~2021年9月
徒然なる日記
眠気が強し!!
2021-07-29
夏も本番になりました。連日の猛暑です。
この時期利用者さん達は結構眠気が強く出ます。
その理由の一つは、恐らく夜余りよく眠れていないからだと思います。お部屋にエアコンが付いていても使わない方が多くいます。
仮に使ったとしても、何となく寒く感じて着衣を多めに着てしまい、結局暑くて早い時間から目が覚めてしまう。
そうなると日中に眠気が出てしまい・・・
そんな繰り返しの方が増えるのです。
もちろん出来るだけ起きていて欲しいと思うのですが、余りに眠気が強いと会話もちぐはぐになるし、行動もやや不安定になってしまいます。
少し眠気を取ってからの方がより集中出来てよい時間を過ごせたりするのです。
なので、余りに眠気が強そうな方は敢えて寝て頂きます。睡眠不足は体力も低下しがち、気力も低下しがちになってしまいます。
連日の猛暑、体力・気力ともしっかりと維持して欲しいと思っています。
しっかりと休んだ後はしっかりと働きかけて沢山お喋りしてもらったり歌を一緒に歌ってみたり、体操をして体を動かしてみたり・・・この時期はメリハリが必要です。
余りの暑さに外を散歩する訳にもいかず・・・屋内で楽しめるようにしなければなりませんね。
今日も眠気が強い方がいました。目を閉じたり開けたり。会話も食い違いが多く、中途半端な対応しか出来ないので敢えて横になって頂きました。
そして起きた後は・・・元気一杯!!よく笑いよく喋り。体操したりとまるで別人のようでした。
特に暑い時期はメリハリをしっかり付けて、集中して過ごせるようにしたいと思っています。
一番怖いのは体力の低下。睡眠不足もその原因の一つ。
なので無理はさせずに眠い時は寝る、起きている時は思い切り楽しむ。
そんなメリハリを利かせて過ごして頂けるようにしたいと思っています。
「せっかくデイサービスに来ているのだから。。。」と言う事で無理をしてはいけません。それぞれのペースを守りつつ、常に良い状態で過ごせる環境を整える事が大切です。
その点ろまん亭はほぼ個別対応。それぞれのペースに合わせた対応がモットー。
皆さんの健康を守りつつ、暑い季節を乗り越えて行きたいと思っています(^-^)
手作りパット??
2021-07-28
新規の利用者さん。暫くは様子を見ながら先ずは信頼関係の構築です。今回の方は独居です。
認知症で要介護1が出ています。しかしお話をしている限り、かなり軽度の認知症のように思います。
親族の方からは行く行くは入浴も希望があります。
そしてもう一つの問題点、排泄。
親族の方のお話だとご自宅では時々失禁があるそうなのです。幸いデイサービスではまだ失禁はありません。外出先なので少し緊張感があるのでしょうか。
しかし・・・
トイレを済ませた後、不思議な音がするのです。トイレットペーパーの音ではない、今までに無い音。まだトイレ時に中の様子を見る訳には行かないので、扉の隙間からそ~っと覗いて見ました。
すると・・・不自然にお尻にトイレットペーパーがくっついています。隙間からの様子見なのではっきりと見えませんが、明らかにお尻にペーパーが・・・
そして恐らく・・・聞いたことのない音の原因が分かりました。その原因とは、手作りパットの音だったのです!!
