ろまんの風~徒然日記
このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)
徒然なる日記
寒くなると途端に(^-^;
2024-11-11
暦の上では冬の到来です。
寒くなると途端に変化が出て来ます。
それは・・・朝の支度が整わない方が増えるのです!!特に朝のお迎え時にご家族がいない利用者さん。
支度も出来ないのですが、何せコタツから出ようとしないのです。
ある利用者さん。要介護3です。ご家族は朝早くから出勤してしまうので、送り出しのヘルパーさんを利用しています。
朝のお迎えに伺うと・・・何と全くの拒否で支度も出来なければコタツから出ようとせず。送迎スタッフが伺って誘い出そうとするも完全拒否。
この利用者さん、ろまん亭を利用し始めて5年ほど経ちますが、利用開始当初は同様に強い拒否。一旦拒否が出るとテコでも動かない程、頑ななのです。
今回は久しぶりにその頑なさが出たようです。寒くなって動くのが億劫だったのかも知れません。
そうなると・・・一旦は諦めるようにします。一旦は諦めますが・・・そこで「今日は拒否が強いのでデイの利用はお休みです。」とはなりません。
ろまん亭の場合は少し時間を空けてから再度お迎えに伺います。それでダメなら更に時間を空けて、二人体制でお迎えに伺うようにしているのです。
最終的に二人がかりで連れ出す事もしばしばありましたが・・・今回は幸い時間を空けてのお迎えで、いつも通りに出かける事が出来ました(^-^;
ろまん亭に来てしまえば、後は普段通り。帰宅の時間までいつも通りに過ごす事が出来ました。
送迎以外にも失禁が増え始める季節でもあります。寒くてトイレに行くのを億劫がってしまうのです。なのでろまん亭に到着する頃には紙パンツがパンパンだったりパットがパンパンだったり(笑)
朝一到着してからすぐにトイレ誘導して交換です。
一仕事増えるのも冬の恒例行事です(^-^)
寒くなり冷えて来ると途端に変化が出て来ます。利用者さん達は寒いのが超苦手。そこをなんだかんだ言いながら、対応して行く事になると思います。
気持ちは分からないでもないですが・・・
寒くなるとちょっとした声掛けの工夫も必要になるのです(^-^)
意思疎通が出来ている??
2024-11-09
要介護3の男性利用者さんです。とても大柄。妻は小柄なので介助はとても大変そうです。
夜に起きだしてゴソゴソと室内を荒らしてしまうので、最近は眠剤を使用して対応しています。その眠剤がよく効くのか、朝は動きが鈍くなっています。
送迎で到着すると・・・最近は寝室で横になっている事が多くなりました。眠剤の影響か、自力で立ち上がる事が難しいようなのです。
先日のお迎え時です。その日も寝室で横になっていたので、起こそうとしたら・・・横になったまま尿失禁していました。ズボンも上着も濡れています。
「〇〇さん、ちょっと濡れているから着替えましょう!」と声掛け。すると「そうだいね。お願いします。」と。
あらら・・・意思疎通が出来るではありませんか。これは嬉しい出来事です。
仰向けのまま、更衣を開始します。
「〇〇さん、ズボンとパンツを交換しますよ!」と言うと、ちゃんと足を上げて脱がせ易く履かせ易い格好をして下さいます。お陰でズボンとパンツはスムーズに交換出来ました。
あとは上着です。上着は・・・起き上がらないと難しい状態。なので、「〇〇さん、上着も濡れていて冷たいから交換しましょう。」すると「そうだいね、ありがとう。」と、またまた意思疎通♪♪
ある意味やり易い~!!
起き上がる時も「ゆっくりと起き上がりますね。」と言いつつしっかりと支えて起き上がらせます。「どこか痛い所はありませんか。」「大丈夫、ゆっくり頼まい。」と。
あらあら、ちょっと嬉しいじゃぁないですか!!
