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ふれあいと和みの家
≪大利根ろまん亭≫


●有限会社ゲン
〒371-0822
群馬県前橋市下新田町329-11
TEL.027-252-7735
FAX.027-252-7782

≪大利根ろまん亭≫
介護支援事業
≪大利根ろまん亭≫

ろまんな轍~介護史~

・・・・・・轍・・・・・・

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落とし穴

2011-09-02
 利用者さんと密接に関わっていると、落とし穴が時々出てきます。密接に関わっているが故の落とし穴だと僕は思います。

 それは接している利用者さんに「良くなって欲しい」や「もう少し常識的に」と思い始めてしまうこと。勿論良くなって欲しいし常識的になって欲しい。けどそれをしつこく言い続けると、当事者のみではなく周囲の方達からの見方が変わってしまいます。当のスタッフは勿論親切でやっているつもりですが。

 何度言っても伝わらないと、段々強く、しつこくなってしまうのが人間の心理だと思います。伝わっていないことが増えてくると少しずつ押し付けに近くなってきます。こうなってしまうと自分自身ではどうにも制御できなくなってしまうケースが殆ど。

 勿論僕自身にも当初そんな経験があるので、押し付けや自己満足になってしまうことを否定はしません。でも気づくべきです。もし気づけないなら、気づかせてあげるべきことです。落とし穴に落ちてもまた上ってきて、その後気をつければ良いのですから。僕自身それを繰り返して今があるのだと思います。

 ろまん亭のスタッフはそんな危険性と向き合いつつ頑張って接しています。利用者さんと密接になればなるほど家族的な心境に陥りがちです。それだけ一生懸命なんだと思います。もしあるスタッフが落とし穴に近づいたり落ちたりしたらそれを注意し引き上げるのが僕の役目なんでしょうね。

 親切がいつの間にか押し付けや自己満足になってしまう、ちょっと怖い一面もあるこの業界です。でもそんな中今日も利用者さんだけでなく、スタッフの言動行動も出来るだけチェックしながら楽しく過ごしています!!

物の伝え方、物は言いよう

2011-08-25
 利用者さんを誘導するには納得してもらわなければなりません。このときの誘導の言葉が意外と重要なんです。

「・・・・しましょう」「・・・・してください」では動かない事も多い。何故なら本人にその意志がない時は断定的、強制的な言葉は駄目なケースが殆ど。

 そこで我々が誘導する時に使う方法を紹介します。

 とにかく本人をその気にさせればよいのですから、「へぇ〜そうなんだ」と思わせる事が出来れば成功への第一歩です。そのときには「実は今・・・・・が流行っているそうです(ようです)」「・・・・すると良い、っとテレビで言っていました」   などと噂に聞いて良さそうだから、やってみる?と言う形で質問します。「それなら一度はやってみよう」なんて思わせたらOKです。

 この会話だと、第3者が言っている事なのでこちらが強引に誘導している形になりません。もし拒否があれば「怪しいから・・・・しない方がいいよね〜」と第3者のせいにして、常に貴方の味方です的な形が取れます。そうすると、「あ〜、この人は話がわかる」なんて事にもなります。そこで信頼関係が築ければ誘導もしやすくなってきます。

 我々が強く誘導して「この人はうるさい」「面倒な事をさせる人」と思われると誘導が難しくなります。逆に「・・・・がこう言っているから試してみよう」と、貴方の為に良さそうだから。を強調すれば、「あの人は良い人だ」と思われやすくなります。つまりは誘導しやすくなるわけです。

 物は言いようですね。何にしても誘導はまず信頼関係あっての事です。試行錯誤して色々試してみては如何でしょうか。

身内の中でのギャップ

2011-08-08
 認知症の方を介護している家族の中には少なからずギャップが存在します。同居して介護している家族と別居中の家族。

 認知症の方の場合、同居家族には甘えが出やすく認知の自然なままの姿がでます。しかし別居している家族に対しては何故か緊張感がでます。なのでしっかりした対応をしたり、会話の反応も認知になる前と変わりなく出来ちゃったりします。そうすると普段毎日面倒を見ていない家族にすれば、「別に変わりはないじゃないか」なんて思います。そういわれると主介護者たる同居家族は大変悲しかったり、悔しかったり・・・と大きなストレスになってしまいます。

 こんなケースは沢山あります。本当は一番理解して欲しい家族に理解されず、むしろ「大丈夫じゃない!」なんて言われちゃったら、がっくりです。

 そんな家族のお話を聞くくらいしか出来ず、いつもこの話が出る時は「我々はよく理解します」としか言えず、歯がゆい思い出一杯です。もう少し別居の家族が理解あると随分主介護者が楽なのに・・・こんな時は「理解が出来ていない家族が一度長期で面倒を見てみればいいんじゃないか」と思います。(実際は不可能ですが)僕らは今目の前にある問題を少しでも緩和できるように主介護者の家族に働きかけるだけです。本当に弱小で悲しい・・・

 完全にストレスを取り除いてあげることは出来ませんが、何か協力できることがあれば、是非相談して欲しいと切に願います。皆で楽しい老後を過ごして欲しいし、介護する側も楽しく過ごせるような世になることを祈ります。。。

短期記憶の改善

2011-07-15
 家族の方から物忘れがひどい・・・なんて情報を頂いて利用を開始する方は意外と多いものです。もちろん最初の頃は若干記憶が曖昧です。しかしデイを利用しているうちに、変化が出てきます。何度も書いていると思いますが、ろまん亭は会話を多くしています、コミュニケーションを大切にしています。だから利用開始日から3〜5回くらいは完全マンツーマン対応です。そして情報を聞き出します。その利用者さんはかなりお話することになりますね。

 そんな感じでスタートしてからしばらく経つと、意外と記憶がしっかりしてきたりします。最初は偶然・たまたま・・なんてスタッフ同士でミーティングで話したりしますが、さらに続けると偶然やたまたまではないと確信します。

「えっ?それも覚えているの??」なんてことも増えてきます。だから次第にいい加減なことが言えなくなり、冗談ばかりでなくきちんとした話しが必要になってきます。

 嬉しいことです。そんなことを感じると、やってて良かったな〜、と思います。何かの本や医学的な根拠も何もありません。・・・が、今までの経験上沢山会話をすることで短期記憶が改善するケースを何度も目の当たりにしてきました。人と人が接することで、色んな部分が改善・向上するのだと信じてこれからも利用者さんと接していきたいと思います!!

クーラーと扇風機の風を嫌う??

2011-07-13
 暑い夏になるとクーラーと扇風機の風を嫌う利用者さんを思い出します。

 その方はいくら暑くても半纏がが手放せず、脱いでも厚手のシャツばかり着ていました。何故クーラーと扇風機を嫌うのか?答えは簡単です。

 もともと明治生まれのその方は「冷える」事に敏感でした。風邪は万病の元。だから冷えないように半纏を手放しません。当然暑い夏、厚手のシャツに半纏、汗かきますよね〜。汗をかいたところに扇風機の風、クーラーの冷え。寒く感じます。だから着込みます。うお〜、悪循環のスタートです。

 いくら説明しても実際寒く感じているので説得できません!!なので最後は仕方なしにクーラーも扇風機も影響しない場所を選びに選んで提供しました。

 でも現在も意外とクーラーや扇風機の風を嫌う利用者さんは多く、夏のすごし方にはちょっと悩んでしまいます。冷たく、寒く感じない方法で部屋を快適に・・・むずかしい〜!!

 この夏はカキ氷や濡れタオル、アイスノンなどで工夫しつつ乗り越えよう!!
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