手作りパットとは。。。
買い物時のビニール袋を平たい棒状にたたみ、その上にトイレットペーパーを敷いているようなのです。
これではお尻にペーパーの残骸が残ってしまいます。衛生上も良くありません。なので、女性スタッフに軽くパットについて話しても合う事にしました。
まだしっかりしている部分も多い方、排泄は女性スタッフの方が適任だと思ったからです。
そして女性スタッフが上手く誘導し、手作りパットが明るみに出ました(^-^)衛生上良くないので、ろまん亭に備え付けてあるちゃんとしたパットをお渡しし、しばらく使ってみる事に。
するとやはり通常のパットが使い易かったようだし、気持ちも良いようで、今後パットを使用する事になりました。
良かったです♪
排泄に関しては意外と難しい面があります。「恥ずかしい」と言う気持ちが出てしまうからです。本人が気にしないように、上手く言い回さなければなりません。
その点ろまん亭の女性スタッフは気が利いて上手に誘導してくれました。ありがたいです。
今回のパットの一件で信頼関係はしっかりと積み重ねられていると感じました(^-^)
80代半ば。独居です。
軽い失禁があってもおかしくありません。その失禁をどうすれば良いのか分からず、自分で考えて手作りのパットにたどり着いたのだと思います。
頑張って一人で考えたのでしょう。
これからは我々も協力して、より快適に過ごせるようなアドバイスをしてあげられると良いなぁと思いました。
独居の方の場合、なかなか周囲に相談できず、何とか自分で考えて対応しようとしてしまいます。それが良い場合もあればそうではない場合もあります。
安心して過ごせるように、しっかりと見守り、必要であればアドバイスしてより良い方向へ誘導する。
デイサービスの役割の一つだと思います(^-^)
命が吹き込まれそう(^-^)
2021-07-27
新規の利用者さんです。可愛いものが大好き。
特に人形はお好きなようです。動物の人形もお好きな様子。
現在ろまん亭には沢山の人形があります。人型もあるし動物もあるし・・・しかしそれらの中で特に気に入った人形がありました。
それは猫の置物です。陶器で出来ている三毛猫ですが、不思議な事にこれまでの利用者さん達にも人気がありました。
まるで生きている猫のように皆さん扱うのです。
新規の利用者さんはもちろん置物であると言う事は重々承知の上で可愛がるのです。その可愛がり方が何とも微笑ましいのです。
「ほぅら、いい子だね~。」
その声掛けの様が本当に生きている猫に話しかけているような風なのです。
見ていて置物の猫が本当に動き出しそうな錯覚を起こしそうなのです(^-^)恐らくそれ程気持ちがこもっている声掛けなのだと思います。
ご自宅にも人形があるそうです。人型と犬のぬいぐるみ。人型にはちゃんと名前を付けて可愛がっているとか。犬は・・・動物だし人形だから名前は付けていないとの事でした。
名前付きの人形は時々一緒に散歩に連れて行くそうです。人形を抱っこしての散歩、ご近所さんでは少しだけ有名人かも知れません。
実際僕も送迎の時に何度か目にしたことがあり、「不思議な人がいるなぁ」と思っていたのですが、まさかろまん亭を利用する事になるとは思いもよらず・・・(笑)
本人は「人形である」と言う事をしっかりと認識しての一緒の散歩です。認知症があるとは言え、生きているか人形かの区別はしっかり出来ています。
この方の認知症は認知症と言うよりも年齢的なものではないかと思ってしまいます。
実際短期記憶も前情報よりもしっかりとあるし、結構覚えている事が多くあります。話の道筋もしっかりしているし。。。
本当に気持ちが優しい方だと思います。人形に掛ける言葉が優しくて優しくて命を吹き込まれていくのではないかと思ってしまいます(^-^)
たとえ人形でも置物でも大切にする事は良い事だと思います。見習わなければなりませんね(^-^)
朝から帰りまで、ず~っと猫を抱っこしていました。本当に好きなのですね。
そんな気持ちを大切にして行きたいと思います♪♪
一喜一憂。
2021-07-26
いよいよオリンピックが本格的に始まりました。連日のメダル獲得にニュースが湧いていますね(^-^)