無事に上着も交換出来ました。そして立ち上がる時も声掛けにしっかりと反応。その反応も意思疎通が出来ていました。
寝室で仰向けのまま失禁でびしょびしょ。更衣をしてから出発となると時間がかかるかなぁと思ったら。意外にもかなりスムーズに出来て、それ程時間はかかりませんでした。
やはり意思疎通が出来ると違いますね。
一時は全く意思疎通が出来ず、大きな声が出たりイラつきがありましたが最近はめっきり大声とイラつきが減りました。お薬の関係もあると思いますが、何となく我々を信頼して下さっているのではないか・・・とも感じます。
大きな声が出てもちゃんと原因があり、それを解消すれば落ち着きます。決して理不尽な大声ではないのです。理不尽なイラつきではないのです。
その時がたまたまだったのかも知れません。でも、一度でも意思疎通が出来たのであれば、今後も出来る可能性は大きいと思います。
大声で怒鳴られても気にせずに穏やかに対応して来た甲斐があったのかも知れません(^-^)
何となくですが、介助の際も信頼をして下さっているように感じる事が多くなりました。
これからも、安心して介助を受けられるように対応して行けると良いなぁと思います。
認知症は日替わりのケースもありますが~(笑)今後は果たしてどうでしょうか(^-^)
ギリギリセーフ!!&ナイスキャッチ!!(笑)
2024-11-08
要介護5の利用者さんです。
今回は排便のお話し。排便はご家族がある程度コントロールしています。排便予定の日の前日に軟便剤を使用して、翌日に排便。
大抵の場合は早朝に便失禁があるようです。送り出しのヘルパーさんを利用しているのですが、送り出しの準備の段階でも便失禁があり、更にデイを利用している時間帯にも再々度排便があったりします。
食欲旺盛な方。
排便は3~4日間隔で出るようにしています。
先日の排便予定の日。早朝と送り出し準備の段階で全く排便無しとの事。これは日中のデイ利用時間に排便がある可能性がかなり高いです。
しかしお腹もかなり張っていて、もしかしたら固い便が詰まっているのかも知れません。そうなると摘便でしょうか。
排便の日はマメにトイレ誘導します。30分に一度くらいの割合です。トイレまでの誘導で歩行リハにもなるので一石二鳥ですが、なかなかの負担です(^-^;
11時半頃。
そろそろ排便があるかも・・・と思ってトイレ誘導します。
基本的には一人介助でトイレまで誘導出来ます。便座まで来て、ズボンとパンツを下ろそうとしたら・・・何と便が「こんにちは!」しています!!しかもやや柔らかめの便です!!
これは大変!!
すぐにスタッフを呼びます。流石に便が出始めている中、一人介助でのズボンとパンツは下ろせません。被害が拡大してしまうからです。
呼んだスタッフに支えてもらい、僕が下ろします。
慎重に慎重に(笑)
そして便がパットからはみ出さないように気を付けながら。
軽くパットを押さえながらパンツまで下ろせました。そして便座に座りながらパットを外します。外そうとしている最中、便は出続けている感触があります(^-^;
何とかパットに収まってくれ~!!・・・と、願いつつ。
パットを外して無事に便座に座りました。
そして肝心の便は・・・ギリギリセーフでした!!そしてナイスキャッチ!!自分!!上手~い具合にパットに収まらせて便汚れを防ぐ事が出来ました。
やはり補助スタッフを呼んで正解です。
ひどい便汚れは無く、陰洗で十分対応出来ました。この方の排便の日は入浴も予定しているので、この時点では陰洗でOKです。
その後も第二弾、第三弾を防ぐ為に度々トイレ誘導しましたが、今回はこの一回で済んだようです。無事に入浴もしてきれいさっぱり♪♪
座った状態で便失禁をしてしまうとそのまま直接入浴をしなければなりません。しかし今回のようにギリギリの排便なら対応は比較的楽なのです。
やはり排便予定の日はマメなトイレ誘導が必須ですね。
何にせよ、汚れは最小限に収まり、無事に排便完了。ご家族にも良い報告が出来ました(^-^)
失禁時は慌てずに、冷静に対応する事が必要です。慌てると予想以上に汚れが広がったりしてしまうからです。
便失禁は汚れを最小限に。
今回はギリギリセーフ&ナスキャッチの排便でした(笑)
立冬。
2024-11-07
今日は立冬です。暦の上では冬の始まり。
冬の始まりに相応しく、冷たい風が吹く一日になりました。
ある利用者さん。要介護3の認知症です。寒いのが苦手のようだったのです。
普段は送迎車からなかなか降りて頂けないのですが、今日はちょっと違いました。
ろまん亭に到着したので車のドアを開けると・・・冷たい風が車内に吹き込みます。
「寒みぃなぁ・・・」と一言。
認知症の方の場合、はっきりした言葉での表現はとても大切だと思っています。本人が認識している言葉。今回で言えば「寒い」です。
「寒いから早く部屋の中へ入りましょう!」
