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ふれあいと和みの家
≪大利根ろまん亭≫


●有限会社ゲン
〒371-0822
群馬県前橋市下新田町329-11
TEL.027-252-7735
FAX.027-252-7782

≪大利根ろまん亭≫
介護支援事業
≪大利根ろまん亭≫

ろまんな轍~介護史~

・・・・・・轍・・・・・・

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定期的に利用して頂くために・・・

2011-05-04
 この10年間デイを続けて初めて、介護サービスを初めて利用する方について感じた事があります。新しい環境に入るのは老若男女問わず、少しの勇気が必要です。これが高齢者になればなるほど難しくなってきます。「いまさら新しい環境は必要ない」とか「そんなとこには行きたくない」など理由は様々。その方たちを定期的に利用して頂くには、ゆっくり信頼関係を築かなければなりません。

 ろまん亭のある利用者のケースでは、他のデイサービスを見学に行った際、入り口からまったく動かず拒否がでてしまう利用者さん。数箇所見学したらしいけど全てNGだったそうです。そこで、担当のケアマネージャーがろまん亭に白羽の矢をたてました!幸い民家を利用しているので、入り口・・・玄関ですが・・・もスムーズに入ってきます。スタッフも利用者に対して人数が充実しているので、会話も沢山できます。本人も何となくその気になります。・・しかしここで焦ってはいけません。 利用開始に当たっては常々家族に伝えているのですが、はじめは本人の自由に利用して頂きます。迎えの時間、帰りの時間などなど。特に初日は緊張のため疲れるので、早めに帰宅できるようにします。そして沢山会話をします。必要なキーワードなどを探りながら、とにかく話します。そうして半月から長くて一ヶ月位すると、不思議と他の方々と同じペース、時間で利用できるようになります。つまり、環境に慣れるまでゆっくりでも根気よく待つことです。一度しっかりした信頼関係を作れれば、大抵長く利用して下します。ろまん亭のある利用者さん、そこからやむを得ない理由で利用中止になるまでの4年間、安定して利用してくださいました!

 だから家族の皆さん、早く利用して欲しいのは本当によく分かりますが、長く定着しストレス無く利用していくためには最初が肝心なんです(^ ^)ゆっくりでも良ければお手伝いさせていただきます!!

信頼関係は・・・

2011-04-30
高次脳機能障害時刻失効症・・・と、やたら長い症名がついている太郎さん。果たして信頼関係は持てていたのでしょうか?

 僕は僕なりに色々考えました。認知症になっても忘れない部分があります。それは生活習慣です。勿論場合によっては忘れてしまうこともあるけど、太郎さんは生活習慣は残っています。つまり繰り返し繰り返し刷り込んでいけば、いつかは覚えられる・・・いや、習慣付けられるかも知れない。だから太郎さんとは繰り返し合戦となりました。飽きもせずに繰り返されたら繰り返え返し・・・延々と続けてみます。結果お互い何となく通じ始めているようなきがしてきました。その時「そうだ!僕らも認知症の人たちの世界に入っていけばししのかも!」と思い、相手に言われたことの世界観に浸ることにしてみました。

 すると・・・反応が少しずつですが出てき始めたのと、相手が自分のことを認めてくれたのか、頼り始めたのです!ここから不思議な信頼関係が生まれてきたのです。

答えのない堂々巡り

2011-04-25
認知症と対峙してその当時は答えの見つからない堂々巡りをしていた気がします。認知症と認識しながらもどこかに『分かってほしい』と思ってしまい、過剰な期待を持ちながら接していた気がします。そしてストレスから太郎さんに対して強く出てしまって仕事後に反省。・・・繰り返しです。その時考えたのは「あ〜、家族介護ってこういうことなのか」ということです。安易な期待と認知になる前の本人を知っているが故のギャップ、これが家族介護のストレスの原因且つ答えの出ない堂々巡りのスタートです。ここで割り切れるか否かでその後の介護に影響すると切に考えさせられました。

 太郎さん、本当に良い経験をさせてくださっています!

認知と正常の狭間で・・・

2011-04-22
認知の利用者だって毎日戦っているんです。認知症と。太郎さんの介助の時に痛感しました。認知症を怖がったり、認知症の人を遠ざけたりと、まともに向き合うことをしていなかった自分には衝撃の事実でした。太郎さんはそのことを僕に教えてくれました。本人だって辛いんです。周囲の人が手を差し伸べなくてどうするんですか?!僕は太郎さんに対してしっかり向き合いながらサービスする事を心に誓ったのです!更なる困難も待ち受けているのですが・・・・・

 当の本人太郎さん。時間に追われて大変です。・・・もちろん時間に追われる事は実際には無いのですが・・・でもその気になっているから当事者はさぁたいへん。緊張やストレスがかかってしまいます。少しでもリラックスできるように沢山声掛けしてみます。   認知と僕の声の狭間で太郎さんは時折僕の声に反応・応えてくれようとしています。感じるんです。太郎さんの心を・・・太郎さんも必死に認知と戦っていたのかもしれません。

繰り返しとの戦い?!

2011-04-20
 さて、衝撃的な出会いから僅か、早速戦いが始まりました。太郎さんは「まだらボケ」と言われる状態で、正常な時間と分からなくなる時間が交互にやってきます。知識の無い私は不思議でした。正常な時はとてもしっかりしていて、政治・歴史・地理・本などまともに話せます。でも分からなくなる時間は・・・まるで別の世界へ行ってしまったかのような状態。何度同じ質問をし何度同じ答えを返す。この繰り返しでした。もともと気が長いほうなので余り苦にはなりませんでしたが、流石に不思議な気持ちで一杯です。それでも同じ質問に同じ答えを返し続けてみました。・・・するとこれまた不思議なことに何かが通じ始めてきたような感覚が湧いてきたのです。もしかしたら太郎さんも何か感じていたかも知れません。・・・コイツは話を聞いてくれるヤツ・・・なんて思っていたかも(^0^)

 不思議な意思疎通で日々が流れていくのでありました・・・
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