ろまん亭でも今は日中テレビを点けて皆さんと観戦しています。
通常ろまん亭では余りテレビを点けないのですが、特別な期間は皆さんと一緒に観る事もあります。特に夏の時期は高校野球を皆さんと一緒に観戦していました。
今年はオリンピック。もちろん明日は群馬県大会の決勝、育英VS健大の試合です。皆さんが興味ありそうなら観戦する予定です。
さて、テレビを一緒に観るのですが、その時に気を付けているのは会話です。無言で観る事はしません。必ずスタッフが解説するようにしています。
黙って利用者さん達だけに見せているのではデイサービスに来た意味がありません。出来るだけ細かく楽しく解説するようにします。
オリンピックの場合、馴染みのない種目も放送しています。そんな時はテレビの解説者の解説を皆さんに分かり易いように噛み砕いて説明。
そして純粋に応援します。
当然日本選手を一番に応援しますが、一生懸命協議している選手の皆さんを平等に応援します。
日本が金メダルを取れば一緒に喜び、競技に負ければ一緒に悔しがって。
一喜一憂しながらのテレビ観戦、意外と皆さんに好評なのです。
「普段は一人で観ているけど、皆で観ると楽しいですね。色々と説明してくれるから分かり易くて楽しいです。」
と、新規の利用者さん。嬉しいお言葉です(^-^)
なんの目的も無く、ただテレビを見せているのはどうかと思います。やはり一緒に観ながら解説して楽しんで頂くようにしなければテレビを点ける意味がありません。
オリンピックは二週間、その後は甲子園。
甲子園は・・・群馬県の代表チームが負けるまでは観戦しますが、後は皆さんの興味次第。観戦に身が入らないようならテレビはお休みになります(^-^)
皆さんと一喜一憂しながらのオリンピック観戦。
たまにはこんな時間も良いかな~と思っています♪♪
頑張れ!日本選手団!!!
利用者さん達を楽しませてください☆
長~いもぐもぐタイム(^-^)
2021-07-24
冬季オリンピックの日本女子カーリングチームで有名になった「もぐもぐタイム」。試合中におやつを頬張る姿が微笑ましかったですね。
今回はおやつではなく、食事介助のお話です。
認知症で要介護5の方です。もちろん食事は全介助。しかも歯がほとんど無い状態なのです。食事は基本的に刻みにしています。出来るだけ細かく刻んでいるのですが・・・
もちろん咀嚼でしっかりと噛み砕けないというのが一番の理由です。その他に刻む事によってスムーズに介助出来る理由があります。
この方、口に食物があると次の食事を口に入れられないのです。飲み込んでから次の一口に移れるのですが・・・
先ほども書いた通り歯が殆ど無いので、口の中の物をず~っともぐもぐしてしまうのです。なかなか飲み込めません。
なので噛み砕けなくても飲み込み易いようにペーストに近い状態まで刻むようにしています。ご飯に関しては少し柔らかめにするだけ。お味噌汁などを少し加えて喉ごしを良くする程度にしています。
しかしこのもぐもぐが長い!!いくらペースト状に刻んでもなかなか飲み込みがスムーズに行かないのです。
ここは根比べです(^-^)
喉を刺激してみたり、お水を飲んで頂いたりして飲み込みを促します。それでも長いもぐもぐタイム(^-^;毎回少々苦労します。
とは言え、時間がかかっても毎食最後までしっかりと食べて頂きます。そして毎食完食。
スタッフ一同、忍耐と利用者さんとの戦いです(笑)
咀嚼や嚥下に問題がある方は刻みやペースト状にして食事を提供するケースは多くあります。個人的には余り元の状態からかけ離れてしまう状態にはしたくありません。
食事は見た目も大切です。例え本人が見た目を認識しなくても。気持ちの問題かも知れませんね。
なのでろまん亭での刻みは全て手刻み、形も出来るだけ見栄え良くするように心がけています。
もぐもぐタイムが長くならないように工夫しながら、スムーズに食事を食べられるように提供出来ればと思っています。
スムーズに食べられる事によって、利用者さんもスタッフも負担が軽減されます。
楽しく美味しくしっかりと食べられるように対応したいと思っています(^-^)