この一言に、普段はなかなか降りる体勢にならない方でしたが、素直に応じて下さいました(^-^)これは・・・冬場に使えそうです。
帰りの送迎時もやはり冷たい風が吹いていて、「こりゃぁ寒いなぁ。」とまた一言。そして加えて「これで寒く無いんかい。」と、薄着の僕を気遣って下さいました。
いやいや、認知症の方が他者を気遣って下さるなんて、とても嬉しい一言です!!ちょっと感動してしまいました(^-^)こう言った一言があると結構感動するものです♪
寒さの為か気持ち体の動きも良かったです(笑)早く車内に入りたい気持ちが出ていました。
ご自宅に到着してもやはり冷たい風。
「早く入ろう!」
そう言いつつ、普段以上に動きがスムーズでした。
・・・やればできるじゃん(笑)・・・
そうです、認知症の方でも、しっかりと自分の意識を持てばある程度動く事が出来るのです。その意識を持って頂けるように、声掛けをするのです。
声掛けも穏やかに、通じるようにしないとダメです。分かるように・・・と大き過ぎる声やちょっと上から目線的に声掛けでは認知症の方には届きません。
「大丈夫、心配ありません。安心して下さい。ちゃんと側にいますから。」
そんな気持ちを込めての声掛けが望ましいと思っています。まぁ通じない事も多いですが(^-^;
それでも時々、今日のように気遣って下さる言葉が出るのは日頃からの対応がどこかで通じているからだと思っています。
「寒く無いんかい。」
その一言を聞いていたスタッフも驚きの顔。二人で顔を見合わせて笑ってしまいました。
今日は立冬です。冬の始まり。
居室を暖かくして、温かい食事メニューを提供して。
皆さんと一緒にぽかぽかに過ごしたいと思います♪♪
こう言った一言って意外と大切なのです。
ピクニックみたい(^-^)
2024-11-06
ある要介護3の利用者さんです。夜中に起きてしまい、部屋中を荒らしてしまうようで。主治医に相談したところ、眠剤が処方されました。
服薬管理がしっかり出来ていませんでしたが、最近やっと安定的に服用出来るようになりました。その効果か、夜中は寝ている事が多くなって来ているそうです。
眠剤が効きすぎているのか、日中も眠気が強くなっています。ろまん亭に到着して着座後すぐに熟睡。そのまま13時過ぎまで全く起きません。
それでも13時過ぎころから少しずつ目が覚め始めて、14時頃にはしっかりと目が覚めるようでした。
しかし・・・
今日はいつも以上に眠気が強かったようです。13時過ぎても全く起きません。声を掛けて返事はあるものの、目が開かないのです。口に物を運んでも咀嚼と嚥下が不安定。これは危険です。
受診があるとの事で、早帰り。昼食はほぼ手付かずでした。
このままではお腹が空いてしまい、目が覚めた時に不安定になってしまうかも知れません。なので、手付かずのおかずを使っておにぎりを作りました。
小さめの手毬寿司大のおにぎりです。
ご家族の希望時間に合わせて送ります。
すると・・・やはり自宅に到着し頃に目が覚め始めたようでした。玄関先に座って頂き、そこから食事です(笑)ご家族にスプーンと飲み物を持って来て頂きました。
本人が好物と言うトマトスープも持って来て頂いたので、その場でランチタイムです(^-^)
送った頃は青空が広がり、日差しが暖か。利用者さんもむしゃむしゃと食べます。スープもしっかり飲みます。
「まるでピクニックみたいですね!」と声掛けをしたら、ニヤッと笑い返して下さいました。通じたようです♪
結局作っていったおにぎりを全て平らげ、トマトスープを飲み干してお茶もしっかりと飲み干しました。食べ終わる頃に受診へ付き添うご家族も到着。
無事に受診へ向かいました。
今日はたまたま時間があったので、送迎時に食事介助までをお手伝い。食事介助をした事が無いご家族なので、そのやり方を見て頂くのには丁度良い機会だったと思います。
介助をしながら、認知症についてのお話もさせて頂きました。そして眠剤の効果のお話も。
ろまん亭で見る限り、あの熟睡加減はお薬の効果だと思います。お薬が効いている為、動きは鈍くて食事も口まで食べ物を運べません。
その状態を「認知症だから」と言ってしまうのは本人にとっては少々可哀そうな面があります。お薬が効いていない時間帯はある程度自力で食事は可能です。
ご家族にとっては初めての認知症介護。右も左も分からずに、ストレスから喧嘩になってしまったり。お互いに負担が大きな状態になっています。
少しでも介護負担の軽減が出来るように、少しずつですが対応方法をお話しさせて頂いています。今回のように食事介助を目の当たりにして、「そんな風にすればいいのですね。」と仰っていました。
やはり言葉で伝えるよりも見て頂く方が分かり易いですね。
今後もお薬の影響で眠気が強くて食事が進まない事があると思います。そんな時用におにぎりを用意しておく事をおススメしました。
玄関先の外での食事介助。まるでピクニックみたいで新鮮でした(^-^)
たまにはいいかも知れませんね(笑)