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ふれあいと和みの家
≪大利根ろまん亭≫


●有限会社ゲン
〒371-0822
群馬県前橋市下新田町329-11
TEL.027-252-7735
FAX.027-252-7782

≪大利根ろまん亭≫
介護支援事業
≪大利根ろまん亭≫

ろまんな轍~介護史~

・・・・・・轍・・・・・・

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虐待に直面する〜ケース1〜6

2011-06-01
 Oさんの家族とお話をします。

 Oさんの自宅での様子や今に至るまでの経緯、若い頃の話などを聞き続けます。家族は止め処なく話していきます。これだけでも現在ストレスが強いことがはっきり分かりました。

 虐待の発端は些細なことです。認知症になってから、当然のことですが生活行動がわからなくなり始めました。もともと寡黙なOさんだったのが、寡黙に加えて家族の言っていることを理解できなくなっていたのです。すると家族は今まで出来ていたことが全く出来ないOさんに対してイラつきを覚えます。怒ります。でも本人はできません・・・あくまで出来ないのは当然ですが・・・

 そのうち認知症と診断されるのですが、その頃には病名が分かっていてもイラつきを抑えられなくなってきていたそうです。イラつきがピークになる頃、今度はOさんの存在自体にイラついてきます。要は生理的に受け入れられなくなってしまっていたのです。行く先は・・・手が出始めます。最初はちょっと叩くだけ、抓るだけ。しかも第3者には見えない部分を。

 これが発端の有様です。皆さんはどう感じますか?最初に『些細なこと』と書いたのは、原因が『認知症』と言う病気を理解しているかいないかにたどり着くからです。当時はまだ『認知症』と言う言葉より『アルツハイマー』か『老人性痴呆症』などといわれていました。今ほどメジャーな言葉ではなかったし、世間的にも余り理解があったとは言えません。

 つまり今思えば『些細なこと』。きちんとした理解があれば当時の虐待はなかったかも知れません。認知症になり始めた人、なった人の事・・・気持ち・・・を考えてあげられたら。。。。結果論なのでこの辺にしますが・・・

 まだまだ家族の話は続いていきます。時間をたっぷり取って伺ったのでとことん話を聞くことにしました。

虐待に直面する〜ケース1〜5

2011-05-30
 Oさんからの話を聞き、家族の話を聞いてまとめました。ここからはOさんではなく、家族とのやり取りにするようにします。まずはOさんに手を出してしまう原因と解決策を家族と一緒に考える事にしました。

 以前より家族とコミュニケーションを沢山取っていた為、今回の件の話し合いの場を作ることに殆ど抵抗無くたどり着けました。

 少しずつエスカレートしてしまう虐待の真実が見えてきます。

 一般的にテレビのニュースなどで聞く虐待は、弱者が利用者です。そして手を上げた人が基本的に「悪」とされています。しかし必ずしも手を上げた人が「悪」とは限りません。虐待に至るまでの経歴をしっかりつかみ、本人と家族としっかり向き合って対応していかないと、とんでもない間違えを招いてしまいます。

 今回のOさんのケース、確かに傷つけてしまった事はいけない事ですが家族の中にある悲しいストレスを汲んであげないと、収束には向かわなそうです。

虐待に直面する〜ケース1〜3

2011-05-29
 ここでOさん本人からちょっと違う話になります。

 Oさんの痣や傷を少しでも減らそうと別の行動もしていたんです。
 それは家族とのコミュニケーションです。痣や傷のことには一切触れずに日常の介護負担や精神的に大変なことを聞きます。僕を含めケアマネージャー交互に出来るだけ毎回話しを聞きます。

 家族からも話しを聞くことによって、痣や傷が減り始めていました。ちょっとしたものはありますが・・・

 家族の話を聞くことが良い方向に向かっているのです。
Oさんの話しを聞く一方で家族へのフォローも続けて行うことにしました。そのことにより、少しだけ落ち着いて対応できそうです。

 平行して行動することによって?でお話したように本人とも話しをすることに成功したのです!

虐待に直面する〜ケース1〜4

2011-05-29
 Oさんは「わかりません」の一点張りでした。家族を守っているのか本当にわかっていないのか?

 根気良くOさんと話します。勿論直接的に『虐待』の言葉は使いません。世間話から家族の話しに入って・・・でも「わかりません」だけしか出てきません。ただ表情からは以前のような穏やかさが消え始め、何となく暗い感じを受けます。

 そんな日が数日続いた後、送迎で2人きりになることがありました。またいつも通り四方山話をしていて家族の話になります。あえて自分自身が自宅で大変なんだ・・と言うことにして伝えてみます。「Oさん、実は僕は自宅で奥さんに厳しくされてるんですよ〜」なんて感じで。(もちろん自宅でそんなことはありませんが)・・・、・・・、それまであった反応がありません。・・・、・・・、するとぽつりとOさんが言いました。「うちもそうだよ」

 キター!やっと自宅での話しに入れそうな雰囲気になりました!!この機会を逃さず色々話したいのですがそこを堪えて「え〜、Oさんのうちもですか〜、お互いたいへんですよね〜」なんて事を言いながら笑いあいます。ここで共感だけに留めたのがその後の話につなっがっていくことになったのです。

 虐待はデリケートな問題、焦ってはダメなんです。勿論状況によりますが、Oさんのケースではじっくり解決に向かえそうです。

虐待に直面する〜ケース1〜2

2011-05-27
 その後Oさんの様子を伺い続けました。でも傷や痣は度々見受けられます。本人は分かっているのかいないのか。

 しかしある日、今までに無い場所、大きさになってきました。それまでは見えない場所に傷・痣があったのですが、少しずつ見える場所にも出てきてしまいました。そして決定的な傷・・・

 額に大きな痣・・・と思ったら火傷の傷が出来ているではありませんか!!家族はその件には全く触れません。でも明らかに傷があるんです。とにかくろまん亭につれて来て、入浴後手当てをします。本人は至って普通にしています。何となく聞いてみても「分からない」の一点張りです。

 その後は腕に切り傷のような痕、両足の甲に大きな水ぶくれ・・・ひどくなってきています。これは既に虐待と認めざるを得ません。本人はそれでも「分からない」の主張。でもこれはもう放っておけません。

 ただし、下手に動くとOさんが更に酷い仕打ちを受けてしまうかもしれないので、行動するにはもう一つ決定的な事、本人の認識を確認したいのです。そしてゆっくりですが、入浴時2人きりになるので全く関係ない話から始めることにしました。勿論目標は家族から何らかの暴力を受けているかどうかの確認です。

 Oさん話してくれるのでしょうか?展開によっては・・・大きな問題になってしまうかもしれません・・・
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