えに行くと・・・
何と送り出しのヘルパーさんがいません!!恐らく伝達ミスでしょうか。まぁたまにはありますね。仕方ありません。
ただし困った事にろまん亭では鍵を預かっていません。以前もヘルパーさんが入り忘れた時、鍵がかかっていて全く入れず。庭先から窓をノックするも寝ていて起きず。最終的にヘルパーさんに来てもらって対応したのですが・・・
その時の記憶が蘇ります。
恐る恐る玄関を開けると・・・今日は鍵が開いていました!!これならば連れ出せます!!朝の送迎は時間との戦いでもあるので、そそくさと上がらせて頂いて声を掛けます。
すると本人は・・・万年コタツに入って寝ています!しかも顔色が余り良くありません。よ~くみると、万年コタツに電気が入っています。つまりコタツを点けて寝ていたのです。
慌てて電源を切って起こします。
反応はあるし、ちょっとダルそうなだけで何とか連れ出す事が出来ました。ろまん亭に到着してすぐに水分摂取。これでひと安心♪
そして次の送迎に向かいます。
何とか時間通りに到着して乗車して頂き、ろまん亭に到着。後者介助をしてみると・・・
何と今日に限ってパンツ・パットから染み出していてシートに染みが・・・(泣)
送迎後にせっせとシートを洗浄しました。もう慣れたものです(笑)
染み出す事は滅多にないのですが、忙しかったりする時に限ってこんなハプニング(笑)
これも介護あるあるでしょうか(^-^)
朝からのハプニングを乗り越えて~♪♪
今日も皆さん元気に過ごす事が出来ました。ハプニングもちょっとしたスパイスですね~☆
カッチカチの・・・
2024-09-25
今日は便のお話です。
利用者さん達は意外と便秘気味の方が多いような気がします。水分が少ないのか食事の内容なのか。運動量も少ないし、便秘になる条件は沢山揃っています。
一般的にはマグネシウムのお薬を使っている方が多いですが、中には軟便剤や便を下ろすお薬など、ご家族の皆さんも苦労されているところでもあります。
しっかりと水分摂取をして頂き、バランスの良い食事。そして適度な運動が出来ると良いのですが、皆さん必ずしも出来るとは限りませんね。
便秘気味の利用者さん。便意はあるのですがなかなか出ない事しばしば。最近摘便デビューした利用者さんが居ます。
御年90歳。要介護3の女性です。
先週初めて摘便をさせて頂いたのですが、強い拒否が無かったので、便で困っているような時は摘便をする事にしました。
先日も・・・朝からトイレに通います。どうも便が出ない様子。なのでちょっと確認させて頂きました。
すると・・・
肛門辺りまで便が下りているのですが、カッチカチです(^-^;
年齢的にも自身で腹圧をかけるのが難しい。力がないのです。なので何度もトイレに座ってもなかなか出て来ません。
これは摘便案件です。
「〇〇さん、ごめんなさいね。ちょっとお尻を確認しますね。」
そう言って摘便スタートです。
今回もカッチカチ。これはちょっと痛みがあるかなぁと思ったら案の定。
「痛いからもういいです。」と。
それでも「もう少しだけ我慢して下さい。」と言いつつ摘便を続けます。出入り口にあったカッチカチの便を何とか出しました。まだまだ便は残っています。
しかし余りやり過ぎてしまうと今後摘便の拒否が出てしまうかも知れないので、一旦トイレから退出して様子見です。少し時間を空けて再度トライ。
流石要介護3の方、再トライの時はほぼリセットされていたようで、難なく摘便をさせて下さいました。
その時はある程度自身の力で便が出ていてスムーズに出し切れました!!お尻をチェックしましたが、便はもうありません。すっきり出たはずです。
「〇〇さん、便が全部出たみたいですよ!!良かったですね!!」
「え?そうなの?」
う~ん、本人はどんな感覚なのでしょうか(笑)
それでも「ありがとね。」とお礼の言葉を頂きました。「いえいえ、こちらこそ痛くして済みませんでした。もっと上手に出来るように頑張りますね。」
トイレの中でそんなやり取り(^-^)その後便意も無く過ごせたようで良かったです。
便秘の方の場合、肛門の出入り口付近でカッチカチの意思のような便が詰まっているケースが多くあります。それを掻き出すのがなかなかの作業。痛みを伴う可能性が高いので、当然皆さん痛がって嫌がります。
しかしその固い便を出してしまえば後はスムーズだったりして。
拒否が強い時は二人がかりの時もあります。一人が体を押さえて一人が摘便をして。体を押さえる時は声掛けを忘れずに行います。
ここ最近は強い拒否の方が居ないのでスムーズに行えて助かっています。出来る限り痛みが少ない方法を試みるのですが、摘便デビューしたばかりの方の場合は何度か繰り返さないとより良い方法が見つけ出せません。
今後もきっと便秘気味の日があると思うので、その都度必要時は摘便をさせて頂こうと思います。
カッチカチの便。まるで石のような固さです。
自然な方法でスルッと出るようになると良いのですが・・・
これも介護あるあるかも知れませんね(^-^)